mamaじかん　～NEW

[王子について] カテゴリの記事

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• とうとう入学式～

  今日はついに入学式。なぜか…いざ出陣！みたいなモード。どきどきしながらクラス分けの名簿をもらい、同じ幼稚園から唯一一緒の女の子の名前を探す。「違うクラスだ」クラスが別れてちょっとがっかりの私。大して気にもしていないれんれん。こうなれば担任にかけるしかない。何度も言うけど、なぜか前のめりモード。が、１年３組の前に立って受付をしている先生を見て唖然…。どう見ても、まだ新卒ホヤホヤ…しかも男。 新任の若い男の先生が決して悪い訳じゃない。誰だって最初がある。若い先生を盛り立て、支え、育ててくのも父兄の役目。でも、でも私も小学校ママデビューはこれから。わかっちゃいるけど今年は…れんれんの一年生では無理なのよぉぉ～ーと葛藤と動揺の私。れんれんは大して気にもせず、上級生に連れられ席に着いていた。「なるようにしかならん」と開き直り、式の行われる体育館へ一足先に。ところが３組を引率して来たのは、落ち着いた感じの女の先生。「あの受付の先生じゃなかったんだ」と笑みがこぼれた。が、再び凍ったのは担任の先生紹介が始まった瞬間。１組の先生、引率の先生と違うじゃん～。…つまり３組も違うかなりオロオロの気分を味わったけれどやっぱりれんれんはすごい。穏やかそうなベテラン先生を引き寄せた。安堵…こうして二転三転と繰り返された担任発表劇（勘違いしていただけ）は幕を閉じた。ママがこうして器の小ささを披露している中、れんれんは…１年生には短いとは言えない式もちゃんと頑張り、教室でも多少「聞いてないな～。今、宇宙行っちゃってる？」みたいな様子はあったけど、しっかりしたもんだった。明日からいよいよ始まる。れんれん、楽しんでね。

  2007.04.05

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• 一日一文

  春休みになって、れんれんは日記を書いている。といっても、３がつ２１にち　すいようびてれびでさすけをみました。３がつ２７にち　かようびてっかまきとねぎとろをたべた。３がつ３０にち きんようびまた おばあちゃんのうちにいきたい。…みたいな感じ。文字を書くということが少し身近になればいいなあと思った。始めてみると本人も楽しそう。「今日の楽しかったことなんだろね。」こんな風に始まり、いろいろ一日を振り返る。「今日はそれか！」とこっちも意表をつかれておもしろい。その日にあったことだけでなく、思ったことも書いたりしている。まだまだすごく時間もかかるし、書きながら「あれ？」と手が止まってばかり。書きたい文を頭に留めておけない様子。でも始めた頃より何かちょっと違う。書く文を自分から「こう書きたい」と言うようになった。それにしても、三日坊主じゃなくてえらいなあ。

  2007.03.30

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• もうすぐ卒園

  今日は幼稚園、年長さんの親子でサヨナラ会。ほかの子どもたちはお休み。まーちゃんはお友達のおうちに…。れんれんとこうした幼稚園の親睦に出かけるのは最後。園までのバスの中。隣で風景をみたり、お友達とお話する横顔。うんていを頑張る顔。まわりの子たちが「れんれんガンバレ」と声を掛けてくれる。親子でのドッヂボール大会。ボールから逃げるのに先生にしがみついている顔。「しっかりねぇ…」とこちらはトホホ。お弁当を頬張る顔。この小さなお弁当もあと２回。残さずにたくさん食べてくれて、いつも嬉しかったよ。森で仲良しの女の子と走り回るたのしそうな顔。みーちゃんはいつもれんれんを助けてくれたね。優しいお友達に出会えたのは、きっと同じようにれんれんも心の優しい子だからだね。園長先生のお話を一生懸命聞く真剣な顔。年少さんで入園するのは心配だからと迷っていた私に「子どもたちの中で受ける刺激はとても大切。発達がゆっくりだからこそすぐにいらっしゃい。大切にしますから」と背中を押してくれた園長先生。れんれんのいろんな顔を見て、３年間のいろんなことを想った。大好きになった幼稚園とももう少しでお別れ。大きくなったね。帰り道、手をつないで並んで歩いた。握った手を離したくなくてゆっくり歩いた。卒園式はハンカチじゃだめかも。

  2007.03.06

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• 小学校と地球の話？

  今日のアトリエはパパに行ってもらうことにした。パパにも先生に会ってもらいたかったし、子どもたちがどんな風に時間を過ごすのか知ってほしかったから。迎えに行ったら、パパとまーちゃんのそばにれんれんの姿なし。奥の部屋に行くと、小学生と一緒にテーブルでご機嫌に絵を描いている。おまけにお話なんてしている。おバカな私は大感動。「じゃあね」と置いてったものの、ほんとは…「ママに会いたくなっちゃった」とベソをかいたり、「も～疲れた」とぐずったり、「パパ～」と抱っこだったり……してるんじゃないかなってちょっと思っていた。成長だ～。アトリエに慣れてきましたね…と先生。れんれんにいろんなお話をしてくれたお姉ちゃんには「ありがとね」と言ったけどぎゅうっと両手で握手をしたいほどだった。カラーカルテからは「自分でやりたい。自信をつけたいとき。たくさんほめてあげましょう」とお話をいただいた。「ぴーちゃん（お姉ちゃん）と何を話したの？」と聞くと、「小学校と地球のはなし」「？？？そうなんだ。楽しかった？」「ボク、地球がほしいんだ」「地球儀ね」「うん。トイザらスにあるかな♪」パパに聞くと、小学校に行くんだとか、どんなところとか話していたらしい。地球の話はよくわからない…が、アトリエに行ってまた何か子どもたちに「おもしろの種」が蒔かれたのは間違いない。どんな風に芽がでて育つかな。

  2007.02.24

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• 子どものおもさ

  れんれんはアトリエの先生にお背中をなでなでしてもらうのがお気に入り。今日もアトリエで椅子に座るなり、次から次へと「紙ちょうだい」と描いていた。うちでもそう。何かを発散するというか…、何かを表しているというか…。エネルギーを使うだろうな～と思う。先生は疲れたようすのれんれんをお膝に乗せてなでなで。次第にとろーんとするれんれん。猫のよう。「子どもをこうして抱いたときに、“あ～ずっしりしてるな”って時は満たされてるなっていうのがわかるの。そんな時は大抵エネルギーが溢れ出してくるみたいに創作もする。でも反対に“あれっ軽いな”って時は何かあったり、疲れてる気がする。そんな時はこうしてさすってあげながらエネルギー充電かな。」いつものように静かに静かに話す。「抱いたときにそんな風に思ったことないです。抱きついてくる力とか、くっつきかたとかは感じますけど。その時の表情でどんなかな～って思ったり…。」「なんて言ったらいいか…重さはね、きっと変わらないの。ただそう感じるのね。元気がたくさんかどうかみたいのが。学校行って帰ってきたら毎日抱っこしてみるといいよ」たくさんの子どもの心に、絵や造形活動を通して触れてきている先生。見守り、寄り添い…という気持ちがあるからこそ、子どもたちのそんな「おもさ」がわかるのだと思う。さて、私にわかるかな？

  2007.02.11

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• 明日は初舞台

  明日はれんれん、生活展で劇に出る。初舞台。「ちゃんと出来るよ」と自信満々のれんれん。幼稚園が舞台のお話。みんな動物になったり、幼稚園の森の生き物になったりするようす。れんれんはうさぎをやりたいって言いましたよ～って聞いた。さっき寝る前に、ぴょんぴょんと跳ねるのと、台詞を言ってくれた。なんだかそれだけで胸がいっぱい。自分で役を決めて、お友達と練習もしたんだね。あしたはいいお天気だといいね。

  2007.02.02

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• げっ…そんな発言

  小さい子供ってペロッとギクリとするような発言をする。お姉ちゃんってママは言ってんのに「おばあちゃんだよ」って言ったり、太ってる人に「赤ちゃんいるの」って言っちゃったり…ママたちから「冷や汗出たよ～」ってよく聞く。うちも、れんれんやらかしてくれた。100円ショップでのお会計。レジの店員さんをじっと見ている。ちょっと頬がゆるんだ。「いーもの見ーつけた」の顔だ。「何？」と思った瞬間に…　　　　　「ね～なんで顔が長いの？」　　凍った。視界の片隅にちょっと、その彼の顎のあたりが映った。確かに普通の人よりはちょっと長く上向きにも見えなくもない。確かめられるはずもない。何事もなかったように現金の受け渡しをして、一刻も早くその場から立ち去ろうとしているのに…　　　　「口が長い」また言った。しかも天使のような笑顔でにっこり。そこで起きた非常事態は、不覚にも私がその発言にハマった。笑ってはいけない。おかしくない。人の容姿のことを言って笑うなんて、絶対に駄目だと言わなくちゃ。でも、不謹慎なのに笑いが込み上げる。卒業式の練習で、なぜかしんみりした場面で笑いの悪魔が降りてきたときと同じ。何も言わない私にもう一度言おうとする気配がした。私の頭の中は「口が長い」というセリフでいっぱい。店員さんの姿の記憶はほとんどない。彼の顎が長かろうが普通であろうが、もはや関係なかった。口を開きかけたれんれんの頭をげんこつして、ズルズルと柱の向こうに引き連れた。何か言おうとしたのに、ぐっと噛んだ唇がほどけて、「くっくっくっ」と笑ってしまった。ここで一喝するはずが台無し…しばらくして、落ち着いて…「れんれんの顔へんって誰かが言ったらどう？」「やだ。悲しい」「じゃ、口が長いって言ってもいいの？」「違う」「何が？」「顔が長いって言おうと思った」「そんなことはどっちでもいーの（怒）言っちゃいけないの。れんれんだってヤな気持ちでしょ！」「もう言わない。ごめんね。（しゅん…）」けど、私があんなにハマったんじゃ説得力なかっただろうな。あんな不意打ち…でも、反省…

  2006.12.14

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• う～伝えらんない

  「だから、それはいいから…」隣の部屋からまーちゃんのイライラまじりの涙声が聞こえてきた。「使っていいけど、いつまーちゃんが使っていいか言って」「いつ使っていいか」れんれんのボソボソ話す声も聞こえる。「だから、れんれんがまーちゃんに言って」だんだん泣きが強くなり、ヒステリックなまーちゃん。車の運転ごっこで、運転手のハンドルをめぐっている二人。まーちゃんは、れんれんが先に使っていいけれど、いつ自分と交代するのか約束しておいて欲しいようす。けど、れんれんには伝わらないらしい。使っていいまではわかるけど、その先がよく理解できずにまーちゃんがすごくイラついている。れんれんはそっちに心奪われて、思考がストップ。仕方なく割って入った。「れんれんが一人でずっと使うの？」「ううん。」「まーちゃんに代わってあげれるんだよね」「うん」「いつ代われる？」「いつ？代われる？」「この車でどこ行くの？」「ダイエー」「じゃダイエー行ったらまーちゃんに代わって」ここでわかったらしい。「ダイエー行ってパン買って、お家にかえるまでね」まーちゃんを見る。「いいよ。お家に帰ったら代わってね」と、安心したまーちゃん。順番こが出来るようになると、「あと何回」とか「１０数えたら」とかお約束もするようになる。れんれんは自分からなかなかそう言った提案が出来ない。一方的に、「貸して」「貸せない」になってしまう。具体的に話せばわかるようになってきたので、私はそうするがなかなか子供同士では難しく、イラつかれてしまう。でも、れんれんは子どもの世界にいるのだから…こうやって何事も経験して…と思うしかないなあ。

