[子育て]の記事一覧 | いつかどこかで

息子が運転デビュー

いつかこうなる、と分かってはいたけれど・・・いや、免許を取らせた時点で当然の帰結なわけですが・・・つい2週間前、もう運転をやめた父の車を譲り受けた息子。「寮生活が飛躍的に向上する」と大喜び。先週その息子から、「これで茨城合宿行っていい？」と浮かれメール。「長距離運転はもうちょっと慣れてからにしたら？」と、” 過保護 ” と思いつつ、” その時 ” を先延ばしにしたいだけと分かりつつ、返信。「もう、三田にも行ったし、みなとみらいにも行った。十分慣れた」「雪が降りそうだから、そのタイヤでは絶対だめ」「雪タイヤに交換していいかどうか、とうさんに聞いてみる」「首都高に乗るのは止めて」「下道行くから」というわけで、まあ最初から止められないと分かってはいたわけで、OKを出し。いやーもう、とても心配でしたが、同時に、車が必要で呼び出されることももう無くなるなとちょっと寂しくもあり、車を与えたことがまたひとつの親離れ子離れ、でありました。その息子が先日、車で帰省してきました。車を見て、娘と大爆笑。追い越していく車のドライバーがみんな笑っていた、というのも納得。初心者マークを大量に貼られた車は、まだまだお子様な息子そのもののようでした。

3年間は夢のよう

息子の卒業式が終わって１週間、何となくぼうっと過ごしていました。この3年間はもう夢のよう、今は夢から覚めたアリスのような、ドロシーのような気分でいます。　　息子の柔道日記をどうぞ宜しくお願いいたします。　　　　　　↓↓　　　『夢の途中』

NHK教育にて　2/28（日）、3/7（日）放送

明後日 2月28日（日）、14:30 から NHK教育にてTVｽﾎﾟｰﾂ教室『柔道』が放送されます。去年の再放送で、” 大外刈り ”、” 背負い投げ ”、” 内股 ” の解説とその練習方法の説明です。息子たちの学校道場で、総監督が解説をし、息子たちがお手本を見せていました。今年も先月末、今度は、” 組み手 ” をﾃｰﾏとして撮影があり、それは、3月7日（日） 14:30　から NHK教育　で放送されます。息子たちは、「いったいどういう人がこれを見るんだ？」なんて言ってましたが、みなさん、柔道って一体、どうやって人を投げてるの？とか、どんな子たちなのかな？とか、ちょっとでも興味があったら、どうぞ、見て下さいね。

肺炎、完治

息子の肺炎の予後を診る診察日でした。2週間前の診察では、ﾚﾝﾄｹﾞﾝ画像にまだはっきりと影が写っている、ということで、抗生剤の服用を続け、安静に（「無理は承知していますが・・・・」）と言われました。今日は、ﾚﾝﾄｹﾞﾝの結果、肺の影は消えており、抗生剤の服用を止め、経過観察の診察も終了ということになりました。「完璧、ですか？」　と息子。「完璧、と言っていいでしょう」　と先生。なんだかんだで7週間。長かったです。1月9日、救急車でERに運ばれてから9日間の入院。子供が苦しんでいるのをただ見ているしかない、というのは堪えます。私には何もできませんが、できることがあればしたい、という思いから、毎日終日病室に詰めていました。小さなベッドに押し込まれるように横になっている息子をただ見つめながら、こんなに大きくなって、こんなに強くなったのに、こんなに簡単に壊れてしまうものなのだな、と人の儚さに喉が詰まるような感覚を覚えていました。とはいえ息子の入院はたかだか9日間。もっと重い病気を患う子供を持った親御さん方に思いを馳せた数日間でした。肺に影は残っていたものの、熱が下がった時点で退院。翌朝には寮へ帰り、登校。微熱が続く中、普段どおりとはいかないながらも練習を始めて。無理をして風邪をこじらせ、無理をして長引かせ、そのことで色んなものを失ってしまいました。上手くいかないものです。もうすぐ終わってしまう高校3年間を象徴するような出来事でした。でも、どれもこれももうお終い。前を向かなくてはなりません。そのあたりのこと、ｺﾁﾗで　→　柔道息子の頑張るblog

