漢方医、初体験
いつも元気に見える私だけれど、ひそかに体の不調が続いている。そのことに気付いたのは、2回もインフルエンザの予防接種を拒否されたから。身体は元気なようだし症状が漠然としていて原因もよくわからないので、漢方薬を処方してくれる医院に行くことにした。自転車で10分かからないところに漢方治療をかかげた医院があるのに以前気づき、気になっていた。今回は意を決してドアをあけた。漢方薬局というのもあるけれど、法律上、薬剤師は患者に触ったり"診断"できないので、おもに問診、視診によって漢方の"証"に当てはめます。漢方医は、西洋医学的な診察と触診(おなか、脈など)からも"証"を診断することができます。漢方認定医は非常に少なくて、ここS市にも2,3人だそうだ。そのお一人がここにいらっしゃったなんて。76歳のおじいちゃん先生なんだけど、私よりシャキシャキしている!30分ほどかけてゆっくりゆったり、問診、診察、触診、検査してくれた。(次に待っていた人、ごめんなさい)日曜日には勉強しに出かけ、診察のすべてを話してくださる。薬学も学ばれているので、ほかのお医者さんより薬については少し詳しい、とおっしゃっていたので安心。丁寧な言葉づかいにもお人柄が偲ばれる。聴診器を当てる時に「失礼します。」なんて言われたの初めて。問診でも「お酒は召されますか。」と。私から見れば目上の方なのに。それでいて気さくで、漢方の話、経歴の話などを喋ってくださった。西洋医学は集団の医学、症状に応じて誰にでも同じ(ような)処方です。漢方医学は個の医学、同じような症状でもそれぞれの状態、体質"証"によって処方が違います。バランスの崩れた身体全体を元に戻すように働きます。証はどんどん変わるので、漢方処方も変わっていきます。 いい先生に出会えたなぁと、一人、満足。とりあえず漢方薬と西洋薬の併用で、次回は血液検査の結果を伺いに行こうっと。