Walk on the Wild Side

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  The Decemberists / The Crane Wife

  NPRのAll Songs Consideredは視聴者が選んだ今年のベスト10をカウントダウン。一位に輝いたのはThe Decemberists。タイトルは”The Crane Wife"で「え？」と思って、調べてみたところ、やはり日本の「鶴の恩返し」にインスパイアされているらしい。そしてフロントマンのColin Meloyは大胆にもそれをベースにコンセプトアルバムを作ってしまった。確かにロマンチックな話ではある。それでも「我々には普通メジャーと契約したら扱わないようなコンセプトを扱いたいという気持ちがある。メジャーと契約したって、今まで通りやっていきたい。その意味では、今まで以上に左寄り、もっともっとThe Decemberistsにとって気持ちが良くない方に行っている」と言う。まさに”Walk on the wild side”である。彼らのサイトでサンプルを聴くことができる。 The Decemberists

  Dec 6, 2006

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  Sandy Denny / The North Star Grassman and the Ravens

  昨日から再び英国へ戻る。いろいろな人に米国の天気を訊かれるが、「英国の方はこの通り年がら年中雨なんだ」という会話で終わる。昨日のJoanna Newsomが影響されているアーティストとして挙げている一人がSandy Dennyで元Fairport Convention、またLed Zepplinの”The Battle of Evermore"でRobert Plantとデュエットをしたことでも有名な人だ。71年に発売されたこのアルバムは彼女の全盛期の作品で、70年と71年にはメロディーメーカー誌でFemale singer of the yearを受賞している。73年には再びFairport Conventionに参加している。カリスマ的人気を博したが、その後音楽的に方向性を失い、アルコールとタバコで声を痛めた彼女は、78年に31歳の若さで亡くなった。彼女のVideoやサンプル曲はMySpace.comで聴くことができる。 Sandy Denny

  Dec 5, 2006

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  Joanna Newsom/Ys

  昨日のSkyMallでもう一つ感動した（というか呆れてしまった）のが、iCartaという一品。ここまでやるか、という感じですね。用を足しながら考えたのでしょう。さてNPR All Songs ConsideredはゲストDJとしてJoanna Newsomを招いて彼女の話を聴いている。彼女はサンフランシスコ出身のシンガーソングライターで、楽器の方はハープ、ピアノ、ハープシコードを演奏する。彼女の音楽は因ディー・ポップ、アパラチアン音楽、アヴァンギャルド・モダニズム、アフリカン・ハープ・リズムの影響が濃いが、彼女の子供のような声が特徴的で、一般的には”Psyche Folk"にカテゴライズされている。11月発売のこの新作はオーケストラ・アレンジをVan Dyke Parksが手がけている。彼女のUnofficialなファンサイトは Milky Moon

  Dec 4, 2006

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  Linda McCartney's photos of early rock icons

  事情があって一泊でアラバマのHuntsvilleに行くことになった。Carlotte経由で4-5時間かかる。アラバマは南部なので暖かいと思ったら、むしろ暖かかったニューヨークよりも寒い。小さな空港に降り立ち、Baggage Claimの方へ向かう途中に、Jimi Hendrix, Janis Joplin, John Lennonの写真が展示してある。興味を持って立ち止まると、地元のHuntsville Art MuseumでLinda Mccartneyの写真展示会があるらしい。Lindaは元々ニューヨークの出身で日本人も多く住む高級住宅街のScarsdaleで育った。1967年にPaulと出会うまでは列記としたプロの人気写真家であり、 Aretha Franklin, Jimi Hendrix, Bob Dylan, Janis Joplin, Eric Clapton, Simon and Garfunkel, The Who, The Doors，The Rolling Stonesを撮影している。この展示は彼女の写真を保存するEstate of Linda Maccartneyの提供によるものである。残念ながらMuseumを見学する時間は無かったが、印象的な写真に興味がそそられる。すでに”Linda McCartney's Sixties: Portrait of an Era”というタイトルでもこれらの写真は発売されているらしい。 Linda McCartney's Sixties: Portrait of an Era

  Dec 2, 2006

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  DJ "Weird Al" Yankovic

  この人の顔を見ただけで生理的に嫌いという人も多いかもしれない。それでもこの人なら「思い通り」と二ヤリとしそうな気がする。NPR All Songs ConsideredでDJ "Weird Al" Yankovicを招いて、彼に話を訊いている。彼のルーツとなるTom Lehrer、Bonzo Dog Band、The Trashmen、Randy Newmanなどを紹介しているが、基本的には音楽通の人であることがよくわかる。ちょっと物の見方が変わっているだけのことだと思う。この人の凄いのはMTV時代に始めたキャリアで終わらず、その後のRapミュージックなど新しいジャンルにも果敢にチャレンジ、それをしっかり物にしているところではないかと思う。最後に”You're Pitiful"。James Bluntはこの曲を聴いて笑う余裕があるだろうか。しかしこの人歌が本当に旨い。”You're Pitiful"は残念ながらアルバム未収録だが彼のサイト他でDownload可能。YouTubeやGoogle Videoでこの曲を使った面白いVideoがたくさんあるのでそちらも要チェック。 Al Yankovic You're Pitiful 歌詞をじっくり楽しみたい人は You're Pitiful Lyrics

  Dec 1, 2006

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  Van Morrison @ Austin City Limits

  11/18のAustin City Limitsは待望のVan Morrison登場。最初からWild Nightと往年のヒット曲から始めるサービス精神が嬉しい。演奏曲は次の通り。Wild Night Choppin’ Wood There Stands the Glass Playhouse Not Feelin’ It Cleaning Windows St. James Infirmary I Can’t Stop Loving You Don’t Start Crying Now / Custard Pie Brown-Eyed Girl Gloria バンドの面子も、英国人らしく職人気質っぽい人が多くてこれも嬉しい。最後はGloriaでおしまい。最近Patti Smithのカバーがよくラジオで流れている。パンクの原型ということか。ピーターバラカン氏によると、Van Morrisonが在籍した”Them"は日本語では”奴ら”というちょっとやさぐれた意味合いを持つとのこと。そのメンバーだったVanが今やどう見ても堅気には見えないのももっともなことでしょう。次のサイトで”Brown-Eyed Girl"のVideo Clipを見ることが出来る。 Austin City Limits Presents Van Morrison

  Nov 29, 2006

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  Alejandro Escovedo@Austin City Limits

  ニューヨークの昼間は、意外にChristmas気分が無いので少々驚く。それが暗くなった途端に、さずがニューヨークと言った面持ちに変化する。５番街を42丁目の方に歩いていくと、きらやかなイルミネーションが歩行者の目を誘う。カルチェ、サックス・フィフス・アベニューと例年のデコレーションを過ぎて、右手にロックフェラー・センターを見るとスノー・フレークのライトアップがビルの上層階まで伸びている。５番外の先にはカラフルなライトアップをしたエンパイア・ステート・ビルが見える。今年も後一ヶ月余りだ。感謝祭休暇にWindows MCEで録画してあったAustin City Limitsなどの音楽番組をまとめて見た。10/28のAustin City LimitsはAlejandro Escovedo。玄人好みのこの人の音楽の魅力がライブでもよく判る。C型肝炎で死に掛けていたそうだが、ライブを観る限り相当回復している。次のサイトで”Break This Time"のVideo Clipを見ることができる。 Ausitn City Limits Presents Alejandro Escovedo

