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きらめき星の世界

[旅行] カテゴリの記事

全51件 (51件中 1-50件目)

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愛蘭土紀行　ダブリン　（143回目）

最初に入ったのが首都のダブリンだったのですが、なぜかここに書くのが最後になってしまいましたー。ダブリンは、レンガ造りの建物がぎっしりでした。コンクリートやガラスを多用した近代建築がほとんどない・・・。古い・・・。もちろん通りには車が溢れています。一部で建築ラッシュが始まっているとも聞きました。にしても、良くも悪くも泥臭さのようなものを感じました。（逆に、郊外に出るとおしゃれなペンションみたいな家がたくさんあったりするんですが・・・）イギリスの植民地から独立してまだ100年足らず。近年ユーロ通貨圏に入り、IT分野での成功でこの国は今まさに発展を始めたのだなと実感しました。路面電車（ルアス）が開通したのもまだ5年前。島の東端のダブリンと西端のゴールウェイを結ぶ鉄道網もEUからの融資で整備されたようです。発展とともに新しいものが次々と生まれ、その影で気がつかないうちに古いものが消えていくのでしょう。アイルランドはちょうどその途上にいるのだなと。それがどのような方向に進んでいくのか。見守っていきたいと思います。騒がしい大通りを一歩中に入れば昔からのパブがあちこちにあります。夜になれば店の中ではプロとかそういった肩書きに関係なく、お客が思い思いに楽器を持ち寄りセッションが始まります。そして周りで聞いている人々も席を立って自然と踊り出すのです。そうした感性を、もち続けて欲しいなと思ってしまうのは感傷なのかな。また、行くことがあるかもしれません。そのときまで、ごきげんよう。

2008.07.10

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愛蘭土紀行　湖水地方　（141回目）

荒々しく雄大なコネマラの山々を抜けて、車は内陸の湖水地帯を通りました。先ほどまでの荒涼さが嘘のように深い緑におおわれていました。なるほど、妖精でも出てきそうな・・・。途中、コングという町に立ち寄りました。それまで知らなかったのですが、1952年に公開された「静かなる男」という映画の舞台になった町だそうです。（原作は1933年）映画の記念館もあり、町の写真館に主演女優のモーリン・オハラの写真が飾られていました。晴れていたせいもあってか、コネマラを通ってきたからか、陽気で明るい雰囲気が溢れていて、気持ちよかった。。アイルランドの人は、音楽があればみな自然と踊り出します。それくらい根づいてるんですね。それにしても、緑がまぶしかった。徐々にアイルランドに馴染んでいく自分がいました。

2008.06.24

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愛蘭土紀行　コネマラ　（140回目）

アイルランド西側の沿岸地域にあるコネマラ地方。不毛の大地。植物が育たず、岩がむき出しになり、表面の粧いを剥がれたむき出しの大地が雄大な景観を生み出している。車で走っても走っても、木がありません。枯れ草と真黒な沼。夏になれば緑の草原になるようなのですが、5月のコネマラはまだ肌寒い。行った日は曇りときどき雨でした。白に若干の灰色が混ざってよどんだ空。海辺にあるユースホステルのようなところに泊まりました。キッチンが開放されていて、ご飯は自分たちで作ります。多少のパンやジャム、卵などは宿のストック分を拝借しても構わないようです。スペインの高校生たち。みんな若くて弾けてる！エストニアから来た（リトアニアだったかな？）若い夫婦。ラブラブです・・。フランスから来て、自転車でツーリング中の夫婦と相部屋に。奥さんの愛想がちょっと・・・。もう少し話したかったな・・・。かつて氷河だった名残のフィヨルド地形。氷にけずられた大地が海水面と非常な標高差を作っていて、まさに雄大な眺めです。（写真失敗しました。すいません。）次の日は午後から一気に晴れ。空ってこんなに青かったのか・・・。こんなに大きな景色の中に、家がわずかに一軒。山の向こうはどこまで続いているのだろう。

2008.06.21

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愛蘭土紀行　アラン島　（139回目）

梅雨。涼しくていい。けど空が暗いのはいやだな。いまさら1ヶ月も前の話をするのも気が引けますが、アイルランドに行っておりましたので、その写真をちょこちょこ貼っていこうと思います。 5月のアイルランドは、寒かったです・・。アイルランドの西の端にあるアラン諸島。複数の島からなり、各々はイニシュモアなどの名前がついています。（「イニシュ」はアイルランド語（ゲール語）で「島」の意か？）今回イニシュモアに1泊しました。かつてこの島には土がなかったそうです。島は端から端まで石垣で覆われています。そして海から海草を採ってきては乾して土に戻し、石垣で囲って飛ばされないようにして、少しずつ土を蓄えていったのだと聞きました。その僅かな土の上にも春はしっかりと来ていて、タンポポがたくさん咲いていました。農業がほとんどできないこの島では必然的に漁業が生活の中心になります。しかし大西洋のこの孤島の海は荒く、遭難が相次ぎました。たまたま浜に上がった水死体が一体誰なのかすぐにわかるように、海に出かける男達の着るセーターには一人一人独特な模様が編まれるようになりました。それが今日世界的に有名なアランセーターの由来だと聞いています。 1934年に作られたドキュメンタリー映画「アランの男」（「Man of Aran」）には、島で生活する人々の生々しい姿が記録されています。この映画によってアラン島は世界に知られることになるのです。また、現在アイルランド人はほとんどが英語を使用していますが、アラン島を含めてアイルランド西部には昔からの母語であるアイルランド語を話す人々が今も暮らす地域が点在しており、ゲールタハトと呼ばれています。島の標識はアイルランド語のみのものも多く、観光客にはなかなかしんどかったです・・。島は自転車でぐるぐる回りました。アイルランドは全体的に極端なアップダウンが少なく、サイクリングに非常に適した土地と言えます。アラン島では突然やってきたにわか雨に泣かされましたが。いや、泣く必要なんてまったくないくらいずぶ濡れになりましたが・・・。石の廃墟というのは、なんとも独特な雰囲気です。むしろ島の景観が極めて独特です。見渡す限り石なのですから。アイルランドのハイクロス。そして、岩のくぼみにマリア様がいました。晴れれば、青い青い空が広がります。ほんとに広かった。そして、1筋の飛行機雲・・。飛行機雲を見ながら、島をあとにしました。

2008.06.04

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愛蘭土紀行

愛蘭土に行ってきました。写真は現像中です。（多すぎて・・・）不思議な国でした。また、いつか・・・。

2008.05.21

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トンネルをぬけると　(131回目)

もう少し雪ネタで行きたいと思います。なんでこんなに雪の写真があるかって、それは雪国に行っていたからです。途中金沢に寄りました。東茶屋町という地区には昔ながらの街並みが残っていますこの日は朝から雪。 21世紀美術館にも行ってきました。面白かった。北を目指します。いい形をした雲です。途中新潟の無人駅に降りてみましたが、やっぱりさみしい・・。震災の爪あともまだ色濃く残ります。先ほどまで晴れていたのが、あっという間に吹雪。と思ったらまた晴れたり。内陸に入ると積雪は自分の身長を軽く越えます。（それでも少ない方）山形まで行きました。夕やけに照らされて、ただただ雪原がどこまでも広がっていました。

2008.02.16

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北海道道東旅行8日目　(119回目)

がんばれ、あと少し！・・・今日は最終日です。最終日も分刻みで動いてます・・・。早朝湿原のコッタロ展望台へ。往復2時間位？塘路駅のそばの工房でアイヌの文化でもっとも重要なフクロウの置物を自分へのお土産として買いました。沖縄の「モンパの木」になんとなく雰囲気が似てる。（名前忘れてしまった。惜しい。）釧路でお土産を可及的速やかに購入。時間が余ったので余った18切符で厚岸まで行って戻ってくる。泣く泣く空港行きのバスに乗り釧路空港へ。最後にチョコレート・アイスクリームを食べて大阪に向けて飛び立ちました。客室乗務員「到着地大阪の現在の天候は晴れ。気温は、（わずかに間）、20度変わりまして36度となっております。」＋20度って！同じ日本とは思えない。そして、実際暑かった・・・。終わり。これくらいテンポがいい方がいいなあ。ぐちゃぐちゃ書きすぎた。何事もシンプルが一番だよ。これでまた少し前に進めるかな？ではまたいずれ！

2007.09.27

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北海道道東旅行7日目　(118回目)

やっつけ仕事で今日中に旅行記終わらせます。明日から出張なので。9月中に。早朝中標津を立ち、釧路湿原の塘路（とうろ）湖に移動。JR塘路駅のすぐそばにYHがあります。やっぱりYHはおしゃれだ。。（右端に見える湖が塘路湖です。湿原の右端になります）ついてすぐさまちょうどよいタイミングであれよあれよという間に30分後にはカヌーで釧路湿原を下ります。。再び塘路に戻ってから、またよいタイミングでトロッコ列車に乗って釧路駅まで行きました。釧路からバスにのり湿原の左側にまわり、湿原展望台のまわりを散策（1時間）。再び釧路駅に戻り、さらに塘路YHに戻る。えらい移動距離だ・・。ということで1日でだいたいやることやってしまいました。夜の9時半過ぎ、最終の下り列車が塘路駅を離れていきました。YHからその電車をみんなで見送りました。一度森の影に消えて、しばらくすると少し遠くに姿を現し、またさらに遠くの山の中へ消えていく。なお音だけがしばらく空に響いていました。北海道の最後の夜です。ひんやりと冷えた夜。いつもならもっと感傷的に書き込んでもいいんですが、なにせやっつけ仕事で終わらせなくてはならないので、この辺で!　笑明日は最終日。雨に濡れたあと湿原を上から見たのと中から見たのではまた違います。

2007.09.27

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北海道道東旅行6日目　(117回目)

6日目なんですが、写真ありません。この日から一気に気温が下がりました。最低14度くらいで最高も20度くらい。今度は寒い。そして完全に曇ってる。こういうときはモノクロの方が面白いかなと思って、一日モノクロで撮影してたんですが、あんまりいい写真とれませんでした。・・・崎無異→標津バスターミナル→野付半島ネイチャーセンター → トドワラ→（ヒッチハイク・・・）→再び標津バスターミナル→中標津バスターミナル→開陽台→とほ宿「地平線」写真はまたいつか貼り付けることもあるかと思いますので、とりあえず旅行記を終わらせます。野付半島には、トドワラというかつてトド松林だったのが、台風による潮風の影響で風化して、立ち枯れたまま残り、独特の景観を生み出しているところ、という紹介で行ったんですが、もう完全に風化して消えてしまったものが多いのか、あまり枯れ木がなく、だだっぴろい殺風景なところという印象でした。。野付半島の沿岸沿いの道も曇り空だから茫漠としてこれも殺風景で、なにやら迫ってくるものを感じました。国後島も目の前だし。もう少しうまく写真に残せればよかった。開陽台はですね、２７０度の地平線が見渡せる日本一の風景ということで、宿のオーナーに勧められるまま行って見ましたが、まあ普通かなと。（そんなこというとオーナーにぶち切れされそうなんですが、すいません。）晴れてたらまた違ったのかなあ。いや、どうだろな。「地平線」の宿泊客は４人。昨日までとうってかわって空いてる。お盆も終盤に入り、もうあまり観光客が残っていないようです。ここでも近所の温泉に連れていってもらいました。といっても10km位はなれていたような。北海道では「すぐそこ」です。どこかの宿の案内見て、そこの角を右に曲がってすぐと書いてあっても信用しない方がいいかもしれませんよ。歩いたら１時間くらいかかるかも・・・。ちゃん距離数（km）で確かめましょう。。とまあそんな感じでこの日は終わりにします。明日は釧路湿原です。いよいよ旅も終盤です。

2007.09.27

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北海道道東旅行5日目　(116回目)

全く関係ないですが、いまさらながら、ぼくはやっぱり天然なんですね。。笑笑いやいやそんなことはどうでもよいんですが、すいません。旅行記もう飽きました。爆ちんたら書きすぎ。もうすぐ10月だって。昨日は中秋の名月だって。もう秋ですね。そのわりには暑い。。さて雨だ雨だと言われていた5日目ですが、雲ってはいるが雨は降っていない。YHの裏に見える羅臼岳には龍のような雲がかかっている。これはこれですごい。龍と龍の間は晴れてる。結局この日は晴れました。（そして暑かった）で、雲の形がとにかく面白かった。羅臼湖より雲の方が面白かったかも・・。知床半島を歩いて散策できたのはよかったですが、湖も広くて大きくて雄大だったんですが、まあそれなり、でした。（山に雲がかかって山頂まで見えなかったからかもしれない）羅臼湖は知床半島のラウス側にあるので、ウトロ側から行くには知床峠を越えます。知床峠からは「有名な」北方領土が見えます。かなり近い。国後島と最も近い北海道の野付半島になると確か10数kmしかはなれてなかったと思います。国境侵犯が起きてしまうのもしょうがない気がしました。ちなみに択捉島は知床半島からは見ることができません。国後島の爺爺（チャチャ）岳（1822m）の影になってしまうのです。北海道で確かどこかに見えるところがあったような・・。（海の先に、白ーく薄ーく横たわっているの見えますかね）見えると行きたくなるー。（右端の円錐形が爺爺岳）それはさておき、羅臼湖は、最近になってようやく一般の人もいけるようになったところらしく、アクセスも悪いのでお盆中でも訪れる人はほとんどいません。だからこそ行ったんだけど。入山記録にちゃんと住所と名前書いて入ります。何人か既に入っているようです。道はちゃんとありますが、張り出した灌木にうもれていたり、泥沼になっているところもありで、なかなかチャレンジングなハイキングになりました。何が一番チャレンジングって、人がいないわけだからかわりにクマがよく出る。鈴はもちろんつけましたよ。伊右衛門のお茶ペットボトル買ったときについてた鈴・・・。部屋の中で鳴らしたときはうるせーと思っていたのでこれで十分だろと思っていたんですが、知床の大自然の中で鳴る音のなんとチャチなこと。空間の大きさが比較になりませんよ。俺って馬鹿。。風にそよぐ葉のささやきにさえほとんどかき消されてしまってなんとも心もとない。しょうがないので手をたまにたたいたり声をわざとあげたり歌うたったりなぐさみ程度ですが色々音出しながら歩きました。どうせ人いないしー。変な雲を眺めながら草をかきわけ進みます。車道から羅臼湖に至る山道にはところどころに知床5湖と同様小さな湖があり、やはり一の沼、二の沼、～、五の沼と（てきとーに）名づけられています。青空の色がよく映えて大変きれいでした。羅臼湖まで行って帰ってくるのに3時間位かかったでしょうか。（五の沼）羅臼湖あえて載せず！地図で魅せる！？ラウスの町はウトロに比べるとローカルーーーな感じが漂ってます。なんか味はあるんですが。空き地で小さなお祭りをやっていました。子どもたちがはしゃいでいました。バスに乗ります。中標津（なかしべつ）行。途中の崎無異（さきむい）という妖しげなところで降ります。そこに宿があるからです。北海道の名前は本州人が音を漢字で当てはめたわけですが、崎・無・異ってすごい漢字当てるな、と。そういえば、標津（しべつ）も北海道の別の場所では士別（しべつ）ですし、名をつけた人の漢字の素養にかなり影響されたことがよくわかります。標津の方がいいかな。。左手はひたすら海です。オホーツク海の根室海峡。あー疲れた・・・。そして、寝過ごしました！！！5分くらいだったので、強引にそこでバスを降り、歩きました。バスのうんちゃんは歩くいうてもけっこう・・・と口ごもっていましたが、都会の感覚でおりてしまった僕が甘かったです。ああ、北海道のなんと雄大なこと。いけどもいけどもまっすぐな道があるだけじゃあありませんか。右手は海。なんも見えん。左手は森。なんも見えん。車はびゅんびゅん飛ばすし、歩道なんてあるわけないし、僕以外歩いてる人なんていないし、三脚重いし。薄暗くなる車道を自分への戒めの気持ちでカメラでパシャリ。さみしい・・・。海に出て、沈む夕日をカメラでパシャリ。ざみじい・・・。ところで途中気になったのが、車道のわきに昆虫の死骸、残骸がちょくちょく落ちているんですよ。思ったんですが、車とかバイクにぶつかって死んでしまった虫たちなんだろうなと。歩かなかったら気がつきませんでしたね。うーん。バイク乗ってて向こうからカブトムシが飛んできて刺さったなんて話も聞きましたから・・・。結局40分くらいあるいて、ようやく今日の宿「モシリバ」に到着。暗くなる前についてよかった。（とほ宿です）ご飯おいしかったです。オーナー夫婦はどうしてもアイヌの人に見えてしまったんですが。（昔住んでたのは神戸っていってたし、違うか・・。）となりに座っていた男女はひたすら芸能界のゴシップ話をしていた。二人ともえらい真顔で延々話してるし、そんなに重要なのか？？誰が結婚しようが誰が成功しようがとりあえずここではいいやないけーと思いつつお茶をすすりました。手作りログハウス。今日は2人で相部屋です。（5日目の午後～6日目は写真スキャンしてませんのでそういう意味では未完成ですがとりあえずこの辺で。）

