カテゴリ:芭蕉俳諧
松尾芭蕉(まつお・ばしょう) 探丸子の君、別墅の花見もよほさせ給ひけるに 昔のあともさながらにして さまざまの事おもひ出す桜かな 真蹟(自筆)懐紙 / 笈の小文 かつてお仕えした藤堂良忠公のご子息・良長公が 私の故郷、伊賀上野の下屋敷で花見の宴を催して下さったが 昔の思い出もさながらに さまざまなことが思い出されて 涙ぐんでしまう満開の桜だなあ。 註 貞享5年(1688)の旧暦二月(新暦のほぼ3月)、伊賀上野に滞在中の作。芭蕉45歳。すでに俳諧の巨匠として厚く遇されていた。 探丸子の君:伊賀の小大名・藤堂良長。芭蕉はかつてその父・藤堂良忠に近侍した。 別墅:別所。別邸。下屋敷。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年04月01日 03時29分37秒
コメント(0) | コメントを書く
[芭蕉俳諧] カテゴリの最新記事
|
|