  Nov 28, 2006

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  Sufjan Stevens / Songs for Christmas

  米国は感謝祭が済むとまずは感謝祭セールで（その混雑ぶりからBlack Fridayと呼ばれている）、小売業のかきいれどきであるクリスマス・セールが始まる。WSJによると今年は意外や好調とのこと。Windows Vistaの発売が延期になったことでPC商戦は苦戦との話だったが、底値のメリットを享受しようとしているということか。我が家はそういう動きとは関係の無い、Macの購入を検討しようかと思っている。昨日少し触れたSufjan Stevensのクリスマスアルバム”Songs for Christmas"。発売元のAsthmatic Kittyレコードでは売り上げ好調のため12月初めまで出荷停止、11/13以降のオーダーはそれまでは手に入らない、とある。そもそもSufjan Stevensは例の50州プロジェクトが進行中のはず（？）だが、このクリスマス・プロジェクトも実は2001年からスタートしたものだそうで、毎年12月に自宅でクリスマスものを貯めていたのが、今回ついに発表の運びとなった。CD EP5枚組というのも何となく古く懐かしいクリスマス気分を醸し出している。その他のオマケがまた嬉しくて、まるでNiagaraレーベルを思い起こす。・Five Christmas stickers!・Extensive liner notes and short stories by Sufjan Stevens!・An original Christmas essay by Rick Moody!・An animated music video and comic strip by Tom Eaton!・A Christmas Songbook with lyric sheets and chord charts--so you can sing along too!・An original Christmas Family Portrait painting of Santa Sufjan (with wife and kids!) by Jacques Bredy!これらの音楽が今はすべてStreamingで次のサイトでフル公開されている。昔のアーティストは数年で一枚という発表タイミングが多かったが、今やネットのお陰で脂の乗り切ったアーティストは昔では考えられないペースでその才能を放出させている。その代わり数年後には未発表集とか無くなるということでしょうけど。 Sufjan Stevens Songs for Christmas

  Nov 27, 2006

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  I Am The Resurrection: A Tribuite to John Fahey

  さて昨晩は家で留守番役だったので、朝図書館に行き音楽ネタ仕入れ。感謝祭明けだったので、あまり収穫を期待していなかったのだが、これが意外と大漁（？）で上機嫌。留守番の大業も苦にならなかった。さてまず一枚目は、最近何と5枚組のXmasアルバムを発表、今脂が乗り切っているSufjan Stevensも参加するアコースティックギタリスト、John Faheyのトリビュート・アルバム。参加者が一癖も二癖もありそうな面子で嬉しくなるし、音楽の方も合法トリップしそうな雰囲気である。01. Fruit Bats - Death Of The Clayton Peacock02. Pelt - Sunflower River Blues03. Sufjan Stevens - Variation On Commemorative Transfiguration & Communion At Magruder Park04. Devendra Banhart - Sligo River05. Calexico - Dance Of Death06. Lee Ranaldo Feat. Lazy 8 Chorale - The Singing Bridge Of Memphis, Brooklyn Bridge Version - The Coelcanth07. M. Ward - Bean Vine Blues # 208. Cul De Sac - The Portland Cement Factory At Monolith, CA09. Grandaddy - Dance Of The Inhabitants Of The Palace King Phillip XIV Of Spain10. Immergluck, Kaphan, Krummenacher & Hanes - Joe Kirby Blues11. Currituck Co - Medley - John Hurt Shiva Shankarah12. Peter Case - When the Catfish Is In Bloom13. Howe Gelb - My Grandfather's ClockLeo Kottke等にも影響を及ぼしたフィンガーピッキングスタイルのJohn Faheyは既に2001年に死去。このTributeアルバム以外にも、”John Fahey and Friends - Friends of Fahey Tribute”というタイトルの友人達によるものもある。John Faheyのオフィシャルサイトは John Fahey

  Nov 26, 2006

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  Damian Rice / 9

  実は米国と英国を往復する生活から最近自宅で購読していたThe New York Timesを止めた。このためこれまで楽しみだったArt欄を同紙で読むことができない。それでもWebsiteの方が結構充実しているので、そちらをたまに読むことにしている。11/20のNew CDで、紹介されているDamian Riceの新作”9”。どうしても「James Bluntのお陰でメランコリックな歌を歌う男性シンガーは彼と比較されざるをえない」と記者は書いている。Damian Riceはアイルランドのダブリン出身で、元Juniperというバンドにいた。2004年発売の”０"が批評家から絶賛され、全世界で200万枚売り上げている。今回のアルバムは前回のアルバムの成功の影響か、ちょっと気合が入りすぎている様子、だとのこと。まずは前作の”０”を聴いた方が良いかもしれない、彼の新作は次のサイトでサンプルを聴くことができる。 Damian Rice "9"

  Nov 25, 2006

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  John Mayer in a Bear Suit and Sheryl Crow in a Bikini

  さて日本の音楽雑誌でも既に報じられているかもしれないが、John MayerとSheryl Crowが両者の共同ツアーで面白いやり取りをしたらしい。英国誌の”Uncut"を立ち読みしていたら出ていた。まずはJohn MayerがVH1でもふざけていた熊の着ぐるみ姿でSheryl Crowのステージに登場。これを受けて、次にSheryl Crowが今度は水色のビキニを着てJohn Mayerのステージに乱入、お返しをしたというもの。ちょっと芸能ネタでしたが、これからもこういうシリーズが続くと楽しい。YouTubeでは動画が公開されているのだろうか。

  Nov 24, 2006

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  Juanes @ Austin City Limits

  朝ホテルからタクシーでパディントン駅へ移動し、ヒースロー・イクスプレスで空港へ。正午ちょうど発のAmericanでJFKへ向かう。予定なら午後3時前には到着する予定が、出発が少し送れ結局家に着いたら午後5時になってしまった。既に空は暗くなっている。いつもなら時差の関係ですぐに寝てしまうところを、少し我慢して9時半ころまで粘った。お陰でわりとよく眠れたが、それでも朝5時に目を覚ます。折角の感謝祭だからと思って、メラトニンを飲んで、2-3時間ベッドに入って寝たら今度は目覚めが悪くなってしまった。無理やり時差を修正しようと思ってもなかなか難しい。10/27のAustin City Limitsはコロンビア出身のJuanesという男性ボーカリストのライブ。米国で成功を収めた他のラテン系アーティストとは異なり、言語は英語ではないが、かなり音楽的には魅力的。2000年に発表した最初のソロアルバムは”Fíjate Bien”はラテン・グラミー賞でBest New Artist, Best Rock Solo Vocal Album，Best Rock Songの三部門を獲得した。その後のアルバムも順調なセールスを記録している。ライブを聴く限り、人気だけの人では無いし、ルックスも魅力がある。観客には女性ファンが多い。途中コロンビア国旗をファンが彼に被せていた。米国のラテン系国民にはたまらないノリなのだろう。彼のサイトは Juanes