2007.09.26

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北海道道東旅行4日目パート2　(114回目)

再び北海道旅行に戻ります。今の、秋の知床半島はどんな感じなんでしょうね。。ところで、今回の旅行の写真で自分が感じていた印象（違和感？）がなんなのか、少しわかってきました。感情の起伏があまり感じられない。つまり冷めてる（または抑えてる）。1年前に北海道に長期旅行に初めて行ったときのような、わくわくした気持ちや高揚感が持てなかった。飽きたわけではなく、気持ちの問題。ほんとに時間かかりますね。物事を消化するには。けれど、逆にそのせいで目に映る風景をそのまま色として、形としてカメラで切り取れたから、文字通りただそこにある自然の美しい姿を撮ることができたとも言えるかな。まあ、そんなこと今になって思いました。続き・・・船の上から見る知床半島は、とにかくダイナミックです。陸より海からの方がよい、と聞いたがたしかにそうかも。そういえば、、、3日目の日記にカムイワッカ湯の滝に行ったことを書き忘れてたが、、、まあいいや。全然よくなかったし。ちょっとしか中に入れないことと人が多すぎたことで、知床らしさをなにも感じなかった。今日はそのカムイワッカ湯の滝からさらに下って水が海に流れ落ちるさまを船から見ました。他にもカシュニの滝などいくつも海に注ぐ滝があります。なんの滝だったっけ・・・半島の先端周辺でイルカに会いました。5秒だけ船と一緒に泳いでくれました！（たしかイシイルカ）帰り道では、行きに見られなかったクマにも出会いました。イワシを捕まえに海岸に降りて来ているようです。イルカもクマも写真にとったがまともに写っておりません。残念。クマは人に慣れさせないために船は一定距離以上絶対に近づかないようにしているのです。帰り道。なんか顔が痛いと思ったときにはすでに後の祭り。残り2時間つらかった・・・。先端から知床半島を振り返って宿泊は岩尾別YH（以下ユース）です。http://www.youthhostel.or.jp/e_iwaobetsu.htm昔は、北海道三大馬鹿ユースとして有名だったそうですが、今ではごくごくフツーのユースです。残念？（ちなみに他2つは、去年僕も泊まった礼文島の桃岩荘ユースと襟裳岬ユース。襟裳岬も今はフツーらしいので、もう日本でアルコールもいれずに健全すぎて不健全な馬鹿をやってるのは桃岩荘だけじゃないでしょうか。笑）夕食メニューはカレー（700円）とイクラ丼（1200円）とフルコース（1800円）から選べます。格差社会？？（※値段はうろ覚えです）このユースの周辺にもクマが出ることがあるそうですが、今日は大丈夫でした。それではおやすみなさい。明日は知床峠を越えて羅臼湖に行きます。

2007.09.23

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北海道道東旅行4日目パート１　(112回目)

ようやく旅行が後半に入りました。天気予報では今日まで晴れです。猛暑です。気温が沖縄より高いです。ありえん。ボンズホームで手配してくれた小さな遊覧船で知床半島の先っぽまで行ってきます。もちろんもっと大型の観光船も町営でありますが、人多すぎるしー。昨日は楽しかったですが、同宿の人々もそれぞれの目的地に出発して別れます。この日は船の甲板の上に約5時間もいました。船長が親切に、単にガイドするだけでなく知床への思いも交えつつ案内してくれたからなのですが、・・・あんなに焼けるとは思わなかった。港への帰り道は、肌がもう痛くてたまたま持っていたバスタオルを頭からかぶり、体をまるめて肌の露出を極力防ぎ、すき間から景色を見てました・・・。翌日以降の私の風体はかなり異様だったかと。お化け？顔も手も足も全部皮むけました。証拠写真ありますが、とても載せられないっ！！風が吹いてると気持ちいいんで暑さが気にならないんですよー。波も穏やかで。あいかわらずぬるっとした肌ざわりのオホーツク海。底からなんか浮き上がってきそうですね。知床半島の沿岸部は断崖になっているところが多い。その所々から滝が直接海に流れ落ちている。朝日がまぶしい。半島の先はまだまだ見えません。船の旅はこれからです。ではまた次回。行ってきま～す。（海に？仕事に？）

2007.09.20

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北海道道東旅行3日目パート4　(111回目)

（二湖）一体いつになったらこの旅行終わるんだろうと思い出してきたきらめきです。ボンズホームはウトロにあるとほ宿です。　http://www9.ocn.ne.jp/~bonshome/ 夕食はついてないですが、1階で同じオーナーが食堂をオープンしていてそこで食べられるので夕食付きとほぼ同じです。（なぜ夕食付きと書かないんだろう・・・）カレーが美味しいです。部屋は雑魚寝スタイルです。広くもないです。気になる人は気になるみたいです。確かにきれいとはいいませんが、まあこんなもんじゃね？と思うんですが。食堂で知り合った兄貴と姉御と一緒に近所のお風呂に行きました。（←って誰やねん）ただで。なぜ？それは野暮な質問です。。。この姉御と話してて色々と気がついたんですが、ここには書けませんねえ・・。現実で僕のことを知ってる人が多すぎる。笑ちなみに兄貴も姉御もライダーです。兄貴の方は北海道住みついちゃってますけど。季節労働。夏は農家の仕事が色々あって、これからの秋は漁の仕事が増えるんだそうです。 3人で酒を買い込み、宿で酒盛り。他の宿泊客も1人きてまた2人きて、なぜかアメリカの女の子（といった年齢と雰囲気）も1人で泊まっていて、ついに「入れてください」と日本語で話しかけてきて全員（8人くらい？）で宴会。オーナーから馬鹿でかいボトルの日本酒差し入れ。酔いそ～。（たしか「男山」だったような）で、必ずされるであろう質問「なんで日本にきたの？」から始まって英会話のお時間になりました。答えが「文化人類学を専攻していて日本に興味を持ちました」。（これ多いんですよ。京都に住んでるからかもしれないですが。特にこんなところに1人で泊まりにくるって単なる観光客ではまずない） Cultural Anthropology ですよ！時代は！笑北海道の安宿らしからぬ会話がしばらく繰り広げられたのち、彼女の提案で外に流星群を見に行くことに。みんなでぞろぞろ歩きます。空を見ながらしばし談笑。しかしこの夜は雲が多く星空を仰ぐことはできませんでした。姉御とは非常に相性がよくて話していて楽しかった。連絡先聞いておくべきだったかな・・。明日は知床半島を船で回ります。ではまた次回。

2007.09.18

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北海道道東旅行3日目パート3　(110回目)

今日は飲み会でした。眠いです。とても更新できません・・。ウトロでおねえちゃんたちとも合流して、おっちゃんの車で知床五湖とカムイワッカ湯の滝に向かいます。知床五湖はその名の通り、湖が5個あります。ウトロから知床自然センターまで10分くらい、そこからさらに10分くらいです。カムイワッカ湯の滝というのは、温泉が川となって流れだしていて、ところどころのお湯溜りがそのまま温泉になっているという場所です。（ただし、沢のぼり中の滑落事故が相次ぎ、現在ではちょっとだけしか入れませんが）なるほど、行楽シーズンで道路は渋滞、その横を鹿さんたちが通り過ぎていきます。率直に言うと、日本のそのへんの観光地と変わらないですね・・。知床半島の半分は一般人は立ち入り禁止になっており、禁止区域の中は人の手が入っていない手つかずの自然が残されています。具体的には知床5湖からカムイワッカ湯の滝までの区間は一般車は立ち入りが制限されます（行楽シーズン中）。カムイワッカ湯の滝より先は現在は全面通行禁止です。登山道も硫黄山までしか行けません。知床半島の全体を見るには船で海から眺めるしかありません。ナショナルトラスト運動によって知床を開発の手から守ったのも有名な話です。とはいえ、人が入れる部分に関しては自然というよりは、観光客を大勢積んだマイクロバスを満喫といった方がいい場合もあったり。難しいところです。世界遺産になったせいか外国人観光客もたくさんいました。写真はまた後日～。（一湖で）と思って昨日は爆睡しました。（9/14）起きたので書きます。（9/15）知床半島には知床五湖以外にも森の中に湖がいくつか点在しています。ただ人が歩いていけるのはこの五湖と羅臼湖くらいです。（羅臼湖はあさって行きます）知床五湖は、一湖、二湖、・・・の順番で名前がつけられています。大抵二湖までは入れるのですが、三湖以降は熊の出没状況によっては立ち入り禁止になります。実際、僕らが行った時には立ち入り禁止でした。湖を見ている限りではのどかなんですが。1日もなんだかんだと過ぎ、もう夕暮れがせまっています。（一湖）これもやっぱりぬるっとした感じの空の色が気になって撮りました。一緒に歩いたおねえちゃんたちは岩尾別YHに泊まります。僕はボンズホームというとほ宿です。彼女らと別れたのち、フレペの滝によりました。海に向かって滝が流れ落ちています。かもめの声が断崖の中を反響しています。けれども、あらあらしい感じではなくどこか優しい雰囲気。きれい。夕日はあいにく木立の影になってみえません。せりだした崖ぎりぎりまで行けばみえるんですが。・・・行きました。まじめに怖い。後ろは断崖と滝の音、かもめの声。前も断崖と広がる海。100m位下の方を遊覧船が通っていく。（カメラ固定する場所も余裕もなかったので）崖から這い戻ると、もうあたりはだいぶ暗くなってきました。薄暗くぼんやりとした視界の中に鹿が一匹。虫の音。鳥の声。時間が時間だけにもうだれも人がいない。怖い。・・・いや、いた！4人の家族連れがずっと前の方だけど歩いてる。（結構危ないと思うんだが）追いかけます。だって怖いもん。ちらっと後ろを振り返るとやっぱり鹿が一匹。バイバイ～。前に向き直ったら、、、さっきまでいたはずの家族が消えている。声もしない。もう一回後ろ向くと鹿がやっぱり一匹。太陽も沈んでもうかなり暗い。人間はお呼びでないー！？と慌てて森を戻ります。さっきの家族はたんに道を曲がっただけで森の中で姿は見えねど子どもたちの声が聴こえてかなり安心しました。宿に向かいます。

2007.09.14

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北海道道東旅行3日目パート2　(109回目)

今週は毎日更新しているきらめきです。優秀優秀。というか、まだ3日目の朝かい！っと。オホーツク海の様子が気になって先に進みません。前回も1枚のせましたが他にも数バージョン撮ってます。質感を出すのは難しいですね。宗谷・稚内の方まで見えます。（たぶん）網走のYHでは中年のおっちゃんと同年代のおねえちゃんと知り合いました。（←表記に問題ありますでしょうか・・・？）知床でまた会いましょうと言って、いったん別れたのです。1日ぶりの再会です。（すぐやん）おっちゃんは自分の車で移動しているので、のせてもらいます。のせてもらっておいて、途中で車停めさせて海の写真撮ったんですが・・・。（バスだと途中で止まってくれませんからねえ）今回はほとんど撮影旅行であって、知床のどこに行きたいというわけではない（あえて言うなら半島のてっぺん）ので、一応順番に見所を見て回ります。おっちゃん曰く、知床もずいぶん観光地化しちゃったなあ、と。そうはいってもお盆などの行楽シーズン以外は訪れる人はそう多くないみたいですが。まずは、オシンコシンの滝です。滝の周りだけ気温が違います！俗にいうマイナスイオンがたーくさん出てそうでした。気持ちいい。オシンコシンの滝から、ウトロに向かいます。知床半島にある町というとウトロか羅臼（ラウス）です。両方とも道中通りましたが、ウトロは観光客も多くそれなりに賑わっている印象なのですが、羅臼は、、、まあ率直にいうと寂れた印象でした。（それがまたいいとも言えるんですが）地理的な理由もあるんでしょうが、なんでかな。あとは、知床半島にももちろんアイヌなどの先住民がかつていたわけですが、これは北海道どこもほとんどそうですが、いたという痕跡・匂いすら感じません。もう歴史は塗りかわってしまったのだな、と・・。オシンコシン、カムイワッカ、フレペなどの名前に僅かにその跡をとどめるのみです。この名前も昔の文献などを頼りにここがこの名前だったんではないかと後世になってから推測して当てはめたもので、100％正しいかはもはや誰にも分からないのです。アイヌ語のこうした名前は、生活に密着した、具体的な物事に関連した意味を持っていて面白いです。サケの集まるところ、滑りやすいところ、水が分かれるところ、水が流れ込むところ、などなど。このあとは知り合ったおねえちゃんたちとも合流して知床五湖とカムイワッカ湯の滝に向かいます。ヒグマに注意！です。

2007.09.14

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北海道道東旅行3日目パート1　(108回目)

朝の午前3時起床。午前3時半発。宿の人たちと4人で津別峠を目指します。バイク3台とレンタカー1台。美幌峠と同じように、屈斜路湖を見下ろすことができる峠です。日の出の時刻は4時20分（だったかな）。10分前に着きました。日の出はいつ見てもきれいですね。屈斜路湖の雲海が徐々に染められていくさまが幻想的でした。ということで夕日と朝日は制覇しました。。今日は今回の目的地である知床半島に向かいます。猛暑は続く。暑いーいーー。 JR摩周→JR知床斜里。乗り換え。バス。知床斜里→オシンコシンの滝。左手にオホーツク海を望みながらバスは進みます。その海面が妙につるつるしているような、ぬるぬるしているような、てかてかしているような、と気になったのでただ海面を写真に撮ってみました・・。オシンコシンの滝で網走で知り合った人と再会します。ではまた次回。

2007.09.12

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北海道道東旅行2日目パート4　(107回目)

