今年最後の野外公演!?
本日、夫が出演したオペラの公演を観に行ってきました。演目は初チャレンジのプッチーニ作品。数多いプッチーニ作品の中でも、最も名前がよく知られていると思われる、「蝶々夫人」でした。今回の役は「ボンゾー」というお坊さんの役。蝶々夫人の叔父さんにあたる役でした。出番は少ないけれど、インパクトが強く、どちらかというと、舞台を荒らしに来るような役なので、そういう役柄にはピッタリの夫。中々見応えがあっておもしろかったです。しかし、ミラノから北へ30キロほど行った、コモ湖近くの町で行われた公演。こちらでは普通ですが、公演開始時刻が夜の9時で、しかも野外に組んだ舞台。こんな季節にセーターやらダウンジャケットを着込んで、「寒い、寒い」と言いながらの鑑賞でした。野外公演も今日が今年最後ということになるでしょう。今回の公演は、私は全く関わっていなかったので、今日は子供達も連れて行きました。毎度のことですが、パパが舞台上に現れた瞬間に、「あっ!パパや!パパや!」と口々に言う以外は、ほとんどずっと大人しく座って聴けるようになり、だいぶ連れて行きやすくなりました。ただ絶えず、あらすじの説明を求めてくる子供達。今回の作品のような、蝶々夫人はアメリカ人と恋に落ちて子供を作ったは良いが、最後は夫であると思っていたそのアメリカ人に裏切られ、刀で自害するという内容を、まだ弱冠、6歳と3歳の子供に理解させるのは、中々難しいものがあります。散々説明した後に、「どんなお話かわかった?」と聞いてみました。「え~っと、蝶々さんの旦那さんは悪い人で、 悲しいから死んじゃったねん。」ものすごく簡潔にまとめられていました。でも一応は合ってますね。これは息子が言ったあらすじでした。娘はしつこく何度も聞いておきながら、右の耳から左の耳へと、瞬時にして通り抜けて行ったようでした。あっぱれ!