シャロムのブランコ
安曇野に行くと泊まっているペンションの「シャロム」には、玄関前がテラスになっていて、その屋根からブランコが下がっています。 長い縄のロープの先に木製の座台というシンプルなものですが、ゆっくりした時間と風景の中で、振り子のように揺れるブランコとの対比がなんかとってもいいんですね。 このブランコのことを子ども達が大好きです。 シャロムに行くのは、このブランコに乗るためというのが大きいみたい。空いていればシャロムにいる間は、ずっと乗っているんじゃないかというぐらいです。 でもね、当然ずっとは空いていません。シャロムには他にもたくさん子どもが泊まっていて、例外なくみんなブランコが好きなんです。だから一人の子がずっと乗っているわけにはいきません。 そこで譲り合いのルールが生まれます。これは子どもにとっては立派な社会勉強。 ずっと乗っていたいけど、ほかの子のことも考えないといけないし、待っている立場になった自分のことを想像する必要がある。乗っていたい気持ちと折り合いをつけるか!難題です。 なるべく口は出さないしていますが、結構子ども達同士でうまくやっていますね。 このブランコに乗ると、目の前に広がる、パッと開けた気持ちのよい風景の中に飛んでいくような感覚が楽しいんでしょうね。