いつになったらこの人（僕）は寝るんでしょう。前回ようやく日が暮れましたが。とほ宿というのは、北海道を中心に全国に点在するユースホステル（YH）と同じ宿泊形式の宿のことです。オーナーさんはほとんどが昔は自分自身が旅人だった人たちですので、その土地の何がいいか、地元の人より返って知っていたりします。値段はYHよりやや高め、民宿よりやや安めでしょうか。YHはどちらかというと学生や女性、家族連れに人気があるのに対して、とほ宿はライダーの人が多いです。年齢層も社会人の20代～40代が多いです。女性ももちろんいますが、大抵これもライダーさんですから、わりにアクティブな雰囲気の方が多いですね。公共機関使ってゆらゆら回ってるのは僕くらいでしょうか。去年まで僕もその存在を知りませんでしたから。たまたま泊まった「トシカの宿」と「おかせん里」の印象が結構良くて、宿で知り合った男性からとほ宿の冊子をもらったのでそれを見て今回は半分以上とほ宿に泊まります。（YHが年々数が減って泊まる所がないせいもありますが）旅の情報誌としての機能も多少この旅日記に付加していこうと思います。「のんき舎」http://www.sip.or.jp/~nonkisha/屈斜路湖畔からちょっとだけ中に入ったところにある。なんとなーく仙人ぽい人がオーナー（とほ宿の場合YHのようなペアレントという言葉は使うんだろうか）。奥さんは素朴で可愛らしい印象。同室になった男性は昔大学で写真部だったそうで、僕の三脚とフィルムを見てもろに食いついてきました。三脚はあたかもアンテナのようだ・・。写真好きが寄ってくる。笑さて今日は何の日か。ペルセウス座流星群の日です。ちょうど晴れています！みんなでぞろぞろ外にでます。（さすがに天体写真は撮れてませんのであしからず・・。）外に出た瞬間もう大きな流れ星が弧を描きます。と思いきやまた！そして大して目が慣れてこなくとも、真上に天の川が横たわっていることに気がつきました。はっきりと天の川を見るのは記憶にある限りでは実はこれが初めてです。この光ってるのが全部恒星の集まりなんですね～。我々がいる太陽系が属する天の川銀河の姿を内側から見ているのです。銀河系の中心までの距離は3万光年。メートルに直すと284000000000000000000m、です！宇宙が好きなくせして星座に関してはとんと疎いので、カシオペア座と北斗七星以外分かりません・・・。しばらく眺めていると首が痛くなってきます・・。流星群もひと段落したところで、なんと泊まっていた人の何人かが花火を持ってきていたのです。すばらしい・・・。宿のおかみさんだけが紅一点、花火大会です。といっても分量はそれほどないので一人3本位で終了しましたが。。線香花火が燃え落ちて、おしまいです。どうしてこの線香花火はああも不思議な模様を作り出すのでしょう。不思議で不思議で、つい見とれてしまう。そういえば、ものの形とかパターンにもっと昔に注目していた物理学者兼詩人がいましたね。昔このブログでも書きました。http://plaza.rakuten.co.jp/kirameita/diary/200602090000/http://plaza.rakuten.co.jp/kirameita/diary/200602120000/今はあまり著作を時間をかけて読むことはないけれど、僕の美的感覚の幾ばくかはこの人から学んだものに違いない。科学という、ともすると非人間的なものの代名詞とみなされてしまうものが本来持っているはずの美しさと暖かさ（ロマンチストすぎ？）。僕にとっての「自然科学」は純粋に自然に対する知的好奇心の現われである。この雄大で奇跡としか言いようのないほどに精緻な自然の成り立ちを知ればこれを壊そうとは誰も思わないはずだ。今の人工的は社会はこれを隠してしまっている。どうするべきかって、やっぱり教育なんだろうな。ふう、「備忘録 ― 線香花火」　寺田寅彦　夏の夜に小庭の縁台で子どもたちのもてあそぶ線香花火には、おとなのじぶんにも強い誘惑を感じる。これによってじぶんの子ども時代の夢がよみがえってくる。いまはこの世にない、親しかった人々の記憶がよびかえされる。・・・　・・・（途中略）　じつに適当な歩調と配置で、しかもじゅうぶんな変化をもって火花の音楽が進行する。この音楽のテンポはだんだんにはやくなり、密度は増加し、同時にひとつひとつの火花は弱くなり、火の矢の先端は力弱くたれまがる。もはや爆裂するだけの勢力のない火弾（ひだま）が、空気の抵抗のためにその速度をうしなって、重力のために放物線をえがいてたれ落ちるのである。・・・　・・・　私の母は、このさいごのフェーズを「ちり菊」と名づけていた。ほんとうに単べんのキクのしおれかかったような形である。「チリギク、チリギク、チリギク」こういってはやして聞かせた母の声を思いだすと、じぶんの故郷における幼時の追懐が鮮明によびかえされたのである。　あらゆる火花のエネルギーをはきつくした火弾は、もろく力なくポトリと落ちる。そしてこの火花のソナタの一曲がおわるのである。あとに残されるものは、あわくはかない夏の宵闇である。（注：こっから先は理系っぽいですね。。笑）・・・　・・・線香花火の熱した球のなかから火花がとびだし、それがまた二段三弾に破裂する、あの現象がいかなる作用によるものであるかということは興味ある物理学上ならびに化学上の問題であって、もしくわしくこれを研究すれば、その結果は自然にこれらの科学のもっとも重要な基礎問題にふれて、その解釈はなんらかの有益な貢献となりうるみこみがかなり多くあるだろうと考えられる。・・・　・・・　この面白く有益な問題が、じゅうらいだれの手もつけずに放棄されてある理由が、じぶんにはわかりかねる。おそらく「文献中に見あたらない」、すなわちだれもまだ手をつけなかったということ自身以外に理由は見あたらないように思われる。しかし人がかえりみなかったということは、この問題のつまらないということにはけっしてならない。・・・　・・・　西洋の学者の掘りちらかしたあとへ、はるばるおくればせに鉱石のかけらをさがしに行くのもいいが、われわれのあしもとにうずもれている宝をわすれてはならないと思う。しかし、それを掘り出すには、人からわらわれ狂人あつかいにされることを覚悟するだけの勇気が入り用である。（昭和2年9月）線香花火の仕組みはいまも完全にはわかっていません。そして国産の線香花火はもうほとんど残っていません。・・・引用および自分の追憶が長すぎました。すいません。夏の宴も終わり、流星群を名残り惜しみつつ、床につきます。明日は朝の3時起きです！！朝日を見に行こう！

2007.09.11

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北海道道東旅行2日目パート3　(106回目)

林を抜けて草原を抜けてまた林を抜けて・・・。まだまだ2日目続きます。。阿寒湖にも寄ろうと思っていたけど、時間がなくなってしまってやむなく通り過ぎるだけに・・。昔一回来たことあるし。オンネトーに行きます。阿寒湖の近く。着きました。（早っ！笑）ここも湖の色が変わってる。2.4km三脚かついで一周・・。暑い・・。しかしさっきの神の子池はアブが多すぎてまともに立ってられなかった。ここはだいぶまし。（そういえば去年行ったカムイト沼（神の住む沼）もアブだらけだったなあ。神がつくところにはアブがいるのか・・・？？？などと妄想。）ぼんやりと倒木が浮かび上がる。しかしこの色は一体どうやってできるんでしょう。水に溶けているミネラルでしょうか。通りがかりに知り合ったライダーさんが僕の記念撮影をしてくれました。湖のそばがキャンプ場になっているんですね。無料のとこもあるみたいですが、普通は数百円くらいだったかな。まあ、とにかく安い。北海道はライダー天国。僕の運転するレンタカーはここからさらに北に向かい美幌峠を目指します。移動しすぎな気もしますが、気にしている間に日が暮れてしまうので、急ぎます。でも、急いでいると返っていろんなこと思い出すんですよね・・。立ち並ぶ街路樹が西日に照らされて作った長ーく、そして細ーい影の列によって美幌市街の道路はしましま模様になってます。これも写真に撮りたいなあ。。強烈な日差しがフロントガラスを真正面から突き抜ける。悲しいような狂おしいような変な気分になって、これはまずいなということで、歌を歌いました。大声で。とにかく峠を目指してハンドルをぐるぐる回してアクセルをぶいぶい踏んで山道を登っていきます。ちょうど歌い終わったところで到着。（何を歌ったかって？そりゃ秘密ですよ♪）東を向くと屈斜路湖が眼下に見える。西を向けば太陽が沈んでいく。（まんまるいのはハレーションというやつですね）今日泊まる宿（とほ宿、のんき舎）は屈斜路湖のほとりにあります。上の写真で言うなら湖の向こう側の湖岸。おそらく30分以上かかる。夕飯は7時から。それまでにはチェックインしてくださいと言われているがもう間に合わん。それよりやっぱりこの風景は見ておくべきだろう。（すいません！）太陽が沈んでからがむしろ危ないくらいにきれいだったりする。山を下り、屈斜路湖を通りすぎ、7時2分に宿到着。宿帳もかかずにすぐご飯。ライダーばっかり。男ばっかり。笑この日の夜のことはさらに次回にひっぱります。。どうも日記が枚数かけてるわりに駆け足になるのは、実際急いでいたせいもあるが、急がなくちゃいけないような心境になっていたこと、今もどこか心の整理が完全には終わっていないこと、なんかもろもろ出てるんじゃないかという気がします。つまりまだうまく書けない、ということです。写真にもそれが出てるとか出てないとか・・・。まあ、とにかく次回！

2007.09.10

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北海道道東旅行2日目パート2　(105回目)

更新が遅くてすいません。なるべく写真中心にやっていきます。（文章書くのがどうも疲れます・・。）レンタカーを借りました。マシュー湖に行きます。着きました。（早っ）ん？ただの空の写真ではないか？いいえ、摩周湖です。ん、これも断崖？空？いいえ、摩周湖です。空ではなくて湖面です。湖面ですが映っているのは空です。。神秘的。摩周湖は400ｍ上にある展望台から眺めることしかできません。全面立ち入り禁止です。だから全部展望台から見下ろして撮っているのです。第1、第3展望台と裏摩周展望台があります。（第2はどこ？？）深く青い水面に空の色が一面に映っていました。透明度が世界一になったこともあります。（たしか70年以上前のことですが・・）摩周湖はよく「霧の摩周湖」と呼ばれ大抵は霧で見ることができないそうですが、フツーに見えてます。実は次の日も朝方寄ったんですがフツーに見えました。2回も見えたので出世も結婚も10年遅れることになるそうです。残念！（？）霧なんかどこ状態で今日は晴れてます。（これがこの日の空の色）レンタカーでぶんぶん進みます。　軽。気温は30度を軽く越えています。暑すぎ。摩周湖の水が地下を通って湧き出しているという神の子池に向かいます。途中で向日葵も咲いてます。神の子池はエメラルド・グリーンの水を湛えた小さな泉。倒木もすけすけです。次は阿寒湖・オンネトーに向かいます。また次回。

2007.09.09

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北海道道東旅行2日目パート1　(104回目)

スキャナで現像したフィルムを取り込みました。これで適当につなぎます。朝の6時40分網走発。JR摩周駅に向かいます。そこでレンタカー借ります。列車からの風景。　オホーツク海。今日は晴れそうです。続きは次回。（みじかっ！）

2007.09.04

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北海道道東旅行1日目パート2　(103回目)

モヨロ貝塚は、今から1300年前、オホーツク文化とよばれる北海道独特の古代文化が栄えていた頃の遺跡です。北海道では本州が弥生時代を迎えた後も稲作が伝播せず、縄文時代と同じ生活様式を保っていました。そのためこの時代は続縄文時代と呼ばれ、本州が奈良・平安時代に移っていく1400年前に擦文文化に移行します。こんにちよく知られているアイヌ文化の成立は実は比較的新しく、鎌倉時代にあたる800年ほど前です。その中で、北海道のオホーツク沿岸地域に続縄文時代から擦文時代にかけての1600～1200年前に、縄文ともアイヌとも違うサハリンから伝わった外来文化が存在しました。それがオホーツク文化です。(以下の資料・写真の出展は、シリーズ「遺跡を学ぶ」001　「北辺の海の民　モヨロ貝塚」米村衛　新泉社）オホーツク文化の起源は大陸にあると考えられ、サハリン・千島列島を含めて環オホーツク海文化の一端をなしていたと考えられてます。北海道のオホーツク海沿岸域には数多くの遺跡が発見されています。これらは同時代の擦文文化と併行し、最終的には擦文文化に吸収されて後のアイヌ文化に繋がっていくのです。動物の牙や骨を加工して作られた骨偶が、とても魅力的です。牙製の女性像（モヨロ貝塚）左：クマ像、右：海獣像（湧別町川西遺跡）興味を持ったきっかけは、この特異な遺跡を発見し世に知らしめたのが米村喜男衛（よねむらきおえ）という北方文化に魅せられて東京からはるばるやってきた1人の青年であったということです。（1913年）モヨロ貝塚は戦後の日本考古学の一潮流を築きました。さらにもう1つはこんな寒～いところに住んでいた人たちって一体何？という変てこな好奇心です。笑さっきからまったく旅行記になってないですが、歴史のロマンを求めてわたくしも京都からはるばるやってきたわけです。よくわからないものにやたらと好奇心を示す性格なのです。。行ったらなんと現在も発掘やってました！天気も悪く、しかも夕暮れ時。ただの小高い丘に樹木が生い茂っているだけです。景色としてだけだとだいぶ微妙だったのですが・・・。その日の作業がちょうど終わったらしく、おじさんおばさんがぞろぞろ入れ違いに帰っていきました。けれど1人だけおにいさんが残ってまだ作業をしています。「まだ、やるんか。雨ふりそうだし、はやく帰りー」　と言われても「ええ、もう少し」　と言ってなお何かやってる。向こうも1人だし、客も僕1人だし、ま、これは話しかけます。人が1人通れる程度の幅に深さが50cmほどの縦長の溝の中で出土した土器のようなものをせっせと記録しています。そして溝の底にはおびただしい数の動物の骨。生々しい・・。およそ1200年ほど前のものだということで、ちょっと掘っただけでこんなとこにそんな昔のものが埋まっているのが不思議な気分。シャベルの刃先で溝の側面の土を少しずつ少しずつ削り取っていきます。なんて気の遠くなる作業。網走の博物館員だそうです。「1つ持って帰ってもいいですか？」「だめです」ためしに聞いてみただけですって！苦笑しばらく眺めているととうとう雨がふってきて、「雨ふってきましたね」と笑ってさすがに撤収作業。僕も挨拶してその場を後にしました。まあ、何をしたというわけではないんですが、そんな不思議な感じで旅行スタートです。。宿泊は網走流氷の丘ユースホステルです。着いたと同時に土砂降りです。ご飯で同じテーブルになった人と知り合いました。彼・彼女らも知床に行くそうで。また知床で会えるかな？とりあえず、明日は摩周湖です。ペアレントさんに温泉につれていってもらって本棚にあったスラムダンク読みふけって寝ます。おやすみ♪ （明日の写真がな～い）

2007.08.31

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北海道道東旅行1日目パート1　(102回目)

もう、次の話題に行きましょう。ぼちぼち北海道を旅してきたことを書いていこうと思います。実はまだ写真1枚もできてないんですけどね・・。一部現像ができているポジフィルムを眺めて透かして1人楽しむ。（暗い？）摩周湖はよく撮れてそうです。明後日あがってくるモノクロのプリントが気になる。（はやく自分でプリントしてみたい）同日残りのポジも現像が全てできてきますが、プリントはさらに先の話。高いんで、かなり枚数選ばないと。プリントができたら徐々にはっつけていきたいと思います。もはや旅行に行ったのか、写真撮りに行ったのかわからない。（おそらく後者）日焼けの皮は現在もむけております・・・。顔の次は足がべろ～んと、うう・・。（思い返せば返すほどあれは自殺行為だった・・・）そういえば、旅行初日も関西（というより北海道以外の日本全部）は晴れまくっておりました。雲も全部消えてしまって濃密な青一色。お昼過ぎ、関空を飛び立ちました。関空は遠いから好きではないけど、列車が海の上を渡っていく時の景色はやっぱり好き。飛行機が飛び立って、空港の敷地も、海の上の線路も、みるみる小さくなっていく。海面は無数の細かい波に覆われている。和歌山市街から大阪の街並みが見える。車のボンネットやビルの窓で反射した日光がまっすぐに僕のところまで伸びてくる。下界は暑そうだ。。笑今回は行きも帰りも窓際はとれず。背伸びして窓をのぞきこんでみる。ぴょんこぴょんこ。やがて疲れてやめる。そしてやっぱりリンゴジュースを頼む。さらになぜか論文を取り出して読む。知的だ（？）。"Four-Color DNA sequencing by synthesis ・・・"　かさでかい官能基をくっつけた蛍光物質でA、T、C、Gを修飾して光当ててその発光波長から塩基配列を解読します。こんなんほんとにくっつくんかな、と思いつつ読み飛ばしてやがてこれも飽きる。そうこうしているうちに着く。女満別空港。曇ってます。北海道だけはなはだ天気が悪いのです。女満別→網走市街。移動手段はこれまで同様電車とバスです。本日の目的地はモヨロ貝塚です。続きは次の日記で。

2007.08.31

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ただいま　(99回目)

今年は北海道の道東に行っておりました。ほんとは海外行きたかったんだけど、ま、色々ありまして・・・。そこまで準備の要らない国内にしました。涼しいはずが沖縄より暑いって・・、何事ですか！旅行後半はもとの気候に戻って、逆に寒いくらい。18℃の世界にいたのに飛行機で2時間後、京都は38℃ってむちゃくちゃです。写真はまた、徐々に現像・プリントします。何がどう写っているか、期待と不安。 1日目：関空→女満別空港→網走　網走泊2日目：網走→摩周湖→オンネトー→美幌峠→屈斜路湖　屈斜路湖畔泊3日目：屈斜路湖→知床半島　ウトロ泊4日目：知床半島　岩尾別泊5日目：知床半島　崎無異泊6日目：知床半島→野付半島→開陽台　開陽台近辺泊7日目：開陽台→釧路湿原　塘路泊8日目：釧路湿原→厚岸→釧路空港→伊丹空港

2007.08.19

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沖縄旅行7日目　(96回目)

波照間島(2日目、そして旅行最終日) ついに沖縄も最終日です。旅行に行っていた期間も長かったですが、この旅行記を書いていた期間も長かった・・。結局T子さんはいたのかどうかわかりませんでしたが、今回も旅行でもたくさんの人たちに触れ合うことができました。昨日夜遅くまで民宿に泊まった人たちと盛り上がって、仲よくなって、朝は住所交換タイムになりました。。そして、天気は快晴！宿のみんなと一緒に浜に向かいます。ゆるやかに続く下り坂の先は青い海です。ニシハマビーチ。ありきたりな表現ですが、白い砂浜とどこまでも透明で澄んだ青の海。もちろん写真はとったんですが、本当に気に入っているのはもったいないのでここには載せません。（すいません・・！！）この海の色で勘弁してください・・・。デジカメにすりゃ金はかからないんですが、やっぱりフィルム。（古いもの好き？）フィルムもこり出すとこれまた高いです。もう発売してないようなものもあるし。（そろそろ新しいカメラが一台欲しいなあ）沖縄の海が青くきれいなのは、海の下に広がる砂によるものです。以前も書きましたがこの砂はサンゴや星の砂の名で知られる有孔虫の抜け殻で出来ています。海が深くて、海草が広がっているような場合、海の色は濃い青色になります。普段最も見慣れた色です。サンゴ礁や有孔虫が住んでいる遠浅の海ではサンゴのかけらや星の砂が長い年月をかけて堆積して海底はその真っ白な砂で覆われています。だから海は白の高い反射率によって透きとおった青色になるのです。島そのものもこの砂からできているのですから。浜に向かう途中に見かけたバス停、ではなくて看板。この看板のすぐそばに「モンパの木」というおみやげ屋さんがあります。実はこのお店にももう一度来たかったのです。4年ぶり。何も変わってないのがうれしい。夜光貝を加工して作ったペンダント。これを見たかったのです。あまりにきれいだったから。そのお店の庭にほしてあった染物。鮮やかです。沖縄はこの後梅雨に入ります。海の色は、梅雨があけた7月、8月の方がきれいなんだとか。皆さんもぜひ行かれてみてはいかがですか？　心の洗濯をするために。僕の旅行はこれで終わりです。長い間読んでくださってありがとうございます。僕の性格として、日常の日々もすべて旅の途中といった感覚があるんですが、非日常的な時間と空間の中にいるとより自分自身をクリアに見つめることができます。（だから1人が好きなんかな）松尾芭蕉の「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。」という台詞もしっくりきてしまう。生まれつきじっとしていられないみたいです。しばらくしたら、また次の場所に出かけていくのでしょう。

