あの時の出来事 - 東海豪雨と西日本豪雨 -
平成12年の東海豪雨では、私も愛車を氾濫した水に流されました。それで、あの時の出来事はよく覚えています。東海豪雨では、床上浸水22,077世帯。床下浸水も40,401世帯の大規模なものでした。今回の西日本豪雨では、現時点では床上浸水9,915棟。床上浸水17,008棟と、東海豪雨より少ない集計値となっています。西日本豪雨から1週間。被災数は集計途中かもしれません。それでも意外なのは、東海豪雨では死者7名に留めることができたこと。西日本豪雨と東海豪雨の決定的な違いは何でしょうか。今回の西日本豪雨でも、私は被災地域で帰宅難民となっていました。今回もたしかに危機感は乏しかったかもしれませんが、東海豪雨の時と大きく違ったとは思えません。集計値でわかる大きな違いは、全壊家屋数にあるとわかります。東海豪雨の全壊数は、18棟。それに対して、西日本豪雨では401棟に及びます。この全壊数の違いが、西日本豪雨での大規模な人的被害につながったと考えられます。東海豪雨に比べて、西日本豪雨では家屋が全壊するほどの局所的な被害が発生しました。土石流の影響もあるでしょうが、この局所的な被災の大きさが今回の特徴に思えます。両者の豪雨の比較検証から、今後の防災対策が強化されることを願います。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災地の早期復興を祈念します。