生まれて初めての衝撃
道東では30センチも雪が積もったと言うが、札幌も雪が舞う冷え冷えとした一日となった。そんな中、いつものように家で昼食を摂ったあとパソコンをいじっているとピンポーンと訪問者が来た。インターホンで出ると「書留です」 書留? そんなもの来る予定はないな。建築関係の営業はよく来るが、ここは持ち家ではないので即座にインターホン越しにお帰り頂いている。しかし、書留となれば直接玄関に出なければならない。物騒な世の中だから、書留や宅配便を装った犯罪者がここに来たっておかしくはない。私は用心深いので、知らない人間にドアを開けるときはいつも素手ではあるが、いつでも攻撃出来る心構えだけはしておいて開ける。 だが、本物の郵便屋さんだった。たまに「水道局から来ました」と真っ赤な嘘をついて無料で浄水器をつけることになりましたとか言ってくる奴もいるが、私が顔を見せるとあまりしつこく押しては来ない。現役を離れても厳しい表情をするとまだ目つきは結構鋭いらしい。それで坊主頭の髭面では無理もないか。 話がそれた。本題はそんなことではない。書留である。印刷された宛名を貼り付けたシンプルな薄い白封筒。なんだろう? カード類でもなさそうだ。裏を見てみると「サッポロドラフトワン すっきり〔生〕を飲んで・・なんてらかんてら・・・・」と長ったらしく書いてある。 「サッポロドラフトワン?・・・ え、ええっ!? も、もしかして・・・・」急いで封筒を破る。二枚の白い紙が入っている。開くと・・・『A:ナショナル 洗濯乾燥機「Lab」・・・・』の文字が飛び込んできた。 やったぁぁぁーーーーっ!! 懸賞で洗濯機が当たったぁ! 間違いない、ちゃんと「ご当選おめでとうございます」という文字もある。7キロ容量の新型洗濯機が来月我が家にやってくるのだ! ドラフトワンを無理して2ケースも飲んだ甲斐があった(本当は全然無理してない)。 苦節46年、くじや懸賞で大きなものなどただの一度も当たったことがない。以前にラジオで、とある雑誌の懸賞の裏話をしていて、実際には豪華賞品は全く応募者の手には渡っていなかったと言う話を聞いているので、あんまり懸賞自体信用してなかったし、今までの人生は悪運は強くても幸運には見放されていた思いがあるので本当に嬉しい。やはりアファーメーションは絶大な効果がある。幸運は自分で引き寄せることが出来ることを最近とても強く感じている。 うちの洗濯機は10年以上使ってきてボロボロで、脱水時の騒音もひどく、いくらカビ除去剤を使っても裏側のカビは取りきれなくて、洗濯物にカビの固まりが張り付いて困っていたのだ。3万以下で何とか買おうと思っていたが、支払うものを支払うと税金分すら残せない状態が続いていたので手が届かなかった。その洗濯機が今の倍近い容量になり、乾燥機能まで付いた最新型が手に入るのだ。これは本当に嬉しい。でも、自分には縁がないと思っていた懸賞で、その見えない壁を撃ち破り夢のような幸運を引き寄せられた事がもっと嬉しい。 あともう一つどうしても手に入れたいものがある。それもきっと祝福の中でやってくるだろうと言う予感を今回のブレイクスルーで持つことが出来た。天よ、本当に感謝しています!