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カテゴリ:こころ
センター英語のイントロとして、まず第一に挙げたのが、
日本語に訳さない読み方を身につける、という話でした。

そもそも、英文を日本語に訳して、「こういう意味だよ、わかったね」
とやってしまう、そして生徒にも「訳してごらん」と言って訳させて、
理解したかどうかを判定してしまうのは、日本人同士の授業では、
それが一番てっとりばやい方法なので、しょうがないという点も
あります。

でも、「訳すこと」が最終目的みたいになってしまうという弊害は
常に意識していないと、英語の学習がどんどん苦痛になってしまい
ますよね。

たとえば、be + to不定詞 という単元があります。to不定詞 の
単元の最後に出てきます。

教科書や文法書には、判で押したように、5つの意味が書いてあり、
それぞれの例文と訳し方が出ています。

be + to不定詞の意味

1)予定 They are to get married next month.
(来月結婚する)ことになっている

2)可能 The castle is to be seen from there.
(そこから城が)見える

3)義務 You are to finish it by tomorrow.
(あしたまでに終わらせ)なければならない

4)願望 If you are to stay here,you have to pay.
(ここに滞在する)つもりなら

5)運命 He was never to return to his country.
(2度と故国には戻らない)運命だった

「英語は暗記科目だ」と信じている生徒たちは、(ひょっとして
教師もそう信じて教えているのかも・・・)これを覚えて、
訳し分けるという、無駄な努力をしてしまうわけですね。

こんなの覚えるのはムダムダムダ~~~~ッ!
そ~~~もそも、ですよ、(と、ここで大声になるわけですが)

be + to不定詞 というひとつの形なんだから、これを使っている
人たちにとって、これはひとつのものなんですよ。
5種類のものなら、5つの形があるはずじゃあないですか。

be + to不定詞 ってのは、すごくシンプルなんですね。
be という動詞は、ある状態で「ある」、確定していることを
表しています。
to不定詞 ってのは、未来のことを表しています。

be + to不定詞 は、未来が確定している という、
それだけのことなんですよね。

1)They are to get married next month.
  未来に結婚する、ということが確定している。

2)The castle is to be seen from there.
  そこへ行けば見える、ということが確定している。

3)You are to finish it by tomorrow.
  仕事を終わらせるという未来が確定している。

4)If you are to stay here,you have to pay.
  ここに滞在するという未来を確定するならば・・・

5)He was never to return to his country.
  故国に帰らないということが、過去に確定していた。

ぜぇ~~~~~んぶいっしょ。同じことを言っているだけでしょ?
なにも暗記することなんか無いじゃないですか。

こんな簡単なことを、簡単に教えてくれない。不思議ですね。

というわけで、日本語に訳す必要がなければ、悩むこともなく、
すらすらっと読めるわけです。

英語を英語の語順で読む、そのまま理解する。それによって
英語を読むスピードが上がる、英語が素直に理解できるようになる、
ひいては英語が書けるようになる。

ただし、ここにもうひとつ別の要素があります。

長文読解の中で「下線部を訳せ」という問題がありますね。
これはどう考えるか。

続きはあした、ということで。










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最終更新日  2006年03月14日 15時48分55秒
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