  Nov 22, 2006

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  Super XX Man/Volume XI: A Better Place

  もうかれこれ15年以上前のことになるが、ポートランド州のオレゴンにいたことがある。正確にはワシントン州側なのだが、毎日オレゴン方面に車で通っていた。当時の印象は綺麗で新しい街で、いわゆる外殻化現象でどんどん外へ住宅街が伸びていた。その後一度も行っていないが印象が良かっただけに一度行ってみたいと思っている。Super XX Manは昼間はオレゴン州立病院のMaximum Security Wing（映画”カッコーの巣の上”を見たことがある人ならどんなところかわかるでしょう）で音楽療法士をやっている人である。二束の草鞋の結果か、彼の音楽は極めて心地よい。すでに十年選手でもある。YouTubeで紹介されている彼のファンが作ったとされる秀作ビデオを紹介されている。バックで流れるギターはまるでロバート・フリップのようだ。 Super XX Man - Collecting Rocks Video

  Nov 19, 2006

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  Coldplay / Clocks in Rhythms Del Mundo

  さて今週のNPR All Songs Consideredの最初に紹介されているアルバムは”Rhythms Del Mundo”で、これが面白い。あのColdplayの”Clock"をCuban Rhythmで仕上げている。元々このアルバムはグローバルな環境破壊のためのベネフィットアルバムで、メンバーにはあのBuena Vista Social Clubのメンバーも参加しているらしい。同じ曲でもこれだけ違いもの仕上がるという好例。是非一度お聞きいただきたい。このほかにもJack Johnsonの”Better Together"，U2, Sting, Arctic Monkeys, Maroon 5, Stingなど大変興味深い。”Ai No Corrida"が懐かしい。同アルバムのサイトは Rhythms Del Mundo

  Nov 17, 2006

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• UK Music Hall of Fame 2006

  ロンドンから電車で帰着。少し肌寒い。（英国の）我が家に戻ると、少しほっとする。夕食はしがない電車のリゾットだったが、あまり食べ過ぎるのもどうかと思うので、「出前一丁」で軽く済ます。TVをつけると、UK Music Hall of Fameをやっている。今年の殿堂入りは、Bon Jovi、James Brown、Dusty Springfield、Led Zeppelin、Prince、Rod Stewart、Brian Wilson。そして特別功労賞がSir. George Martin。元々米国のHall of Fameだと米国寄りの人選になるので生まれたのだと思うが、7組の内4組が米国組。英国はFairな国である。まずはJames Brown御大のライブから始まった。ちょっとさすがに声量が減っていて、大分コーラスに高い声は助けてもらっている。かなり痩せてしまった。それでも存在感は抜群だ。続いてLed Zepplin。Jimi Pageが表彰されていたが、街で会っても気がつかないかもしれない。「昔はRockというのはBadだったのだが…」と単にPopソングと違ったのだよ、と若い人に説く翁のようだ。WolfmotherというバンドがCommunication Breakdownを勢いで演奏。次はRod Stewart。最も英国らしい人ではある。Jeff Beck Group当時の映像も交えていたし、ちゃんと最初にJeff Beckがバンドに入れてくれたことを感謝していた。今やDinner Showの人のようだが、昔はロックしていた人である。James MorrisonがRodの代わりに演奏。Brian WilsonのPresentatorはDavid Gilmoreと面白い組み合わせ。Bonoは彼の音楽を”Joy & Innocence”と評している。Sir George Martinは「JohnとPaulは果たしてこれを打ち破れるか、が課題だった」と言っている。彼はちゃんと自分で”God Only Knows"と”Good Vibration"を歌った。こういうHappyな歌を歌いながらも、”Every Clap"と言ってもニコリともしない。皆が彼を”Genius"と呼ぶが、確かに何か神がかりの風がある。これだけ復活したのは奇跡と言っても良いかもしれない。それにしても今の彼のバンドは良いバンドです。Bon Jovi。政治からも資金が出ているのか、Al GoreとBill Clintonが賞賛している。以上。Dustin Springfieldは、多くの黒人ミュージシャンが本当のSoulだと言っているのが印象的。演奏はPatti LabellとJoss Stone。しかしどうして英国人はたまに黒人以上に黒人音楽が上手な人を生んでしまうのだろうか。Princeはスピーチには出てきたがバンドはHolywoodにいるという話で演奏しなかった。面白かったのはJoni Mitchellが賞賛していたこと。Sir. George MartinのPresenterはGordon Brownで、Booingが起きていた。こちらも政治絡み。最後は彼自身の指揮の下ストリングスをバックにCorinne Bailey Rae等が歌うBeatlesメドレー。同Hall of Fameのサイトは UK Music Hall of Fame

  Nov 16, 2006

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  Behringer iAXE393 USB-Guitar

  昨晩King CrimsonのEpitaphを聴いて、Googleで検索してYouTubeに掲示されているRobert Fripp翁等のギター演奏を聴いていると、急にギターが弾きたくなって、Liverpoolのギターショップを調べてみると、たまたまUSB Guitarというものが発売されていることを発見した。今までもMIDIギターとかもあった訳で、特に目新しい技術では無いのだろうが、値段が￡75（日本円で約15,000円）と非常にお手ごろである。そこで早速Liverpoolのギターショップに行って買うことにした。このギターにはGuitar Combosというソフトウェアが付属されていて、このソフトはギター音のシュミレーションのみならず、手持ちのコンピューターや Mac に保存された MP3 や WAV 、 AIFF および OGG ファイル曲でジャムセッションが可能となる。ギターの方が自分の慣れないストラトタイプのものなので、ちょっと慣れるまでに時間がかかるかもしれないが、しばらくこれで楽しめそうだ。Behringerのサイトは Behringer USB Guitar IAXE 393

  Nov 12, 2006

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  The Beatles / Love

  昨日はロンドンから飛行機で帰ってきた。Heathlow空港でMojo誌を仕入れる。表紙はThe Who。アルバム紹介のトップはThe Beatlesの最新アルバム”Love"で”Instant Mojo Classic"の認定がされている。既にメディアで紹介されている通り、このアルバムはSir George Martinの息子であるGiles MartinがBeatles stage show用のVisual Performanceを作成するよう依頼されたことから始る。それが80分もの音楽コラージュに出来上がった。中にはStars On 45を思い出す人もいるかもしれないが、全くThe Beatles以外の音は使われていない。父親のSir George Martinがきっちり監修している。これまでThe Beatlesを聴きつかれてしまった人にも是非聴いて欲しい、とMojo誌は言っている。まずは聴いてみる以外に無さそうだ。The BeatlesのオフィシャルサイトでLoveのTV用広告を見ることができる。 The Beatles

