昔、20代前半だったと思うのだが、
アマチュアの合唱団に入っていたことがあった。
あの団体を、どうやって調べて入ったのだろうか?
その合唱団の存在をどうやって知ったのか、全然思い出せない。
御園座の近くにレッスン場があり、
30人以上の人たちが在籍していたように思う。
一人前に中日劇場で、公演もした。
数少ない友達にも、聞きに来てもらったと思う。
でも一番覚えているのは、
レッスン後にみんなで居酒屋へ行ったことである。(笑)
合唱団だったので、当時たばこを吸うのが当たり前の時代に、
誰もたばこを吸っていなかった。
喉をとても大事にしていたのである。
でも、じゃぁお酒は?‥なんか、そこは良いみたい。(笑)
陽気なお酒で、レッスン後なのでその居酒屋にとっても遅い時間。
他のお客様がちらほら状態なので、
誰からともなくレッスン曲を歌い始める。
するとそのメロディーに合わせて、
他のパートの人たちが自分のパートを歌い始め、
まるでその場が、一瞬にしてミニコンサートのようになる。
今考えると、よくその居酒屋さんがそれを許していたなぁ‥と思う。
合唱に興味が無い人たちにとって、迷惑でしかないからだ。
居酒屋の大将も合唱団(?)だったという記憶は無いので、
おおらかな時代だったんだと思う。
私はソプラノ担当だった。
その合唱団にはソロを歌う人がいたのだが、
これがうっとりする声の持ち主で、私はその声に憧れていた。
今の「アナと雪の女王2」を歌うシンデレラ歌姫のように、
高い音域が簡単に出て、しかも音を持続させられる‥。
あのようになりたいと思うのだが、まぁ‥難しいよねぇ。
高望みはしないのだが、せめて普通にソプラノを出したいと思っても、
レッスンしているわけではないので、高音域が出なくなっている。
だからといって、アルトの領域の声が出るわけでないから、
結局何も歌えない状態だ。(泣)
しかも肺活量も減っているので、一定の音量を保つことができない。
う~ん、イヤんなっちゃうなぁ~。
こんなことを考えたのは、
前回の「チコちゃんに叱られる」で取り扱っていた裏声についてであった。
「裏声はなぜ出る?」という問いかけに、
「喉が諦めるから‥」という答え‥禅問答?(笑)
いつも思うのだが、答えが突飛過ぎて、私たち凡人にはピンとこない。
しっかり解説をしてもらわないと、その答えに辿り着けない。(苦笑)
どうやら普通の高い声は、声帯筋の張り具合で出るのだが、
裏声は声帯筋の厚さに関係しているようなのだ。
地声の限界がくると、
声帯筋は「これ以上引っ張られたら壊れる!」と悲鳴をあげるらしい。
なので声帯は限界になると、声帯の厚さを保つことを諦めてしまう。
その結果、声帯が合わさる面積も小さくなって、裏声が出るという。
ここで私が注目したのが、声帯筋。
やっぱり筋肉というか筋力が関係しているんだよねぇ‥。
握力が弱くなった、足腰に力が入らなくなった、
荷物が沢山持てなくなった‥老いは、そんなところだけではない。
筋力が衰えていくのは、体のあちこちで起きているのである。
だから、体のあらゆる面を鍛え上げなければならないのだ。
カラオケで鍛えるのもいいかもね?
鍛えるというと構えてしまって大変だと思ってしまうが、
やっぱり楽しく知らない内に鍛えられていた!というのが理想だ。
目標は若き日の自分の声の高さと音量だ。
楽しく鍛えるをモットーに、声を出していきたいと思う。