|
テーマ:英語のお勉強日記(8044)
カテゴリ:ことば
「おしゃべりな人は、外国語を覚えるのも早い」
という話を聞いたことがあります。 でも、これ、ちょっと違うと思う。 わたしは、小さいころから「ちょっと黙っていなさい」と言われるほどおしゃべりでした。だから、英語やポルトガル語を話せるのも、日本語のおしゃべりの延長だと思われることが多いのですが、はっきり言って、英語もポルトガル語も、話せるようになるのに何年もかかりました。 英語の勉強は好きでした。学校の学科の中で、自分から進んで勉強したのは英語だけだったかも。小学校1年から英語の授業があって、ネイティブスピーカーの先生もいて、その気になれば話し相手になってもらえたのに、全然話せませんでした。最高の環境にいたのに、もったいないことですね。 そう、ポイントは「その気になるかどうか」なんですよ。 今は、英語もポルトガル語も気軽に話します。話せるようになりました。なにしろ、ブラジルで10年も生活していましたから、話さざるをえないシチュエーションにバコバコ放り込まれたあげく、やっとこさしゃべるようになったんです。無理やりドアをこじあけられるような感じですね。で、ポルトガル語が話せるようになると、自動的に、英語も抵抗なくしゃべるようになってました。 おしゃべりな人は外国語を覚えるのが早い、というのには条件があります。おしゃべりさんは、本来、人間が好きですよね、独りでいるのは嫌い。だから、そういう人が「日本語で話す相手がいない」という状況に置かれたら、空気を求めるように、自分からドアを開けて、とにかくしゃべるわけです。生きるために必要だから。 生きるために必要だという状況に自分を置く、それが条件です。 それができない場合、外国語が話せるようになるかどうかを左右するのは、おしゃべりかどうかではなくて、まして英単語の数でもなんでもなくて、 想像力:イマジネーションの力 ひとえにこの力にかかっていると思うのです。 自分に一番足りなかったのはコレだな、と、英語を教える立場になって初めて気づくことができました。 イマジネーションを育てる教育、イメージを刺激する授業、それが今の課題です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年09月08日 12時32分09秒
コメント(0) | コメントを書く
[ことば] カテゴリの最新記事
|
|