  Nov 11, 2006

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  King Crimson /　Epitaph

  50-60年代生まれの日本人が集まると必ずProgressive Rockが好きです、と言う人がいる。普通はPink Floyd, EL&P, King Crimsonまでなのだが、中にはJethlo Tullをバンドでやっていましたという人がいたことがあった。Ian Anderson役の人はどういう人なのだろうかと想像してしまう。一本足でフルートを吹く練習とかするのだろうか。NPR All Songs ConsideredでKing Crimsonのデビューアルバムである”In the Court of the Crimson King”から”"Epitaph (Including March For No Reason and Tomorrow and Tomorrow)" が紹介されている。同アルバムは「1969年に、ビートルズの『アビイ・ロード』を1位から転落させたアルバム」として有名である。NPRのBob Boilenは”Progressive Rockというと華やかなKeyboardが特徴的だというイメージがあるが、この曲はそうではなく、メロトロンという一つ一つの鍵盤にテープレコーダーがセットされているシンセサイザー以前の特殊な楽器を使った代表的な楽曲である」と紹介している。改めてEpitaphのPeter Shinfieldの詩を確認すると、なかなか仰々しくて素晴らしい。Confusion will be my epitaph.As I crawl a cracked and broken pathIf we make it we can all sit backAnd laugh.But I fear tomorrow Ill be crying,Yes I fear tomorrow Ill be crying.英国にいるせいか、米国では聞く気にならなかったこういう曲もぴったりするような気がする。

  Nov 10, 2006

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  Ratatat / Classics

  ロンドン三日目の夜は”与志乃”というPicadellyの日本食レストラン。お魚屋さんがやっているだけあって、お魚が美味しい。店の感じも綺麗で、客層は意外にも日本人はあまりいなかった。京都宇治出身のウエイトレスの方の感じが良いと仲間内では評判だ。NPRのAll Songs Consideredで紹介されているRatatatはNew York出身で、ギタリストのMike Stroudとシンセサイザー奏者でプロデューサーのEvan Mastのデュオという珍しい編成。基本的にはインストルメンタル中心で、チープな感じから初期のBrian Enoを思い起こした。他のMisucianのRemixアルバムを自主制作で発表したりしている。過去にはMouse on Mars, Interpol, ClinicやThe Killersといったバンドとツアーに出ている。彼等のMySpace.comは Ratatat MySpace.com

  Nov 9, 2006

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  Sufjan Stevens in Austin City Limits

  今晩からまた英国へ移動する。昨日、今日と朝近所を散歩したが、気温は低く紅葉もほとんど落ち葉になって来ている。もう少しで冬の到来だ。昨晩のAustin City Limitsは待望のSufjan Stevens。いきなりホーン・セクションとストリングスを従え、しかも全員が同じコスチュームでしかも蝶のような羽根をつけている。本人はピアノ、バンジョー、アコースティック・ギターと一曲毎に楽器を持ち返る。バンドは皆Austin City Limitsらしいスタジオのアットホームな雰囲気で緊張している様子がなく、見ている方もリラックスして楽しめる。音の方はどれも優しい雰囲気だ。彼の歌もバッキングボーカルも頼りなげで気持ちが良い。60年代なら一発決めて聴くような音楽なのだろうが、21世紀の今ではそうしなくても楽しめる。変拍子は英国のプログレッシブ・ロックにも通じているが、あくまでも音は優しい。次のサイトで一曲ヴィデオとインタビューを見ることができる。 Sufjan Stevens

  Nov 5, 2006

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  Brendan Benson / One Mississippi

  Brendan Bensonはデトロイト出身のシンガーソングライターでギター、ベース、キーボード、ドラムも演奏できるマルチプレイヤー。これまでに三枚のソロアルバムを発売、また同じくデトロイト出身のJack White (The White Stripes)等と今年かなり評判になったThe Racounteursを結成している。今年のMTV Music AwardではLou Reedが”White Light White Heat"を歌うバックをThe Racounteursがやっていた。一般的にはPower Popに分類されているが、彼はこれを否定しているらしい。影響されたミュージシャンとしてThe Cars, David Bowie, The Electric Light Orchestra, Elvis Costello, The Kinks, Robyn Hitchcock, Paul McCartney, Todd Rundgrenを挙げているので、そう言われるのもやむをえないかもしれない。この1996年に発売されたデビューアルバムはJelly FishのJason Falknerが協力していて、批評家には評判だったが商業的には成功しなかった。このためレコード会社のVirginからわずか一枚でクビになってしまった。2003年のEPではPaul McKertneyの”Let Me Roll It"をカバー、またGram Parsons International Submarine Bandのアルバム”Safe at Home”から”Strong Boy"をカバーしたこともある。彼のMySpaceは Brendan Benson MySpace

  Nov 4, 2006

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  Austin City Limits / New Orleans Social Club

  米国のPBSで放送されているAustin City LimitsのEpisode 32が始まって、再び興味深いミュージシャン達が登場し始めている。10/14のNew Orleans Social ClubはHurricane Katrina復興のためにニューオリンズ縁のミュージシャンが集まったグループで今年の春にアルバム”Sing Me Back Home"を発売している。メンバーはOriginal MetersとNeville Brothersを核に、スペシャルゲストとしてMarcia Ball, Irma Thomas, Willie Tee, Monk Boudreaux, John Boutte, Cyril Neville等が集まっている。特にこのリズム陣は強烈で、以前MetersのライブをNYCに見に行った時にも驚いたことがある。次のPBSのサイトで”Big Chief"のVideoを見ることができる。あまりの素晴らしい演奏に観客がにやけている姿を見ることができる。 New Orleans Social Club

  Nov 2, 2006

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  Bill Withers / Live At Carnegie Hall

  最近はRap MusiciansにもよくカバーされるBill Withers。初めてヒットしたのが1971年の"Ain't No Sunshine"というから、既に33歳の時。当時まだ彼はFordのアセンブリー工場の従業員で、ヒット後もすぐには仕事を辞めなかったと言う。二枚目のアルバム”Lean On Me"が大ヒット、そしてこのアルバム”Live At Carnegie Hall"は70年代のベストライブアルバムの一つと言われる。米国では今でも彼のヒット曲である"Use Me", "Lovely Day," "Lean On Me", "Just the Two of Us"，"Ain't No Sunshine,"は頻繁にCMに使われている。残念ながら85年の”Watching You, Watching Me"以降新作を発表していない。オフィシャルサイトは Bill Withers

  Nov 1, 2006

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  Be Bop Deluxe / Radioland - BBC Radio One Live In Concert

  Be Bop Deluxeは1972年にBill Nelsonが結成したバンド。当時はGram RockやProgressive Rockといったジャンルに分類されがちだったが、 David Bowie, King Crimson, Pink Floyd, Van Der Graaf Generator，Frank Zappaといった幅広い音楽性に裏打ちされた彼らの音楽は正統派英国ロックと言っても良いのではないかと思う。Bill Nelsonはギタリストとしても極めて有能な人で、バックバンドも実力は揃いだったのか、このライブを聴いても安心して聴くことができる。残念ながらパンク以降迷走して人気を失って行った感があるが、この当時の音は少人数のバンドとは思えないほど広がりがあって気持ちが良い。同バンドのファンサイトは Be Bop Deluxe

  Oct 31, 2006

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  Cactus / Barely Contained Studio Sessions

