道徳と経済の融合の崩壊と「分限」
「道徳を忘れた経済は罪悪である。しかし経済を忘れた道徳は寝言である」二宮尊徳わが社の代表に、JRが民営化されたとき、東から、「教育改革の提案」が欲しいと、依頼があった。しかしながら、「株式会社」としか、仕事をしていなかった代表は、打ち合わせをしていて、呆然となった。代表は、絶えず、「売上」「競争」と戦いをしてきた。ここは、「売上」でなく、「収入」なのである。そして、「競争」がない。代表は、わが社の大きな利益になるはず(涙)の研修依頼を即刻断った。同時に、西から「幹部クラスの意識革命(ボトムアップ)」の研修依頼もあった。「末端の自由な意見を受けて、経営改革をしたい」一見、この依頼は前向きで、素晴らしい・・・しかし、ここは「99%正確なルーチン」約束した時間通りの運行。世界一の品質である。一分遅れても乗客にお詫びのアナウンスを入れるのは、日本だけである。命を預かっている、「安全性」なのである末端までの、ボトムアップ、自由な創造性は必要がないのである。1%の幹部が、柔軟な創造性の政策を打ち出すことは、大切ではあるが・・・代表は、「そのような計画はできない」と提出・・・・わが社としては、莫大な利益(涙)になる研修のオファーは消滅したわけで・・・・(また言ってしまった・・・・しつこい・笑)他社のコンサルタント会社が、それを喜んで(おそらく)受注したのでしょう。「ならぬものは、ならぬ」 (会津武士道)根本原理にいつも、フォーカスしている代表の日常のジャッチを観ていると、本当にこちらが恥ずかしくなることがある。目先の損得勘定で、もう、残念なことに無意識に選んでいるこのくすんだ瞳が、「うろこが落ちる」度に、澄んでくることを願っております・・・・・・(汗・笑)今年から、代表は「霊厳塾」を自宅藤沢で主宰し始めた。ご自分がこの40年間積み重ねられてきた技術や知的財産を繋ぐ後継者を育てるだけでなく、日本人として、人間としての品格、道徳と経済活動のバランスを伝えてくださる。たんに、仕事の場所を自宅に移動したわけではない。その心が理解できない多くの人たちは、動揺した。それを、「条件」ととるか、「心・志」ととるかで、はっきりと二極に分かれていった。:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::松下幸之助先生の代理講師をしていた代表は、二宮尊徳の「分限」を例にしてよく話をしてくれる。「自分の持っているもので、成功したものは、だれからも拍手をあびる」「人の持っているもので、成功したもの (しようとするもの) は、敵 (問題) をつくるのである」自分の持って生まれたものに、愛情を持ち(感謝)活かすこと・・・・なんと、単純なこと・・・・・亡くなった母の、娘に語る言葉を思い出した・・・「あなたが自分で悪いと思うところは、同様に多くの人も悩んでいる。でも、あなたの優れたところは、多くの人には、ないのです・・・・そこを、大事に、いつもそこを一点集中して磨いていくこと」(写真は母と私・・・・母手作りお揃いの洋服で)