“ハリマオ”新作
昨日直したばかりだったのに、車のキーレスエントリーはまた同じ症状に戻ってしまった。電話で問い合わせたらドアロックのアクチュエーターを交換しなければダメだとのことで、ぬか喜びになってしまった。家に見積書をFAXしてもらったが、13,755円かかる。う~ん、不便ではあるが、なくてどうにもならない機能でもなし、しばらくは手動で我慢するか・・・ 仕事が終わってから街中のカナリアへ。布地の専門店に私みたいな男が買い物に行くのは、買い物に来ている人から見れば不思議な光景なのだろう。結構じろじろ見られたりする。でも私はカナリアへは年に何度かくるのだ。 その目的は“ハリマオ”用の布を買うこと。私は髪の毛がないので帽子を被ったり頭に布を巻いたりすることが多い。十五年くらい前から使っているのだが、頭に巻く布は独特のスタイルで後ろに長く布を垂らす形状に結んでいる。最初にその格好で街を歩いた頃はたくさんの人に振り向かれたり、「カッコいいですねえ」と声をかけられたりした。「一緒に写真撮っていいですか」と言われたことも何度かあった。今では真似されて、たまに同じようなスタイルの人を見かけるが、オリジナルは私である。 その布を友人たちは「バンダナ」とか「ターバン」とか呼ぶがどちらも正しくはない。学生ミュージカルをサポートしていた頃、そのミュージカルの総合演出をしていた先生が「ハリマオ」と名付けてくれたが、それが一番気に入っている。「ハリマオ」というのは1960年頃の子供向け連続テレビドラマで、圧政で苦しむ東南アジアの某国の独立のために、現地人を助けて、秘密結社や死の商人と戦う日本人の冒険物語だった。 ハリマオは頭の横から布を垂らしているが、私は真後ろから。YOSAKOIで踊っていたときも尻尾を短めにして(長いと激しい踊りで絡みついて邪魔なのだ)使っていた。 だいぶ請われて人にやったりもしたが、今残っているのは十数本。でも布なのでだんだん色もあせてくるし、毎年布を探してきては新作を作るのだ。私は流行のファッションは嫌いだし、かといって没個性の服装はもっと嫌いである。だからいろんなものを組み合わせて私しかやらないファッションを時々考える。時々「それYOSAKOIの衣装?」と聞かれることもあるが、色遣いは決して派手にはしない。非日常的なものを日常に着こなすのが、私のポリシーである。