日記 神と物質(99)
この日記は平成11年11月24日から平成12年2月3日にかけて書かれたものです。一覧で日記を選んで通して読んでください。1月12日 (地球創成を目指して)〈私〉神よ。そんな大それた発想は聞かなかった事にして、次に話を進めませんか?〈神〉ありがとう。さて、水素とヘリウムの大きな塊は、最後には、重い原子であるヘリウムがその中心に集まり、ある時、とうとう核融合反応を起こしてしまうことになる。光り輝くんだ。この塊を「原子的な星」と呼ぶ。いよいよ、この宇宙に星が誕生した。今の太陽は、この型なんだ。この原子星は、2通りの運命を辿る事になると天文学者はみているが、その差は、その星の質量にあると考えられている。1つは、太陽の大きさの5倍までならば、赤色→巨星→白色矮星の順番で変化していくであろう運命です。もう1つは、太陽の大きさより8倍以上大きい場合、超新星になる運命を持つというものなんだ。前者の星では、中心部の水素とヘリウムを核融合で燃やし尽くしてしまうと、中心から支える力を失い、その星の重さに耐えきれなくなり、収縮により又高温になっていく。充分に高温になった時に、燃えカスのヘリウムに核融合が起こり、まず炭素が出来る。そして次にケイ素、最後に鉄ができて、そこで核融合反応は停止する。それは鉄は熱を吸収する性質があるため、星の温度が下がってしまうからなのです。この大きさの星は、ここまでで元素の製造を止めて最後にはその重さで、又縮んで、結局次々と爆発を起こして、宇宙に炭素、珪素、鉄の3種類の元素を吹き飛ばす事になるのです。この星の元素製造方法では、水素、ヘリウム、リチウムを合わせ6種類の元素までしか製造できない。これでは根元様の希望する地球や人間なんて出来やしない。そこで宇宙はもうひとつの星方式を採用したのさ。