日記 神と物質(34)
この日記は平成11年11月24日から平成12年2月3日にかけて書かれたものです。一覧で日記を選んで通して読んでください光合成とは原理的にいうと、チコライド膜上にあるクロロフィル(葉緑素)が、光エネルギーを捕らえ、結果的にいうと水の分解で生じた水素イオンがチコライドの外に押し出され、その水素イオンが又、中に戻る際に、クレブスのクエン酸回路と同じように、ATPがつくられます。そのATPと水素を用いて、ブドウ糖のような6炭素化合物が、二酸化炭素と水からつくられます。ここでも火(CO2)と水(H2O)が出てきます。このブドウ糖が出現したおかげで、人間がガソリンを手に入れたように、高性能エンジンであるミトコンドリアは燃料を手に入れる事が出来たのです。この光合成のシステムを神様は、まず最初に光合成細菌として完成させたのです。こうして、エンジンと燃料を神様は製品化したのです。そして、この光合成細菌を単細胞生物に食べさせて、共生させて、植物の葉緑素としたのは、ミトコンドリアを細胞内に内在させたのと同様の手法をとっていたのです。この光合成細菌を藍藻といいます。時間的にいえば、葉緑素を作り上げた事の方が先と思われますが、案外、同時進行をやっていたのかも知れません。神である私から見ても、先代の神々様のなさっていた事は、あまりにも凄すぎて、君に教えながら、同時に私も唸っていた事を白状するよ。〈私〉今日の話も凄すぎます。でも聞いている内に、なんだ人間も何か開発する時にプロジェクトチームを組んでやろうと、神様の真似をしているような気になってきました。〈神〉そう、そうなんだ。神様は訳もわからなく、神力発動して、エイッとやってしまったんではないと識ってくれればいいんだ。君も感じているだろうけど、根元様から、「地球上の細々した事が処理できるような小回りの利く動く機械をつくれ」という大命題を与えられた神様が、どれ程の智恵を絞って努力をされたのか、少しわかってきたかい?今日話したテーマは、神様はちゃんとした意図と技術開発があって、生命を変化させたという事なんだ。つまりこのプロジェクトには、神々様共通のコンセプトがあって、それに向かって、それぞれの神様がはたらかれたという事。そして今日のテーマのもう一つは、つくって貰った人間が明確にその事を識る必要がある時期になったんだよという事も言いたい事のひとつだったんだ。もうそろそろ、人間も本当の神様に目覚めなくちゃあならない時になったんだよ。