  2006.12.11

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• 時間がかかってもちゃんとできる

  れんれんの個人面談があった。先生は開口一番　　　「ますます成長していますよ。時間が掛かっても自分でちゃんとできる子ですよ」と言われた。集団行動のなかでれんれんはどんな風に自分の居場所をみつけて過ごしているのだろう･･･普段の生活の中で想像できることもあるけれど、幼稚園での顔はまた違うと思う。小学校就学を春に控えて、今のれんれんをちゃんと知っておかなくては･･･先生がれんれんと接している中で気にかけていることがあれば、それはそのまま小学校の先生へお話する糸口もまた見える。年長さんになると全体会という集まりがある。１２０人近くの子供たちが一緒に活動をする。先生がみんなに問いかけをしたり、活動を促したりする。１２０人･･･さすがにその中ではちょっと戸惑うれんれんらしい。お話も彼には届きにくく、わからなくてぼんやりしている姿もあるとか。先生がそばで「こういうことなんだよ」とお話をしてくれたりしてくれている。そして活動に参加する。でも、クラス単位･･･３１人のなかではなかなか頑張っているらしい。お友達もれんれんを振り返る余裕がある。「ただ･･･気持ちが乗らないときありますねえ･･･」やっぱりなあ。興味のないことぜーんぜんしらんぷりですから･･･。でも先生続けた･･･「お友達の活動が始まって、様子がわかってくると･･･何作るの～？って来るんですよ。　わからないと出来ない、わかると出来る･･･やってみたいって思うんですね」これはすご～い成長だと思った。先生は私のにんまりを見逃さなかった。「造形もすごく頑張ってますよ。ほら･･･あれ」見ると版画で作った自分のお顔。「髪は細いのがいいって何回もやり直してましたよ。ちょっと手を添えると上手く切れて･･･　すごく嬉しそうに･･･。」れんれんの得意顔が目に浮かんだ。　　あ～、ほんとうに楽しくやってるんだな･･･「ほめてあげるとすごくいい顔をして、ますますやる気です。　ほめてあげることでぐーんとのびるなあって思ってます」先生がれんれんのペースをとても大切にしてくれているのがよくわかった。気持ちが向くように向くようにさりげなくさりげなく･･･盛り立ててくれている。幼稚園が好きで先生が大好きな理由がよーくわかった。私より１００倍もれんれんをありのまま受け止めてくれている。頭が下がる･･･「お帰りの時間ですよ～って、外に出てみんなのことぐるーって回って　呼びにいったりするんですよ～。　戻ってこないお友達がいると、私の真似っこして怒るんですよ～」「お友達とはどうでしょう･･･いろいろ悲しい子供たちのニュースが他人事ではなくて」一番聞きたかったこと。最後のほうは消え入りそうになってしまった。「今まであんまり関わっていなかったお友達とも遊んでいますよ。　新しく人間関係を作っていけているなあって思います。　けんかしたり、仲直りして遊んだり･･･人気者だよねえ」途中で入ってきたれんれんをぎゅうっと抱きしめて先生は言った。「れんれんが怒った～ってみんなお教室に戻って来るんだよねえ」あと３ヶ月。守られて大切にされてきた幼稚園。あ～ここから出て羽ばたいていくのか･･･なんだかとっても寂しくて切なくなった･･･。　

  2006.12.06

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• 

  れんれんの力

  このところ、自主勉をまた始めたれんれん。「お勉強する」と言って、ひらがな練習帳を広げている。数字やひらがなに興味を持ち始めたのは春休みくらいから。この「れんれんのひらがな道」にあたっては、彼のやる気に任せようと固く決めていた。最低限していいのは、興味が持てるようにきっかけを与えるのみ。普段ついいろんなことに口をだしてしまう。熱が入りスパルタ傾向になりがちな私にとって、れんれんが自分の意志でひらがなに向かう姿、そしてちゃんと自分のものにしつつある様子を見守れたことはとても大きな励みになった。練習帳に向かう自主勉とは別に、文字を書いたり読んでみたりする環境は少し意識して作った。いつの頃からか、絵本の読み聞かせの時やお買い物途中にひらがなを拾い読みしている姿を目にするようになった。ただの文字から、使う文字へなりつつある。就学前にひらがなが読み書き出来るのなんて今どき当たり前だと思う。漢字読んでる子も算数してる子もいる。でも、私はすごく素直にうれしい。いつの時期でもよかった。れんれんが自分でやった。そのことだけでじゅうぶん。　グロワーズさん　のところでみつけたひらがな練習帳＊　　　近頃のれんれんの自主勉の友 

  2006.11.28

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• デート♪

  昨日は山登り遠足だったれんれん。今日は幼稚園お休み。まーちゃんを送ってれんれんとデート♪「どこ行く？」「水族館」というわけで江ノ島へ。江ノ島水族館は海のそば。建物の中にいても海を感じられる。私もとても好きな場所。れんれんが年少さんの頃、週３回登園だったので平日によく来た。いろんなことが心配で先を思うと不安な気持ちばっかりだったあの頃。魚を見て、ショーを楽しんで、帰りに波打ち際で遊んだ。無邪気に笑う子供たちを見て、なんだか切なくなったのを思い出す。ぼんやり海を眺めて気持ちが落ち着いたのを思い出す。幼稚園を離れて過ごす時間は、れんれんのことを誰にコンプレックスを感じることもなく、愛おしい存在だと思えた。あんな時間があって今の私たちがいる。時間はとても大切。清々しい気持ちの今。

  2006.11.14

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• 先生たちの愛

  今日はれんれんたち年長さんの山登り。この山登り･･･実は密かに心配していた。（毎度、毎度･･･）コースが小学生向けだということで、体力的にれんれんにはどうかしら？と思っていた。ちょっとしんどいと、へなへなビービー君　になってしまう。　　　　　　　　　　　　　歩けない～抱っこ～とべそをかく人のこと幼稚園でも子供たちにちょっとした体力作りをしてくれていて、「今日は修行してきた」と、手の甲に修行終了のスタンプをつけて帰ってきた日もあった。年長さんになった４月からそれに向けてちょっと歩くことを意識し始めた。今までは幼稚園そばまで車で登園して、駐車場においてから坂道を上がっていた。けど、駅まで歩いてバスに乗っての登降園に切り替えた。お友達やお友達のママたちとの行き帰り。まだちょっとしたことで「ママ～」となるれんれんには正直どうかなあという気持ちもあった。それに、年少さんのまーちゃんもお疲れ気味になるかななど…。それなこんなが功を奏したかどうだか･･･山登りを終えて園児たちの列が駅の改札に見えてきた。私は一緒に迎えにいったママに　　　　「れんれんが先生に抱っこされてるほうに１００円」とか言っていた。でもでも…帰ってきたれんれんは見事にちゃんと列に連なって歩いていたし、顔も輝いていた。なんだろ、ステキだった。私を見てもニッコリ。「がんばったねえ」ってぎゅーっと抱きしめた。頑張った後は「ママ～」って甘えてきて抱っこになるのに、そんなのぜんぜんない。家路に向かう途中もずーっとご機嫌。ここのところ成長をすごく感じる。幼稚園での１年目、２年目、３年目の今。その間、変わらずれんれんを大切にしてくださった先生方。そんな中でたくさんのものが彼の中に育ってきた。すぐには見えない。じっくり時間をかけて育ってきたものに触れることの多いこの頃。今日の遠足は電車に乗って山登りに出掛ける…ということで、年長さん以外の子供たちはお休みとなり、先生方は全員そちらへ。去年の担任の先生がちょっとうるうるしながら、「頑張ってましたよ」とお声をくださった。れんれんが幼稚園で頑張れたことがあった日に、「嬉しくてケーキ買って、娘とお祝いしちゃいました」と言ってくださる先生もいる。そのことを「○○先生ったられんれんと嬉しいことあったからケーキ買ったって」と教えてくれる先生もいる。育って伸びていく種がちゃんとある。土からまだ見えていなくても、「見えないなあ」とほじくりだしたりしないで、「早く芽が出ろ！」と焦ったり怒ったりしないで、お日様をあて水をやり育ててくれる人がいる。出た芽が伸びて育っていく様子を同じように待ってくれる人がいる。そんな人がたくさんだと幸せな種がたくさんだなあと思う。