  Cactusはそもそも1969年にVanilla FudgeのRhythmセクションだったTim BogertとCarmine AppiceがJeff Beck・Rod Stewartとのスーパーグループを結成しようとしていたのが、Beckの交通事故で破談、RodはFacesに加入し、このため急遽The Detroit WheelsのJim McCarty, The Amboy Dukes のRusty Dayと結成したバンドである。その後遅ればせながら結成されたBB&Aは旬が過ぎていた感があっただけに、もし前者の面子でのバンド結成に至っていたならば、歴史は変わっていたかもしれない。一方のCactusは残念ながら商業的な成功には恵まれなかった。それでも”One Way...or Another"など優れたハードロック曲がある。このアルバムはRhynoが発売した特別限定版で5,000枚限り。これがいつものGreenwich Libraryにちゃんとあった。恐るべし、米国の図書館！彼らのオフィシャルサイトは Cactus

  Oct 30, 2006

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  Bad Company / Live in Albuquerque

  実はBad Companyの1stアルバムが好きでかなり聴き込んだことがある。さすがに最近はRock Classicチャンネルで聴くぐらいだが、それでもよく出来たアルバムだと今でも思っている。Paul Rodgersの歌い方は癖があって、バラードはこの人ならではのコブシが回る。私の記憶が正しければ彼の奥さんはマチさんという日本人だったし、「夜明けの刑事」というTV番組の主題歌「Yoake No Keiji」を歌っていたこともある。そういう日本に近しい人なのである。しかしながら自分が一番影響を受けたのはこのバンドのギターであるMick Ralpthからだ。この人は元モットザフープルで、当時からGramっぽいギターを弾いていたのだが、その後米国志向の音楽性から脱退、バッドカンパニーの結成につながったと言われる。決して上手な人では無いのだが、効果的なリフとワンパターンなギターソロが憎めない。このアルバムは昨年発表となった1976年のライブ。ちょうど”Run with the Pack"を発表した頃でまだまだ人気絶頂の頃である。Paulも今のような板前風の髪型では無かった頃で、マイクスタンドでのアクションが様になっていた頃だろう。オフィシャルサイトは Bad Company

  Oct 29, 2006

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  早川義夫 / かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう

  色々なメッセージがあるが、このメッセージほどある意味で衝撃的なメッセージは無いのではないかと思っている。「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」。よく若い頃の自分の写真を見て、赤面することはないだろうか。その当時流行している格好をして、気取った格好で写真を撮ってもらう。そういう繰り返しだったような気がする。時代性を気にしていると、なかなか生きていくのは難しくなるが、時代を客観的に見るとそれほど難しくはなくなる。「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」はそういう時代性を真っ向から反対した極めて優れたメッセージだと思っている。勿論ジャックスというバンドは今では時代を感じるバンドなのだが、「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」というメッセージを残した分、普遍的な存在になっている。1972年に早川書店を開き音楽活動を停止してきた彼が、94年以降コンスタントな活動をしているのは嬉しい限りである。2003年には元プラスティックス、四人囃子の佐久間正英とCes Chiensを結成している。早川義夫のオフィシャルサイトは 早川義夫

  Oct 28, 2006

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  ANi DiFranco / Reprieve

  バイ・セクシュアルでフェミニストのアイコン的存在でもあるANi DiFranco。ニューヨーク州のバッファロー出身でフォーク好きの両親の影響で音楽活動を開始、89年18歳の時に自らレコード会社を立ち上げ、1990年からほぼ毎年1枚づつアルバムをコンスタントに発表している。今回のアルバムもPaste Magazineで四ツ星の高い評価。彼女のギター奏法には独特の特徴がある。スタッカート、すばやいフィンガーピッキング、変則チューニング。彼女の音楽をフォーク-パンクと呼ぶ人もいる。2006年7月に"Woman of Courage Award" の授賞式で、このアルバム”Reprive"の共同プロデューサーであるMike Napolitanoの子供を身ごもったと発表。地元バッファローにある教会を買い取り、小さなコンサート会場”The Church"にはスタジオを併設、自身のレコード会社Righteous Babe recordsの本拠としている。彼女のRighteous Babe Recordsのサイトは Righteous Babe

  Oct 26, 2006

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  Robert Randolph & The Family Band : Colorblind

  Robert Randlphは元々地元ニュージャージー州オレンジのThe House of God Churchで宗教活動としてSacred Steelを演奏していた。その後Floridaで行われたThe Sacred Steel Conventionで注目を浴び、New YorkのBowery Ballroomに出演するようになる。2002年に初ライブ・アルバムを発売、2003年の初スタジオアルバムでグラミー賞にノミネート、その後の活躍はご存知の通りである。音楽的には、Earth, Wind & FireやSly & the Family Stone、そしてStevie Ray Vaughan、Led Zepplin,Jimi Hendri,Stevie Wonderの影響も強い。今回のスタジオ・アルバムも相当出来が良いらしく、Paste Magazineでは四つ星。それでも是非ライブを観たいバンドである。彼らのサイトは Robert Randlph & The Family Band

  Oct 24, 2006

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  Bryan Ferry in M&S: Sailor "A Glass of Champagne"

  今日は仕事仲間とスペイン料理を食べに行った。音楽関係の話題の中で、「Bryan FerryがMarks and SpencerのTVコマーシャルに出演している」という話を聞いたので調べてみると、確かにプレス発表されている。彼がM&Sの30ポンド程度のズボンを履くとは思えないが、それでも英国ファッションのアイコン的存在である彼を使うのは効果的だということらしい。まだコマーシャルそのものを見ていないが、流れている音楽の方はSailerの75年のヒット曲”A Glass of Champagne”らしい。英国のカラオケで受けそうだなあ。YouTubeでSailerの名曲を見ることができる。 Sailer A Glass of Champagne

  Oct 23, 2006

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  Jay Bennett　/　The Magnificient Defeat

  昨日に続いてWilcoがらみの紹介。こちらはWilcoを2001年に脱退したJay Bennettのソロアルバム”The Magnificient Defeat"。Jayは95年にWilcoに参加した時はそもそもLead Guitaristだったが、すぐにKeyboardに転じ、さらにRecording Engineer、Co-songwriterと役割を大きくしていく。結局 Being There, Summerteeth, Yankee Hotel Foxtrotの三枚に参加、Yankee Hotel Foxtrotの発売前に脱退してしまう。Wilco脱退後、すでに4枚のアルバムを発表、そのほかにもBlues Travellersのアルバムなどプロデュース活動でも忙しい。これまでのアルバムは批評家受けはよかったものの、商業的には成功しなかったが、今回のアルバムはその流れを変えそうだ。NPR All Songs Consideredで"Slow Beautiful Seconds Faster"を聴くことができる。 NPR All Songs Considered 彼のサイトは Jay Bennett

  Oct 22, 2006

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  Jeff Tweedy / "Shot in the Arm"