2007.07.18

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沖縄旅行6日目　(95回目)

波照間島（1日目）（はてるまとう）この連休頃から、ようやく思考が落ち着いてきたかな・・。本当に時間かかった・・。そして今までのことが客観的に見えるようになってきた。あまりに遅すぎたけど。まだ5月が終わらないよう～。6月・7月何もしていなかったわけではないのに。8月になってしまう。今回の旅行のメインです。4年前の沖縄旅行の時の海のあまりのきれいさが忘れられず、再びきてしまいました。前回書いた新城島から小浜島に戻り、さらに石垣島に移動、そこから波照間島に向かいました。（繰り返しになりますが、各離島へは石垣島からしか行けません）4年前と同じく、上へ下へ左へ右へ、船は1時間ひたすら揺れる。あぁ、歓迎されているわけですね。強がらずに酔止め薬を飲むべきであったか。その日はとある有名な民宿泊。ご飯の量がね・・・。5日目終了。（次の日も泊まります）そして待ちに待った波照間生活初日。6日目。雨。雨。雨。ひたすら雨。はい、今日の日記終わり。・・・　・・・　え？　短すぎる？何もないのがいいところとはいえ曇りどころか土砂降りの雨で外に出れない。午後、雨がやんだ（ように見えた）。自転車に颯爽とまたがる。友人「どこ行く？」私「どっか。」友人「はいはい。」立ちこぎすると瞬く間に分解してしまいそうなすごい自転車で超低速運転。わずかな傾斜も登りきれず、すばやく自転車を降りて手で押す。意味ねー。宿は島の西の端。東の端の空港に着きました。客も従業員もいません。そもそもまだ人とすれ違ってません。空港前の駐車スペースに車はもちろん一台もありません。そのど真ん中に座っておやつの時間。こういうのどかな所で食べる食事はおいしい、などと言ってみるべきなのか、いや微妙・・。次は南の端。日本最南端のプラネタリウムがあります。雲って今日は見えないであろう南十字星を拝む。図書室で天文ガイドやビッグバン理論、超ひも理論、1/fゆらぎの本などを読みふける。冥王星はもう惑星じゃなくなっちゃったんだよなーと少し古い太陽系の本を見ながら思う。むしろ冥王星と似たような準惑星が冥王星の後方に無数に広がっているんじゃないかと想像してみたり。彗星の故郷でもあるし。いくら宇宙に思いを馳せても暇なもんは暇。途中何度か雨に見舞われつつも自転車を走らせる。この島にも世に言う公共事業はしっかりと行われていて、意味のない街路樹が手入れもされず果てしなく続いていたり。旺盛に繁殖してます・・・。この熱帯性の植物、街路樹になるようなタマじゃないだろ・・・、と。4年前とは所々風景が変わっている。かつて写真をとった場所、さとうきび畑が果てしなく続いていたはずが全て消えていたり。やっぱり変わっていくんだな。。西の端に戻る。そしてまたすさまじいボリュームの晩御飯。カレー。その日の宿泊客は皆面白い人たちでした。鳩間島で開かれた音楽祭に参加していた人が多数泊まりにきていて、三線ひいちゃったり、ギターかき鳴らしたり。そしてこの夏メジャーデビューするという女の子までいて。歌声を聞かせてもらいました。消灯後もみんなで浜に降りて海を見ながら飲んでおりました。この島でしか飲めない泡盛、「泡波」♪ 夜の海は黒い海。空との境目も分からない。ただ波の音だけが響いてくる。この波はどこから来たの？暗闇の向こうからやってきたの？すいこまれていくような。のみこまれていくような。すいこまれてみたいような。のみこまれてみたいような。明日は晴れるかな？波照間島

2007.07.17

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沖縄旅行5日目　(94回目)

新城島（あらぐすく島、パナリ島）ようやく5日目です。もう2ヶ月も前の話なので記憶が・・・。（特に食い物の）実はこの旅行中からあまりよい精神状態ではなかったのですが、美しい風景を写真に撮りつつなんとかやりすごしておりました・・。この1ヶ月間自分自身についてかなり考えました。お酒の力を借りた日も若干ありつつ（缶ビール1杯だけですけど）1ヶ月すぎてもまだふらふらしていたのですが、昨日（近！）少しふっきれました。半ば強引にですけど・・。お酒はわりに強いので、ビール1杯飲んでも大して変わらずあんまり気分転換にはならなかったです。苦笑さて、新城島には定期便がありません。要するに普通の観光客は行くことができないのです。島の人口はたしか一桁です。放牧を生業としているそうです。昔はもっとたくさんいたそうですが。西表島から週に2回郵便船が出ていてうまくいけば乗せてくれる。でなかったら地元の人の舟をチャーターするしかないのです。小浜島の宿で一緒になったカップル（2人とも颯爽としていてかっこいい・・・）が舟のチャーターをしたらしく、たまたまご飯が一緒になった僕らを当日の朝、出発直前、誘ってくれたのです。その日の沖縄の天気予報は大雨。実際前日の夜から当日の朝も雨でどこに行く予定も立てようがなく、新城島ははなから考えてませんでした。舟の持ち主のおじちゃんの話では新城島は朝から晴れているとのこと。？？？だらけでしたが特に予定もないですし、普通は行けない島に行けるのだから、これは行くしかないでしょう。ということで港へ。よくしゃべる気さくなおじちゃんが舟の持ち主。肌黒！出発するころには雨はやみ、たしかに南の空は晴れてきている・・！！新城島は小浜島の南にあります。島に近づくにつれどんどん雲がとれていく。空が晴れれば海もどんどん青くなる！！ただし波は高い。舟がゆれる。しぶきが飛ぶ。カメラが濡れる～。しかし、まわりを見渡すとこの島の上以外は全部曇ってるんですけどねえ・・。（実際小浜島は一日結局雨だったらしい）誰か分からないけど超晴れ男 or 晴れ女万歳！新城島は上地島と下地島からなっています。下地島の方は通常一般人は完全シャットアウトらしいのですが、今回30分間浜辺だけですがこちらの島にも上陸することができました。この島にはアカマタ・クロマタと呼ばれる祭りがあります。この時ばかりは新城島出身の人びとがみな島に戻ってくるのだとか。昔は祭りの期間中一般人は島に渡ることができませんでした。現在は見学だけなら許されていますが、写真を撮る・文字で記録する・人に話すといった行為は一切禁止されており、禁をやぶると何をされるか分からない位の秘祭中の秘祭です。何はともあれ普段は人のほとんどいないこの島の海の透明度はかなりのものです。そして島の中はほとんどジャングル。島によって本当に風景が変わります。新城島は野生の島。ほんとの意味で離島。人と調和した自然ではなかったです。人を圧倒するパワーをなにやら感じました。（1人で森の中ほっつき歩いてたからだと思いますが・・）大昔はそれほど人の手が入ってませんから、どの島もこんな感じだったんでしょうね。もっと荒々しくて、自然のエネルギーに満ちていた。自然は本来癒されるとかそんなやわな存在じゃないと思い出させられました。上地島の亜熱帯（？）林の中の小道を1人でひたすら歩く。ハブが出ないかちょっと心配。空を仰ぐ。なんて大きい・・。この後、シュノーケリングの道具を借りて沖縄に来て初めて泳ぎました。日差しがあまりにきついのでＴシャツきたまんま泳ぎました。その後、おじちゃんが、泳ぐのにもっといい場所に連れていってくれると言う。言われるがまま舟にのせられ連れてゆかれる。笑遠くに島が望める、フツーに外洋のど真ん中で舟が止まる。。「さあ、泳いでいいよ！潮の流れがきついけど舟の上からちゃんと見てるから。」って、まじっすか・・。生きて帰れるんでしょうか。と思いつつ、ここは若さと体力を過信して海に飛び込む。海の底は一面のサンゴ礁でした。　見渡す限り。　（写真はさすがにないです。すいません。）これはたしかにすごい。潮の流れもすごい・・。水泳部出身ですが、同じ場所に浮かんでいるつもりで水面に顔をあげてみると舟が遠い・・・。おじちゃんが舟を寄せてくれるんですが、手すりにあと一歩手が届かない。どうしても届かない・・。死ぬ～～！！！と必死に手足をかいてどうにか這い上がる。（実際少しパニックになった）友人曰く、上から見ててあれよあれよと流されていく様が実に愉快だったと。助けろ・・。その後、無事に小浜島まで帰りました。ちゃんちゃん。旅行はやっぱり予定外のときこそ「旅行」です。この日はその後、最終目的地である波照間島まで移動したのですが、それはまた次の回に。

2007.07.11

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沖縄旅行4日目　(93回目)

小浜島。今まで宿泊は全部石垣島でしたが、今日は行った先の島に泊まります。NHK朝のドラマ「ちゅらさん」の舞台になった島です。（見たことないですけど）泊まった民宿はDA PUMPのメンバーの実家でした。。石垣島から船で25分。今日も自転車に乗ります。黒島、竹富島と変わって起伏に富んでます。つまり、疲れる・・・。今日も良い天気、なのは午前中までで午後から曇りだとか。よって晴れてるうちになるべく見て回ろうと坂道も気合で登ります・・。小浜島の1km向こうには西表島があります。目の前でみるとほんとに近い。その辺の離島とは異なり、西表島にはしっかりとした大地があります。そして鬱蒼としたジャングル。山の標高も高い。その山にはやくも雲がかかり、見る間に上へ上へと成長していきます。西表島に実際に行くよりも、この島のスケールの大きさが実感できました。（今回はこの島には上陸しません。）夏だ～～。起伏に富んでいるせいで、島（小浜島）の景色は今までとはまた違った趣がありました。ドラマの舞台に確かにいいかも。なんか、どの道も物語を感じさせます。（写真撮った後、この道を自転車でブレーキかけずに下りました。気持ちよかった・・。）（同じ道から撮りました。サトウキビ畑がまぶしい。）（この階段は、どこへ続いているのでしょう。青い空へと続いているのでしょう。）結局、午後になっても天気は悪くならず、しかも急いだせいで昼過ぎには島を一周してしまい、行くところがなくなってしまいました。泳ぎにきたわけではないので、こうなるとすることがない・・・。とりあえず港で休憩。船の時刻表を眺めてみる。13時50分竹富島行き。ほほう・・・。帰ってこれるのか？16時30分に船がある。・・・じゃ、行ってきまーすということで、相方を置いて（笑）再び竹富島に渡りました。町並みはやはり竹富島の方が見るべきものがたくさんあるので。で、何が良かったって、島そのものより船から眺めた海の美しさでした。晴れるとここまで変わるかーと。泳ぎじゃなくて、観光（レジャーというより、自然地理および島の文化に興味がある＆写真撮影の練習にきてる）ですと言うと、一様に何しにきたの？？？もったいないと言われてしまいます。まあ、それも一理ありますが。今度来たときは、サーフィンでもスキューバダイビングでもなんかしたいですね。小浜島

2007.06.06

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沖縄旅行3日目　(92回目)

竹富島3日目です。いいかげん晴れてほしいものです。天気予報では昨日から晴れのはずなんですが。竹富島までは石垣島から船で僅か10分。最初はこの島で1泊したかったのですが、どこも一杯で断念。夕方になったらまた石垣島に戻ります。この島は八重山諸島の中でも特に沖縄らしい風景が残されている島として非常に有名です。いわゆる観光ホテルの類が１つもありません。全島を挙げて外からの資本が島を荒らすのを防いできたのです。この島に泊まる人は全て民宿として開放されている普通の民家に泊まるのです。（だから数が少ない）島は徒歩か自転車で回ります。ここも平らなサンゴ礁の島です。上陸してしばらくは曇っていたのが徐々に晴れてくる。空が高く高く突き抜けていく。それとともに強烈な太陽光が一気に真上から降り注いでくる。海の色が瞬く間に変わってゆく。遠浅の海の白い海底が浮き上がる。海水面ではじけた太陽光が水の中を反射し、屈折し、散ってゆく。淡いエメラルドグリーンのきらめき。わずかにさざなみが揺れている。と、、、いうことでこの白い砂の上をどこまでも行けるところまで行きました。この白い砂の正体は、サンゴや貝のかけらと星の砂です。このあと、泳ぎました。（日焼けしたのはいうまでもない・・）曇っているときとは街の景色も変わります。小学生の姉妹2人が真っ白な道を歩いていました。沖縄の家並。本土でいうところの神社は、沖縄では御獄（うたき）と呼ばれます。一般人は入ることさえできない場合もあります。それくらい神聖な場所です。（この鳥居は本土の影響なんでしょうか？）それにしても暑かった。。気温は東京、大阪と変わらないんですが、日差しが・・。照りつける太陽光によって生まれる光の明暗。淡い黄色の向日葵が至るところに咲いていました。ハイビスカスにブーゲンビリア。求めていた景色がようやく見つかったなと。まだまだ旅は続きます。　　竹富島

2007.06.04

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沖縄旅行2日目　(91回目)

サビチ洞。午前中はひきつづき石垣島散策　by　車。前回行かなかったところを見つけ出して行った。海へとつながる洞窟。　多分、きれいなんでしょう・・。天気はいまだ回復せず。（曇り）　よって今ひとつピンとこない。もちろん、本州とは海の色は違います。川平湾（かびら湾）前回見過ごしていた場所。なんと日本の渚100選にも選ばれている！確かにきれいでした。天気はやや回復してきた。でも今1つビビッとこない。もちろん、きれいではあるんですよ！今回持参したLBフィルター（色温度補正フィルター）及びCCフィルター（色補正フィルター）を使ってみることにした。練習練習。あら、きれい！（笑）実際海の透明度は曇ってはいても抜群でした。浜辺の光景。木の枝にロープでつりさげてあるブランコ。小さな女の子が遊んでいました。浜辺の傍の家の生垣には様々な色彩の花々が咲いていました。生えている植物も熱帯を思わせる僕にとっては見慣れないものばかり。そろそろ沖縄を実感し始めます。あとは、やっぱり晴れてほしいなぁ。午後は黒島へ。海の美しさで有名らしい。ダイビングが人気。石垣島から船で20分。天気はやっぱり曇り。平らなサンゴ礁の島なので自転車でうろうろ。この島は人の数より放牧されている牛の方が10倍以上数が多い。なぜか牛にまぎれて孔雀が１匹だけいたんですが、あれは野生？？結局ピンともビビッともくることなく終わりかけたのですが、石垣島に戻る船の時刻直前、ちょろっとだけ海が晴れた。もう夕刻。日の光に海が輝いている。それだけは、見れてよかったな。浜辺に転がっていた大きな岩の陰で地元（？）の小学生たちがなにやらたむろって遊んでおりました。その傍らで僕はしゃがみこんで貝殻やらサンゴのかけらやら拾い集めておりました。再び陽がかげってしまうまでの、わずかな時間であったけど。黒島

2007.05.30

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沖縄旅行1日目　(90回目)

関空→石垣島 1日1本の直通便。羽田からも1日1本あるそうで。 3人席の真ん中。最悪・・。外見れない。足伸ばせない。後ろの3人席全部空いてるじゃん・・。キャンセルか。シートベルト着用のサインが消えました。そそくさと、目立たぬよう、かつ素早く、なんか悪いことでもしているような気がしつつ席をとっとと後ろの三人席の窓際に移動。以降窓にはりつく。（笑）飲み物サービス気がついたら飛ばされてるし。アップルジュースプリーズ。石垣島は曇りしばしば雨。　天気予報に従順な空模様だこと。レンタカーでとりあえず島を回るも特に何をするでも何を見るでもなく。すでに来たことあるしな。とりあえず自分の姓名と同じ名前のバス停で記念撮影。（4年前と同じ）ガイドブックに載っていた八重山そばの有名なお店でご飯。（4年前と同じ店。使ったガイドブックも4年前と同じ）変わってない・・・。進化してない・・・？石垣島