  2006.11.13

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• 就学前健診・・・吉か凶か？！

  ここのところの最大イベントであった、れんれんの健診が終わった。 教室で保護者は待っていて、子供たちが１０人ずつ引率されて体育館で健診を受けるというもの。番号を呼ばれて元気に初めて会った子とも手をつないで出向いたれんれん。しかし・・・後のグループが帰ってきてもまだ戻らない…何だか嫌な予感がしてきた。 グループが戻ってきたら、引率とは違う先生が近寄ってきた。私に用だよねえ･･･違うならいいんだけどなあ･･･しかしすぐそばに気配を感じた。やっぱりね。「ジャンケンのときになかなうまくいかなくて不安そうでした」とのこと。先生が出したジャンケンに勝つように子供たちがいっせいにジャンケンをするというもの。みんなで一斉にできることでそのグループはＯＫ。集団での指示に対応できるか・・・といったちょっとしたテストだなあと感じた。 実はこれをやるって知っていた。だからちょっと練習していた。二人でやった時はできた。でもあくまでも「みんなで」なんだなあ。後で「わかんなかったの？」と聞いたら「わかったんだけど・・・」と言ってた。要は先生の指示にちゃんと集中できていなかった。とっさに判断して行動に移すのも苦手。スピード勝負みたいのは興味の範疇外。初めての場所、知らないお友達・・・あまり得意なシチュエーションではない。 「もしご家庭でお困りのことなどあれば・・・よかったら校長とお会いになりませんか？」そう来たか･･･だんだんブルーになってくる。「他にもご相談されている方がいるので、ちょっとお待ちになっていただきますが」他にもいるのか･･･なぜかここで心が動く。みんなの中で「あれ？」と感じられたのなら仕方ないと降参（笑）。この時点ではまだまだブルー。きっと普通クラス無理とか言われるんだな･･･ いざ、校長室へ「こんにちわ～」れんれんのしっかりした挨拶になんだか心が軽くなった。　「お母さんが一番心配なことは何ですか？」「ずっとゆっくり発達してきました。　一般的な６歳の子供にくらべると明らかに到達点が違います。」「具体的には？」「体力的にも、運動能力的にも、コニュニケーション能力もすべてです。　ですから同じ教室で同じスピードで物事を共有するには、　先生方のちょっとした声がけと手助けが必要です。　全体での指示を自分事として捉えられるか、　そしてやるべきこととして行動することができるかはそこにかかっています。　家庭で無理にそのスピードに合わせて頑張らせすぎるつもりはないので、　そんなんで普通クラスでやっていけるかが心配です」 これまでの様子、幼稚園でのこと、私の意向を伝えた。校長先生はれんれんの様子も見ながら、「ちゃんと今だって落ち着いているし、お話もわかっている。　普通クラスでやってみましょうよ。　個別のクラスへ行くかどうか決めるのは今すぐじゃなくてもいいと思います。　子供が必要な手助けを出来る限りしていきたと考えていますよ」えっ今、何て言った？普通クラス無理って言わなかったよね。 「お母さんは一人で考えないでもっと学校へお話をされてください。　就学前でも気になることがあればいつでも来てください。　今日のお話を踏まえて担任のことも決めますし、担任にもちゃんと伝えます。　お母さんがたとたくさんお話をしたいと考えています。　先生たちにはそのことを常々話しているのですよ。　担任に話しにくいことは直接私のところにきてください。　れんれん君がそうかどうかは別にして、軽発達障碍の子供はたくさんいます。　どう支援するのかもやはりそういった話し合いが大切です。」 　　れんれんともいろいろお話をされていた。　　「牛乳飲めるようになるといいなあ」という先生に対して、　　「わかった」と力強い返事。（たぶん飲めない）　 最後に「出来ることを伸ばしていく。自信をつけさせてあげることが大切なんですよ」と聞いて、不覚にも涙がでてしまった。　　　れんれんが「元気だして」と言った。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　元気だすよ･･･っていうか出た。前向き方向へ背中を後押ししてもらえるとは思っていなかったので嬉しかった。校長室を出ることはすっかり前向き。私に見る目があるとしたら、この学校悪くない。（私の見る目があやしいが） 今回の健診にあたって、「事前に何も言わなくていいんですよ」というアドバイスをもらっていたから、今日そのとおりにしようって思って行ったのに、見破られてしまった（ひきつり笑）。それについては、よかったような悪かったような・・・ 来週は「地域に学校を開く週間」らしい。授業参観してこよう。 とりあえず信じよう。学校を、れんれんを、私を。

  2006.11.09

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• 

  ちょっとの工夫で過ごしやすく（２）リュックの肩ずれ防止バンド

    リュックの肩ずれ防止バンドを作りました。年長さんくらいになると男の子はリュックの子がわりかしふえる。斜めかけかばんよりかっこいいらしい。れんれんもご他聞にもれず･･･「リュックで行きたい～」お友達の真似をしたいらしい。ランドセルの練習にもいいかな～もうすぐ遠足で山登りにいくしなあ～ちょうどいいなあという感じ。でも、肩からずれてどうもいまひとつ。両手があくから、ダダダッ･･･と走っていても何だか紐が気になるようす。ずれないにはプラスチックでできていて、カチャンと胸の前で合わせて留めるのがあるけれど、手先が不器用だったりするのでどうも出来ない。出来なくってイライラしたりするし、その度に誰かに手伝ってもらうのも何だし、モタモタしている間に次の動作に移れなくてやる気がうせたりするのも楽しくない。それに遠足。荷物を出したり入れたりはもちろんのこと、年長さんの山登りはちょっとハードらしいので、リュックがちゃんと背中にあるのは絶対条件！！ならばと作った、名づけて･･･着脱簡単！マジックテープバンド！！（ドラえもん風に）名前のとおりだけれど･･･  　　 布で土台を作ってそこに、半分に切ったマジックテープの「くっ付く方」と｢くっつける方」を縫い付けるだけ。 　真ん中にリュックの本体がきてぐるりとまわしてくっつけて留める。リュックを背負ったら胸のところでくっつけるだけ。マジックテープは着脱が簡単。布製なのでずれない。リュックをはずしてもその位置にあるので、バンドどこへいった？と探さなくてもよい。今日から早速…幼稚園のママにも「それいいねえ、遠足あるし作ろうかなあ」と評判上場。そ～だ。れんれんに優しいものはどの子にだって優しい！！さて、使い心地は…「自分で出来るよ～♪」と嬉しそう。今日のれんれん、いつもよりがんがん走ってました。

  2006.11.08

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• 就学時健診前に・・・・・・

  今週、れんれんの就学時健診がある。れんれんの発達に気になるところがあることを、どう伝えようか考えている。３年前に「広汎性発達障害の疑い」という微妙な診断を受けた。心理療法士さんのあまりにも「決めつけ」たものの言い方に疑問を感じた。その後のセンター長さんの話では、「今すぐ療育の必要性が感じられない」といったようなコメントだったと思う。通園施設へはたくさん待っている子供たちがいて、しかも優先順位的にはもっとれんれんは後のようだった。それがよかったのか悪かったのか…療育センターでの療育はしてこなかった。年長さんの今、あのときに「こういったことは難しいと思われます」と療法士さんに言われたことを気がついたら普通にこなしていたりする。苦手だといわれていたことは、じっくりと時間をかけて働きかけてきた。小学校に向けて…という設定で進めてきたこともある。無理やりにならないように、興味を持たせるように、本人の「そのときを待って」、・・・だからほんとうに時間がかかるし、間に合わないこともたくさんある。物事への興味の偏り。コミュニケーションの能力はいまひとつ。手先が不器用であること。ほんとうはもっとしっかりやるべきだったのかもしれないけれど、私はれんれんも私と同じ感覚だと思ってしまいがち。ついついやりすぎてしまう。だから、冷静にれんれんを見るには私自身がゆっくりじゃないと駄目だった。でも、幼稚園ではちょっとした先生の声掛けやお友達の助けによって、苦戦しながらもやってきた。子供の力はう～んとあるなあと思ったりもする。本人は幼稚園が好き。そのことはとても大切なことだと思う。momomamaさんのブログで、小学校は確かに、幼稚園より厳しくなりますね。支援の波は着々と進んでいますが、とてもスロ-だと感じています。学校が常に話し合う姿勢を見せてくれ、関わる先生方が、共通理解をしてくれている学校は一応○と思ってもいいかと思います。一番子どもが混乱するのは、先生によって、関わり方が違ってくる事です。よ～く、学校を見て、わかってくれそうな先生を味方につけると良いですよ。というコメントをいただいた。先生の目から見た今を知れるのは本当に心強い。いろんな学校のいろんな現実がある。この間、小学校を見に行ったときは「なんとかいける」と思った。話を聞いてくれそうだ…と思った。私にできることは何だろう。私がするべきことは何だろう。　　　もっと具体的にれんれんの今を説明できること。　　　　　　もっと具体的にれんれんに必要な助けを考えること。このときに、療育センターに行ってたりすると、ちゃんと分析されているのかな～とも思う。でも、今更そんなこと思ってもしかたがない。　　　　　「きっと大丈夫」そう思って進んでいくしかないなあ･･･

  2006.11.05

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• ひたすらお絵描き･･･先生いないかな？

  れんれんはお絵描きが大好き。自分で描いたり、大人に「こうやって、こうやって」と描かせたり･･･。見ていると、自分の中でイメージしたものが書きあがっていく過程を見るのがすごく好きなよう。車を書くときに、前から、後ろから、いろんな角度で描いたり描かせたり。この頃は立体的に描いてみたいようす。いつもいつも納得行くまで、ずっと描き続けている。だからって特別に上手いわけじゃない･･･。でも、私はれんれんのそんなお絵描きの時間をとても大切にしている。 私もせがまれれば描くには描くけど、れんれんばっかりに付き合うと、まーちゃんが焼きもちを焼くし、家事があったりでなかなかじっくりとはいかない。すごーくしつこいから、「も～やだ」ってなる。それに、凡人の（？）私では、「絵を描く」という空間においてれんれんの中の何かを引き出すには力不足だと感じている。 お絵描き教室･･･とも思った。 が、１．描きたいものが決まっているので課題があっても 　　　　それを描くかどうかわからない。 　　２．自分が描くだけでなく、大人にも描いてほしい。 　　３．ちょっと扱いにくいところがある といった点から難しそうだなあ～ ひたすら彼とお絵描きの時間を共有してくれる場所や先生を探しているがなかなか。定期的にそんな時間が持てると、彼の中のエネルギーがちゃんと消化されると思う。 何の根拠もないけれど、きっといいような気がする。子供はやりたいことをやりたいだけ…大切にしてあげたいなあ。いい出会いがありますように。

  2006.11.02

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• 大爆発

  ここ最近、幼稚園が午前保育のときに降園後に近くの公園にみんなで集まってお昼して遊ぶ…という地区の集まりがよくある。「みんなでお昼しませんか～」っていう軽い集まりなので、行かなくたって別にいい。子供たちに話すと「行きたい～」と必ず言う。でも、でも･･･回を重ねるごとに「何か」が私の中にたまってきた。ずーっとずーっと気になっていることをつきつけられているような時間なのである。　　　れんれんはお友達とうまくやれない。たくさんの子供たちの中で楽しそうにやっていないのは彼だけである。そう見える。たくさんのママたちの中で楽しそうにやっていないのは私だけである。そう見える。お友達とつるんで遊んでいない子もいる。あっちこっちで「仲間にいれてくれない」だの「意地悪された～」だの揉めている。ママとのんびり楽しく遊んだり、お友達のところへ行ったり落ち着かない子もいる。でも、適当にごちゃごちゃしながら過ごしている。れんれんはいっつも一人でいる。一人で遊んでいるわけでもない。ぼんやりと立ち尽くしているか、ブランコに揺られている。それか、ママたちに「お菓子、お菓子」って言っている。どっかのグループにくっついているときもあるけれど、くっついているだけ。相手にされない…。たまに声を掛けてもらっても、うまく返すことが出来ない。お砂場でもどこでもちょっと出来ないことがあると、ぐずぐずと言い出す。「ママ来て、ママ来て…」子供たちの中でいろんなことが起きている中で、れんれん一人ママなしではやっていけない。それでも、「行きたい」って言うから行く。みんなの中に居たいんだなあと思って行く。でも･･･続くとほんとうにしんどい。れんれんの中にある豊かなものを見つけて嬉しかった気持ちも、日々成長している姿に確かな伸びを感じた気持ちも、れんれんが大好きで大好きで…という気持ちも、どこかへ行ってしまう。こんなときどうすればいいんだろう。こんな気持ちになるとれんれんに当たってしまう。「怒ってる？ママごめんなさい」れんれんが悪いわけじゃないのに。みんなの中でのびやかに楽しそうな笑顔を見たいだけなのに。それも私のエゴなのかな･･･

