南パタゴニアへようこそ (10)
この旅行記は平成9年3月12日から3月26日までの15日間、かむなから6名で南米ボリビア、アルゼンチン、南パタゴニアを現場神業した記録です。3月17日またまた吐き気と頭痛で眠らねぬ夜を何とか過ごした私は翌朝になり、島さんが呼吸困難になり、ホテルの酸素ボンベを借りみほさんが大騒ぎになっていたことを知りました。何しろ島さん、日本以外は「けとうのくに」と平気で口にしていたほど島国根性100パーセントの人、英会話なんか覚える気もない。海外に出ると、もう頼れる人はみほさん以外ない。神様に関してはスーパーマンだが、ほかのことについてはからきしだらしが無い。そのギャップを見て「かむなから」を去っていく人も多いが人間どうしてもリーダーに人格者を求めてしまいその背後にいる神様を見ようとしなくなるのは仕方が無いかもしれない。「かむなから」にいて、なぜこの人に神様は全権を委ねているのだろうといつも疑問に思っていましたが、その答えは簡単でした。リーダーが人間的にも立派であれば、周りの人は教祖にまつり上げてしまいます。それでは今まで失敗してきたことと同じになってしまいます。どんどんメンバーは膨れ上がり「教団」となります。「かむなから」は永久に小集団のプロジェクトチームにしておく。どうもそういう基本方針があるらしい。私が「かむなから」に参加しませんかと一度も言わないのは、これが理由。今日の予定は「チチカカ湖」らしい。まあ、ホテルの部屋で苦しんでいるよりは、外のほうがまだ気がまぎれる。それにチチカカ湖だけは死んでも行かなくっちゃあという思いは募ります。車に乗り込んでみると窓から吹き込む風が、冷たく気持ちがいい。ガイド兼運転手役の彼が、ちょっと事務所によっていくという。何をするかと思ったら、結構大きい酸素ボンベを運んできた。地方へ行くときはこれが必需品だと言う。つくづくえらいところへ来ちまったもんだと思い知る。10時30分、チチカカ湖が出現。途中で現地の人の芦で作った家によります。この家族は湖岸で芦を使った民現品を作って観光客に売っている。息子のまさひろは、芦で作った船のミニチュアを買った。以前テレビで、エジプトのピラミッドからこのチチカカ湖の芦船が発見されていたことを見ていたそうな。結構変なことを知っているので驚いたがこの現物の芦船を見て、にわかにチチカカ湖が興味の対象となっていきます。湖岸べりを車は走り、11時40分聖パブロチキーナ村に到着。ここで乗り合い船に乗り換え、コパカパーナという村に到着。昼飯を食べながら、チャーター船を待つ。http://members.at.infoseek.co.jp/sekai80/titicaca.htmlこのHPで紹介されている「太陽の島」へは行かず、隣にある「月の島」が神様指定の島になっていました。どの検索をしてみても太陽の島は出てきますが、月の島の写真はありません。文字では出てくるのですが、実際に上陸する日本人はほとんどいないようです。「月の島」は「太陽の島」に比べあまりにも小さいのですがチチカカ湖などの景色全体は参考になるページです。