2007.05.30

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沖縄

旅行記書くと言ってから何日経つのか・・。写真は大体できました。が、撮った場所がどんなところかわかるように撮っていない（特定のものだけドアップしたりとか）ので、結局旅行記に使えそうな写真はあまりないということに今更気が付いたりして・・。だんだん記憶の方も・・・。 5月1日　空を飛ぶ、石垣島2日　石垣島、黒島3日　竹富島4日　竹富島、小浜島5日　新城島、波照間島6日　波照間島7日　波照間島、再び空を飛ぶ与那国島と鳩間島には結局行けず。西表島は今回は行かず。離島を船であっちへ行ったりこっちへ行ったり、の2人旅。

2007.05.30

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旅行の話　(89回目)

ＧＷが終わってからもう1週間経ちましたが、あいかわらず日焼けで真黒のきらめきです。職場で一番黒いです。昨日から皮がむけ始めました。日焼けどめ全く意味ないとです。ひろしです。この先暑い夏が嫌というほど待っているというのに、夏を早くも先取りしてしまいました・・。まあ、沖縄に行っておりました。2回目です。しかしどちらも本島は行っていません。八重山諸島です。日本の西の端です。なぜか、というよりわざとそこしか行ってません。離島です。島です。海です。ビーチです。青春です。・・・。いまだにフィルムカメラ使って、しかも現像に出したばかりでここに載せるべき写真がまだ一枚もありません。できたらおいおい忘れないうちに書くつもりです。去年の北海道旅行記みたいに、一応真面目に書きます。八重山諸島

2007.05.14

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ハテルマ　(88回目)

司馬遼太郎の「街道をゆく」を読んでいたら、この島のことが出てきた・・・。・・・　・・・　そういう気分をほぐしてくれたのは、食事ごとに給仕してくれた十二、三の少女だった。Ｔ子さんといった。　Ｔ子さん相手に、無駄口をたたいた。小柄だからＴ子さんは中学生かいときくと、「ちがう。出たのよう」　唄うような陽気さで、もう二十だようといった。「この竹富島の生まれ？」「ちがう、ちがう」　別の島だ、という。　実家は農家で砂糖黍（さとうきび）をつくっている。どのくらい作っているのかときくと、フンフン、と何か勘定するように首をひねって考えてから「むこうが見えないくらいだよ」といった。　そのあと、話の接穂をうしなって、「いつからこの宿におつとめしているの」ときくと、彼女はすこしちがう答えをした。「東京へ行きたいのよ」　島の友だちはみな大阪や名古屋や東京へ出てしまっている、私だけが島にいる、とまでいって、あとは肩を落としてみせた。ガッカリだという意味だろうか。「東京で何をしたいの？」ときくと、「銀座で働きたいの」　と、いった。なぜだときくと、小首をひねったまま、うまく表現できないらしく笑っている。「つまり」と私は言ってみた。華やかだから？　というと、彼女は頸の骨が折れるほどの勢いでうなずいた。「竹富島のほうがずっといいじゃないか」「宿にくるお兄ちゃんたちも、実家で働いているお兄ちゃんたちもみなそう言っている」　きくと、「実家で働いているお兄ちゃん」は二人とも東京からきた若者で、はじめは単に旅行者として来て彼女の家に泊めてもらったのが、そのうち島がよくて居ついてしまって砂糖黍刈りをしているというのである。いずれ嫁をもらって住みついてしまうらしい。「逆やね」「逆だからいいのよ」　と、子供だと思っていると変に切りかえしてくるが、ともかくも彼女の太古の少女のような人のよさからみてこの竹富島から離れるのはよくないと思った。「東京は、こわいからね」　と、私はつまらない老婆心でいうと、それが彼女のどの部分に反応したのか、「私は泳げないからね」　と、いった。島育ちのくせに、渚で足を波にさらわれるのもこわいのだという。「泳げないんだ」ということを繰りかえし言った。東京へゆく船が途中で沈没するというイメージが彼女に浮かんでいるのだろうか。「君は、どこの島？」「波照間島よ」　といったから、私の方が驚いた。私のほうこそその島に行きたくて、こんども沖縄県地図―渺茫（びょうぼう）として海ばかりの地図だが―をひろげたり、日程を考えたりして結局はあきらめたのである。「Ｔ子ちゃんは、波照間で、祝女（のろ）を知ってる？」「ノロ？」　彼女は考えた。私は御岳（うたき）でおがむ女の人だというと、ウンウンとうなずいて、「叔母チャンがノロなのよ」　意外なことをいった。あどけない子だから、それ以上詳しくはうまく答えてくれない。叔母チャンは、じゃ、どんなかっこうしてる？　ときくと、「フロシキ冠ってね、杖をついてるのよ」　というのみであった。　最後に、波照間島へどのようにして行けばよいか、つまり船はどこから出て、週に何便あるのか、といった意味のことをきいてみた。　すると、彼女は急に眠ったような埴輪みたいな表情に化って（なって）、「それはね」と勿体をつけ、「ハテルマ、ハテルマと言うてゆくのよう」　と、いった。何度繰りかえし質ねても、その呪文のようなことをいうのみで、質問者としてはらちが明かなかったが、しかし一面、古代の中にいるようで、神韻縹渺とした世に漂うような気分になった。ハテルマ、ハテルマととなえているうちに言霊の力でハテルマへゆけるというのであろうか。（沖縄・先島への道、1974年）行ってきます。ハテルマへ。Ｔ子さんは、今も島にいるんでしょうか・・・。

2007.04.27

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心の風景3　(84回目)

場所も時代も全く変わるが、気にしない方向で。。スペイン・モロッコ　2006年3月中旬 3月15日（一部修正・加筆）フリヒリアナ～。ひたすら白い。白い。まっしろ。そしてまっさおな空。美しい。（フリヒリアナはスペインで「白い村」の一つとして知られる地中海沿岸の村。スペインで最も美しいとも言われる。どの家の壁も一面真っ白で、軒先には鮮やかな花が飾られている。）　海沿いの街ネルハからバスでちょっと山の中に入った所にある。しばらく街を歩いてから昼飯を食べた。　昼飯を食べた店の娘さん（子供）の写真を撮ろうとした。お母さんはどうぞと言ってくれたが、子供の方が恥ずかしがってかカメラを向けた途端、全くこっちを向いてくれなくなって断念。お昼を過ぎると、シエスタ（午睡）の時間に突入。人通りはほとんどなくなる。子供もいない。どの家からもテレビの音と談笑する声が聞こえる。　暑くてやってられないので昼間は休む！ということでできたと言われるシエスタだが、（日本でいう夏休みが毎昼あるわけか・・）確かに暑い。まわりが白い分余計に暑いのか？歩いているのもしんどい。シエスタしている人たちの方が賢明だ。　水彩画と、それを写したポストカードを売っている店があった。本当にきれいな絵ばかり。奥に座っていた男性にとてもきれいですねと話しかけ、誰が描いたのかと訪ねると、自分だという。わぉ。僕も絵が好きなんですよ～と言うと、自分の絵をどう思うかと聞いてきた。（批評するほどわたくしうまくないので・・・）色のぼかしとか好きです、とか言って適当に切り抜けた・・・。結局何枚かポストカードを買った。　日陰でタバコを吸っていた老人に話しかけた。スペインではなくてデンマークの人だった。避寒のため半年はここで過ごし半年はデンマークにいるそう。結構そういう人多いのかな。15年間そうしているそうで。優雅な・・・。　果物屋が開いていた（実は閉店準備中だったようだが）。店のおかみさんと店の外観を写真に撮らせてもらった。かごに積まれたオレンジの値段を聞こうとしたら時計を見せられて「今シエスタだから休みよ。でもいいわ。そこの袋に入れて何個でも持っていっていいわよ。」と、スペイン語で言われている気がしたが、遠慮して１つだけもらった。その後，村の背後にある山の頂に残る城砦跡まで登ってみた。地図を間違えて遠回りしたので疲れた。オレンジは頂に着くまで食べずに持って行き、頂上でおやつとして食べた。おいしかった。目の前には3000ｍ級の山々が聳えている。地中海が遠くにややかすんで見える。とにかく晴れている。空が完全に乾いている。木々もみな乾いている。黄色の小さな花が群れとなってあちこちに咲いている。そして何かを打つような高い音が遠くで静かに反響している。　別の道から降りる途中、へんてこな彫刻があちこちに立っている不思議な家の前を通った。Paul Mount　と書かれた玄関。芸術家か？　あちこちに"Privado""Prohibito el Paso"の立て札。隠遁生活している世捨て人みたい・・・。（Privado = Private, 私有地)(Prohibito el Paso = Prohibited from passing, 通り抜け禁止)　振り向くと坂の上からネコが1匹降りてくる。よく見ると首に何かかけられている。この家のネコ？人に慣れているのかすぐそばまで向こうからやってきた。でもしっぽが立っている。（しっぽが立ってるのって怒ってるんでしたっけ？？）2回ほどニャーと鳴くとそのまま玄関の階段を上って、家の窓に飛びのってうずくまってしまった。入るな、と言ったのか？？　変な家。降りていくとその下にも何軒かいかにもお金持ちの家があってようやく再び市街に戻ることができた。ちょっと独特な工芸品を売っているみやげ物屋があり、10ユーロのお土産を一つ買って、フリヒリアナ巡りは終了した。ぎりぎりまで散策を続けたのでバスに乗り遅れそうになった。自分の時計が5分遅れているとは知らなかったのです。自分の文章読んでたらまた行きたくなってきた。もう1年も経ったのか。早い・・。http://plaza.rakuten.co.jp/kirameita/diary/200603240000/　(30回目)http://plaza.rakuten.co.jp/kirameita/diary/200604080000/　(33回目)

2007.03.08

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心の風景2　(83回目)

引き続き隠岐の島。隠岐諸島2日目　（抜粋、一部改）　今朝は早く起きた。窓からのぞく風景はやはりたれこめる雲。しかし明け方には雨はやんだようだ。家々の窓をたたきつけるような強い風の音が聞こえる。6時半頃からやや晴れ間がのぞき始める。隣に寝ている私の友人は何の夢を見ているのか時々大声で叫んだり背伸びしたりしている。7時過ぎに変な夢を見たといって彼は目を覚ました。　7時半から朝飯。相変わらず色々なものがお皿に盛られていて、次から次へと勧めてくれる。天気予報では昼前には晴れるということなので、希望通り国賀を陸から回る。宿のおじちゃんが車を貸してくれるというのでお言葉に甘えることにした。出発した10時頃にはもう天気は回復していた。ただとにかくすさまじい強風。ことさら珍しいものではないらしいが、船が欠航する可能性もあるという。　島の大部分の沿岸は断崖絶壁の連続である。そのひとつ、魔天崖での強風はもう普通ではない。いきなりメガネを飛ばされあやうく海のもくずと化すところであった。ジャンプすると１ｍ位風に流される。本当に吹き飛ばされそうな勢い。雲の流れは速く、大地に映る影は次々と移り変わってゆく。旧日本軍の監視用トーチカが今も残っていた。この荒れ狂う海の向こうを見つめ続けたのだろうか。　焼火神社に行く。山頂に近く岩肌に沿うようにして佇んでいた。神社の厳かな雰囲気やその近くにある社務所は、これまた昨日と同じように日本の昔話に出てきそうな、妖怪でも出てきそうな雰囲気。別府まで下りて飯を食い、みやげもの屋によってから15時過ぎに帰ると宿の人が慌てて出てきた。なんと風が強くて浦郷には船がまわってこないという。急きょまた来た道を戻って別府へ。荷物も忘れ物も確認している暇なし。乗る船は昨日就航したばかりのフェリー隠岐。テープカットで送られる。船内の調度品もまだきれいである。しかし島を離れると波が高く船がゆれるゆれる。これを書いている今も大そうゆれている。酔わずに七類（島根半島の港）にたどり着くことを祈る。

2007.02.16

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心の風景　(82回目)

昔の旅行記から適当に抜粋。。自分が色んなことを思ってたんだなーと不思議な気分に浸ってみる・・。 2004年3月末～4月初隠岐諸島・宿泊1日目の夜（抜粋、一部改）　夕飯後のこと。築70年を越える古い家。いつから宿を始めたのか分からないが、借りた部屋の壁には1933年にこの家から見た外の景色を描いた絵がかかっている。他に「青春」と題した詩の文句が額縁にかざってある。僕の知らない色々なものが時とともに、ほこりとともに、この家に蓄積されている。　僕は東京で生まれて東京で育った。一軒家に住んだことがないし、日本の伝統的な家屋というものには縁がない。それ故かこうした古い家を見ると哀愁感や懐かしさとともに何か得体の知れない恐ろしいものを見たような気分になる。柳田國男の「遠野物語」を読んでいるときや、泉鏡花の「高野聖」を読んだときに感じる、謎めいた、日本的な妖しさを、やはりこの家から感じるのである。　借りている部屋の天井の隅にいくつにも仕切られた戸棚がついていて妙に好奇心をそそられた。その内の一つをためしに開けてみると、たくさんの壷がぎっしりと置かれていて、中をのぞいてみるとお香のような灰がどの壷にもこれまたぎっしり詰まっている。何に使うのか見当がつかない。次にもっと上の棚を開けてみると、今度はかつてここに泊まったのであろう旅人の使い終わった切符がほこりをかぶっておいてあった。平成7年でこれはまだ新しい。しかし見えない誰かの意志が今もそこにしっかりと残っているわけで、切符に印字された場所が東京であるというのが、空間的・時間的にもう遠い出来事のように思われた。　切符をそのままにし、隣の戸を開くと突然黒光りした大黒様が僕に微笑みかけてきた。びっくりして戸を閉める。そのさらに隣を開けると、びっしりと藤壺のついた壷が並んでいる。触るのもためらわれてそのまま閉める。そして落ち着かない、そわそわした気分で部屋を見渡すと、床の間に活けてある生花も、自分がいま手をかけている木の柱も、壁にある額縁も、どれもがこれまでの長い時間を背負って生命を宿し、僕はそれらに囲まれて見つめられているような気がした。　もちろんこれは僕の単なる空想であるが隠岐というどこか切りはなされた感のあるこの遠い土地で古い旅館に泊まったという様々な条件が、自分にこのような感覚を与えたのだろう。　僕もそろそろ寝たいと思う。明日は晴れるといいのだが。

2007.02.15

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秋も終わり　（75回目）

今年も色々紅葉を見に行きました。もちろんいつ見てもきれいなんですが、今年はいま一つでしたね。ちゃんと色づく前にみんな散ってしまった。11月あれだけ暖かかったらやむをえないか。そうは言っても、せっかくなのでイメージ写真を・・。（自分で撮ってます）光明寺 at 長岡京市（去年です。。）年の差はあれ、やっぱり今の季節はいいです。今年は「西」と「東」に行きました。「西」天龍寺、大河内山荘、常寂光寺、祇王寺（ぎおうじ）、直指庵（じきしあん）「東」二条城、真如堂、吉田山、京都御所の一部、白沙村荘、哲学の道周辺、法然院、安楽寺、南禅寺（及び天授庵）、青蓮院、岡崎周辺、八坂神社丸だけ見てると行きまくってるみたいですね。去年までの方がもっと多いんですが・・。でどこが一番良かったか、訪れるタイミングによると思いますが、今回は直指庵（じきしあん）でした。知らない人の方が多いと思いますが、北嵯峨の山あいに、孟宗竹に囲まれてひっそりと佇む小さなお寺です。日曜日に行ったばかりですがまさに見ごろでした。お薦めです。人少ないし。地図を眺めていて辺鄙な（笑）なところにあるのが気になって出かけたのが最初でしたが、今回も1回目に劣らずすばらしかったです。大河内山荘は景観がすばらしいです。抹茶とお菓子が食べられます。夜間のライトアップで一番良かったのは青蓮院です。ここは昔から雰囲気が好きでよく訪れていました。夜だけでなく昼来ても、今の季節以外に来ても良いです。生い茂る大きな巨木が目印。この木何の木のＣＭに出れそうです。多分トトロが住んでます。。　ここもお薦めです。あと穴場としては、、、真如堂がもみじの規模のわりには知られていません。それと白沙村荘はあまり入る人はいませんがなかなか良かったです。他に、紅葉ではないですが、よさげなカフェがあります。少し前行こうとして道が分からなかったのであきらめました。知る人ぞ知るといったところでしょうか。京都市左京区の吉田山の山頂にあります。（吉田山と言ってどれ位の人がわかるんだろう・・）「茂庵」（もあん）大文字山の景観を独り占めできます。大正時代の建物をそのまま使っているそうです。http://www.mo-an.com/ この辺でやめときゃいいのに、まだ書きます。。いったん書き出すと時間がどうなろうが関係なくなります。でも眠い。しかもこの文章、一回全部消えてるんですよね・・。最後に登録しようとしたらなぜかフリーズして消えました。（怒りを抑えるのに苦労する）京都を回るとき、僕は自転車を必ず使います。京都はあまり電車がありませんし、バスは特に観光地に向かうものは大抵ひどく混みます。そもそも道路がとても渋滞します。京都盆地は自転車でまわるのに最適な大きさなのです。ショッピングでも御飯屋さんを巡るでもチャリでぐるっと一回りしてちょうどいい位です。是非チャリンコをお薦めします！と、言っておいて今回は電車を使ってみました。。京福電鉄という私鉄です。思っていたよりいいですね。路面電車なのですが、専用の線路と普通の道路がころころ入れ替わるのでなんか危なっかしい・・。各駅停車に揺られつつのんびり京都観光するというのもいいかもしれません。料金は一律200円。　そういえば、嵐山駅には、駅の中に足湯があります。。ふつーにお寺の前も通ります。。ココ！↓ 路線の回りには観光地もたくさんあります。路線図↓（上：北野線、下：嵐山線）最後どう書いて締めくくる気だったか、消えた怒りのために忘れてしまいました・・・。ということでこの辺（？）で。

