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カテゴリ:ことば
小説の朗読録音を始めた。
緑内障で視力をほとんど失ってしまった父のために。 引退したら、「晴耕雨読ならぬ晴ゴルフ雨読」が理想だといつも言っていた 読書家の父には、本を読めない状態というのはとてもつらいだろうと思う。 治る可能性はほとんどゼロで、わずかに残る視力も徐々に失われているから なおさらつらそうだ。 80歳を超えているので、いまさら点字を覚えようという気力もないのも 仕方ないと思う。 遠くに離れて暮らしている私は、そばにいて新聞や雑誌を読んであげたく てもそれができないので、録音して送ろうと思い立った。 選んだのは、『ワイルド・ソウル』垣根涼介著 というサスペンス小説。 2003年の作品だからちょっと古いけれど、舞台は、父がかつて暮らしていた ブラジルと、今暮らしている東京。ところどころ出てくるポルトガル語の あいさつの言葉や、ブラジルの土地の名前など、きっと懐かしがってくれると 思う。 実は、朗読にはちょっと自信があった。 大学生の頃、日本点字図書館で朗読のボランティアをするために、朗読の 講習を受けていたから。 それでも、ほんとうにひさしぶりの朗読で、なかなか思うようにいかない。 まあ、父に聞かせるだけが目的だから、少々つっかかっても、雑音が入っても、 許してもらおうということで、どんどん録音している。 それにしても、日本語は難しい。 目で読んでいれば、漢字が手伝ってくれるから、初めて聞くような言葉でも 意味は解る。でも、それを音にしてしまうと、きっと聞き取りにくいだろう なぁ。 日本語は、性別や年齢によって言葉遣いがいろいろあるので、誰が話している のかわかりやすい。それに比べて英語は・・・なんて、いつも英語の授業で 話しているんだけど、いざ朗読してみると、どこからどこまでが誰のせりふ なのか、伝えるのが難しいことを実感・・・ 録音したものを試しに聴いてみる・・・う~~~~ん、声が低いのかな、 ちょっと聞き取りにくいかも。 でも、ゴメン、これでカンベンして(汗) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年11月27日 00時20分28秒
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