初めてのスーツ

息子たちが急に何日かお休みをいただきました。今日までの3日間は、大学入学に当たっての、息子のｽｰﾂ作りに走り回りました。前から、先輩母たちに、「息子ちゃんはｵｰﾀﾞｰじゃなきゃ無理よ」と言われていました。でも息子は日本人最大ｻｲｽﾞってわけではないし、たかだか大学生に高価な物を買うつもりはありません。21歳の娘だって500円のﾌﾘﾏｽｰﾂでやってますし、夫もめったにｽｰﾂを着ることはないので、特別な場合に着るものは私の父のお下がりです。折りしも息子宛てに、『 AOKI 』とか、『青山』から、” 全品半額 ” の字の躍るDMがたくさんきていましたから、そのあたりの廉価な吊るしで十分、と考えていました。というわけで先だって予め、市内の紳士服屋さんに行ってﾘｻｰﾁをしてありました。ほら、既製品でもちゃんと、身長190cm、ｳｴｽﾄ110cm 位まであるんです。余裕～です。安心して息子を連れて、意気揚々と最寄の紳士服店へ行ったのでした。1軒目も2軒目も3軒目も同じこと問題は身長でもｳｴｽﾄでもなく、肩幅～胸周り～腕周り、でした。どの店も、息子の肩や上腕の入る上着は全く無いか、あっても1着だけ、といった具合で、辛うじて肩が入ると、腹周りにはもう一人人間が入るほどｶﾞﾊﾞｶﾞﾊﾞの隙間が・・・。ｽﾞﾎﾞﾝも、最大ｻｲｽﾞで、ｳｴｽﾄがｶﾞﾊﾞｶﾞﾊﾞでも太ももがﾊﾟﾂﾝﾊﾟﾂﾝという有様。仕方なくｵｰﾀﾞｰﾒｲﾄﾞの店を回りました。” ｵｰﾀﾞｰ ” を謳っていても、実際はｾﾐｵｰﾀﾞｰとか、ﾊﾟﾀｰﾝｵｰﾀﾞｰの店も多いようです。一から型紙をおこすのではなく、既存のものを修正して作るのだそうで、何軒もの ” ｵｰﾀﾞｰ ” 店に、このｻｲｽﾞには対応できないと断られました。” 安い ” に釣られて訪ねているので、それはそれで納得するしかありませんが。でも～～、この程度の体格の人間なら結構いるじゃないですか。息子の階級ではむしろ彼は小さいんですよ。皆さんそんなに高価なｽｰﾂを着てらしたとは、そういうものに目が利かないので、ちっとも知りませんでした。先輩母の言うのはこういうことなのか、と真面目に話を聞いておかなかったことを今更後悔。もちろんお金に糸目を付けないのなら素敵なお店はいくらでもありますが、少しでも安価に済ませようと、ﾈｯﾄやらなにやら調べまくりました。で、ついに見つけた1軒は、昔、娘が2歳になる直前まで住んでいた街のお店でした。ｽｰﾂとｼｬﾂをｵｰﾀﾞｰしてきました。一時覚悟したよりはずっと安価にできました。初めてのｽｰﾂ。どんなのができてくるかな。楽しみです。そのあたりの息子の日記は　→ 柔道息子の頑張る日記