2006.12.04

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北海道旅行記9日目　（69回目）

8月19日。最終日。8月のうちに旅行記を完成させよう。夜行の寝台は寝心地いいですねー。そんなことはない？自由席で明かりも消えないのに比べると極めて快適なんですが・・。でも必ず起きだして車内ぶらぶらするんですが。外はすごい雨です。なんかさっきからずーっと電車が止まっている気がする。気の長い電車だ。（実はそうではなかったんですが）行きの「日本海」に乗っていたとき、やっぱり外を見ていました。金沢を過ぎたあたり、割と平たい平地の風景だったんですが、ぱっと向こうの空が明るくなり、見てみると花火が上がっていました。もちろん列車は花火のためにとまってくれませんので、花火は家やビルによって見えつ隠れつしながら視界右手から視界左手へと移ってゆきました。音はなく、ただきらきらと空に静かに輝く花火。目の前で大音量とともに見る華々しさとはまた別の美しさを感じました。その辺からスイッチがONになって自分のなかの非日常モードに突入していきました。見るもの全てが興味の対象です。全てが違って見えます。（全てといっても客観的に見たら偏っているのかもしれませんが）体力に任せてあちこち飛び回っていました。あの花火からもう1週間経つのか、と思うと本当に早い。そして自分は何を得たのかと考えるとただ遊んでいただけのような気もするし、とても多くのことを学んだ気もするし、よく分からない。少なくとも現地で吸った空気も食べた物も見た景色も全て自分の中に取り込まれて新しい自分を作っているのは確かで、気が付かないうちに自分は変わっているのではないかと思う。むしろ思うことにしている。・・・ちょっととりとめのない話になっているのはこれを書いている今が夜中で意識がぼーっとしているからかな。。夜は意識がなんとなくもやもやして気が付かないうちに半分空想のような思考回路になっていることが多いから。朝の4時25分には新潟の新津についているはず。いよいよ旅の終点が近いな、と思いつつ再び寝ます。・・・　・・・朝の天気は晴れ。本州は晴れてるんだなあとまた今までの不満を感じつつ時計を見る。5時前。いつ駅出たんだろう。ほんとうにもう新潟すぎたのか？と何となくいぶかしがっているとしばらくして朝のアナウンスが入り、昨夜青森の局地的な大雨で2時間運転を見合わせていたとのこと。つまり、まだ新潟にもついていない。なんと。この列車寝台でスピードも遅いからまわりの特急には全て道をあけなくてはいけない。よって朝ほかの電車が動き出すとますます遅くなる。こりゃ困ったことだねえ。もともとの予定が22時間だったのがまる1日の24時間か。こんなに電車乗るのは初めてだな。曇に覆われていた昨日の北海道に比べて今見ている日本海の海の青いこと青いこと。眩しいです。この辺は鉄道が海の傍を走り、とても景色がいい。一度どこかのローカル駅で下りてぶらぶらしたいと思っているのですが、今回も眺めるだけ。午前10時に富山につく予定らしく、そこから特急に乗り換えた方が京都、大阪には早く着くとのこと。そのまま乗っててもよかったんですが、今日の夜は大阪で飲み会という無謀な過密スケジュールを組んでいて少しでも長く休むために早く京都に戻りたかったので富山で乗り換えることに。今回一緒になった同室のお二人と記念撮影をさせてもらいました。「また北海道で会えるといいね」次に会えるかどうか全くわかりませんが、今回お会いできてよかったです。富山は、あちぃーーーですね。本州の暑さは異常だ。ホント。快晴も快晴。まさしく日本の夏。北海道にいるとき現地の人は今年は暑い今年は暑い、溶けそうだと、みんな言っていましたが、京都きたらみんな死んでしまいますよ！サンダーバードに乗り換え、結局京都に着いたのは14時。無事大阪にも行き、なんでそんなに黒いんだと突っ込まれ、無事旅行を終えることができました。今回行きそびれた所は数知れず、次は是非そうしたところにも行きたいものです。例えば・・・北竜のひまわり畑！（こんなに長い旅行記になるとは思わなかった。お付き合いいただきました皆様、ありがとうございました。）

2006.08.31

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北海道旅行8日目　（68回目）

8月18日でっす。北海道にいる日という意味では今日が最後です。昼過ぎに電車乗っても京都につくのは明日の昼ですから、まだ先は長いとも言えます。予報どおり雨です。雨どころじゃないです。「大雨」です。昨日は快晴だったそうですが・・・雨に降られた宿のみなさん、雨連れてきてしまってすいません。涙～雨に濡れるのがへっちゃらになっていたのでまたしても強引にチャリで目的地に行こうと思ったのですが、そこまで拘るところではないと諭され、実際雨のせいで美瑛に変な印象もってしまうのも嫌だなとは少し思っていたので、今回はおとなしく帰ることにしました。美瑛・富良野といえば、超有名なのに、ほんと泊まっただけ・・・。（昨日は夜ついたから何もみてないし）でもまた色んな人と話ができて泊まっただけでも満足です。今度来る時までの慰みとして前田真三さんの写真集を一冊買いました。宿のすぐ近所にカントリーファームが一軒あって、そこだけでも見ていけばと言われたので、最後の観光としてそこの花畑を見て行きました。天気悪いにも関わらず、これはきれいでしたね。ああ、晴れていれば・・・。宿の人が手を振って見送ってくれて、最後だからとまた写真とっていると、電車に乗り遅れるよ、とせかされて急ぎ足で駅に向かいました。（2分前に到着）いったん旭川に向かい、そこから札幌に戻ります。なんかえらい懐かしいな。雨は止んだり降ったりの繰り返し。やっぱりここは都会だ。（頭の中はまだ広大な海と原野で埋まってますから）残っていることは、お土産を買うことだけです。駅前広場のまわりを2，3周ぐるぐるまわり、エスカレーターで上へ下へ。昼前には完了。荷物多くなりすぎ！最後にまたしてもラーメンを食べ、そして14時05分に札幌発大阪行きの寝台列車トワイライトエクスプレス号に乗り込みます。席は1階。外の景色見放題。わくわく。ホームに並んでいる人たちは皆札幌周辺に住んでいるわけですが、こっちはもうこの景色で見納めなものでついつい外をじーっと見てしまうわけです。窓の目の前にたっているこの女性とはもう会わないのかな・・などと勝手に考えてじーっと見つめてみると、ちらっとだけ向こうと目があってしまい、向こうはさっと目をそらす。苦笑。あんまりやると痛い人になるので2人位で・・・。（オイ！）列車が走り出します。しばらくの間は今までの回想に費やされます。なんせ来る時に一回同じ景色見てますからねえ。ああ、ここで降りたな。これご飯食べたあの喫茶店の屋根かな。あ、ここでスタンプ押した・・・　・・・。しかしそうやって時間つぶしてもそこは北海道。まだまだ本州には入れません。ようやく室蘭か・・。青函トンネルに入るのは日没後か・・？などと想像します。Ｂ寝台はベッド4つで一つのボックスになっています。僕のところに来たのは3人。金沢から観光できた帰りの男性と、福井から帯広の親類を訪ねた帰りの女性。それぞれの北海道思い出話がしばらく続きます。夕食の受けつけがやってきましたが僕は高いので頼まず。9時以降は食堂が簡単なバーになり、食事もできるそうなのでその時行ってみようかな・・。車内営業のパンフレットを見てみます。モーニングタイム　洋/和食　1575円ランチ・ティータイム　プレヤデスランチセット　2300円　　　　　　　　　　　　　うな重　1500円　　　　　　　　　　　　　コーラ　420円パブタイム　季節の野菜とイタリア産生ハムの取り合わせ　1155円　　　　　　　スモークチーズのカナッペ　787円　　　　　　　地鶏のから揚げ　525円　　　　　　　プレヤデスオリジナルワイン　1575円　　　　　　　生ビール　577円ダイナープレヤデス　ディナーコース　12000円　　　　　　　　　　　　　日本海会席御膳　6000円なるほど、みんながびびるだけのことはある。オリジナルグッズ多いなー。ハンドタオル・レターセット・オリジナルキーホルダー・手鏡・チョロＱ・懐中時計・ネクタイピン・オリジナルボールペン・オリジナル食器（5枚組）・　・・・マニア心刺激しすぎだろ・・。笑さらにシャワー室もある。サロンカーもある。Ａ個室ならビデオとオーディオが利用できる。「釣りばか日誌１６」「デンジャラス・ビューティー２」「アイランド」寝台でスピードも出ないので、のんびり走ります。渡島半島の海はオホーツクに似ていなくもない。国道をひた走る1台の自転車。チャリダーか・・。あ、こっち見た・・。室蘭は工業地帯独特の匂いと色を感じる。線路が幾本にもわかれ、貨物列車が何十と続く。と思うとトンネルに入り、抜けるとまた海すれすれの高台を電車は走り抜けていく。下には打ち寄せる白い波。各駅しか止まらない駅はもう草に覆われてどこが駅だか分からない・・。駒ケ岳と大沼・小沼。またしても霧がかかり、電車から見ても神秘的な雰囲気がする。段々と空も暗くなり、海もほぼんやりとかすみ出す。それと同時に国道のライトが輝きをます。函館につく頃にはもうほとんど外は真暗。もうすぐ青函トンネル。雨は次第に強くなっているようだ。ひたすら海沿いを走り続ける列車。海のはずの視界のかなたにとても明るい光が並んでいる。行きの時もみた。道路の灯？とその時は思ったが、明らかに違う。ああ、いさり火か。窓の左手奥に青や赤やオレンジ色の函館の灯が小さいながらもまだ見える。函館山も見えた。あそこに登ったのか・・。その陸の縁から、まばゆい白いいさり火が１，２，３，４，・・・　等間隔で並んでいる。きれいだな・・。僕の向かいの女性の人と一緒に外を眺める。室内の明かりが邪魔なので僕がカーテンを頭に巻いて見ている。すると女性の人も面白がってカーテンをかぶって、二人で一緒に外を見ている。しばらくすると視界右手の奥にいさり火とはまた別の光の列が見えてくる。漁船ではない・・。街灯？ああ、あれは下北半島か。はるか本州の大地から発せられた光が海を渡って今僕の目に届いている。なんて面白いと思っていたが、よくよく考えるとどうだったんだろう。北海道の町の灯だったのかもしれない。それでもあれは青森の灯だったと心の中では思っていたい。サロンカーでくつろぐ。テレビは「釣りばか日誌」。9時になり、食堂がパブタイムに。向かいの彼女の「行こっか」の言葉で一緒に軽い食事に行く。ちょっと飲む。暫く席を外していた上の階の男性もうわさをすれば何とやらの絶妙のタイミングで食堂に現れ、3人で談笑。帯広の親類はそこでスナックを開いているそうで現地の美味しい食べものの話を聞いているともう少し食にこだわればよかったかなーと軽く後悔。男性の方ももう何回か北海道にはきたことがあるらしい。今回は道東を回っていたそう。部屋に帰ってくるともう青函トンネルも抜け、青森県。ここも当然一度は見た景色、降りた場所ですが、暗くて明かりもなくて外はなんのことやらわからない・・。青森駅もいつ通過したのかわからない・・。わからなくなったところで、時間も遅くなり、蒲団に入る。雨はまだ降っている。さようなら北海道。（見れなかった函館の夜景）

2006.08.31

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北海道旅行7日目　（67回目）

8月17日です。やっぱり雨です。だめだ。完全に雨男だ。むしろここ数日の傾向として午前は天気不良でも午後晴れることが多い。でも午後は移動なので（そろそろ札幌方面に移動しないと時間がない）。礼文島同様雨にも負けず風にも負けずママチャリ（！）を宿で借りて海岸をひた走ってやる～。クッチャロ湖周辺は湿原になっていて冬になると白鳥も訪れるらしい。（どちらかというと北海道は丹頂の方が有名ですね。）地図帳を広げて紋別～稚内周辺の沿岸部を見てみると、ひたすら海岸線が続いているだけ。ところどころ町がある。一応海沿いに道路もある。それだけ。観光ガイドブック見てもなんものってない。（ツーリングマップルだと平等に全部出てますが）8時過ぎに宿を出発。ライダーの方達とはここでお別れ。彼らはこれから宗谷岬を目指します。とりあえず海を目指して走っていると森の中の小道に入りこんでしまい、そのうち抜けるだとうと思っていると一向に抜けない。海岸と平行して走っているようだ。方角は北。雨も少々。礼文島で慣れてしまったので濡れようが何だろうが一切気にならず。ただ困るのはアブの多さ。ちょっとでも立ち止まるとすぐに集まってくる。いちいち噛み付いてくる。これはたまらん。はよ出たい。30分ほど走るとようやく視界が開ける。背の低い草花に覆われた「荒野」がどーんと広がっている。なんだ、ここは？？遠くから波の音。音のする方を向くと遠くに電柱が2本立っている。1本は傾いている。そこまで行こうかとも思ったけど、既に道は雑草の中に消滅しかけていて、さすがに断念。もとの道に戻る。所々きれいな花が咲いている。写真を撮ろうとするとここにもやっぱりアブがいる。それでも5秒我慢して頑張って撮る。刺されて足がむずむずしてきた・・。こういうのを原野っていうのか。全く予想していなかった風景。これもよく考えると北海道にはサロベツ原野とかもっと有名なところありますね。夜行で通りすぎちゃいましたけど・・。森の中からここまでずーっとオフロード。走りにくい。でもまだ午前中で元気だったので道が先へと続けば続くほどどんどん先に進んでしまいました。帰りがかなり悲惨なことになりましたけど・・・この中で一人ぽつねんといると時間感覚も距離感覚もなくなってしまうのです。前には先も見えないほどの長い長い道。後ろを振り返るとやっぱり果てしなく続く道の跡。これじゃ今更戻れません。しばらく行くと海へと向かう小道を発見。2分もすると砂浜に到着。もちろん人っ子一人いません。灰色の空と影のかかった青い海は水平線の向こうで混ざり合っている。風はどこか生ぬるい。時折海鳥がどこからか飛んできてどこかへと飛んでいく。砂の上に葉を広げている小さな植物。砂浜がキャンバス。まるで花のようで、それがいくつも並んで咲いている。今のところ朝から誰ともすれ違っていない。元の道に再び戻り、なおも北上。右手には海。左手には原野。オホーツク海は冬には流氷がやってきます。網走周辺が有名ですが、最も早くやってくるのはこのあたりなんだそうです。大学の時に網走～知床に行って流氷に乗っかってきました。吹雪にも遭いました。あれは寒すぎた。舗装された道に出くわす。海から離れて舗装路を行く。こんなに走りやすいのか。ちょっと感動。さて、この道もどこまで続くのか。いちおう地図はもらってきたけど、距離感覚が飛んでるのでどこまで来たのかよくわからない。この先に湖があるはずなので、そこまで行こう、そこまで行ったら帰ろうと思ってやってきたが、いつまでたっても出てこない。道は本当にまっすぐだった。逃げ水が見える。駐車していた工事用車両2台と、バイク2台にすれ違った。それだけ。わずかに晴れ間が出てきた。・・・　・・・ようやく湖に到着。というか沼か。折り返し南に向かいます。もう3時間近く走っている。これだとバスの時間ちょっとやばいかも。しかし急ぐにはそろそろ体力が・・。疲れてきた。と言いつつも帰りは森を攻めるぜ、とわざわざ遠回り。途中カムイト沼に寄る。神の住む沼。若干霧がかかり、たしかに神秘的な沼。しかし、、、そんな雰囲気に浸っている暇はなく。・・・またしてもアブの大群。沼のほとりまで下りて眺めていると、足がやたらとむずむずする。はっと見やればなんと何十というアブが自分のまわりに群がっている。さすがにぎょっ。。写真とるどころの話じゃない。沼の桟橋をぴょんぴょん飛び跳ねながら走り回る。止まれない！！でも写真撮りたい！はい、止まる。1,2，3。その間に構図を決めてシャッターを切る。はい、ダッシュ。はい、止まる。1,2。パシャ。はい、走る。ああ、疲れる。神が住んでいるので人間はあんまり長居してはいけないようです。そそくさと立ち去りました。それでも足に至るところかまれた跡が。うう。あとはひたすら南に走るだけです。途中いくつも牧場を通りました。牛もたくさんいました。広いなあ。国道を行きます。ところどところあるバスの停留所。バス停の名前を見ます。全てかつての鉄道の駅名なんですね。20年ほど前までここまで線路が延びていました。天北線。線路跡は今ではサイクリングロードになってます。生い茂る雑草とアブがいやなので国道にしましたけど。電車があればバスのらんでもここまですぐこれたのに・・。かつての北海道に比べると鉄道の延びている地域はかなり減ってしまっています。残念です。浜頓別の宿には14時に帰り着きました。15時がバスの時間です。ぎりぎり。（後から計算してみたら往復で50kmは走っていました。）バスの停留所まで再び送っていただきました。大変親切にしていただき、本当にありがとうございます。またいつか来ます。（いつだろう）そして、今回の旅の定番です。帰り着いたら天気が晴れました。許せん。。バスから見る空は青空そのもので。殺意を覚えます。（でも暑くて走りにくかったかもしれない）ＪＲの音威子府（おといねっぷ）駅から列車に乗り込み、南下します。いままで残り時間書いてませんでしたが、明日の昼過ぎに京都へ帰る寝台列車が出ます。あと1泊だけです。札幌に戻るか。結局美瑛（びえい）近くのとほ宿「おかせん里」に泊まることにしました。最寄駅は美馬牛（びばぎゅう）。（さぞかし馬と牛が美味しいのか？・・・）建物はトシカの宿もここもとてもきれい。ペンションみたいです。相部屋という違いだけか。そして本当に親切。リピーターの方が何人もおられましたが、その気持よくわかります。大学生で1ヶ月間日本をふらふらしている人もいました。さすがにその暇はもはやない・・。明日は帰る前に前田真三さんの拓真館にだけよりたいなと思うのですが、明日の予報はいまさら言われなくても「雨」。どうしたもんかな、と悩みつつ、山ほど置いてあるマンガを2時間ほど読み漁って午前1時過ぎに寝ました。（とても最後の晩って感じじゃないなー）おかせん里旅行記もあと2回で終わりです。（9月入っちゃうな）

