いつかどこかで

高校２年生になって、塾の英語教師に聞きにくる生徒がいます。

「英単語、どうやって覚えたらいいですか？」

質問してくれるのは、ある意味ではうれしいですよね。
（この先生なら質問してもいいかな）と思ってくれたという
ことですから。

でも、ある意味では、悲しいことですよね。
高校２年生になって、そういう基本的なところがまだ
わからないで、受験という当面の目標だけは、刻々と
迫ってくるわけですから。

英単語の覚え方には、いろいろな方法があります。
中学１年からずっと、いろんなことを試してみて、
高校２年になるころには、自分に合った記憶法を確立
できるのが理想ですね。

直接教えている生徒には、それぞれの性格や好みに
合わせて指導をすることができます。
右脳派と左脳派で、ポイントも変わってきます。

でも、メルマガの読者から、


「どの単語集がいいですか？」

「カードで覚えるのがいいですか？ひたすら書くのが
いいですか？」

こういう質問のメールが来ると、答えようがなくて
悩んでしまいます。

英単語のメルマガを発行しているのは、少しでも
英単語の定着を助けたいという気持ちからですが、
「助けたい」のであって、魔法の記憶法なんて
存在しないですから。

「単語集は、あなたの好み。気の合う友達を見つけるよう
なものだから、自分で選んでね。」

「記憶法も、やってみて自分に合うのを見つけるしかない
ですね。」

なんて返事をしたら、とても冷たい感じがするでしょうね。
でも、それしか言えることはないんです。

ただひとつだけ、誰に対しても言えることがあります。

「単語や熟語は、英語と日本語訳をただ暗記しても記憶に
残りません。必ず、書かなくてもいいから、作文してください。

beautiful　という単語を覚えようと思ったら、誰か（何か）
具体的に beautiful なものを思い浮かべて、

〇〇〇 is beautiful.

そういう文を作りましょう。どんな暗記法を使うにしても、
英語は使いながら覚えるのが基本だと思います。