キリム織り研修イメージトレーニング3
昨日は時差ボケに加えて、慌ただし過ぎて何がなんだかわからない一日でしたね。今日は昨日、村の女性から教えてもらった織り機の縦糸はりの復習をします。ミフリのある商業ビル(ウズンチャルシュイシハヌという名称です)はカレイチの入り口、時計塔から徒歩30秒のところにあります。商業ビルと言っても、2階建ての建物が庭を囲んであるだけです。店子はミフリとチャイ屋とバック屋と絨毯屋の倉庫があるだけですので、広い面積を使い放題です。さてこのイシハヌの庭で木陰を探して、金属製の杭を打ち込みます。その前に織る予定のキリムのサイズを決めて、それに合わせて杭の幅、巻きつける縦糸の本数を割り出します。お手伝いはミフリ社長と誰か暇な人を見つけて。糸巻きはあなたの仕事、私は巻かれた糸の順番が変わらないように鎖編みをしていきます。秋といっても日差しはまだ強いアンタルヤ。帽子をかぶってください。そうそう忘れてはいけないのが軍手。糸をきつく引きますので、素手だと慣れないうちは手のひらが痛くなってしまうかもしれません。手のひらが厚いから大丈夫、というのであれば必要ないです。糸を巻き終わるまで、手を緩めることはできませんので、汗もかくし、体力勝負です。タオルを首に巻くのもお忘れなく。一度目は間違っても構いません。でも織り機にかけるのなら、間違ったらもう一度・・・・。何度かやると縦糸の巻き方のコツがつかめてきます。巻いた糸を地面の杭から鉄棒に移し、いよいよ織り機に組みます。こちらも何度かやればできるようになりますが、それまではミフリ社長がお手伝い。失敗をしては、組んだ糸をはずし、またかける・・・・そして覚えるのです。織り機に組めたら、休憩をしましょう。ミフリは2階にあり、テラスから庭が眺められます。普段は店の中ではなく、テラスに座ってお茶を飲んだり、ご飯を食べたり・・・。今日は何を食べましょう。今の店には台所がないので、出前をとりますが、カレイチは飲食に関してはあまり選択がありません。サンドイッチ、マカロニなどを出前してくれる軽食屋、店の前にある串焼き、スープなどがあるレストラン、道を挟んで向かいのアンタルヤでは有名なキョフテサンドイッチ屋・・・キョフテとはミニハンバーグみたいなもの、それを野菜たっぷりにパンに挟んで200円ぐらい。ちょっと歩けば、チキンのドネルサンド、コルボレイ、食欲のないときはポーチャなどを買いに行けます。近くのレストランやカフェから日替わり定食を200円ぐらいで注文してもいいですね。食事を終えたら、チャイタイム。下のチャイ屋から出前をとります。チャイとはトルコの紅茶。二段式ポットで濃く出して、お湯で割って、砂糖を入れて小さなグラスで飲みます。チャイのほかに、エルマチャイ(リンゴ)、オレンジ、キウィ、レモンチャイなどもあります。ハーブティー、アダチャイ、ケキッキチャイなども。これらのチャイは1杯25円ぐらい。ネスカフェ、トルココーヒー、冬場なら伸びるアイスの材料であるサーレップという植物の根から作ったミルキーな飲み物もあります。シナモンの香りがおいしさを増し、身体が温まるのです。チャイを飲んで、タバコを吸って、さあ、作業の続きをしましょう。織り機は希望により外、または室内におきます。外は新鮮な空気に触れながら気持ちよく作業ができますが、その分、見に来る人も多いです。「日本人がトルコのキリムを織っているぞ!」「いやいや日本のキリムに違いない」などどといいながら近寄ってきて、トルコ語で次々と質問攻めにされるかもしれません。うっとおしい反面、友達もできやすい・・・かも。いやいや短い期間なので、織りに集中したい。という人は室内がおすすめ。孤独に黙々と織れます。ミフリは織りはじめ、途中、途中、様子を見にきますが、ずっとそばについているわけではありません。わからないことがあったら、部屋から顔を出して合図を送ってください。手があいていたらすぐにいきます。とにかく織る、織る織る・・・・。疲れたら下からチャイを出前してもらい、休憩してもいいし、散歩に出かけて気分転換。夕方6時には昨日同様、眠気が襲ってくることでしょう。テイクアウトのサンドイッチでも買って、ホテルで休んでもいいし、元気だったらみんなで食堂に夕食へ。ミフリはミフリ社長が一人で切り盛りしている店ですが、なぜか毎日午後から夕方にかけて、遊びにくるトルコ人がいっぱいいます。新聞記者のフセイン、元ミフリスタッフのジェム、スーザン、スーザンの友人のヌルセル・・・その他、日課のように現れる人々・・・最初はいったいこの人たちは何者なのだろう・・・と戸惑うと思いますが、ただ遊びにくる人たちで、害はありません。建物の管理人の元軍人のおじちゃんも、普段は冗談好きないい人ですが、いざというときはホテルや要人のボディガードをやっていた経歴の持ち主でとても頼りになります。明日はちょっ遠出をします。出発は朝の6時、ホテルに迎えに行きますから、用意しておいてくださいね。それと何か必要なものがあれば、近くにスーパーがありますので、そこで買えます。歯磨き粉、シャンプー、洗剤、ティッシュ、靴下、下着・・・。ついでに両替所や銀行、郵便局などの場所も教えておきますので、スーパーまで一緒にいきますか・・・・。