2006.08.30

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北海道旅行6日目　（66回目）

8月16日旅行記いつになったら終わるのやら・・。「愛とロマンの8時間コース」に参加するので桃岩時間の5時半（だったかな）起床です。桃岩時間？？ここは日本とは別世界です。当然時差があります。国内唯一！30分だけですけど。笑まあ、そういうことです。（なんじゃそりゃ）今日ばかりは礼文島も天気予報に屈し、朝から雨。シトシトシトシト。昨日からテンション低めなのがさらに低め。決めました。連泊は中止。8時間コースも4時間コースに変更！今から思うと連泊してもよかったかもしれないですが、今回はこういう旅だったということです。全ては一期一会。とりあえず車でスコトン岬まで向かい、そこからただひたすら歩きに歩いて桃岩荘YHまで戻るわけです。僕は4時間コースなので途中で山を降り、公共バスで港に戻り、午後の船便で稚内に戻ります。（8時間コースとは言いつつも実際は10時間以上かかるみたいです・・。）せいぜい腰の高さほどの草がひたすら生い茂っている草原地帯が続きます。気候が寒いので、標高がそれほどなくとも高山植物が生い茂っているのです。（先端がスコトン岬、その向こうに見えるのがトド島）晴れてたらこんな感じなんですが・・・。↑海どころか雨と霧で１０ｍ先も見えませんでした・・・。でもこの島がすごいのはまわりに人工物が一切ないのです。リゾート地としては見放されているのか？もしれませんが、見渡す限り丘陵地帯が続き木の電柱以外何の建物もない。海岸沿いに若干の家がかたまっているだけで内陸は自然のまま。その中を歩きます。参加者は4時間・8時間あわせて15人位。こんな場面ではみな自然と会話するようになります。経験者の言っていたことは当たっていましたね。一緒に汗を流しながら歩いていたら仲良くなるのに時間はかからないです。ライダーの方々は横浜とか大阪とか遠方からが多いですね。北海道は走ったら気持いいだろうな。ただ北海道は本州に比べて虫の数が半端じゃないので、それが問題だと言っていました。にゃるほど。風よけやミラーにばしばし当たるらしい。（これも晴れてたら、のイメージ映像。涙）稚内行きの船は13時半に出ます。（これは日本時間です）お昼代わりに食べたカニ汁は最高でした。そして締めは、ＹＨの「お見送り」です。船の前で宿のヘルパーの方々が人目も一切はばからず、昨夜のお祭りと同じテンションでお別れの歌と踊りを披露します。こちらもみようみまねで船の上で踊ってます。（すこぶる怪しい）最後に踊りの講評が一言。「まだまだです。次は1週間は留まってしっかり練習しましょう。」は～い。この頃には気分もだいぶ上向いてきていて、しかも天気が回復し出して（！）、今更ああ惜しいなあと思いつつも、船は動き出します。一緒に4時間コースを歩いたおばちゃんが「坊や、元気でね～」坊やか・・・言われているうちが華か。ＹＨの人たちはいつまでも「行ってらっしゃーい」と声を張り上げます。ＹＨはみんなにとっての家であって、そこから出かけるのだから「さよなら」ではなく「行ってらっしゃい」なのです。こちらも大声で「行ってきまーす」、「また来るよー」と叫びます。姿が見えなくなるまで・・・じゃあなくて姿が見えなくなっても！（これも暗黙の慣例です）また行きます。今回はやや消化不良でしたが、それでも普段の日常と異なった経験をまたしてもすることになり、どうもこの島にくると「ジブンをぶっこわす」ことができるようです。船にはカモメがやっぱりたくさんついて来ました。（お船は進むよ。どんぶらこ～。）・・・　・・・稚内についたらまるで見計らったかのように快晴。昨日から僕がなんかしてるときだけ雨降ってる気がするのは気のせいですか？？？（夕日は除くも）まあ、この気のせいは旅行が終わるまで今後常に的中しましたが・・・。（いつから雨男になったんだろう）さて、行くところが決まってません。もやもやを振り払うために半ば強引に予定を変えて礼文島を後にしたのですが、特に次の目的地がありません。ここでふと思い出したのが宗谷岬に行ったときに見た果てしないオホーツク海の印象でした。もう少し、ゆっくり眺めてみたい、と「茫漠」な願望が湧き上がりオホーツク海沿岸の町を調べることにしました。コピーしてきた民宿・安宿ガイドを見ながら適当に電話します。名前が変わっていた「トシカの宿」にかけると、空いていたので泊まることに。バスで2時間ほどかかります。バスは稚内空港を横切り、山間部を抜けてオホーツク海の海沿いをひた走ります。道の長いこと長いこと。天気は相変わらず快晴。移動中晴れでもなあ・・。前回とはうってかわって、青く澄んだオホーツク海が広がっていました。果てしないのは変わらないんですが。何も考えず、ただ眺めていたい、そんな気分になりました。目的地であるトシカの宿はクッチャロ湖という湖の傍にあり、浜頓別という町にあります。バスが着いたのはちょうど日没の頃。夕日で空は染め上がっています。出迎えにきてくれた宿の人がクッチャロ湖に少しだけよってくれました。波のない静かな湖面に焼きつく真っ赤な空。これはすごかった。ここに来たことも間違いではなかった。ここの宿は、いわゆる「とほ宿」という所です。やっぱりライダーさんが多く、バスできてたのは当然というべきか僕だけでした。バイクの話も面白かったですけどね。親子でツーリングしている人たちもいました。親父さんのかっこいいこと。その体格も豪放な人柄も。女性ライダーもいてオーラが出てました。笑ＹＨもとほ宿も基本は相部屋。また団らんスペースもあるので同宿の人とゆっくり雑談することもできます。この日は大勢の人と話もできて、ああ旅っていいなあと実感。ジンギスカン食い放題、温泉にもつかれて満足満足でした。クッチャロ湖トシカの宿

2006.08.29

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北海道旅行5日目パート3　（65回目）

8月15日の記事長すぎだな・・。桃岩荘YH、建物はかなりでかいです。ここだけは一発で予約取れたし、なるほど、これなら埋まらないな。（茶色いのが桃岩荘）この日はお盆の真っ盛り、ということでお祭りがありました。お風呂と食事もそこそこにすませ、皆いそいそと準備にかかります。で、かねてからの心配があたってしまいました。どんちゃん騒ぎって非常に苦手なんです。嫌なわけではないんですが、その輪に入るのが出来ないんです・・・。少人数だとゆっくり相手と話ができるので打ち解けられるんですが、このYH先ほども書いたとおり大きくて、泊まっている人も多い。しかもお祭りで慌しい。あんまり誰かとしゃべるといった雰囲気じゃないんです。一人で来ている人ももちろんいるんですが、ライダーばっかでライダー同士でしゃべってるし。これでは自分のペースにもってきようがないです。承知で来たんですけど。今の自分なら大丈夫だと思って。昔に比べたらかなり社交的になったつもりだったけど、やっぱり根っこの部分はかわってませんね。旅行に行き始めた理由の一つに色んな人と会って自分の対人関係の不得手を克服するというのもメインではなくとも確かにありました、が・・・。大勢の中で一人座っているときの気まずさ、久しぶりに味わいました。これを気に留めないほど僕は超然とはしていられない性格ですので。（場合によってはしてるんですけど・・・。それは何かに夢中になっているとまわりが全く見えなくなるので）帰ってきてから聞いた他の人々の意見を総合すると、まわりと打ち解けるには連泊して「愛とロマンの8時間コース」に参加するしかないということです。つまり宿にいる間は互いに親密にしている暇はないと。なるほどね。なんかどんどんテンションが下がる文章になってますが・・・もうしばらく下がります。苦笑お祭りまでまだ少し時間があります。気が付くと雨どころか外は晴れていました。そして目の前には大きな夕日が。ここ立地はめちゃいいやん！と、カメラを手にとりそそくさと下の海辺まで下りて行きました。ユースに泊まっている家族がお祭りとは別にバーベキューをしています。あとは岩に座ってじーっと海を眺めて青春している（笑）青年が一人だけです。遠くからははやくみんな集まれ～のスピーカ音。でもそれも次第に僕の耳には聞こえなくなって、波の音と太陽の赤さに意識は吸い込まれていったのです。一瞬だけでもこんな美しい景色を見れれば、そこは僕にとって来てよかった場所になるので、礼文島、やっぱり来てよかった。こうなると人間関係云々もどうでもよくなる。浜から少し先に浮かぶ岩礁にかもめが1羽。自分のすぐ隣の岩の上にも1羽。（人が近づいても全く逃げない！）　岩礁の上のかもめは赤く染まる海面の中で絶妙のシルエットになってます。よくそこに止まった、お前はすばらしい、ということで何枚かパシャパシャ。シャッターを切ります。夕日も沈み、気も落ち着いたところでやむなく（笑）お祭りに行きます。もちろん誰と話すわけでもなく。帰りたいなーと相当へこんでました。歌って踊るユースでしかもお祭りですから、歌いまくり、踊りまくりです。フルコースです。そのうち踊り出すと、みんなで手を繋いでまわったり何でもありです。笑となりのしかめっつらしたおじちゃんも子どものようにきゃっきゃ言っている小柄なおばちゃんも、わけもわからず飛び跳ねている男の子とも、一緒に踊ります。ここまでくるとさすがにへこんでいるどころではなくて一緒になって動き回ります。意外に楽しい・・。体を動かすとやっぱり気分変わるなあと最後は案外楽しめたのですが、はやくこの宿出たいなあ、連泊は止めようかなあという気持はまだくすぶらせつつとりあえず今日はこれでお休みです。

2006.08.28

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北海道旅行5日目パート2　（64回目）

礼文島までは船で2時間くらいです。テレビでは駒大苫小牧の試合をやっていました。いや、小泉首相の演説だったかな？忘れました・・。天気は晴れたと思ったら曇ってきた。うーむ。かもめがどこまでもついてくる。しかも舟の甲板すれすれにまで近づいてくる。餌付けされてる、というわけでもないようだが。写真とってみたけれど、動いてるものなのでなかなかうまく行かなかった。今日泊まるのは今回初めてのユースホステル、しかもあの有名な桃岩荘ＹＨ。何が有名？若者が集い歌って踊る、昔ながら（？）のミーティングが今も残る稀有なユース。港に着くと、早速ユースのお出迎え。細かいやりとりは省略しますが、色んな意味で今夜への期待が膨らみます。荷物だけ預け、今日のうちに島内を回ることにしました。予報では天気は雨。時間もないので3時間ポッキリでレンタカーを借り、島の最北端スコトン岬へ・・。この島に上陸するのは10才のとき以来です。夏休みの自然体験教室みたいなものに参加したんだと思いますが、まあ思い出といっても、天気が悪いと夏でも寒いこの島に、半袖でいってしまったもんだから、やたら寒かった・・・持って行ったお金が169円しかなくなってしまって最後に島のケーキ屋さんにあった170円のショートケーキ（？）が買えなかった・・・とか。笑画像の岬のさきに小さな島が見えると思いますが、これはトド島という無人島。（トドはアシカの仲間で季節によって北海道にも南下してくるそうです）普通は行く人いないんですが、このときは行けたんです。しかもじゃんけんで勝ったから。笑スコトン岬のすぐ傍にはスコトン小学校という学校が数年前までありました。ここまで来て、廃校になっていたとは知らずショックでした。当時10才の僕はここに泊まっていたのです。今見るとまわりにはなんもないし、よくこんなところに学校作ったなあ、というのが正直な感想です・・。（下画像）トド島に行けた子どもたちは海で泳いだり花火したりして遊んだわけですが（おぼろげな記憶）、この辺、利尻昆布でも有名なように昆布だらけです。当時の僕にはうにょうにょした昆布が果てしなく続くこの海が気持悪くてしょうがなく、結局どうしても泳げませんでした。せめて昆布に報いたのは、岸辺ぎりぎりにはえていた昆布を一本、渾身の力でもってひっこぬいたことだけです・・。でかかった。スコトン小学校の校長先生は昆布などおかまいなしにどんどん海に入っていき、海底からウニをたーくさんとってきてその場で割って食べさせてくれました。で、ここでも駄目駄目な僕は、当時（今も）ぐちゃぐちゃしたものが嫌いだったので、このウニを食うことができませんでした。この話をするとほぼ全ての人が、「もったいない！」「行った意味がない！」「代わりに私が行きたかった！」とおっしゃいます。。。ハハハ。（苦笑）でもインパクトは強くて、他にも色々思い出はありますが、「礼文島」という名前は胸に刻み込まれていたわけです。別に今回そのときの校長先生に会ったとか、遂に昆布を克服して海で泳いだとか何もないんですが、14年振りに同じ場所に立って、自分も随分大きくなったなあと感慨にふけっていたのです。懐かしい。旅行に行くのに先立って、たまたま書店で手に取った雑誌に、「ジブンをぶっこわす夏。」なんていうテーマがついていて、礼文島のことも出ていました。子どもの時の経験はたしかに結構強烈だったかなと思います。さて、港に戻り、桃岩荘ユースに向かいます。ユースの人が迎えにきてくれるのですが、既に普通じゃない世界が始まっていました。笑いちいち書き出すときりがないんですよねー。もちろん演出150％なんですが、非日常の世界にどっぷり浸かれます。まずユースのお出迎えトラック、変な名前がついてます。（すいません、忘れました）んでこのトラック、最新鋭の音声認識装置がついているので声で指示しないと動きません。「発車、オーラーイ！！！」（！があと３つくらいつかないと動きません）また、スコトン岬からこの桃岩まで大体、歩くと8時間かかるそうです。島の散策コースとしてもちろんガイドブックにものっていますが、桃岩荘の中では、その名も、「愛とロマンの8時間コース」と言います。実際ユースのヘルパーさんの中には愛をはぐくんでしまった人もいるのでまんざらうそではない・・。当初は8時間歩くつもりだったんですけど、次の日雨が降っていたので、スコトン岬にももう行けたし敢えて愛とロマンを求めなくてもいいかなーということで4時間コースに変更してしまいました。もちろん4時間雨と霧の中でしたが。まあ、その辺の話も、また記事が長くなってしまったので次回ということで。（いや、単に書くのが疲れただけ。爆）