  NPRのAll Songs ConsideredでJeff Tweedyの今年のソロツアーの様子を収録したDVD”Sunken Treasure"から"Shot in the Arm"を紹介している。DVDは10月26日発売。この曲はWilcoの二枚組Live Album”Kicking Television: Live in Chicago”にも収録されている曲なのだが、このLiveの方はすべてJeff TweedyのみのAcousticによるライブで、しかも途中で彼が詞を間違える。そこで彼は「僕はこの曲を何”XXX"回も演奏しているのだが、まだ間違うんだ」と言って、ファンに一緒に歌うことを要求し、それからはファンと一緒に最後まで歌う。この歌の詞は、決して皆で大きな声で叫ぶようなものではないと思うのだが（”Maybe all I need is a shot in the arm，Something in my veins bloodier than blood”）、それでもファンとJeffは一緒の世界を満喫している。何かロックっぽくて嬉しくなってしまった。Shot in the ArmはNPR All Songs Consideredで画像を見ることができる。 NPR All Songs Considered 次のサイトでDVDのTrailerを見ることができる。 Wilco

  Oct 21, 2006

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• Cambridge Music Festival

  先週からBBC2を見ていると幾度も今年のCambridge Music FestivalのLiveをやっている。今年の7月に4日間に渡って行われたらしい。このFestivalは歴史があって、1964年にCambridge CouncilがNew Port Jazz Festivalに影響を受けて、Folk Festivalを開こうとしたことから始る。最初は1,400枚しかチケットが売れなかったらしいが、今では10,000人が集まる野外コンサートして有名だ。音楽傾向としては”Eclectic"。今年はRichar Thompson、The Chieftains、Emilou Harris、Nickel Creek等が集まっている。インタビューでEmilou Harrisが「初出演なのだけで、これまでに出演した米国ミュージシャンから話を聞いていて、是非出演したかったの」と言っていた。アットホームな観客の雰囲気に好感が持てる。来年チャンスがあれば行ってみたい。オフィシャルサイトは Cambridge Music Festival

  Oct 20, 2006

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  Edgar Winter / They Only Come Out at Night

  Edgar Winterというと、アメリカン・ハードロックという位置づけがされていることが多いが、この人は元々White Trashではもっとソウルっぽいことをやっていたし、Johnny Winterとの競演アルバムでもBlues色の強いJohnnyと比べてソウルの下地が見え隠れしていた。それでも一番商業的に成功しただろう72年の”They Only Come Out at Night"の印象が強いのは確かだ。”Frankenstein"と”Free Ride"という二大ヒット曲を収録、それ以外にも”Undercovder Man"は個人的に気に入っていたし、その次の”Shock Treatment"もよく聴いた。全盛期のこの頃のアルバムはその後80年代にソロ・ヒットするDan Hartmanを擁し、ポップな曲作りは未だにRock Classicチャンネルでよく流れている。恥ずかしながらギターはRick Derringerなのだとばかり思い込んでいたら、Ronnie Montroseだった。今ではちょっと考えられないような、まるで「ロックフェラーの事件メモ」を思い起こすようなシンセの使い方が嬉しい。そういえばシンセを肩から吊って引くというパフォーマンスも最近やっている人を見たことがない。彼のサイトが”Spring/Summer/Fall/Winter"というので始るのは少し悲しい。 Edgar Winter 最近のRehearsal風景がVideoで Rehearsal.com

  Oct 18, 2006

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  Ray LaMontagne　/　”How Come”

  アメリカ人でありながら英国でブレイクしたRay LaMontage。2004年の9月に米国で発売されたアルバム”Trouble"は、2006年8月に英国でヒット、五位にまでランクインした。同じく2006年8月には”Till the Sun Turns Black"を発表している。このアルバムの中に収録されている”How Come"がよく英国のRadioでもかかっていて、Southern Rock風で格好が良い。Greg Allmanのようなドスの利いた声にレイド・バックした演奏。”Trouble”のちょっとルーズな演奏よりもこちらの方が良いように思う。彼は引っ越し好きの母親と暴力的な音楽家の父親の家に生まれたらしく、父親への反発から音楽を毛嫌いし、むしろFantasy Novelに没頭していたらしい。何とか高校を卒業した彼は、その後Maine州で週65時間働く靴職人になっていたが、ある朝Stephen Stillsの "Treetop Flyer" を耳にし、ミュージシャンを目指すことになる。2004年にレコーディングしたTroubleがヒットするキッカケになったのは米TV番組”Rescue Me"で彼の曲が使われてから。彼のサイトは Ray LaMontage

  Oct 17, 2006

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  Leon Russeｌｌ

  再び塩豚に挑戦。半分を茹で豚に、半分を電子レンジでやってみたが、電子レンジの方は臭みが上手く消えなかった。もっとこまめに水分を拭き取る必要がありそうだ。それでも前回よりもうまく行ったような気がする。その塩豚を料理しながら、久しぶりにIPodをShuffleで聞いていると、「うっ」と唸ってしまたのがLeon Russell。桑田佳祐という人は余程この人が好きなんでしょうね。私も好きです。Jerry Lee Lewis, Phil Spector，The Rolling Stonesといった大御所のセッションプレイヤーとして鳴らした彼の最初のヒット作は70年のJoe Cockerのカバー”Delta Lady"。その後Joe CockerのMad Dock's and Englishmen Tourに参加。ほぼ同じ時期にDave Masonの”Alone Together"にも参加。今だ精力的に活動している彼には失礼かもしれないが、まさにこのときが旬だったと言える。彼のサイトは Leon Russell

  Oct 16, 2006

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  映画”About a Boy”

  以前Nick Hornbyのエッセイ”31 Songs"を紹介したときに、彼のBest Sellerを映画化した”About a Boy"について触れたことがある。もう一年以上前のことだ。昨晩英国のTV番組を見ていると、久しぶりに”About a Boy"をやっていた。この映画は色々な意味で英国らしい映画で、実はDVDを持っているのだが、英国で見るというのが面白かったのか、結局最後まで見てしまった。何しろ登場人物が皆少しづつ変で、しかも会話がひねってあり、英国アクセント、英国ジョーク満載でなかなか厄介な映画だ。主演のHugh Grantがまさに本領発揮で、内容の無い大人を上手に演じてみせる。こういった大人と子供がお互いの影響を通じてともに大人になって行くという設定の映画は他にもあるが、何しろその過程が一々可笑しい。彼の原作を基にした映画の最新作”Fever Pitch"を見てみたくなった。Nick HornbyのWebsiteは Nick Hornby　

  Oct 13, 2006

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  BBC2RadioのCM:夢の競演

  昨晩から英国のTVを見ていると、BBC2Radioが面白いCMをやっている。Elvis Presleyが自分のバンドを紹介する役回りで、次々と紹介して行く。まずLead GuitarがJimmy Page（割と最近の姿でしょう）。Second VocalがMarvin Gaye。Back VocalがThe Sugababesで、Side GuitarがNoel Gallagher（Oasis)。BaseがSheryl Crow、DrumsがKeith Moon。そして最後にKeyboardがStevie Wonder。合成画像で気持ちが悪いと言えば気持ちが悪いが、こういう遊びは嫌いでは無い。Keith MoonがElvisがSheryl Crowを紹介しようとしているのに、茶々を入れるところが尤もらしい。次のサイトでこのCMのTrailerを見ることができる。 ”What an amazing line-up - all-day every day"　

