心に残る海外の風景その16-イスタンブール
イスタンブールの印象は大変強い。トルコの首都アンカラにも行って、その歴史の古さに圧倒もされたが、イスタンブールは、また独特だ。まず、そのエキゾティックな響きが堪らない。その昔、「飛んでイスタンブール」という歌が流行ったことがある。当時は、演歌が全盛でこのようないわゆる洒落た歌が流行ることは少なかった。新鮮な響きだった。 イスタンブールは東西文化の融合するところだ。欧州であり、アジアである。その双方からエキゾティックとみられている。生憎、イスタンブール、アンカラにはそれぞれ1回しか行ったことがない。また行ってみたいところの一つでもある。 イスタンブールは、ブルーモスクとトプカピ宮殿があまりにも有名だ。ブルーモスクは文字通りイスラム教の教会と行って良いが、ここには東西文化の跡が刻まれており、ところどころにキリスト教の名残もある。本当に面白い。後で、また紹介してみたいが、取り敢えずその威容を紹介しておこう。 トプカピ宮殿は、入ってみて最初に感じたのは、スペイン・グラナダのアルハンブラ宮殿に何となく似ているなということだ。水が恋しいアラブ人の気持ちが込められたようなアルハンブラ宮殿の庭よりは、その点では見劣りがするが、こちらの方が本家本元ではないかなどと考えると見る眼が違ってくる。天気の良い日にゆっくりと、ぼんやりと中を歩いてみたい。 これは、トプカピ宮殿内の一室だが、ステンドグラスはイスラム的ではないとも思われるが、その他は、全くアラブの応接間といった風情がある。