ロンドンはうっかり者と正直者が多い都市?
スウェーデンのセキュリティソフトウェア会社、 PointsecMobileTechnologies は11月28日、自社で実施した「タクシーでの携帯電話の忘れ物」に関する調査を発表した。それによると、タクシーの後部座席に携帯電話や携帯情報端末などのモバイル機器が毎日数千台のペースで置き忘れられている、という結果が出たそうだ。しかしながら、モバイル機器を置き忘れても、持ち主に返される率が高いのもタクシーだという。都市別では、ロンドンの利用客がもっとも携帯電話を置き忘れやすく、また持ち主に返された率でも同都市がトップだった。この調査はポイントセックが世界の主要11都市におけるタクシー運転手2,000人を対象としたもので、対象都市はロンドン、シドニー、ミュンヘン、ベルリン、フランクフルト、オスロ、ヘルシンキ、ストックホルム、サンフランシスコ、ワシントン、ボンベイ。携帯電話の紛失の届け出がされたのは、ロンドンが直近6か月で5万4,874台となりトップだった。これはタクシー1台につき2台の比率であるという。次いでボンベイが3万2,970台、第3位はシドニーの6,440台という結果になった。また、世界で平均利用客の75%が紛失した携帯電話を引き取っている。ほとんどの場合において、タクシーの運転手が利用客を追いかけて渡しているという。ロンドンでは紛失した携帯電話の回収率が最も高く、紛失した携帯電話のうち96%が持ち主に返されている。一方サンフランシスコでは、利用客の32%しか自分の携帯電話を回収できておらず、都市によって事情は大きく異なるようだ。