  2006.10.31

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• なみだ、なみだ

  今日、れんれんのクラス懇談会があった。ママたちひとりひとりが先日の運動会の感想･･･というよりリレーの話をすることになった。私もリレー前の気持ち　や、当日リレーをみて思ったことを話した。それぞれママたち、思い返しては再び感動が…である。「ティッシュ、ティッシュ」と箱がまわる。私は嬉しいことがたくさんあった。「れんれんが運動会の前の日にお休みしましたよね。　帰ってきたら子供が、れんれんがいないと困るんだ。みんなで走るんだよ。　れんれんに電話するってきかなくて･･･」「れんれんが速くなったんだよって子供が喜んでました。」「作戦会議をして、れんれんはＲ君が大好きだから、バトンを渡すのをＲ君にしたら、　今日は２位になったんだよって嬉しそうでした」もう、みんな泣かせないで…。（今日なんでマスカラなんてつけてきたんだ私）子供たちはみんな自分自身がリレーをどう走るか…それぞれいっぱいいっぱいだったはず。でも、こんな風にお友達を振り返る優しさがあった。そして、思った。おうちで「れんれんが遅くって」って言った子もいると思う。でもきっとママたちがそれぞれ優しい気持ちや思いやる心をちゃんと教えてくれてたんだな。クラスみんなで一周ずつ走った。さまざまな子供たちの思い。ママたちの思い。先生の思い。やっぱりリレーがあってよかった。「ママね今日、すごく嬉しいことあったんだよ。優しい気持ちたくさんもらったんだよ」「そう？そうなの？」「れんれん、ありがとね。ママに嬉しいくて優しいのたくさんありがとね」　　寝る前にお布団の中で言った。「そう？そうなの？」にっこりして「おやすみ」って言ってれんれんは目を閉じた。

  2006.10.27

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• 

  れんれん６歳

    　　　　　　　　　　　　　　　　　　英語のレッスンでHelloweenごっこをしました。  今日は、れんれんの誕生日。６歳になった。発達に不安を感じて「この子より先に死ねない」まで思っていた。他の子とくらべながら、どうしてもれんれんの状況を受け入れられなかった。そんな自分が嫌で嫌で、こんなはずじゃなかったと思っていた。でもでもでも・・・・れんれんが大好きだった。いろんな出会いがあって、少しずつ涙で曇った視界が開けていった。どんどん澄んでいく視界のなかで、小さな足でしっかり立っているれんれんを見つけた。小さな手でちゃんといろんなものをつかんでいるれんれんに気がついた。もっと早く気づければよかったな…とも思う。でも、まわり道しなければわからなかったこともある。お誕生日おめでとう。うちの子に産まれてきてくれてありがとうね。大好きだよ。

  2006.10.23

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• 幼稚園ママとの関わり

  れんれんたちの幼稚園の行事に「父母レク」というのがある。子どもたちの運動会が終わった次の週の水曜日にママたち（パパもあり）が運動会をやる。運動会といっても、体操みたいなダンスをやったり、クラス対抗でちょっと走ったり、全体でレクリエーションをする。おもしろいのは保育中の園庭でやるってこと。で、子どもたちは別にちゃんと並んでそれを応援したりはしない。うろうろして、ママだ～って寄ってくる子もいれば、教室で遊んでる子も入るし、友達と森へ入っちゃう子もいる。はりきって旗をつくって先生といっしょに応援してる子もいる。適当だ。今回、その委員になってずっといろんな打ち合わせや準備をしてきた。今まで「何気な～く」参加していたので、こんなに大変だとは知らなかった。園の行事や父母会のサークルみたいな活動で目立つのは嫌だと思って過ごしていた頃があった。それは、れんれんの発達がみんなとちょっと違うことを引け目に感じていたから。どーせ、みんなとは仲良くなれないよと拗ねていた。ただでさえ、心配事ばかりなのに、余計なことに時間を取られたりしたくなかった。私とれんれんはみんなと違う、そう思っていた。でも、でも、いつの間にか変わっていた。幼稚園でママたちといろんな活動をするのがとっても楽しくなっていた。いっつも、周りのママたちに助けられてきた。年少さんの頃、「ママがいい～」と園へ向かう坂道で泣き、立ち止まっていたれんれん。そばには小さいまーちゃん。どっちも抱っこで困り果てていると、いつも「抱っこしてあげるよ～」って、いろんなママがまーちゃんを抱いてくれた。「先生呼んでくるね」って、帰り道を引き返してくれたママもたくさんいる。知ってるママも知らないママも･･･。お家で子どもたちが話すれんれんのことをたくさん教えてくれたママたち。運動会のリレーの後は、会うママ、会うママがみんな「れんれんすごかったねえ」って言ってくれた。私の不安や心配を知っていたんだなあって思う。そんな風にあったかいものがあったから、気持ちがほどけてきたんだと思う。同じ競技を担当していたママたちと「おつかれさま～」ってちょっと涙ぐんで、れんれんのクラスがクラス対抗競技で優勝してまたみんなでちょっとじーんとして、帰りにれんれんとまーちゃんと手をつないでいてスキップしそうに嬉しかった。

  2006.10.18

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• ママのばか

  運動会が終わった。年少のまーちゃんと、年長のれんれん、二人そろっての幼稚園では最初で最後の運動会。今年の運動会、とにもかくにも「れんれんのリレー」、そればっかを思っていた。そればっかを心配していた。でも、でも、でも･･･　　　　そんなことばっか考えていた私、ばかだった。まーちゃんの笑顔いっぱいの踊りをみていたら、おうちでたくさんたくさん踊ってみせてくれてたなあ～って思い出した。かけっこではママめがけてとっても嬉しそうに走ってきた。初めての運動会で、もしかしたら緊張してたかもしれない、恥ずかしくて「やりたくない」っていうようなところもあるのに･･･。何かそんな気持ちをほぐすようなことお話してあげられていたかな･･･れんれんの踊りにはびっくりした。年少さんの頃は、運動会の間ほとんど先生に抱っこかおんぶだった。堂々と楽しく、力強く…よくあんなにもしっかりと…。そういえば、スキップするようなお馬さんのようなことをよくやっていた。ちゃんと練習していたのだ。お友達も、れんれんより小さなお友達も、みんな去年よりもうんとお兄さんお姉さんになっていた。頑張るすがた、いきいきとした顔を見て、なんだか「リレーで頭がいっぱいだった」ことがちょっと恥ずかしかった。なによりもそう感じたのは、皮肉にもリレーのとき。れんれんはすごくすごくかっこよかった。トラックを一週する姿、おおげさだけど何だか遠くに感じた。いつもいつも心配で手の中にいるれんれんじゃない気がした。みんなのいろんな思い、それはそれ。ママの心配、それもそれ。れんれんは自分の気持ちでちゃんと走ったような気がする。青空の下、どの子もみんな輝いていた。キラキラとかがやく一日をありがとう。

  2006.10.14

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• パパと私、それぞれ

  子供たちの運動会があるから、パパが中国から一時帰国した。れんれんとまーちゃんが一緒に出られる最初で最後の幼稚園運動会、仕事が忙しそうだったが、どんな手をつかってでも（？）パパを日本へ…と思っていたので心底ほっとした。それにしても、パパがいるとこんなにも子供たちは楽しいのか…と思った。れんれんにいたっては目の輝きまで違う。すごーく楽しそうで伸びやか。そりゃそーだろう。「あ～れんれんが心配だわ」と何かと湿っぽい目線でみるママよりも、「大丈夫だよ～」ってありのままを見守ってくれるパパといる時間、居心地いいだろうなあと思う。けど、まあそれでいいかな。私は私。れんれんがぶつかっていること、困っていることに具体的な策を練るのは、やっぱり普段一緒にいる私のほうが向いていると思う。「ママは怒るからパパがいい～」とか言ってにまっと笑うれんれんだけど、たぶん私のことも好きなはず。　　　・・・ついでに言うが、パパがいるとやっぱり私も落ち着く。明日はいよいよ運動会。楽しい一日になりますように。

  2006.10.14

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• 小学校へ行きたくないってママが思う、でも負けない！

  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　すごい、落ちてます…ごめんなさい１０月になった…ということは、就学までほんと半年。はっきり言って、まだ信じられないという感じ。ランドセルも学習机もまったくピンとこない。この期におよんでまだ、逃亡計画もある。でもそれは、れんれんのためじゃなくて私のため。　　　私が小学校が始まるのが嫌なのだ。同じ学年にれんれんと私の今までを知っているママは誰一人いない。こんなことを不安に思っていてもしょうがないのだけれど、ほんとは、とてもとてもとてもとても・・・・・・・　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　怖くて寂しい幼稚園に入ったばかりの頃、他の子が毎日登園しているのに、れんれんは週３回登園だった。あの時のなんとも言えない孤立した気持ち、お友達の中でどこか違うれんれんを見てしまったときのなんとも言えない切ない気持ち、小学校で待っているのはそれよりももっと強い同じような気持ち…？？？気持ちを立て直しても、立て直してもやってくる、こんな思い。ほんと、しつこい。　　でも、負けない･･･つもり。

  2006.10.06

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• みんなでリレーってしなくちゃいけないの？

  もうすぐ、幼稚園生活最後の運動会。年長さんの最大のイベントは　　　　　　　　「クラス対抗全員参加リレー」すごくすごく感動する！知ってる子がいてもいなくても、とにかく一生懸命みんなで走るその姿に感動した。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　去年は・・・・けど、今年の私、冷めている･･･っていうか、素直にその瞬間を待てない。クラス全体で優勝に向けて、子供たちすっごくすっごく頑張っている。足の遅い子やちょっとハンディのある子のことも、どうやったら守ってあげられるか・・・年長さんくらいになるとたくさんの話し合いをすることもできる。れんれんが「速くないよ、ボク」って言ったら、「速いのがえらいんじゃないんだよ、頑張るのがえらいんだよ」って言ってくれた子もいる。走るのがあんまり速くないれんれんの順番も一生懸命話し合ったみたい。「れんれんは、りー君が好きだからバトンをりー君に渡せばいいんじゃない？」「れんれんの次は足のすっごく速い、たー君が行けばいいんだよ」でも、そこが問題なのだ。繰り返し言う。みんなとても頑張っている。遅い子になんか言いたい気持ちもあるかもしれない、けど、仲間を思いやって頑張って作戦会議とかしてくれている。頑張っているのだ、とても熱くでも、れんれんは残念ながらそこまで熱くなれないのだ。背が小さいのも足が遅いのも問題じゃない。みんなと同じイメージを持って、そこに向かって自分の中でいろんなことを考えながらそこに合わせていく力はまだとてもみんなには及ばない。れんれんにクラスのお友達がたくさんの提案をしていても、よく話が見えなくて、お友達がたくさん来てくれたことだけが嬉しかったれんれん。そんな、れんれんの様子は「ちゃんとやっていない」風にお友達にはうつるという。「リレーでどうなりたい？」って聞いても、「・・・・？」なのだ。だから、たくさんたくさん話している。毎日、毎日。「どうして、みんながあんなに頑張って走っているか知っている？「・・・・？」「あのね、一番になりたいんだよ。れんれんのクラスが一番になったらどんな気持ち？」「嬉しい」（顔がほころぶ」「じゃあね、クラスのお友達がみんなで頑張らないとなのね。頑張れる？」「頑張れるよ」「じゃあ、足が遅かったらどうかな？困るかな？」「困る」「…遅くてもいいんだ。いいんだよ。でも、練習したらどうかな？」「ボク速く走りたい」「そうだね、じゃあみんなが練習しようって言ったら、一緒にやってみる？」「うん」ほんとは、こんなこと言いたくない。だって、リレー優勝することよりも、みんなで走ることがただ楽しいだけなんだもの。いいじゃん、それで。ただ楽しくて、いいじゃん。どうしてそんなに頑張らないといけないのかな。いつか、そんな風にみんなと何かの目的に向かって一生懸命になれる日が来るかもしれない。そんな気持ちがどれだけ大切か私だってよくわかっている。頑張れたことへの達成感。仲間がいるということへのなんとも言えない幸福感。そんなことを積み重ねて大人になって欲しいと思う。けれど、５歳の今、れんれんにはまだちょっと難しい。それでもいいと思っているのに･･･むずかしいな。

