カテゴリ:万葉恋々
作者未詳 影草の生ひたる屋外の夕陰に 鳴く蟋蟀は聞けど飽かぬかも 万葉集 2159 影草の生えている庭先の夕陰に鳴く虫の音は いくら聞いても聞き飽きないなあ。 註 作者未詳:初の勅撰和歌集である古今和歌集以降では、「よみ人知らず」(古今集撰者・紀貫之らの造語か)と言うようになったが、万葉集では一般にこう呼ぶ。 蟋蟀:中世以前には、セミなども含む鳴く昆虫の総称だったという。今でいうコオロギは、古語では「きりぎりす」と言った。今でいうキリギリスは、古語では「機織(はたをり)」。 江戸時代前期の松尾芭蕉の名句「あはれやな甲の下のきりぎりす」も、コオロギのこと。 鳥居清広 浮世絵(作品名不詳) 江戸時代 ウィキメディア・コモンズ パブリック・ドメイン *画像クリックで拡大。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年09月10日 04時18分33秒
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