” 蜂窩織炎 ” って知ってますか？

いつもお邪魔するﾌﾞﾛｸﾞで、痛々しい怪我の治療の話題があって、思い出しました。以前回書いたように、息子はこれだけ柔道をしているにもかかわらず大きな怪我をしたことがありません。せいぜい軽い捻挫くらいです。しかし一度、大きな “ 病気 ” をしたことがあります。中2の6月、まさにこれから大事なｼｰｽﾞﾝが始まる、という時でした。学校帰りの駅から電話があり、半泣きの声で、歩けない、と言うのです。怪我をしたの？　と尋ねても、分からない、と。とりあえず迎えに行きました。息子は駅の階段の上り下りもできないと、ﾎｰﾑのﾍﾞﾝﾁに飛行機の安全姿勢状態で座っていました。聞くと、痛いのは脛から足のつけねのあたりで、捻ったり打ったり、怪我をした覚えはない、と言います。しかし、尋常な痛みではない、具合も悪い。と。まじに半泣きです。当時すでに90kgの息子。担ぐわけにもいかず、肩を貸して老人障碍者用ｴﾚﾍﾞｰﾀで駅を出て、やっとの思いで車に乗せて帰りました。土曜日の夕方のことです。病院は開いていません。だいいちどこの科に掛かればいいのかも分かりません。脛はてらてらと紫色を帯びて腫れ、熱を持っていて、体温は38度を超えていました。確かに足のつけねのﾘﾝﾊﾟ腺も腫れているようです。次の日、日曜日の朝、開いている病院を調べて行きました。“ 内科･外科 ” とある小さな診療所です。息子は、ずっと前に義父が高尾山参りの際に買って置いていった、木製の杖をついてやっとの思いで歩いていました。年配のお医者様が診察して、棚から本を出して調べ、PCで調べ、得心したようにﾆｯｺﾘと「　蜂窩織炎　（ほうかしきえん）ですね　」蜂窩というのは皮下の蜂の巣状の組織のことでしてね、虫刺されなどの小さな傷から黴菌が入って炎症をおこすんです。字が難しくて本を見ないと書けないんですわ。あはは････湿布と、抗生物質の錠剤を処方されて、月曜になったら皮膚科に掛かるように言われました。月曜日。大きな病院の皮膚科に掛かると、すぐに切開しなきゃダメと言われました。しかしその週末には中体連の地区大会を控えており、脛を切開した状態で試合に出るのは到底無理です。切開せずに何とか、とお願いして、とりあえず抗生物質の点滴とひたすら冷やすことで様子を見ることになりました。1週間、朝一で病院へ行き、1時間弱の点滴を受け、学校では机の前に椅子を置いて足を乗せ、とにかく足を上げて冷やして過ごしました。大会を終えて月曜日。やはり切開した方が良い、ということになりました。ここからが本題です。切開する間私は部屋を出され、見ることはできませんでした。再び呼ばれて診察室に入ると、患部は1cm強切られ、どうやらさんざん膿を絞り出され、洗浄されたようでした。そして、なんと、先生は当分、毎日洗浄消毒しますので、切開口がふさがらないよう、中にｶﾞｰｾﾞを詰めておきます。と仰って、ｶﾞｰｾﾞを切開口から皮膚の下にぐいぐいと。あまりのことに息子は泣き笑い。私はほとんど卒倒寸前。2週間ほどの間、毎日、切開口からｶﾞｰｾﾞを引っ張り出して、金属の棒？の先に綿をくっつけたものを突っ込んでぐりぐりと中を消毒、終わるとまたｶﾞｰｾﾞを詰め込む、あとは抗生物質の点滴と飲み薬、という治療。詰めまれたｶﾞｰｾﾞにもめげす、終いには切開口はふさがり、点滴もなくなって、1ヶ月半ほどの通院の後、治療は完了しました。結局原因は分からずじまいでした。 ※ 患部の写真を載せようかとも思いましたが、あまりにｸﾞﾛいのでやめます。この間、私は本やﾈｯﾄで『蜂窩織炎』を調べまくりました。名前が（漢字が）凄いので、珍しい病気かと思うと、そうでもないようです。説明を読むとあっさりしていて、歩けないほどの痛みや “ あんな ” 治療法のことはあまり書いてありません。でも、ﾈｯﾄでﾋｯﾄする体験談の類を読むと、やはりそれぞれ大変な思いをされているようです。当時の長野県田中康夫知事がこれに罹ったということで、“ 闘病日記 ” をみつけました。” 気が遠くなるような ” 痛みと40度の発熱が続きついに入院、よくこれで歩いてましたね、と言われたとありました。一度罹ると再発の可能性が高い、との説明でしたので、しばらくは戦々恐々としていました。大事な試合前に、練習でｶﾞﾝｶﾞﾝ脛を蹴られて酷く腫らしてきた時など、もう恐くて恐くて、心配で心配で、そうと決まったわけでもないのに、足を上げて冷やして抗生物質を飲ませました。息子自身はそこまで心配していないようで、面倒臭がっていましたが。あんな経験はもうたくさんです。