  2006.10.04

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• 

  つみき、つみき、つみき！！

  「つみきのワークショップ」に行ってきた。主催の団体は、遊びやワークを通じて健常児と障がい児の共育をしている。れんれんはつみきを遊びのアイテムによく使う。なのできっと楽しめるなあと思っての参加。何を作って遊ぼうかなあなんて行ってみたら、そこには、ものすごい量のつみき。子供が５人くらいは入れるドームが３個も作れてしまった。一つ一つのサイズはいつも使っているつみきのサイズと変わらない。つみき、つみき、つみき！！あちこちで高く高く積みあがる。ときどき、ガラガラと崩れ落ちるものすごい音がする。それがまたおもしろい。わざわざ崩すために作ったり…。それにしても、なんて気持ちがいいんだろう。木のにおい、木のぬくもり…。気がつけば、私もつみきにすっかり夢中。   「お兄さんがつみきでなんでも作れるよ～」と言ったら、それまでおとなしくお話を聞いたりデモストレーションを見ていたれんれん、すくっと立ち上がって、「エレベーターも作れる？」。「作れるよ～」って返してもらったら、満足げにまたもとの場所へ。 あんなにたくさんの人がいる中で、自分の思ったことをちゃんと伝えられるんだなってびっくりした。こんな小さなことがとっても嬉しい。 まーちゃん作　「おうち」

  2006.10.01

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• 公立小学校へ、いざ出陣！！

  今日、来春かられんれんが通うことになるであろう小学校に行ってきた。実はこの学校、私の中で印象が　　　　　　　　　めちゃめちゃ悪い何でかって言うと、去年ちょっと見学しに行ったときに窓口になっていた先生が、死ぬほど感じ悪かったからだ。　「学校で特に取り組んでいることとかありますか」って聞いたら、　「見ていただいたとおりです」って…　　勝手に見ろとばかりに、廊下にほったらかしにしておいて、　　何が分かるんだよ～　　　おまけに、帰ることを伝えようと職員室を覘いたら、何も言わずに手を差し出してきた。　　首からぶら下げていた「訪問者」の札を返せという手だった。　　帰り際に、「こりゃ駄目だ」と言って、来客用のスリッパをバタンと下駄箱に　　しまったのを覚えている。そんなこんなで、「けっあの学校…」みたいに思っていたが、通っている先輩ママに聞くとわりかし良かったりする。うちから歩いて３分もかからない。音楽室の笛の音も聞こえるほどだ。ベランダで洗濯物を干してると、学校へ向かう子どもたちの姿が見える。ちゃんと学校を見て、ちゃんと話もしてこよう。そう思って出向いた。去年の先生が出てきても負けないぞ！！と意気込んで行った。（なぜか戦闘体勢）まず個別クラスの見学。中休みの時間だったので思いがけず先生とお話をすることができた。個別クラスに席を置いて、参加できるものは普通クラスへ。普通クラスへ席を置いて、個別に指導が必要なものは個別クラスへ…通級というやつ。子どもの様子によって対応できるとのこと。前者だと、その子のペースは大きく守られる。小さなステップで伸びていく。後者だと、その子はちょっと頑張り気味になることもある。小さなステップは大きな波にのまれることもある。けれど、先生は下から救い上げていくので、大きなステップも期待できる。「個別クラスの先生と普通クラスの先生が結構いろんなことをざっくばらんに　話し合える環境が出来ていて、それはここの学校のいいところ」って今年来た先生がしみじみと言われていた。この先生がとっても、伸びやかではつらつとした女性で気持ちがよかった。その後で、１年生の普通クラス４つを見た。４組は「大きなかぶ」を班に分かれて発表していた。簡単な劇。やってる子ども達も、見てる子ども達も笑い声が絶えない。ダウン症の女の子がいた。ちゃんとお手伝いしてもらったりして役をしていた。知っている男の子二人が私をみて、にまっと笑ってちいさく手を振った。３組は算数。ティームティーチングの風景を見れた。若々しくかっこいい（？）先生が大きな声で元気な授業。２組は音楽。ピアニカ。曲の説明をしている途中で生徒が茶々を入れたら、「途中で話の腰を折らないで」と怒られていた。ちょっとくらいいーじゃんね、けち。１組は国語。数字の読み方をやっていた。先生が手を叩いて「ぶーぶーぶたちゃん」とブタのまねをしたり、ちょっと劇団風。小学生って高度だなあ～。こりゃ、来年苦労するなあ…とちょっとブルーになりつつも、授業中の教室に招き入れてくれた先生に帰りのご挨拶をした。「ちょっと発達に心配があるんです。普通クラスでいいか悩んでて」「あら～今どき、そんな子たくさんいるわよ～。」「でも、普通クラスやっぱりレベル高いですね」「何、言ってるの～。２学期よ、もう９月も終わりよ。やっとまとまりかけたのよ。最初なんてねえ、お母さん～なんて泣く子もいれば、授業中にどんなに話しかけてもなーんにも言わない子もいるしねえ…。もうはちゃめちゃよ」「発達に問題のある子がいるとクラスは大変でしょう・・・？」「いろんな子がいて、いろんな先生がいるの。いろんな問題もあってその中でいろいろ学ぶのよ」「うちにいらっしゃい」体育会系のベテラン女先生は最後にそう言った。れんれんがどんな風に小学校生活を送るのかはわからない。でも、幼稚園だってそうだった。いろいろなお友達の中で、上手にうまく交われないちょっと変わったれんれんは、ちゃんと自分の場所を見つけたように思う。まだ微妙にずれているけれどお友達にも大切にしてもらっている。大切にしているお友達もいる。できることもたくさんになった。だから、小学校もチャレンジしてみよう。ママはね、不安も心配もあるけれど、実はちょっと…ちょっとだけだけどね、わくわくしているんだよ。　

  2006.09.25

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  秋晴れの空の下

    今日は稲刈り といってもボランティア登録をしている公園の小さな田んぼ。 田おこしでは泥だんご作りに夢中。代掻きでは田んぼの中で走り回り、最後にはバッシャーンとダイブ。炊き出しのもち米のおにぎりと持ち寄り野菜のお味噌汁をおいしいねと食べていた幸せそうな顔。 夏に飲んだ梅ジュースはとってもおいしかったね。 ママは梅干がおいしくってびっくりしたよ。 そして秋。稲刈り。大きく育った稲を一生懸命刈っていたね。はじめて持つ鎌が心配でずっと手を添えていたけど、「自分でやる」って・・・見ているほうはおっかなびっくり。小さな手でしっかり稲穂をにぎって、なかなか鎌が進まなくて、それでも頑張っていたね。 秋晴れの空の下で食べた栗は甘かったね。  

  2006.09.24

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• そうやって脳を使ってるのね・・・

  今日は、れんれんとブレインジムのセッションにいってきた。ブレインジムって聞きなれない言葉。簡単に言うと、脳の働きを統合させるエクササイズ…らしい。エクササイズはキネシオロジー（分野としては筋肉と脳の働きについて）に関連した２６種類の単純な身体動作。れんれんがどうこうというよりも、脳の仕組みの話がとても面白かった。人間ってすごいなあってしみじみ思った。小さな何気なく行われている日常の動作の裏側にこんなにも緻密な動きがあったなんて…。・・・ってそれはさておき・・・れんれんは「脳も体も右側で動いている」らしい。「なんでそんなことがわかるの？」とたずねると、絵の描き方や動作を見るとわかるらしい。そういえば、セッションの始めにずーっと二人でお絵描きをしていた。車は横から見たとこ、上から見たとこ、アンパンマンのキャラクターなどなど。れんれんのお絵描きにしっかりつきあってくださって…と思っていた。いろいろお話を聞いていて、個性的だがそれゆえに現代社会の中では生きにくいんだなあと思った。　　　　　　　　　「そうだったのか…」と、ほっとした。何かがストンと落ちた感じ。だから、あんな感覚なんだな…と思えた。れんれんはブレインジムのエクササイズをやってみることにした。意外と本人は楽しくやっている。私も右脳的な言語表現…とやらを意識しなくては。これは私にもっとも大切なこと。　れんれんの伸び行く力を信じること。　今のれんれんをしっかりと受け止めること。けど、エクササイズだけやってればいいってもんじゃない。やっぱり、これからも「自分でやる！」のタイミングはちゃんと見てないと。「出来ないよ」の涙には「こーやるんだよ」と優しく（…？たまには怒るよ）、根気強く（…？たまには短気でます）つきあっていかないとね。ブレインジム　http://www.kinesiology.jp/braingym/　　　　　　　http://homepage3.nifty.com/lympha/

  2006.09.21

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  森で育つ

    　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 子どもたちの行っている幼稚園には大きな森がある。四季折々の果物や野菜が育っている。春にはたけのこご飯。初夏には梅ジュースに梅ジャム。さくらんぼやびわは採れたてをいただく。みかんで作ったマーマレードは格別。畑でとれたお野菜でカレーをしたり、闇なべをしたりする。森にはたくさんの虫がいる。男の子たちはカブトムシやクワガタを競うように見つける。せみのぬけがら。大きな青虫。かいこにやる桑の葉。どくだみ茶をするのにどくだみ摘みをする。今日はスタッフになっているママたちの会の集まりがあって、降園後に、子どもたちと森の散策をしながらのクイズスタンプラリー。「秋になったら色が変わるよ。みんなの手の形に似ているよ、なーんだ」「もみじ～」「おかいこさんが大好きな葉っぱだよ。なーんだ」「くわのは～」さすがだなあ～。森の中で四季を通して育っている子どもたちだなあ～なんて感心していた。・・・が、うちのれんれん、まるでわかっちゃいない。ちょっと～ここに３年通ってるんですけど…そんくらい常識でないの？？？ちょっとしたショックはまだ続く。「これなーんだ」（せみの抜け殻をみせて…）「・・・・・わかんない」「すっごいでっかい虫だ、何だろね」（５ｃｍ以上はある青虫をみつけて）ぜんぜん興味ないらしく、問いかけに無反応。「わ～すっごい大きい。怖いなあ。何だろね」でっかい声で問いかけてみた。「・・・・なんだろね」「あ・お・む・し　でしょうに～」ったくもう。「もういい、わかった」もういいって何なのよ～。息子よ…あんたの愛しているのは車だと知っていたさ。けれど、ちょっとくらいこの森も愛したらどうなのよ…。ぼくらはみんな生きているのよ～。命が育まれて、それを共有して…って思っている間に、おいおいおい。ブランコではりきっているれんれんでした。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