2006.08.27

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北海道旅行5日目　（63回目）

8月15日定刻通り午前5時46分に列車は稚内に着きました。予想通り何もありません。しかも雨ぱらついてるし。礼文島行きの船が出るのは10時25分です。宗谷岬行きのバスが出るのも8時30分です。まずは日本最北端の駅の写真を撮ります。小さい～。さらにもう先には続かない、線路の終わりをフィルムに収めます。しみじみ。。（といっても来るの2回目ですが）次にこれまで通り海に行きます。2分で着きます。有名？な北防波堤ドームがあります。70本もの円柱が並ぶ直線状の回廊とそれにかかる滑らかな円形アーチが美しい。そう聞いていました。いや、確かにそうなんですが、そのアーチの屋根の下に延々と続くテントの列、これは一体なんなんでしょう。テントの横には必ずバイク。ドームの傍には水が出るところもあって、なるほど、天然ライダーハウスになってしまっているのですね。・・・変なの。時刻表を見ると6時半に稚内近くにあるノシャップ（野寒布）岬行きのバスがあるようです。最北端ではないけれど、一応行っとくか。岬です。（当たり前！）少し晴れてきました。駅に戻り、朝飯を食い、ようやく宗谷岬へ向かいます。やっぱり岬です。（当たり前！）そして・・・・・・きたーー！やっぱり「宗谷岬」がスピーカーから流れている！○○最北端ときたら旅情を誘う演歌、これ常識ですね。笑あと、今後もしょっちゅう目にすることになるのですが、北海道ってライダーが本当に多いです。そしてライダーのためのライダーハウスも至るところにあります。ライダーハウスには泊まりませんでしたが、何人かライダーの方と話をする機会はありました。稚内から宗谷岬まではバスで30分もかかります。窓からの風景はひたすら海海海。天気が曇っていたせいもありますが「茫漠」という言葉がふさわしい、広大な海。かえって印象的でした。10時稚内帰着。10時25分東日本海フェリーでいよいよ今回の目的地礼文島に向けて出航しました。天気は快晴。いい感じ。思えば遠くへ来たもんだ～。この続きは次回の記事に回したいと思います。ひとまず船の上で休憩～。

2006.08.23

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北海道旅行4日目　（62回目）

8月14日昨日ようやく北海道入りしたわけですが、すぐに慌しく北上を開始します。モーニングコールのかいあって無事4時過ぎに強制的にたたき起こされ4時47分の東京から来た札幌行き寝台列車に途中乗車しました。（ちなみに今回は周遊切符使ってるので周遊ゾーンに入るまでにも途中で乗り降りが可能なのです。）函館まできたら札幌までは近いとどうしても思ってしまうのですが、これが遠いです。札幌まで4時間半かかります。そもそも今回は札幌手前でまた途中下車しましたが。白老という町にあるアイヌ民族資料館（白老ポロトコタン）に寄りたかったので。ポロトコタンという名前はポロト湖のほとりにあるコタン（村）という意味です。もっというとポロトは"大きな湖"なのでポロト湖って"大きな湖湖"で意味かぶってる気がしますが。残念ながらあまりいい印象はありません。日本によくあるテーマパークの一つというイメージしか抱けませんでした。これをもってアイヌ文化について云々するつもりは全くありませんが、この施設の運営の仕方は考える余地があると思います。ただ、じゃあどうするのと言われると難しいのですが。もともと興味をもって行ったところなので、博物館に展示されている品物はとても面白く拝見しました。旭川の方にもアイヌの集落があると後から聞きましたが現在でもあるのでしょうか。札幌行きの電車がくるまでまた暇です。海岸行って海見て、かもめの写真とって、たまたま見つけたカメラ屋さんでフィルム買って、駅の近くの喫茶店で休憩して、ようやく札幌に向かいました。うたたねから目覚めて札幌についてみるといつの間にか天気が回復して超快晴！暑い・・。札幌は以前来たときよりもより都会になっている気がしました。デパートもあるし、ヨドバシカメラもあるし、広々とした本屋さんあるし（紀伊国屋、芸術関連の本がたくさんあって嬉しい。雑誌の種類も多い）。で、何で札幌に来たってショッピングしにきたわけではなくてモエレ沼公園という所に行きたかったのです。彫刻家であるイサム・ノグチが大地そのものをデザインした－－大人も子どもも楽しめるユニークな公園だそうで、せっかくなので行きたい。が、有名なわりには交通の便がよくない。地下鉄とバスを乗り継いで40分以上はかかりました。とても大きな公園です。レンタサイクルで回りました。ガラスのピラミッドがそびえています。それ以外にもプレイグラウンドと名づけられた小高い山まであります。プールもあります。ときたま間欠泉が吹き出ています。そこからちょっと奥に入るとブランコやジャングルジムとか色々な遊戯具があるのですが、どれもその辺の公園のものとはわけが違う。これ以上言葉で説明できません。実際に見に行ってください。笑炎天下のもと、わたくしも子どもと一緒にスプリンクラーと戯れて完全に変な人状態になっていたわけですが、旅の恥はかき捨てと言いますし。この日もまたかなり日焼けしましたね・・。（さすがにブランコにはのれんかった・・）次は香川県にあるイサム・ノグチ庭園美術館に行ってみたいです。今日は札幌には泊まりません。夜行で稚内まで移動してしまいます。前にも書きましたが、北海道で乗った夜行列車の印象が今も残っているので、それを追体験したかったのです。発車は23時です。すごく暇です。でもいまさら時計台とか北海道大学とか、大通りにも特に行く気にならず。駅ビルのESTA内に、京都伊勢丹10階のラーメン小路と似たよーな札幌ラーメン共和国なるものが出現していたので店をはしごして腹と時間を埋める。昭和のレトロな雰囲気を再現した店内。日本全国どこに来てもあんまり変わりませんね。ちょっとがっかり。味は美味しかったです。駅ビル一階のスターバックスで本を一時間ほど読みふけり、ようやく電車に乗り込むことができました。そして夜中の北海道。カーテンの陰から外を眺めていました。結構明かり多いですね。笑町を外れても、大抵車道が着かず離れずで平行して走っているので、車道のライトがどこかに見えます。町に入れば自動販売機にコンビニの明かり。自動販売機って思っている以上にかなり明るいですよ。昔の自分の記憶があいまいだったのか、明かりも増えたのか。よくわかりませんが、何となく物思いにふけっているうちに寝てしまいました。明日起きたら稚内（わっかない）の筈です・・。

2006.08.22

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北海道旅行3日目　（61回目）

8月13日晴れ。当然暑い。寝坊！朝5時半に起きられなかった。津軽半島最北端。竜飛崎方面に行く電車は本数が極めて少ない。朝いちで乗らないと北海道に着くのが夜になってしまう。なのに目が覚めたら6時。ぐはぁ。もう一回寝よ。（コラ）8時過ぎの電車でのこのこ蟹田駅まで行く。竜飛崎方面に行く電車まで2時間近く待ち。しゃあないので海岸をひたすら散策。海はいつ見ても美しい。さらに市内をぐるぐる回る。荷物が重い～。特に見所がある町ではないけれど、逆にのどかな農村風景を発見することができた。写真撮ります撮ります。向日葵とります。なにかよくわからないけどきれいな花々たくさんとります。木の杭に止まっている１ぴきのトンボ。背景は野原と森。撮ります撮ります。笑それでも時間があまる。一軒だけ開いていた食堂に空腹に耐え切れず入りました。味もよくボリュームも多めで満足。出てくるのに時間かかったが（それがあとで問題になるのだが）おばちゃんに宅配のちらしを「記念にもってき」と言われもらった。「またおいで」はい、ぜひ。（それがあとで問題になるのだが）電車がようやく出る。三厩（みんまや）到着。ここからさらにバスで40分ほどかかる。バスはずーっと海岸沿いを走る。海岸はこれもずーっと漁村が続きます。竜飛崎着。ん？きたーー。「津軽海峡冬景色」！歌詞が碑になって建ってます。歌がスピーカーからひたすらリピートされています。「ごらん、あれが竜飛崎。北のはずれよ～・・・」3回も聞いてるといい加減飽きます。それでもネタで歌碑をカメラでパシャッ。竜飛崎の灯台から下の海岸に下りることができます。それまでピンときませんでしたが、その下り道が結構急。眼下に広がるのはただ海ばかり。なるほど、太宰治が言うように、「あとは転がり落ちるだけ」か。晴天下ひたすら歩いたのでこの日だけで相当日焼けしました。青函トンネル記念館も大工事の様子が伝わってきてなかなか面白かったです。人間の力ってやっぱりすごいな。簡単に人間は無力なもんだとか科学はだめだとかとても言えない気がします。再び蟹田に戻り特急で函館に向かうことにしていたのですが、ふと蟹田でよった食堂のことを思い出しました。また行きたいな。でも駅にいる時間は10分しかありません。そうだ、宅配のちらしがあるではないか。このお店は店で食べる人より、先に注文しておいてあとからとりに来る人が多いのが昼間行って分かっていたので早速電話しました。「1時間後に着くのでとりに行きます。」で電車は時刻どおり蟹田に到着。といっても特急まで10分も間がないので駆け足でお店へゴー！「すいませーん。さきほど注文したやきそば取りにきたんですけどー。」すると帰ってきた返事は、主人「えーと、なんだったかいな」奥さん「あー、確かに受けた受けた」主人「まだやってないなあ」「時間ないですか」はい？？「あ、じゃあもういいです」なんじゃそりゃー！！確かに行ったら店内は混んでました。でも1時間前の注文まだ手もつけてないってどういうことじゃー。たしかに10分の間に受け取るというリスクの高いことやってますけど、それでもあんまりじゃあございませんか。楽しみにしてたのですよ。僕の勝手な思いつきで頼んだだけなんだからそんなに怒るべきではないのか。いやでも店としてやっぱりどうなんだ・・・と悶々としながら青函トンネルを抜けることになってしまいました。。函館についたのは夜も9時近く！宿なし！早速探します。駅から目にとまったホテルに片っ端から電話します。歩くと時間かかるし。「空いてますか？」「空いてません」「空いてますか？」「空いてません」お、これはやばいな。でも結局2軒あるうちの1軒の東横インに１つのみ空きがありすべりこみセーフ。チェックインの手続きをしているととなりにやはり旅行者風の若者がやってきて「部屋はありませんか？」「申し訳ございません。本日は満室でございます」「そうですか・・」1軒1軒歩いて回ったらそりゃ時間かかるわな。勝ったな。（何に・・）函館の夜景、のポスターがちらりと目に留まりました。ああ、ここもかつて行ったな。雨降ってた覚えがあるが・・。10時までか。ぎりぎりだな。疲れたけど、よし、行ってみよう。チャンチャーンちゃかちゃかチャンチャンちゃかちゃかチャンチャンちゃかちゃかはい、着きました。（え、いつ？）路面電車乗って、終電間際のケーブルカー乗って。残念ながら函館山は霧に覆われていて、ケーブルカーの途中まではとてもきれいだったのですが、山頂についたらもうなんも見えん！でも、すいてたし、霧の中わずかに浮かび上がるいくつかの灯の明かりもきれいではありました。ホテル近くに戻るとラーメン屋があったのでそこで極めて遅い夕飯を食って寝ました（焼きそば食えなかったからね）。行列できてただけあってうまかった。明日はなんと4時20分起きなんですけどね。果たして起きれるんでしょうか。（もちろんモーニングコールを設定しましたけど。少しは学習します。）

2006.08.21

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北海道旅行2日目　（60回目）

8月12日8時半に青森着。晴れ。暑い。ここに降り立つのは3回目ですな。着いてから予定を考える。遅！行きたいのは竜飛崎と三内丸山遺跡。竜飛崎は交通の便が悪い。ガイドブックぱらぱら。棟方志功記念館。ああそうだった。青森じゃないか。よし、行こう！ん、青森県立美術館なんてのが設立されたのか。（遠くでビラを配っているおばちゃんが目に留まる）シャガール展やってるんだ。よし、それも行こう！竜飛崎は明日だな。観光案内所に行きます。「駅の近くで5000円以下のホテルないですか？」「空き状況聞いていただけますか？」「空いてますか。ありがとうございます。」はい、今日の宿は決まりました。上の写真雪かぶってますけどもちろん僕が行ったときは雪なんてありません。笑7月に出来たばっかのほやほやの美術館。外観だけじゃなくロッカールームとかも凝っていておもろい。シャガールの絵も彼のアメリカ亡命時代に焦点を当てているからなのか何か凄みを感じるものが多かった。美術館から15分ほど歩けばもう三内丸山遺跡です。知っておられる方も多いと思います。獲物を追って放浪生活をしていたという昔からの縄文人のイメージを根底から覆した巨大集落跡が見つかってからもう20年近く経つのでしょうか。今から4000～5500年前に栄え、長期にわたって定住生活をしていたことがわかっています。司馬遼太郎の「街道をゆく」にも書かれていますが、当時の東北地方は世界でも屈指の資源豊かな世界ではなかったかとも言われています。ここを訪れるのは2回目ですが、やっぱり雰囲気がいいです。ちなみに、、、下の画像もご存知の方多いと思いますが、この「遮光式土偶」なるものが発掘されたのも同じ青森県の亀ヶ岡遺跡なんですねえ。知りませんでした。（津軽半島の西側にあります）当時の青森は独特の文化を築き上げていたのですね。次は棟方志功記念館です。自伝「板極道」をちょろっと読んだことがあるだけでほとんど絵、板画については知らなかったので有名な作品も含めてじっくり見ることができてよかったです。「湧然する女人達達」、いいですね。名前の付け方が独特です。明日（旅行中での明日の意）は津軽半島最北端（本州最北端ではない）です。その先は北海道です。江戸時代までの日本の伝統的文化の最北はやはり青森までだったと考えられるので、北海道はアイヌも含めて異なった文化の匂いがします。こうやって少しずつ北上していくほうがその土地の雰囲気とか文化の変容を感じやすい気がします。旅情もかきたてられます。笑

2006.08.21

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北海道旅行1日目　（59回目）

8月11日まあこの日は移動だけですな。午後6時半くらいに京都を出ました。旅の始まり始まり。さらば古都。北の果まで行ってきます。しみじみ。しかし・・・夕飯を買い込んでないじゃないか！車内販売は来るのか？腹減ったぞ！ってな感じで旅は始まったわけでして。寝台特急「日本海　24系」ほんとは直接札幌まで行くトワイライトエクスプレスに乗りたかったんですけど、キャンセルでないし、札幌で会う約束になっていた友達と結局会えなくなっちゃったし。というわけでひとまず青森へＧＯ！

2006.08.21

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北海道

ただいま～。疲れた。焼けた。楽しかった。その日泊まる宿も次の行き先も（礼文島以外）決めずに放浪するスタイルが身についてしまったようです・・。色々回った。お盆中で列車の切符とるのと宿探すのに多少苦労しましたが。帰りは札幌から京都まで「トワイライトエクスプレス」に乗ってきました。とても豪華な列車として有名みたいですね。とはいっても個室だったわけでも、フランス料理フルコース注文したわけでもなく（16000円します！）、普通にＢ寝台取っただけで夕飯も朝飯も頼まなかったので他の「日本海」と値段は変わらないです。だが確かにベッドがちょっと高級だったな。。行きも帰りも夜行列車。電車おたくとまではいきませんが、電車乗っているのが好きなので景色さえよけれ何時間でも一向に気にならず。もし友達と一緒なら相手は退屈するでしょうが、僕は基本的に外ばっか眺めてます・・。でたまに気になると写真とったりもします（アングルや見栄えは無視）。行き先だけ列挙すると・・・11日：京都（→青森）　車中泊12日：（京都→）青森→青森県立美術館→三内丸山遺跡→棟方志功記念館→青森港　青森泊13日：青森→蟹田→竜飛崎→函館　函館泊14日：函館→白老、アイヌ民族博物館（ポロトコタン）→札幌→モエレ沼公園（→稚内）　車中泊15日：稚内→ノシャップ（野寒布）岬→宗谷岬→稚内→礼文島　礼文島泊16日：礼文島→稚内→浜頓別、クッチャロ湖　浜頓別泊17日：浜頓別→猿払、カムイト沼→浜頓別→音威子府→美瑛、美馬牛　美馬牛泊18日：美馬牛→札幌（→京都）　車中泊19日：（札幌→）富山（列車遅れのため乗り換え）→京都う～ん・・・移動距離が凄まじいな。もう少しゆっくりしてもよかったか。天気は晴れたり雨ふったりの繰り返し。今回の旅行の唯一の目的である礼文島は大昔、15年も前に行ったことがあったのでとても懐かしかったです。かつて泊まったスコトン小学校が数年前廃校になってしまっていたのは残念でしたが。天気が雨で連泊のところを1泊に切り上げたのですが、やっぱり行ってよかった。次回の記事からもう少し旅行のことを自身の整理のためにも書いていこうかなと。それにしても青森の大雨で列車が止まったりして、帰りの夜行列車に24時間乗ることになったのはさすがに長かったな。これじゃ海外以上だ。しかも家に戻って4時間後には飲み会参加したし。爆

2006.08.21

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夏

行ってきま～す。

2006.08.10

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