『友達ならば五分のつきあい』

面白いものが舞い込みました。地区の回覧板。 ○○市青少年問題協議会 ○○市補導連絡会 ○○市青少年対策地区委員会 ○○警察署 ○○市、○○市教育委員会連名でのお知らせです。この市だけのものなのか、もっと広域に回ったものなのかは分かりません。以下、全文　（　改行のみ改変　）。小・中学生の皆さんへ友達ならば五分のつきあい活発な人気者でヒーローだと思っているあなたへあなたは友達になんて呼ばれていますか　？「　○○くん　」「　△△さん　」「　～～ちゃん　」ですね。あなたは、友達を呼び捨てにしていませんか　？自分は「くん」をつけて呼んでもらっているのに、相手を呼び捨てにするのは変ですね。本当に友達ですか　？呼び捨てにするのは、なぜですか　？相手が自分よりおとなしいからですか　？小さいからですか　？女の子だからですか　？弱いからですか　？弱い人には、「くん」をつける必要はないのですか　？みんなが呼び捨てにしていれば、自分もそう呼んで良いのですか　？日本は外国のようにみんなが呼び捨てにしあっている国ではありません。呼び捨ては失礼です。それを知っているのに、呼び捨てをしているあなたは、とても身勝手で攻撃的で弱虫です。あなたがしている呼び捨てには、「　おまえは俺より下だぞ　！　」　という意味と、「　俺より、こいつの方が弱いぞ～　」　という、他の人へのメッセージが含まれていますね。そんなことをしても、あなたが強い人間だとは誰も思いません。あなたが、わがままで、自分勝手な弱虫であることがバレるだけです。本当に強い人は、相手を落として自分を良く見せようというセコい人気とりはしないのです。＜　裏面　＞保護者の方々へ呼び捨ては、『いじめ』の始まり･･･かも！スポーツチームなどの信頼関係にあるチームメイトが、互いに呼び捨てにし合うようなことを言っているのではありません。かっこよくて人気のある人や、暴力で怖がられている子が、王様、女王様きどりでクラスの他の子を呼び捨てることを指摘したものです。日本では、一方的な呼び捨てには明確に序列意識が含まれています。一般的に低学年のうちの呼び捨ては、叱られる時の呼ばれ方であり不快感を伴います。だから、家庭では「お友達を呼び捨てにするのはいけない」と教えられています。他の子を呼び捨てにする子は、その行為が失礼だということを知らなかったと言うかも知れませんし、「かっこいい」と思っていると言うかも知れません。でも、呼び捨てにしている相手が、自分を呼び捨てにすることには、不快感を感じるはずです。そこにあるのは、無自覚な序列意識であり、放置すれば、「不愉快なあだ名」や「いじめ」に発展する可能性があります。上下、依存被依存、支配被支配等の関係は健全な友人関係とは呼びません。保護者の方々は、一方的な呼び捨てに気がついたら、対等な友人関係について、子供と一緒に考えてみてください。＜下にドングリのイラスト＞大きいドングリ　　「　いよう、ドングリ　！　おめぇあいかわらずちいせえな　」小さいドングリ　　「　そんなことないとおもうよ････ドングリくん　」大きいドングリ　　「　ドングリ、あんたのぼうし、ダサいわ　」小さいドングリ　　「　ひどいわ　！　ドングリさん････　」『保護者の方々へ』の方を読めば、なるほどそういう場合があるのかもね、とある程度理解しましたが、『小･中学生の皆さんへ』を読んだ時は、ちょっとびっくりするとともに違和感を覚えました。調べてみました。今やいじめ対策として、学校での『呼び捨て禁止』はごく普通に行われているのですね。知りませんでした。それはつまり、みなは「 A子さん」と呼び、A子の方は、皆を「 B子」「 C美」「D恵」と呼び捨てにしてパシらせるといった漫画のようなｽﾃﾚｵﾀｲﾌﾟな関係が今の小中学生の間には多く存在するということなのでしょうか。確かにいじめている子がいじめられている子を。