  2006.09.20

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• れんれん共育の集まりに行く！！

  今日は初めて「共育」の集まりに行ってきた。そこは、「障がい児と健常児が共に活動できるためのプログラム」を行っている。それなら、れんれんだけじゃなくまーちゃんも行って楽しめるなあと思い、いつもよく遊ぶお友達と一緒に参加してみた。行くと、広いスペースに３歳くらいから小学３～４年生くらいの子どもたちが集まっていた。活動の主宰者らしき女性、それから何人かのスタッフ。若いお兄さんお姉さんもいれば、ちょっと年配の方々もいる。れんれんは一緒に行った小学校のお姉ちゃんとすんなり輪に入って、お名前を言ったりしていた。始めに、輪になって唄を歌い、そしてつないだ手をほどき、今度はみんなで歩く。それから、お部屋の２つの場所でタンバリンを叩いて、音のするほうへ走っていく。「タンタン」と叩けば座る。「シャラララ～」と振り叩けば立ったまま。何気ない動作の中で私が気に掛けてみていたのは、「みんなに語りかけた動作の指示をちゃんと聞くことができるのか」ということ。私の中で、小学校に入る前に「ここまでは…」という幼稚園での目標があった。年少さん　…　先生からの全体への問いかけのときに、　　　　　　　れんれんは補助の先生に「今、何をするのか」教えてもらってから行動できる。年中さん　…　だんだんその回数を減らしていくこと。　　　　　　　「今、何をするのか」よくわからなくても、先生からの全体の問いかけには　　　　　　　耳を傾けることができる。　　　　　　　「あ～いま、せんせいがおはなししているなあ」と注目できる。　　　　　　　その後、お友達の行動を見て真似ることができる。年長さん　…　先生からの全体の問いかけに耳を傾けて、お話の内容半々、　　　　　　　お友達の行動を見て半々、簡単な内容なら「今、何をするのか」　　　　　　　行動を察して動くことが出来る。　　　　　　　いちばん後ろでもいいから、自ら把握してちゃんと集団行動をする。今日の様子を見ていると、最初の頃はまあ「年長さんライン」の感じがした。でも、やっぱり集中力が欠けてくると「ぼんやりさん」になっていた。途中で何度か、「先生がお話するよ、聞いていて」とか、「お友達はどうしてる？」と言わないとねえ…といった感じ。どのくらい先生からの指示を把握していたかは「？」である。みんながやるように真似ていたのかもしれないけれど、短時間の中でこういった場面が繰り返し、繰り返しあるのはいいなあと思った。しかも、長縄をやったり、ボール投げをしたり、走ったり、ストレッチをやったり…と、体を動かすのがいい。よく言われる「感覚統合的」な動作がさりげなく入っていたように思えた。グー・チョキ・パーを手と足で同時にじゃんじゃん出していったり、ケンケンしながら競争したり、後ろ向きの動作を取り入れたり…れんれんは、一緒に行ったお姉ちゃんが行くなら、「また行く。楽しかった」と言っていたし、ちょっと通ってみようかなと思う。小さな子から小学生の子どものなかに、いろんな個性の子どもたちがいた。ずっと通っている子どもたちのなかでは、そこの垣根はとても低かったように思う。障がいを持った子も持たない子も、ひょいひょいとその世界を行ったり来たりしている。ほんとうはバリアフリーなのが理想なのかもしれない。でも、「違い」はあるのだ。子どもたちだからこそ、その「違い」は肌で感じ取ってしまう。時にはとても残酷だと思う。でも、垣根を行ったり来たりできるのならば、そのうちに垣根を億劫に思わなくなるかもしれない。混合教育や共同教育、現場ではとても大変なんだろうな…と今日、改めて思った。でも、絶対にそこで生まれるものは人として尊いものだとも改めて思った。

  2006.09.17

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• どっちの小学校・・・まだまだ決められず

  今、幼稚園の同じ地区に年長さんがれんれんを入れて１０人。年少さんからずっと、れんれんと一緒に成長してきたお友達だ。れんれんのことでたくさん切ない思いをしてきた私のこともずっと見守ってきてくれたママたち。春かられんれんは小学校へ行く。たくさん考えて、公立の小学校へ行こうかなと思っている。考えていた私立の学校は今の家からは通うのはちょっと無理。お引越しのことも考えた。そうなるとまーちゃんも転園となる。二人とも「お引越しは嫌だ」といった。小さい子どもだから、行ったら行った先でまた順応していくのだろうけど、どうしても踏み切ることが出来なかった。今までの暮らしをリセットすることは、思った以上に私にとって難しいことだった。れんれんにはずっと守られた環境で…と小学校を探していた。公立なんて普通の子でも大変なのに、れんれんになんてとても無理と思っていた。けど、れんれんは「公立行ってみるか…？」と思わせてくれるほどに成長した。だからといって、不安がないわけではない。ずっとずっと悩んで心配してきた。思いを振り返るといまだに泣けてくる。みんなとうまく行かないれんれんとの幼稚園生活は本当に切ないものだった。誰に話したらわかってもらえるのだろう…楽になりたいと思った。だからこそ同じ地区のお友達やママたちには特別な思いがある。パパが出張で母子家庭気味の我が家。私の体調が崩れたときは、幼稚園の送り迎えをしてくれたり、れんれんやまーちゃんを預かってくれたり、ご飯を作ってくれたり…。今、考えている公立の学校はうちのすぐ裏。歩いて３分もかからない。でも、他のお友達はお隣の学区の小学校へ行く。発達のことを理由にお願いすれば、そっちの小学校へいける可能性もないわけではない。「新しい人間関係を作る力を育てるときだね。とても大切な力だよ」と園長先生には言われた。正直いって、とても迷っている。れんれんをわかってくれるお友達や、理解してくれているママたち。そんな環境のほうがれんれんにとっていいのかな…？誰もお友達のいない環境だと一人ぼっちになっちゃうかな…？私にとってもそのほうがいいのかな…？新しい環境でもやっていけるれんれんの力も信じたいな…。３年間かけてじっくり作ってきた関係。とてもとても大切な人たち。シンプルに考えられず、思いは複雑になるばかり。

  2006.09.16

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• 待ってみる～れんれんのひらがな道

  れんれん、数字は読み書き大丈夫。ひらがなはお勉強中。事の起こりは春休み中。いきなり数字だのひらがなだのを覚え始めた。それまではまるで興味なし。ちょっとやってもその時止まり。お友達が街角のちょっとした文字を読んだり、本を読んだりしはじめた。 正直、焦った。 でも待った。それは苦い経験から。私はれんれんに出来ないことがあると、最初は穏やかに一緒にやっていても、そのうち「ど～してこんなことも出来ないの」と詰め寄っていた。ちょっと出来ると「もっともっと」って思った…。 れんれんが泣いても続けさせた。 怒鳴った。 手がでたこともある。 最悪だ。れんれんのことを心配しながら、ほんとは出来ない子のママが嫌だったのかもしれない。そんなのよくないと、やめたい私とやってしまう私。れんれんは、はさみを私が出すと練習だと思って逃げていた。苦しいなか、いろんな出会いがあって、こんなの誰も幸せじゃないって思えるようになった。で、 一切やめてみようと思った。ちょっとずつ無理のないように進めていけばよかったのかもしれない。でも、自分のことが怖かった。何にもやらないのはすっきりした。とりあえず待ってみよう。それから、れんれんのタイミングを待った。そして、いろんなタイミングがあった。靴がうまく履けるようになった時。幼稚園で朝泣かずに門をくぐった時。はさみで真っ直ぐ切れた時。自転車に乗れた時。もちろん、いつも穏やかに待てたわけじゃない。そんなに簡単に人は変われない。そして、数字とひらがなの時。れんれんが楽しそうにおばあちゃんと数字を書いている。誰に言われるでもなく、「お勉強～！」と毎日ノートを広げていた。「線書いて」と、お絵かき帳にマス目を作るように言う。 お絵かき帳も広告の裏も見る見るうちに数字とひらがなでうまる。「見て、見て、僕上手だよ～」と得意顔。それから年長さんが始まり、夏休みが終わって２学期の今…一時中断したり、再開したりしながら、相変わらずのんびりとやっている。「ママお勉強やろ～」と誘ってくれる。逃げ回っていたあの頃があって今がある。私も考えてみたらのんびりだ。

  2006.09.06

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• おともだち

  れんれんは新学期から新しい靴。幼稚園では、履いたり脱いだりしやすいように、スリッポン型の靴にしている。「さ～行くぞ」という気持ちのままに飛び出せるように。ところが、新しい靴はまだ少し堅くて、足の入れ口もちょっと狭い。朝、玄関で…　　　　　　「出来ない～」　　　　　　　　　　　　　とべそをかく一歩手前くらいまで手こずっていた。帰ってきてから、案の条…「靴履くの上手に出来なかった…」「そっか。履くところ、堅いもんね。泣いた？　　　（履けなくてビービー言ったな～先生にやってもらったな～）」　　　　　　　　　　　　　　「泣かないよ。かー君が…」あ～何かやな予感。１学期によく、れんれんに「ついてくんな」って言ってた子だ～。また、いじわる言われちゃったかな？（ブルーだ）　　　　　　　　　「手伝ってくれたんだよ」「へっ？かー君が靴履くの手伝ってくれたの？」「ぎゅうって引っ張るんだよって入れてくれたの」「そーか。よかったね。」「うん！」（にっこり）あ～、かー君ごめんなさい。れんれんのママは、「かー君が来ないでって言ったの」というれんれんに、「ママがれんれんに意地悪言うなって怒ってあげるよ」だの「いじわるかー君あっち行けって行っちゃいな」だの言ってしまいした～。でも、れんれんは「かー君にはかー君のママが言うからいいの」「そんなこと言ったらかー君悲しいよ」と優しい反応。お友達もまた育っていっているんだなあとこの頃よく思う。れんれんは時間はとてもかかったけれどお友達と関わる力が育ち始めてきた。でもそれは、れんれんだけの力じゃなくて、お友達もまた他の子を振り返ったり思いやる気持ちが育ってきたからだ。いろんな子がいて子供たちはいろんな思いを積み重ねて大きくなる。このままそんな風にれんれんもお友達も育っていける環境を…としみじみ思う。小学校に行ってお勉強が大変になってきたら、そんな優しさを育む時間なんてなくなっちゃうのかな。それにしてもれんれんが「売られたケンカは即買い」にならなくてよかったな～。すぐにファイターになるの改めなくては。

