いつかどこかで

大学受験生に英語を教えていて、ときどきびっくりすることが
あるんです。頭の中に、下のような図式ができあがってる受験生が
今でもいるんですね。

がんばって勉強する→いい学校に入る→金持ちになれる

学歴社会が崩れつつある今でも、世の中のお父さんお母さんたちの
「高学歴＝高収入」という思い込みは根強いですねぇ。

テレビの報道番組で、大蔵省のお役人にインタビューしているのを
見て、思わず

「ばかやろぉ～～～っ！」と叫んでしまったことがあります。

「国家公務員の給料は高すぎると思いませんか？」

という質問に、いかにもキャリアという感じの大蔵省のお役人が
こんな風に答えてたんですよ。

「そのために一生懸命勉強して、努力してきたんですから、
（高い給料をもらうのは）当然のことだと思ってます。」

こんなバカヤローに、日本を任せていいのでしょうか？

わたしは、大学受験生にこう言っています。

「高い給料をもらう人と、低い給料をもらう人は、何が違うのか？

より大きな責任を負う人が、より高い給料をもらうんです。

東大に入ったからって、自動的に高い給料をもらえるわけじゃ
ありません。たくさんお金が欲しかったら、大学に行って、より
大きな責任を負える人間になってください。

社会的に、より大きな責任を背負っていく覚悟が無いのなら、
大学受験なんかやめちゃいなさい。ひとりの大学生を育てるのに、
どれだけ税金が使われてると思ってるの。わたしが払ってる
税金もあるんだからね。

大学入ったら、しっかり自分を磨いてくださいよ！」

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でもねぇ・・・
今の日本の大人たちを見ていると、高い給料をもらいながら、
責任から逃げてばかりのやからの、なんと多いこと（嘆）