尊称つきで呼ぶとは考えられませんし、いじめられている子がいじめている子を呼び捨てにするとは考えられませんから、『『いじめ』の始まり･･･かも』とうのはあるのかも知れません。いじめについて、私は自分や自分の子供たちの周りで起こった限られたｹｰｽと読んだり聞いたりしたことしか知りませんから、多くのｹｰｽに対応した専門家がそう言うのなら、これは多いｹｰｽなのでしょう。だからこの呼びかけは、呼び捨てにしたりされたりしている多くの普通の子供たちへのものではなく、何人か（何十人か何百人か）の、自分が “ 活発な人気者でヒーローだと思っている ” A子さんへのﾒｯｾｰｼﾞなわけです。これを読んで、あ、自分のことだ、と気付きなさいというﾒｯｾｰｼﾞですね。そもそも呼び捨てはあまりお行儀の良いことではありませんから、ましてあいてが不快に感じているなら、止めるに越したことはありません。そう思いながらも感じる違和感は何でしょう。呼び方を含め、どんな言葉も、単独では意味を持たない、と私は考えています。言葉には必ず、それが使われた “ 時 ” や “ 場 ” があり、文の中での役割があります。話し言葉であれば、調子や表情もあります。単語ひとつを取って、良い悪いを決めることは出来ないと考えています。『『水からの伝言』を信じないでください』の中で展開されている論と共通するものがありますね。そのような背景を無視して単純に、呼び捨て＝下に見ている　と決め付けることに、どうも納得できません。そういう感じ方に対する伏線としてスポーツチームなどの信頼関係にあるチームメイトが、互いに呼び捨てにしあうようなことを言っているのではありません。の文があるのでしょうが、それでは信頼関係と支配被支配との線引きは誰がするのでしょう。呼び捨ては失礼なことだから全面的にやめよう、なら明確ですが、信頼関係があればOK、では、いじめをなくすという意図は果たさないでしょう。第一、ｽｵｲｰﾂﾁｰﾑは信頼しあっているなど何を根拠に、と突っ込みたくなります。どうも違和感があります。また、言葉が使われた背景を問題にしないのでは、そうような関係の子供たちが呼び捨てをやめたとしても。その関係はやまらないでしょう。呼び捨てがいじめのｻｲﾝであることは是としても、尊称付けが、いじめがないことのｻｲﾝではないでしょう。単純に、表面的な呼び捨てを禁止することに意味があるとは思えません。それとも、呼び捨てをやめれば、自然と相手への敬意が生まれてくろものなのでしょうか。そういう場合もあるかも知れません。分かりません。そして、それ以前に感じることとして、この文章はとても攻撃的です。已まないいじめへの苛立ちと、“ 絶対に許さない ” という強い決意を表わしているのは分かります。しかし、これを呼んだA子さんは、果たしてそれが自分のことだと気付き、反省し、呼び捨てを止めるでしょうか。どうも違和感があります。小･中･高校生の頃、友達を何て呼んでいたかを思い出すと、その人の性格や雰囲気、関係の近さや遠さ、をよく表わしていることに気付きます。人間関係って、呼び方を含めて、そうやって自然に形成されていくものです。そして、尊称付けで呼ぶことが表していたのは、相手への敬意よりむしろ、多くの場合よそよそしさであったと気付く人は多いのではないかと思います。それとて100% ではありません。それほど不確かなものだということです。それを一律に括って規則を設けることで解決する指導は無意味です。上としては、いじめをなくすために何かをしなければならないと、試行錯誤なのだとは思いますが、あまりにも小手先だけの方策のように思えます。私は基本的に、いじめはなくならない、と考えています。それが人間の性、業、だからです。いじめ対策として考えねばならないのは、いじめにどう対処するか、だと考えています。もし、いじめをなくすことができるのなら、人間はとっくに戦争などやめているでしょう。