カテゴリ:万葉恋々
大伴家持(おおとものやかもち)
振りさけて若月見れば 一目見し人の眉引き思ほゆるかも 万葉集 994 夕空を見上げて若い三日月を見ると いつか一目見た人のほっそりした眉が思い出されるんだよなあ。 註 1300年前の「近代人」、天才家持16歳の青春歌。 奈良時代の平均寿命は短かったとはいえ、あまりにも早熟だなあ。 振りさく:振り向いて仰ぐ。 「眉引き」に「迷ひき」が掛けてあるともいわれる(奈良時代当時の発音は同じ)。 この場合、「人」は「私」を示し、「一目見た私は迷った(魅惑された)、それが思い出される」という別の文脈でも意味が通る。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年06月11日 05時58分02秒
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