  Oct 12, 2006

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  Reg King / Reg King

  60年代ロンドンで最もヒップだったモッズバンド、The ActionのフロントマンだったReggie Kingの71年発売のソロアルバムが再発売された。長年コレクターの間では、絶賛されていたレコードらしい。The Action時代の彼はRod StewartやStevies（MarriottやWinwood)と同様に語られるほどのボーカリストだったがGeorge Martinプロデュースのシングルはどれも売れなかった。元々彼はヒーローだったBobby 'Blue' Bland, The Temptations、The Ipressionsを敬愛、その後それらから離れ60年代後半にはサイケロック、そしてフォークロックへ迷走して行った。このアルバムは敬愛する”BB Blunder（Saharaレコードでの同僚）"や”Mighty Baby（RegがThe Action解散後に結成したバンド）"のメンバーのほか、Mick TaylorやStevie Winwood、Brian Auger等が参加している。一部にはA&M時代のHumble Pieを思い起こさせるRock'n’soulナンバーも。The Actionのメンバーは後にAceを結成している。Picaddelyレコードで二曲のサンプルを聴くことができる。まさに熱唱。 Reg King

  Oct 10, 2006

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  Karen Dalton / In My Own Time

  またまたMojo誌のReissuesの欄で四つ星に輝いているのは、Karen Daltonの”In My Own Time"。彼女の音楽はこれまで長年、Nick CaveやDevenbdra Banhartのファンがカセット・テープや海賊盤で聴く以外にはなかったものだ。Bob Dylanは彼の回想録で、60年代のFolkシーンの中心的存在だったGreenwich Villageの”Cafe Wha?"で彼のお気に入りだったと語っている。彼女は71年に小さなレーベルSunshine Labelからこのアルバムをリリースした後にレコーディングを止め、90年代にホームレスの薬物中毒者として亡くなっている。このアルバムは彼女の二枚目のアルバムだが、一枚目はFred Neilとのセッションを録音したに過ぎないので、正式なアルバムはこのアルバムだけだ。プロデュースはBob DylanのベーシストだったHarvey Brooks。The Bandの”Music from the Big Pink"からRichard Manuelの”In a Station"をカバーしている。次のサイトで彼女のDiscographyを見ることができる。 Karen Dalton

  Oct 6, 2006

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  Robbie Basho / Venus in Cancer

  Mojoの再発盤の欄で五ツ星を獲得しているのが、Takomaレーベルで活躍したアコースティク・ギタリストRobbie Bashoの”Venus in Cancer"。印象深いジャケットはなかなか忘れられない。彼は六枚のアルバムをTakomaで残した後、John FaheyやLeo Kottkeと並び称されるようになった。その彼が一回限りのBlue Thumbレーベルでこの名盤を残した。1969年の作品。American Folk,Celtic mysticism、Western classical,Japanese scalesと幅広い音楽を織り交ぜている。まずは次のサイトでサンプルを聴いていただくのが一番だろう。 ROBBIE BASHO & STEFFEN BASHO-JUNGHANS ちなみにPete Towngendは彼について"His voice is from another world. Robbie is special"と評している。1986年に死去。

  Oct 5, 2006

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  Greg Brown / The Evening Call

  昨日に続いてMojo誌のAmericana欄で五ツ星なのが、Greg Brownの新作”The Evening Call"。Mojo誌は”彼が未だに米国では大物扱いされないのは、あまりにもスカッとしないところがあるからだが、今回のアルバムはスローテンポなところはあるが、そういう陰鬱としたところはない”と言っている。しかし彼の声そのもがスカッとしたもので無いのは事実だ。Iowa州出身のGreg Brownは、Grammy賞の常連である。自身のレーベル”Red House Records"を設立、今回のアルバムも同レーベルからのリリースだ。彼の奥さんはJohn Prine, Steve Earle ，Emmylou Harris等とも親交のあるシンガー・ソングライターのIris DeMent。また彼の娘もミュージシャンだ。Red House Recordsのサイトでサンプル曲を聴くことができる。 Greg Brown

  Oct 4, 2006

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  Robert Palmer

  さて先日搭乗したAmerican Airlineの機内放送。”Smooth”チャンネルはなかなか良い曲が多かった。Sarah McLachlanの”Fallen"、Natalie Merchantの”Carnival"、Sealの”Waiting For You"、Steely Danの”Dr. Wu"、Ambrosiaの”Holdin' on to Yesterday”、Matthew Sweetの”Run to Me"、Boz Scaggsの"What can I say"、The Cardigansの”Lovefool"、Counting Crowsの”Big Yellow Taxi"、Al Greenの”Love is a beautiful thing”。その中で光ったのが故ロバート・パーマーの熱唱Mercy Mecy Me/I Want Youメドレー。アレンジは少し古臭いが、丁寧な歌唱が決してがっかりさせない。彼はSneekin'Sallyでも上手なメドレーをやっていたので、メドレー好きなのだろう。Robert Palmerを最初に有名にしたのはあのMTVでの”Addicted to Love"のVideo Clipだが、個人的な出会いはその前のアルバム”Pride”でのElectric路線の頃。もちろんそれ以前のSecond Funk路線も素晴らしい。時代それぞれで目の付け所が良いというか、ソウルという一本筋の通ったところにいながらも、外見は変化させていくのが上手な人ではあった。2003年に54歳の若さで亡くなっている。

  Oct 3, 2006

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  Madeleine Peyroux / Half the Perfect World

  Manchester空港でいつものように英音楽雑誌を仕入れる。Uncutの表紙はKurt Cobernだったが、付録のCDの内容を比べてJimi Hendrix表紙のMojoにした。やっぱり温故知新を重視してしまった。CD評でInstant Mojo Clasic入りの五つ星を得ているのが、Madeleine Peyrouxの”Half the Perfect World”。彼女のサイトでサンプルを聴いてみたが、これは繊細でかなり良い出来のアルバムだ。Fred Neilの”Everybody's Talin'"、Joni Mitchellの”River"（これはkd langとのデュエット）、Leonard Cohenのタイトルトラック、Tom Waitsの（Looking For）The Heart of Saturday Night、Johnny Mercerの”The Summer Wind" 等のカバー曲、それらに勝るとも劣らないオリジナル曲の内の二曲もプロデューサーであるLarry KleinやSteely DanのWalter Beckerとの共同作品だ。キーボードのSam Yahelが良い味を出している。彼女のサイトは Madeleine Peyroux

  Oct 2, 2006

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  Dread Zeppelin / Chicken and Ribs

