Jewel Bako
レストランシリーズの最終回はイーストビレッジのJewel Bakoというお店。地下鉄6番のAstor Placeからすぐの場所にある。店構えは店内があまり見えず、京都先斗町辺りのお洒落なバーを連想させる。店に入ると、内装は非常にモダンでありながら、竹をアーチ状に上手に使っている。すぐにオーナーのL氏(まだ若く36歳)と日本人のT氏が迎えてくれた。収容人数はカウンターを含めて40名ぐらいで最近流行の巨大レストランとは異なり、店はこじんまりとしており米国人には少し圧迫感があるかもしれない。それでも接客係の人数は4人の日本人を含めて6-7人と少なくなく、オーナーも自ら手伝っているので、お客さんに対して高度な御持て成しを維持しようとしているフィロソフィーを感じる。メニューはシンプルで主に寿司・刺身を中心としたもの。ネタも新鮮で、前菜に枝豆を注文したが、他のレストランとは異なり茶豆だったのには関心した。使っている器も凝ったものが多い。置いている日本酒は5種類程度でマンハッタンのお店にしては少ない。T氏によると、マンハッタンでは熱燗の時代は10年前に終わり、”吟醸=Ginjyo"はほぼ英語に定着してきているらしい。お目当てのブランドはT氏が以前蔵見学に行ったことがあることからご贔屓にしているらしく、我々以外のテーブルにもほとんど載っていた。早めの6時半に予約したが、帰る時間になると相当混み始めた。予約は必要だろう。2001年にオープン以降成功を収めたらしく、Spin-offにも積極的で今ではこのお店以外にもJewel Bako Makimono, Jewel Bako Robata, Jack's Luxury Oyster Barを開いている。そちらも行ってみたい気がする。