  2006.09.05

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• 同じことばだけどなあ

  お友達とみんなでファミレスへ行った。子どもたちはそれぞれ、お子様プレートだのスパゲッティーだの食べていた。ママたちとのお約束で、　　　　「お皿のものはちゃんと食べること。全部食べたらアイスを食べていいよ」となっていた。食事も終盤戦。まーちゃんはちょっとお子様プレートのパンを持て余し気味になっていた。「ジャムつけたら？おいしいよきっと」という私に半ば強要（？）され、「おいしい…」と、なんとか一口食べてた。けど、そろそろ「ママ手伝って」が出る頃だと思っていたその時、　　「まーちゃんのそれ食べたい」「おいしい！！」に反応した　まーちゃんの親友兼ライバル　が突然こういった。彼女とまーちゃんは何かって～とバチバチと火花が散る。ここで普通なら絶対に「あげない」というまーちゃん。それを聞いてますます、「くれ」という彼女。いつもの両者一歩も退かない争いが始まるのかと、目を合わせたママたち。しかし…　　　「食べる？いいよ」とあっさりあげてしまった。これでまーちゃんの皿はあっけなく終了。食後のアイスの切符を一番に手に入れた。　　　　　　　　　　我が娘３歳にしてこの技。このやりとりを見ていたれんれん…彼は始終ご機嫌で大好きな「たらこスパゲッティー」を食べていた。「ちょっとちょうだい」と私が言うと、「ほんとうにちょっとだけね」と念を押してから小さなお皿に取るのを見つめていた。完食するのは間違いない。「もうちょっと食べたい」って言うかなと思っていた。なのに…　　　「僕のも食べる？おいしいよ」私はやっぱりれんれんは優しいなあとしみじみ思った。同じ「食べる？」でも、れんれんはそこに何の策略（？）もない。ただ純粋に「おいしいからあげたい」と思うのである。　　それが、れんれんだ。誰かに食べてもらったり、自分ですっかり食べてしまったり、なんだかんだいって…　　　　　　　　　　　　　みんなで仲良くアイスを食べた。そして、ママたちが「やせなきゃやばいよね～」と言いつつもデザートを食べたのは言うまでもない。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ごちそうさまでした。　　　　　　

  2006.09.02

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• ときどき愕然とするママ

  れんれんは穏やか。お友達がひどく喧嘩をしたりしていると、びっくりして固まったりする。小さい子がスーパーとかで泣いているのをみると、「お友達が泣いていたねえ」と悲しそうに後ろを振り返っている。まーちゃんに私が怒ると、「怒らないで」と言ってくる。幼稚園で誰かに意地悪されて、「やりかえしちゃえ」（←駄目だよねえ）と言ってみても、「お友達が悲しくなるからしないよ」と言う。戦いごっこも好きじゃない。人を出し抜くような意地悪もしない。けど、妹のまーちゃんがお友達との激しい喧嘩で大声で泣いたりすると、　　　　　　　　　突然、怒り出す。でも、「まーちゃんにひどいことしないで…」とかばったり、　　　「何するんだよ～」と相手に向かっていったり、　　　「こうすればいいじゃん」と仲直りの提案をしたり、ということはない。怒り出すというより、興奮してしまう。「れんれんがそんなに怒らなくってもいいじゃん」って、落ち着かせようとするけれどぜんぜん駄目。　　　　　こういうのをパニックっていうのかなと頭をよぎる。　　　　　　ちょっと愕然とする。れんれんは物の仕組みを理解して、「こうすればいいんだな」と動きを想定することが苦手。この間、Ｓ字フックにかかっている「泡立てネット」を取ってと言ったら、いきなりネットの下のほうをつかんで引っ張った。がんがん引っ張っている。で、なんか取れた。「そうじゃなくて、上のほうをもってあげてごらん。　ここ（Ｓ字の切れているところを指し示して）から取れるでしょ」もう一回、引っ掛けて「やって」と言うと、やっぱり引っ張る。とうとう、吸盤で取り付けてあったポールのほうが取れた。カランと風呂場でころげるポールのそばに、Ｓ字フックと泡たてネットが落ちている。「なんでそうやんのよ・・・」ため息が出るときと、思わず怒ってしまうときと、曖昧に笑えるときと、さまざまだけど・・・　　　　　　　　愕然とする。いろんなことに挑戦したり、出来るようになったり、スムーズに進んでいるなあ～なんて思って、　　うきうきしていると・・・引き戻されてしまう瞬間がある。れんれんが「そのうち出来るようになること」　　　　　「やり方しだいでは克服していけること」　　　　　「どうやっても克服していけないこと」　　を、ぜんぶまとめて「時間が解決してくれる」と思っていた。生きていくのに、苦手なことがあってもいいじゃんって思っていた。　　　　　やっぱり、甘かった。　　　　

  2006.08.31

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• 私立の学校説明会にいったときのお話

  気になっている私立の学校説明会に行った。１度目は、６月。こちらは一般受験の説明会。「うちはまだこれから伸びていく子どもたちが今の時点で何ができるか、できないか　ということを判定の基準にはしません。　まあ、合否の結果は抽選みたいなものだとお考えください。　それよりも、親御さんがうちの教育方針を理解してくださることが大切です。」入試でペーパーテストがないのはそういうことか。親子面接がないのはそういうことか。そんな学校はあまりない。特別な受験準備をする必要はないし、ましてやお受験の教室なんて必要ないと、在校生のママからも証言（？）を得た。２回目は７月。その小学校は障がいを持った子どもの受け入れをしている。そちらの枠の入試説明会。「学校生活のなかで、彼らから学ぶことも、また彼らが学ぶこともある。　障がいを持たない生徒が、「仲間に入れてやるよ」というのではなく、　　　　　　　　　　同じ仲間であること。　また、手助けが必要な生徒に対してどれだか学校が変わっていけるかということ　が大切なのです。」実際には、さまざまな問題があったという。子ども同士のことについてもお話をされていた。けれど、ちゃんと問題と向き合う姿勢がとても伺えた。　　れんれんはどっちの枠で受験するべきか・・・・　　その前に、万が一受かったらその学校に行くのか・・・・　　　　　　家も引っ越して、環境はがらりと変わって、まーちゃんは転園で・・・　　うちの裏の小学校でも何とかやってけるかも…　　　　　　　　　　　そこまでして行く覚悟が出来ない。　　　　　　　　　　　　でも、受験しない覚悟も出来ない。　　　　　　　　　　　なんで、こんなにへなちょこなんだ…私は。　　　　　　　　　　　

  2006.08.29

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• れんれん歯医者へ行く（２）

  つづきさて、穏和な先生を前に滞りない診察となるよう祈る私。最初のカウンセリングで印象的だった質問は、　　「今までに病院ではどんな風でしたか？」耳鼻科でのいきさつを話したが、今までそんな質問をされたことなど一度もない。れんれんの病院での嫌な体験を考慮してくれるなんて驚いた。あとは、痛みのこと、　　　　アレルギーについてのこと、　　　　れんれんが処方されているホメオパシーのレメディについて聞かれた。　　　　　　　いざ、診察室へ。れんれんったら、　　　　　診察台でも素直にあ～ん、　　　　　　　　　　　　レントゲン室でもまたあ～ん、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　処置中もあ～ん その落ち着きある態度、口は開きっぱなしといえども、　　　　　　　かなりかっこよかった。先生も、おばちゃん歯科助手さんも始終穏やか。実は、左下奥歯はちょっと深い虫歯らしく、麻酔して削ってという方法が早く虫歯におさらばできるとのこと。けど、始めての歯医者さんでそれはかなりの試練で、次回からは怖くて嫌になるだろうなあ～と（間違いなく耳鼻科と同じ運命）、応急処置ですませてくださった。「次に痛くなったらまた方法はありますから」今回の痛みは、歯と歯の間に穴が空いているために、食べたものが歯茎にささったりして痛かったのだろうということ。今日のところはれんれんに合う材質のものを詰めておしまいだったのだが、その材質を決めるのにＯ―リングを使っていた。治療に使う金属などが合わずにアレルギーを起こしたり、内蔵や脳に機能障害を起こすことがあるそうだ。一見、歯とは関係なさそうな症状も（頭痛とか腰痛とか）、実はそういったことや噛み合わせと関連して考えることが出来るという。そんな風に患者さんのことをまじめに考えてくれる歯医者さんに会えてよかったねぇ～れんれん。ちなみに初診のお代は非常にお高こうございました。ホリスティックな医療が社会的にしっかり認知されるのには、まだ時間がかかるのかな。自然治癒力を大切にしている治癒なのになあ…とただ単純に思います。

  2006.08.26

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• 園長先生

  もうすぐ入園だという頃、園長先生からお話があるというので、不安な思いにかられながら園に出向いた。「年少さんの間は週３回の登園で…」と言われた。とてもとてもショックだった。　　やっぱりみんなと違うんだ…（その頃の私は「みんなと違う」がとても悲しかった）れんれんは発達がとてもゆっくりだから、そのペースで考えると、「毎日の登園は彼に負担がかかる」からだと言うことだった。「言葉が遅いとかゆっくりだからこそ年少さんから来て、お友達のなかで　成長していくことがとても大切です。　同じ年代の子どもたちと過ごすことはとても彼にいい刺激となります。　ただ、　　　　　　過度の刺激は彼にはとても負担なのです。　」穏やかで優しい口調だったけれど、とても強く揺るぎのないものだった。「始まってもいないのに、どうしてそんなことがわかるのですか？　もっと様子を見て決めてください。」「お母さんの気持ちはとてもよくわかります。　けれど私は保育者としての長い長い経験の中で確かだと感じています。」「では、慣れてきたら毎日登園にということにしてください。」「年少さんはゆっくりいきましょう。」「成長を見ながら決めていってもいいのではないですか？」「週３回といっても、行事があったり、それに向けての取り組みがあるときは　もちろん来てもらうのですよ。そのせいで仲間に入れないということはないでしょう。」こんなやりとりが延々と続いた。入れていただいたお茶はすっかりと冷めてしまった。途中で何度も声が詰まって、泣けてきた。　　　「お母さんの愛情はとても暖かくてまっすぐです。　　　　　けれど私たち隣人の愛も信じてください。　　　　とても大切にするとお約束しますから。」　　　　　　　　　　　この言葉に私は負けた。正直言って、年少さんの間は変な劣等感がいつもあった。「手がかかりそうだから週３回で」って思われているような気がした。ママたちの輪のなかにもいつも一歩引いている自分がいた。れんれんと私はこのクラスの正式な仲間じゃない…。みんなが降園後に遊ぶ約束をするのを「聞かないふり」をして過ごした。れんれんは年長さんになった。年長さんになってからの成長は目を見張るものがある。ある日突然、今まで出来なかったことが出来たりするようになった。いちばん嬉しい成長は、「自分でやってみる」ということが増えた。今ならあの時、どうしてあんなにも「毎日行くこと」にこだわっていたのかなと思う。ゆっくりと時間をかけて、彼の成長を見ることが出来た今だからそう思える。それは、大切にされてなければきっと見ることの出来なかった成長だ。私もそんな風なまなざしを少し学んだ。

