真のオトコマエ。
雨です。 ちょっと空気が緩んでいて、春のにおいがします。 でもすぐに寒くなるんでしょうね。 今年は例年より寒い気がしますわ。 そうそう。 先日、映画を見ました。 うふふ。 今回は一人ではなく二人でねぇ~~~~~~ん。 お相手は・・・ 高校時からの友人でございます・・・とももんさん。 とももんさんと二人で映画って何年ぶりでしょ??? 見たのは「チェ 28歳の革命」でございます。 話題の映画。 http://che.gyao.jp/キューバ革命をカストロと一緒に成し遂げた、英雄、チェ・ゲバラ。 ほらよくTシャツにプリントされちゃってるイケメンオヤジでございますわん。 それを着ている何人の若者がゲバちゃんがナニモノかを知っているかは、謎でございますけれど。 ナニモノか知らずともイケメンには違いない彼なのも事実ですわ。 ええ。 実際の写真を見ても・・・おっとこまえなんですわよね。 ゲバラさんてば。 (ゲバちゃん写真集なるもんも存在しますが、どの写真もいちいち素敵。) 数年前に「モーターサイクルダイアリーズ」という映画がございました。 ゲバラが医大生時代に南米各地を彷徨って書いた『モーターサイクル南米旅行日記』の映画化でございます。 まだ若かったゲバラが、南米をバイクで放浪し・・・そしてそこで様々な現状を見て考え、悩み・・・革命へ・・・と突き進むまでの物語。 その映画では革命云々、思想云々ということよりもむしろ・・・ゲバラの若かりし青春日記的な出来上がりでございました。 実は、多分良い映画だったと思われるんですが・・・見た日に体調が最悪だったのであまり覚えておらず。 覚えていることといえば、ゲバラ役の俳優がめちゃんこオトコマエだったってことくらいでございますわ。 うん。 ゲバちゃん自身がオトコマエでございますからね。 俳優もそうでなくてはならないわよね。 そう思っていたところに今回の「チェ28歳の革命」と「チェ39歳別れの手紙」の2部作。 「ゲバラを演じるのはだれ??」と思っていたら・・・ ベニチオ・デル・トロ。 え~~~~~~っっ・・・っと思った人は結構多かったはずでございます。 なんか、アレですわ。 違うよね・・・・って。(映画がはじまる前、とももんさんもそう言ってた) ええ。 映画が始まって、最初の15分くらいが経っても・・・やっぱりなんだかピンと来ないんですよぅ。 フィデル(カストロ)と出会って革命を起こすと決意を固めるあたりから始まるのですが・・・ 「ちょっとちょっとちょっと!!!!デカすぎるだろ???」 思わず心の中でそう叫ぶ私がおりました。 デカイよ。 あのモーターサイクルダイアリーズのゲバラのイメージを持って映画館に行ってしまってはいけませぬ。 デル・トロのゲバラはなんだかでかい。 そして若干鈍そうに見えます。(やっぱり眠そうなんだよね。あの俳優) 軽くショックでございました。 んが。 んが! んが!!! ばってんが。 その印象は・・・その10数分後にはすぐに払拭されるんだわよぅ。 すんばらしくカッコイイんでございます。 デル・トロが・・・いやゲバラが・・・いやデル・トロが??? もうどっちでもいいです。 とにかくこんなカッコいい男が、この世にいたのかって。 実際、大変なカリスマ性があり人を惹きつけてやまない魅力的な男だったらしいゲバラでございますが。 本当に、わたくし・・・画面の中の彼に惹きつけられてしまいましたわ。 映画の途中で・・・思わず「革命か!死か!!」と叫びそうになっちゃったくらい。 国連演説の場面で、思わず起立して拍手をしたくなってしまったくらい。 ええ。 私・・・時が時なら、後先考えずに学生運動とかに参加しちゃう阿呆な女学生であっただろうと思われます。 いや冗談は置いておき・・・本当に素敵だった。 なんちゅうかね。 信念のある人というのは素敵だよね。 フィデル(カストロ)だって信念の男でした。 でも・・・ キューバ革命が成功するとカストロは、革命家から政治家へといつのまにか変身していくのでございます。 が、ゲバラは違うんですわよ。 はじめから。おわりまで。 革命家たろうとしたんだわ。 (キューバ革命後、カストロのもとから消息をたったゲバラはアフリカへと渡り・・・コンゴで革命を指揮しようとする。 2部作の後編『39歳別れの手紙』で描かれるはず。監督はこの後編を撮りたいがための前篇だったそうです。) その信念の内容が合っているとか間違っているとか・・・そういうことは人それぞれのですので置いておき。 信念を持った、1本筋の通った男子。 いや・・・素敵すぎるでしょ。 カッコいいでしょ。 途中から私、心拍数が上がりっぱなしでダメでしたわ。 ドキドキしすぎてめまいがしました。 この映画・・・とても危険ですよ。 現実に戻ると周囲の男子が全て「う~~~~ん・・・残念」に思えてしまって。 更に縁遠くなりそうな予感です。 ちなみに・・・ ほぼ男子しか出てこない映画でございます。 いや女子もちょっとは出てきますが、やっぱりゲリラ戦なんかのシーンがメインですので、男子率高し。 (イイ男が泥と汗と血でドロドロになりながら、友情と信念で結ばれて革命へと突き進むのよぅ。 これが興奮せずにおられるものか。) しかもラテン男ばかりですんで、イイオトコ祭りです。 ついでに言うと、イイオトコなんだけど平坦な顔を見なれた日本人の私たちには彼らの顔の識別が結構困難で・・・ 見ているとだんだん「あれ?この人だれだっけか???」なんて事態に陥りますので注意が必要かと思われます。 最初はゲバちゃんの顔すらいまいち識別できずに困りましたわ。私。 ついでに。 映画自体は、時系列通りには進みません。 革命発起当初。 革命後のインタビュー。 ゲリラ戦。 革命後の国連演説。 それらが混じりあって進んで行きます。 あとでとももんさんとも話したのでございますが・・・ 「これってある程度キューバ革命の知識がないとかなり混乱する人もいるかもね。」 ゲバラって? キューバ革命って? その当時の中南米の政治情勢って? あまり詳しくない方は、先に本で知識を入れてから見に行かれることをお薦めします。 (いま映画をやってるので関連書籍はいっぱい本屋に並んでいます) 知らずに見ても、なんとなく理解できるとは思いますけれど。 時系列がバラバラなのと、ラテン系の顔の識別が困難なのと、字幕を読むのと・・・ ゲバラに心をときめかせるのと・・・一緒にやってたら大変ですわよ。 ある程度知ってるつもりで行った私ですが、途中軽く混乱しましたもの。 ゲバラたちがキューバ革命に乗り出したのが1956年。 亡くなったのが1967年。 私が生まれたころにはもう亡くなっていたわけですが。 なんとも。 なんとも。 素敵な殿方と時代をともにできなかったことはひたすら後悔なのでございます。 いやその時代に生まれても交流は絶対なかったけれど。 同じ空気を吸いたかったな。としみじみ思う私なのです。 『39歳別れの手紙』もぜひ見に行きます。 ああ。 久々に「アタリ!!!!」な映画を見ましたわん。 もう一回同じのん見に行こう。