  昨日はManchesterから帰ってすぐに久しぶりにグリニッジの図書館へ。30分ほどで目ぼしいCDを漁ったが、なかなか収穫があって幸福感一杯。その中でまずはDread Zeppelinの”Chicken and Ribs”。これはChicken and Ribsの五曲入りボーナスCDにJah La PaloozaというDVD付きの豪華盤。特にDVDが楽しめる。Elvis Presley調の太ったボーカルにパンク風とレッチリ風（海水パンツ姿）のギター二人、ヘビメタ風のベースとこれまたレッチリ風のドラム、さらにJames BrownのようなMC役風の男が一人ウロウロしている（たまにやっているのはボーカルの汗をタオルで拭く仕事でジャケットを見ると正式な仕事の一つが”Towels”）。Zeppelinの代表曲以外にもSmoke on the WaterやMy Wayも演奏している。ちなみにRobert Plantは彼らを「最もお気に入りのカバーバンド」と認定している。そもそもRobert PlantはPresely好きで有名だから当然のことかもしれない。Jimmy Pageの方は「我々もリハーサルではしょっちゅうこういうことをやっていた」と負けず嫌いなところを出している。ちなみに米国のバンドです。いいなあこういうシリアスさを全く感じないバンドも。彼らのサイトは Dread Zeppelin

  Oct 1, 2006

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  Walter Egan / Fundamental Roll & No Shy

  図書館で70'sな雰囲気にひかれてジャケ借りしたのがWalter EganのOne Double CD、”Fundamental Roll & No Shy"。このアルバムはFleedwood MacのLindsey BuckinghamとStevie Nicksが共同プロデュース。78年に"Magnet and Steel" がヒット、97年のヒット映画”Boogie Nights"でもこの曲がフィーチャーされていた。音の方は当時のAORを感じるシンプルな音。彼のボーカルはお世辞にも上手いとは言えないが味がある。New YorkのQuees生まれの彼は60年代のSurfバンドで音楽活動を始め、その後Nils Lofgrenや Emmylou Harrisに近い音楽シーンで活躍、Gram ParsonsとHarrisはEganの"Hearts on Fire"をParsonsのアルバム"Grievous Angel" でカバーしている。その後LAに移動、Linda Ronstadt, Jackson Browne等と活動、有名なハリウッドのNight ClubであるTroubadourでスカウトされた。Second Albumの”No Shy"がヒット、その後80年代には”Full Moon Fire”がトップ40入り、その後は映画やTVのサウンドトラックの仕事が多くなり、また初期のMTVではVJも務めた。その後99年に7枚目のアルバム"Walternative"を発表、02年には”Apocalypso Now"を発表している。彼のサイトは Walter Egan

  Sep 27, 2006

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  Tommy Bolin / Whips and Roses

  ハード・ロック（というジャンルが今でもあるとすれば）のギタリストが面白くなくなったのは何時ごろからだろうか。恐らくEdward Van Halenがデビューして以来、馬鹿テクと呼ばれるテクニック路線がギター小僧達の憧れの的になったからだろう。しかしそれ以前は決してそういう評価ばかりではなかった。まだハードロックのギタリストは男性よりも女性達の憧れの的だったし、セックス・ドラッグ・アンド・ロックンロールの人生だった。そしてお決まりのようにドラッグで身を滅ぼしていった。今のギタリストならきっとギターを上手くなるために腕立て伏せでもやっていそうな気がする。Tommy BolinはDeep Purpleのギタリストとして初来日した頃にはドラッグでヨレヨレで、来日時は腕が満足に動かず、ギターソロはほとんどスライドギターで誤魔化したという話を聞いたことがある。このため日本での評価はあまり芳しく無いのではないかと思う。しかしなかなか個性的なギターを弾く人で、Zephyr、James Gang、Billy Cobham、先のDeep Purple、ソロ作とどれも秀作を残している。このため25歳の若さで亡くなった後も、多くの未発表作が発表されている。このアルバムは今年の4月に発売さられたもので、Mojo誌などではあまり評価は高くなかったが、まだこの人のギターを聴いたことの無い方は、ソロ第一作の”Teaser"や第二作”Private Eyes"を聴いてみてはどうかと思う。彼のサイトは Tommy Bolin

  Sep 25, 2006

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• Manchesterのレコード店

  この一ヶ月異常に旅行が多かったので、ぐったり。今日は朝起きたらすでに午前10時を回っていた。身体がなまっているので、軽く近くの公園をジョギングした後、ブランチのパスタを食べる。さて今日はどうしたものか。やはり昨日はLiverpoolだったので、今日はManchesterか。とは言え、日曜日なので夕方までしかどの店も空いていない。昨日見つけた英国政府観光庁のサイトで、Manchesterを調べてみると、二店（Vinyl Exchange、Piccadilly Records）お奨めのレコード店が掲載されているので、日本食材の買出しも兼ねて行ってみることにする。どちらもOldham Street沿いのようだ。Manchesterまでは車で約30分。流石に三回目なので、道は迷わない。いつもの中国食材店で日本食材を買い出した後、車でレコードショップに向うことにする。ところが、これがなかなかうまく見つからない。細かい縮尺の地図も持っていないのもさることながら、道が複雑で、また一方通行が多い。しかも目印になるような建物の場所も頭に入っていない。米国で言えばボストンに似ているかもしれない。結局30分以上グルグル回って、やっとVinyl Exchangeを見つけた。閉店の午後五時まで30分も無いが、とりあえず店に入ってみる。一階はCD専門で、地下にレコードとDVDが置いてある。CDの方は￡5-7程度と割とリーズナブルな価格だ。今度時間があるときにゆっくり物色してみようと思う。近くには他にも何件か同様のマニアックなお店があるようだった。Piccadilly Recordsのサイトは Piccadilly Records Vinyl Exchangeのサイトは Vinyl Exchange

  Sep 24, 2006

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  Frankie Miller / Long Way Home

  三週間振りのマンハッタン。今日一日限りで明日から再び英国に戻る。やはり何となく米国の居心地が良いような気がする。米国の個人主義は、平等を犠牲にしたものだ、と先日のAspen Insituteで学んだが、負け組みにいない限りは居心地が良いシステムである。Frankie Millerの新譜。”Long Way Home"が出たらしい。何しろ20年振りで、バックとしてJoe WalshとNicky Hopkinsがサポートしている。ほとんどのトラックがWill Jennings (Tears In Heaven, Theme From Titanic)との共作で、マスターはDan Baird (ex Georgia Satellites)による。Rod StewartやJoe Cokkerと引けをとらない英国屈指のボーカリストでありながら、ヒット曲には恵まれず、最高位は1978年の”Darling"の英国6位。94年に脳の大量出血で5ヶ月間意識不明に陥り、その後リハビリに務めていた。MySpace.comで何曲か視聴できる。ボーカルの勢いは完全に復活している。 Frankie Miller

  Sep 18, 2006

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  Bert Jansch / The Black Swan

  英国のロック雑誌”Mojo"で”Instant Classic（即古典入り間違いなし）"の認定を受けているのがBert Janshの新作The Black Swan。スコットランド出身のFolkミュージシャンで、Pentangleの創設メンバー。デビュー当時は英国のBob Dylanとも言われていたが、Bertは歌詞で聞かせるタイプでは無く、そのギターに特徴がある。Johnny Marr, Bernard Butler, Jimmy Page，Neil Youngといったミュージシャンに多大な影響を与えており, 2001年のBBC Folk AwardsではLifetime Achivement賞を受賞している。彼のオフィシャルサイトで Bert Jansch

  Sep 17, 2006

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