あちくないよ
おばあちゃんは救急車で運ばれた翌日の金曜日、緊急に手術することになりました。オペは夜の8時に始まって、早くても4時間はかかるとのことです。リスクの大きい手術のため、ママはずっと待機していなければなりません。パパに、かい☆に夕食を食べさせ、お風呂にいれ、寝かしつけるようお願いしました。パパは 「かい☆のことは任せとけ!」と頼もしい返事。ところが、夜中に電話してみると・・・。 「かい☆がすごく熱いんだよ 大丈夫かなぁ?」 「眠たくなると熱くなるからね でもインフルエンザだといけないから一応熱計ってみて」しばらくして電話がかかってきました。 「どうしよう 39度5分もある!」 「ほんと?ちゃんと計った?」さっきまで元気いっぱいだったし熱を出したことなど1年以上ないから、ママはのん気です。 「すぐどうなるってわけでもないから朝まで様子見て、熱が下がらなかったら小児科に連れて行けばいいと思うよ」 「でも・・・」 「心配ならここの時間外に連れてきたら?」 「あー、俺にはそんな判断できないよ・・・」おろおろしているので、かい☆よりもパパが心配になってきました。おばあちゃんの手術は深夜0時過ぎに終わり、とりあえず手術は成功しましたが2日くらいがヤマでしょう、と先生からの説明がありました。一安心し、最終の電車で東京から駆けつけた姉におばあちゃんを任せ、ママはいったん家に帰ることにしました。家に着き、早速かい☆の熱を計ってみると、やはり40度近くあります。 「かいちゃん、あつい?」 「あちくないよ」 「じゃあ さむい?」 「さむくないよ」本人は平静を装っています。が、パパはかい☆の体温を見て、 「胃が痛くなってきた・・・」と苦しそうな顔をして寝込んでしまいました。かい☆は夜中に何度も起きて泣き、熱は一向に下がりません。早朝なら時間外もすいてて待ち時間が少ないかも、と6時にパパを起こしました。しかし・・・、心身ともに疲れ果てたパパは起きられません。結局、土曜日の午前中の診療に連れて行くことに。つづく・・・。