誤解してました、トルコ
地球上に数え方にもよるけど大体192カ国ほど存在する。漠然としたイメージ、でしか知らない国が私の場合は8割以上だろう。トルコももちろん彼と会う前はその中の1つだった。トルコの経済状況他も恥ずかしながらイメージ、でしかとらえていなかった。実は私の中でトルコ経済は結構まだ“途上国”なイメージだったのだ。話はちょっと飛んで・・・学会に参加すると参加費を取られる。これがまた高いのだ。今度7月に日本である国際学会の例を出すと、こんな感じ。OECDの国からの参加者 学会のメンバー:58,500円 非メンバー:68,500円院生、途上国、東欧からの参加者 メンバー:35,000円 非メンバー:37,000円これも4月30日の締め切りを過ぎると1万円ずつほど跳ね上がる。何でこんなに高いんだか良くわからないけど、大抵こんな感じ。もちろん私は院生価格で参加。今回は日本でやるので日本人価格、というのもあって、それはOECDと院生の間の、5万円くらい。これを彼と話してたときに、トルコから参加したらいくらかなあ、とふと思った。私の中でトルコはまだ“途上国”だったので、院生と一緒かなあ、なんて思ってたら、とんでもない!ぜーんぜん知らなかったけど、トルコはOECDの一員。たまげた!OECDは民主主義と自由貿易を掲げる先進国の集まり、ですからね。ちなみにOECDのほかのメンバーは以下の通り。オーストラリア・オーストリア、ベルギー、カナダ、チェコ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イタリア、日本、韓国、ルクセンブルグ、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、スペイン、スウェーデン、スイス、イギリス、アメリカ、そしてトルコ。数カ国まだ経済的に怪しげな(これもイメージ)国も混ざってるけど、トルコ、このリストの国々に入ってるなんて、すごいじゃーん、と思ってしまった。GDP,国内総生産で見ればトルコは2004年の値で21位。他のヨーロッパの国、オーストリア、ノルウェー、ポーランド、デンマーク、ギリシャ、フィンランド,アイルランド、ポルトガル、より実は上なのです。(ちなみに日本はアメリカに次ぐ2位)ただ、これを人口で割った一人当たり国内総生産でみると65位。国内総生産ではトルコより下のヨーロッパの国々はすべてトルコより上に。トルコの人口は日本の半分強だけど、それでも世界17位(2006年)。(日本は10位)ヨーロッパの国でいうと、ロシアが8位、ドイツが14位でトルコの17位となっています。ヨーロッパの中では人口が多い国なのです。(これもEU諸国がトルコのEU入りに反対するひとつの理由ですよね)。人間開発指標(Human Development Index)という経済+教育(識字率等)+寿命などを総合した指標があるのですが、その指標のランキングで行くとトルコは94位。これを見るとうーん、まだまだだよなあ、という感じ。HDI一番私がショックを受けたのは平均寿命、68.7歳。(日本は82歳)GDPではいい線行ってる!っておもったけど、HDIでは全世界の真ん中くらい。でも年々改善して行っているみたいだから、あげた経済力で教育、医療もどんどん改善していってくれたらなあ、と思いますね。トルコ、まだまだ成長の余地アリ、です。ある意味、夢と成長のエネルギーを感じますね。というわけで、私の中のトルコ経済的に途上国イメージは(部分的に)壊された、というわけです。でも先進国、と呼ぶには国内経済格差が大きすぎるし一般的な賃金も低すぎる気がするのですが。まだ教育、生活、医療の面で改善の余地がたーくさんあるのは事実のようですね。なんだかまとまりのない結論のないサマリーになってしまいましたが。でもこのような数字で国を見るってなかなか面白いものです。