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テーマ:塾の先生のページ(7842)
カテゴリ:ことば
きのうの続き。
「新聞の社説は毎日読んでます」と言う高2の女の子。 たぶん学校の先生にそうするように言われたのだろう、社説を切り抜いてノートに貼り、時間があれば要約文を書いていると言う。 「じゃ、今日の社説について、わたしに話をしてよ。」と言ったところ、 「ええ~~と、なんだっけ、新しい内閣ができて初めての選挙っていう話でした。」 「初めての選挙がどうだったって?」 「自民党が勝ったとか、って。」 「それで?」 「え?」 「だからどうだって書いてあったの?」 「それは、ええと、どうって?」 「社説っていうのは、新聞社の主張なんだから、事実を伝えるニュース記事とは違うよね。」 「はぁ」 「自民党が勝利したから良かった良かった、って書いてあったのか、自民党が勝利して慢心するのが心配だって書いてあったのか、その辺はどうだった?」 「さぁ」 学校の先生にお願いしたい。社説を読めと指導するのはとてもいいことだけれど、具体的な方法と注意点、そして何よりもその目的をしっかりと示してほしい。 ただ切り抜いてノートに貼って、読んだつもりになっている生徒が可愛そうだと思う。 「OK。今度から授業の前に、『きょうの社説にはこういう主張が書かれていました。私はそれに対してこう思います。』という話をしてちょうだい。そうしたら、わたしもそれに対して意見を言うから。」 これは、英語の授業を何分か削っても、するに値する作業だと思う。 さて、彼女の社説の読み方に変化はおきるだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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