STAP騒動に思うこと。
今年1月のセンセーショナルな発表から、いまやサスペンス小説もどきの展開になっているSTAP細胞の問題。科学的な論争については、ちょっと置いておいて、この騒動でマスコミの取り上げ方によって、見え方が変わることが興味深いです。小保方さんの採用について、正規の採用のステップを踏んでいないということが問題視されていますが、確かマスコミは、最初は「理研はユニークな人材の採用、登用方針で若手の可能性をはぐくむ」と持ち上げていたような気がします。またあのムーミン研究室を「自由と個人の能力を活かす場」の象徴として持ち上げていたのに対し、研究費の公表をTVで示す際、無駄づかいの象徴のようにあのムーミン研究室を映し出しています。面白いもので、すばらしいこととして紹介されると、とてもそのことがすばらしいと見え、無駄や勝手なこととして紹介されるとそのように見えるものです。それだけ、マスコミの影響力は強いということなんでしょうね。ワイドショーのコメンテーターの無責任なコメントを見ると、うんざりします。でも井戸端会議をTVでやっていると思うと、テキトーな話をしているメディアに振り回されてはいけないなと思ってしまいます。ところで、小保方さんVS若山さん的な展開になってきていますが、今のところ、小保方さんの形勢が悪いですね。若山さんは科学的、論理的に関与がないことを発表していますが、小保方さんは主観的な「あります」「やっていません」という主張しかありません。ことの有る無しは私にはわからないのですが、小保方さんの反論を聞いているといかにも「女性的」と揶揄されそうな主観的な説明で、同じ女性として残念です。これでは、やっぱり女性はダメといわれかねないです。論理には論理を、科学には科学で、客観的に訴えていただきたいです。コロタ posted by (C)かずめ