忘れられないアラブ7位ミスターヨシゼン(いつも一緒だった)
○ミスターヨシゼン(大井・小林分厩)小林牧場、寺田厩舎に来たときから、古馬のような風格がありました。。そのときヨシゼンを一緒に見ていた方が「この馬は、出世するよ!!」と仰っていた通りになりました。能力試験前 の馬場見せにも帯同し,大井でタイムを計る。馬なりでしたが、スピード感十分の走りを見せた。デビュー戦を楽勝した後、休養に入り、明け四歳、三月 の四歳戦 前には、大型馬の上冬場で体が絞れず、これ以降、ヨシゼン恒例となる休み明け の馬場見せ追い切りにも一緒に行き馬を確かめた。、小林には、二戦目に騎乗の決まった佐々木忠昭騎手が 来て、中間追い・本追い切りともにつけた。カイあったか忠昭騎手で連勝する。デビューから三連勝 で 三冠第一弾『千鳥賞』に挑戦したが、ヤマノスイセイにハナを切られ,一度も先頭に立つことなくチョウヨオヤマト の5着と敗れた。気持ちを入れ替えて陣営は、アラブダービーと王冠賞を狙いに行く。先ず、アラブの四歳桐花特別 ダイセイカンを先に行かせ番手の競馬をさせた。ミスターヨシゼンは期待に応え、ヨシゼンは、四角手までスパート3/4馬身差ながら控える競馬で勝つ。アラブダービーでは一変、千鳥賞不覚の原因だった、ヤマノスイセイを強引に交わして先手を取っての逃げ切りで優勝。王冠賞一本に狙いを絞って、休養。中間追い、馬場見せ追いときっちり消化したヨシゼンは.万全の仕上げで出走。当然追い切り の全てに一緒にいた。忠昭騎手も小林牧場に頻繁に来てはヨシゼンをチェック。スピードに磨きを増したヨシゼンは、逃げるとコスモノーブルの追い込みを1/2馬身退け二冠達成。全日本アラブ大賞典に挑戦したが、タイヨウペガサス(大差の14着)に競り込まれた、不利もあるにはあったが 、怪物だらけの面子には通用しなかったということだろう。一応着順 、馬名だけ見てても凄さが判る1)ローゼンホーマー2)イソナンブ3)ヨシノスカレー4)キタノエデン5)ノムラダイオー6)アーリーフット7)テンショウオー8)コウギョウハンター9)ロータリーアイドル10)ミスターヨシゼン11)ビックモンテス12)マリーンタイガー13)アラビアンドン14)タイヨウペガサスミスターヨシゼンは、アラブ的な怪物とはいえない馬ですが、入厩した日から一緒に引退まで過ごしたという意味で忘れられないアラブです一緒にいた証であるアラブ大賞典優勝時頂いた大きな優勝額