  2006.08.23

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• やっちゃった

  れんれんは出来ないことがあると、すぐ「ど～やってやるの～」と半ベソをかく。すぐに手を貸さないで知らん顔してると、泣きがひどくなる。今日もそうだった。前開きのパジャマ、着られなくて困っている。「どうやったらいいのか自分で考えなさい」って言うと、ちょっと広げて眺めている。だって、このパジャマ毎日着てるじゃん。ボタンだって頑張ってはめれるようになってるじゃん…と私は思う。ちょっと落ち着いて考えたら出来るんじゃない？そのうち出来ないこと、出来ないと怒られるかもしんない…ってことで、れんれんの頭はいっぱい。（おまけに今日は眠かった）もう、びーびー。私もここら辺が境目。「じゃ、一緒にやったげるね（まー仕方ないか）」　　　　　　か「びーびー言ったって何にもならないでしょ。　　　　　　　　出来るんだから自分でやりなさい！（ったく、うるさいな～）」今回は後者。こうなると最悪。　　すごいいらいらの怖い顔のママ　　　　　ＶＳ　　もはやパジャマを着ることなんて彼方に行ってしまって泣くれんれん床には広がってぐちゃぐちゃのパジャマ。二人のやりとりを背中で聞くまーちゃん。その時だった。「いい加減にしなさい！」と、母登場（里帰り中のため）。「いつも一人でちゃんとしてるじゃない！眠くって出来ない日もあるでしょ。そんな時にやったげてもいいでしょ！」れんれんを抱き上げてパジャマを着せていく。「甘やかさないで！」そう言いながら、一連の出来事を振り返り自己嫌悪。そーだよ、お母さんの言うとおりだよ。れんれんが母にくっついて泣くのを見ると、どんどん押し寄せて来る。あ～やっちゃった…。

  2006.08.18

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• 小学校どうしようか。

  れんれんの年中さんが終わる頃から、心がかなりざわざわしてきた。「あ～年長さんになっちゃうよー。小学校どうしよう」前々から少しずつ私たちなりにはアプローチをしていた。たとえば、公立の小学校を見に行くとか、私立の学校を調べるとか、行ってみるとか、認可されていないシュタイナーの学校も見学に行った。家庭支援の先生に相談をしたこともある。れんれんは彼のペースでゆっくりと、けれど着実に成長してきた。前に発達を見てもらっていた先生に、「小学校に入るまでには、普通の小学校でみんなに何とかついていけるように追いつきますよ」と言われた。でも、あのスローペースでは小学校に入る頃も、「年長さんをやっています」　という感じに違いない。余裕を持たせてもらえるならば、まだ年中さんをやりたいくらいだ。ニュージーランドかどっかでは、男の子の就学年齢が女の子より1年遅いという。そんな制度を考えついた人に会って、「あなたは素晴らしい」と抱きしめてあげたいくらいだ。そんなことも考えると、私の中では海外だって選択範囲内だったりする。小学校に行かずとも、「小学校にまだ行くのが…　（行かせるのが、か）嫌なので逃亡します」と、世界放浪の旅に出て行きたいと思うこともしばしばである。帰国したら、ちょっと変わっているところは　　　　　　　　　　「帰国子女だらからねえ」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　と言っとけばいい。（帰国子女のみなさんすみません）しかし、パパは現実派なので私のような発想にはならない。もし、まーちゃんがいなかったら、パパが単身赴任の間に、パスポートを持って、　　　　　「２、３年、時間稼ぎに行ってきます」といなくなるかもしれない。私は、れんれんのペースが、ある頃から意外と好きなのだ。不安になるのは、みんなと合わせさせなくては…と思うから。気にせずに生きていけるならそっちのほうがいいのだ。まあ、こんなことも含めて（含めるというか一番にしたい）、「いろいろ」考えてまた行動して、とりあえず来春からどうするか…ひとつ決めなくてはならない。　　　れんれんの将来はれんれんのもの。れんれんが切り開く。だけど、やっぱりなるべく彼が自分を好きでいられる空間で、　　　　そして誰かに大切にされて、生きていって欲しいと願ってしまう。

  2006.07.31

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• 発達障害？・・・だめな私

  さて、療育センターを（というか、心理の先生を）信じられなかった私。れんれんにはまだ不安が残る。私には何の専門知識もない。これからどうしよう。「自閉症なら治らないって聞いた。広汎性発達障害も同じこと」という気持ち、「みんながそう思っているだけで、治るものかもしれない」という気持ち、「絶対にれんれんは発達障害じゃない」という気持ち…とにかく、とにかく、気持ちは日々揺れ動く。なぜかパパは「れんれんは大丈夫」という。何が大丈夫なのかよくわからないけれど、私のように日々気持ちが上がったり下がったりということは彼にはないらしい。少なくとも今は妙に落ち着いたそんな様子にちょっと物足りなさを感じながらも救われる。パパはそのままのれんれんを丸ごと受け入れていて、愛しているのだ。私はどうだろう。きっと、発達に問題があるれんれんだとイヤなのかもしれない。だって、みんなと同じようになって欲しい…私が思うのはそんなことばかり。今から2年前の私。れんれんは年少さんの夏休み。

  2006.07.09

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• 療育センター（２）

  「療育センター」のこと、なんとなく話題に触れないようにすごしてきた。れんれんのことは気がかりではあったけれど…。　　　でも、逃げられないものだ。就園前の面接でやっぱり一度行くことになってしまった。ここで成り立つ図式はこうである。　発達がゆっくり　＋　？な行動がある　＝　発達に問題があるかも　＝　発達障害かも　　∴　療育センターでの早期療育ここで、彼の？な行動を紹介すると　その１　小さなかみきれをもってピラピラと振る。角度的には卓球のラケット素振りみたいな感　　　　　じ。その行為に集中する。　その２　ほかの子供達にあまり興味を示さずに、自分ワールドで過ごす。その３　オウム返し。これに発語の遅れは決定打である。「何で療育センターに行かないの？」と逆に聞かれても仕方がなかったりもする。せっかく見つけた彼によさそうな幼稚園。こんなことで気まずくなってもイヤだしなあと思いながら、まったくの勢いなしで、いざ出陣！まず、ちょっとしたカウンセリング。その後に、心理療法士の先生と会った。絵本を広げて「象さんは？、りんごは？」といったやりとり、積み木の積み重ね、木の棒に輪っかを通すというような行動観察。途中で彼がこよなく愛すミニカーを使った遊びをする場面があった。でも「もうおしまい」といった指示が聞けずにぐずってしまった。それを、「状況判断ができない」と言われてしまった。たった３歳の小さな男の子が、無機質な空間で出会った大好きなおもちゃとバイバイできないのがそんなに問題なの？ここで最初に不信感を抱いてしまった。言葉のやりとりではこんなことがあった。「子供は小さいね？じゃ大人は？」そこで彼は自信たっぷりに　　　「ビールを飲む」と答えた。私は思わずぷぷっと笑ってしまった。「かわいいなあ」って。でも、先生を見るとちっとも楽しそうじゃない。案の定　　　「普通は大人は大きいと答えます。」とため息交じりに言われてしまった。帰り道に何度も振り返って考えてみた。れんれんはそんなにみんなと違うのかな。そのことで幸せになれないのかな。後日、作業療法士の先生と面談があった。台によじ登ったり平均台を渡ったりジャンプしたりという体を使った大きな動作、はさみを使う、パズルをはめるといった指先を使った小さな動作の行動観察。彼はとても不器用な感じがする。３歳になったのに靴も履けない。ものの仕組みを捉えてこんな風に動かせばいいんだということが苦手。押してもだめなら引いてみるとかそういう発想に乏しい。３歳の今は。作業療法士の先生もそんな風に彼に感じたようで、大きい動作と小さい動作の感覚を統合していくことが大切という所見だった。日常生活や遊びを通して工夫できることがあるらしい。以上の結果を踏まえて、センター長さんが下したその時点での診断はこうだ。「診断名をつけるのはとても今は難しい。どうしても診断名をとおっしゃるのならば、広汎性発達障害の疑いとだけです。」聞きなれぬ診断に「？」の私を見て、「お水がありますね。そこにオレンジジュースを１滴落とした状態から広汎性発達障害。そしてオレンジのとても濃いほうにしたがって自閉症…といった具合です。」そして言葉は続く「療育センターでは診断名をつけることが目的ではありません。苦手なこと、できないことをうまく伸ばしていく、そういったことが大切です。」私にはどうしても作業療法士の先生との時間が忘れられなかった。あの先生は子供の可能性を信じて伸ばそうとしているのかな？やっぱり、ここではない気がした。どこかにきっとある。彼がそして私も…もっと気持ちよく呼吸の出来る場所が。とりあえず幸か不幸か療育センターとの決着はついた。と、同時に別の道…どこに辿り着いたらいいのかもわからない道へ進むことになった。れんれんのコップに入っているのはどのくらいのオレンジジュースなのか…？１滴も入っていないのか…？

  2006.07.07

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• 療育センター（１）

  今でも「療育センター」って聞くと何だか「げっ」と思ってしまう。もうだいぶなくなったけど、ほんの少しだけどそう思う。れんれんが２歳とちょっとになったころ、保健婦さんが産まれたばかりの妹の健診も兼ねて家へやってきた。わたしは正直ちょっとほっておいて欲しかった。小さな彼のゆっくりの成長を見守るのもいいかなと思っていたから。だけど、心配事はと聞かれればやはり「言葉のこと」周りのお友達とは明らかに言葉の差がある。まだ、単語を数えられる程度にしか話さない。でも、いつも行く小児科の先生は歩き始めに悩んでいたころ、「1歳半までに1歩ね。３歳までに２語文を１つね。」と、とてものんびり見守ってくださった。だから、いつもいつも心配ばかりしていた私は心が少し軽くなれた。だって、1歳半を迎えたその日にいきなり２歩、２歩も歩いたのだ。言葉もそうやってゆっくりと。なのに、「療育センター」を勧められた。パンフレットを見て愕然とした。発達に問題があるってことなの？ただゆっくりなだけじゃなかったの？頭のなかがぐるぐるしてきた。たくさん考えたけれどやっぱりその時はどうしても気持ちが向かなかった。私の中でまだふんぎりがつかなかった。それからしばらくして「療育センター」に行ってみることになる。つづく

  2006.07.06

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