ファゴット吹きの日記

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• 一気見してしまいました。

  ​https://www.nhk.jp/p/premium/ts/MRQZZMYKMW/episode/te/DQY2RXM3VM/　というわけで、ＢＳの話題なので、見られないよ、という方もおられるところではありますが、先日の日曜日の深夜（月曜日の未明とも言いますね）に「プレミアムシアター」でカラヤン指揮のベルリンフィル演奏でのチャイコフスキーの交響曲第４番から６番までの３曲が放送されました。当然？録画して、ですが、これをタイトルのとおり、火曜日の帰宅後に一気に見てしまいました。　て、４番の冒頭からもうカラヤンの気迫がすごいといったらもう、です。ちょうど半世紀前の演奏の録画ですが、古さだとかそんなことを一切感じさせない怒涛の演奏でのっけから一気に引き込まれて気がついたら悲愴の終曲だった、まさにそんな感じでした。　いやあ、このカラヤン指揮の映像のリマスター版、公共放送の地上波でも何度か放送されていますが、あらためてこうやってまとめて聞くとまたすごい値打ちあるなあ、というところでしょうか。チャイコフスキーの後期交響曲の３つなんてオケ好きであれば知らない人なんていませんよ、な有名曲ですし、それこそプロアマ問わず数多の楽団、指揮者が取り組んでいる曲ですが、そんな中でこの半世紀前のカラヤン・ベルリンフィルの黄金時代の熱演です。こういう歴史的価値のあるフィルムの再現などで受信料使うことには何の反対もありませんから、やはりその時代時代の素晴らしい録画映像をこれからも見られるようにしてほしいな、と思うところでした。

  2023.12.28

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• 近づくのは危険なのですが。

  　というわけで、関西地方でいわゆるクラシック系の音楽をやっている人であれば、声楽、ピアノ、器楽にかかわらず幅広く楽譜を取り扱っているお店が大阪駅前第２ビルにあります。日々このブログに接してくださっている方にはなじみのある方も多いと思います。　て、一昨日の月曜日の夜遊び前にこのお店に行ってきました。来年、とあるオケさんのトラさんを受けたのですが、そこで取り上げる曲が結構マニアックな曲でして、です。おなじみな曲ならばスコアもすでに持っている、のですが、今回はそうならず、さらいこむのと同時に勉強するところから開始です。なのでそのスコアの調達、でした。結構なお値段でしたが、まあ、購入するものが決まっていたのでそれで済んだのかな、です。　そして、危険なのはソロ曲の譜面を調達したいな、という感じでフリートークモードでお店に入ること。いいねえ、な譜面が数曲出てくると、やはりこの業界、そうそう次のチャンスがないので、気になったらそこでお買い上げ、がマストなんですよね。そうすると、びっくりするようなお値段、てことになってしまいまして、です。なので、丸腰でこのお店には近づかないようにしているのですが、ご同業の皆様はどうされていますかねえ？

  2023.12.20

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• まさに丁々発止、でした。

  　というわけで、昨日の続き。メインのシンフォニーです。　この日のシンフォニーはチャイコフスキーの５番でした。チャイコフスキーのシンフォニーといえば４番以降の３つが有名ですし、演奏される機会も多く、ですが、その中でも一番人気があって演奏機会も多いのかな、という曲です。なので、録音含めていろんな演奏があるのですが、コバケンさんの生演奏ではどんな感じになるか、それがとても楽しみでした。それこそずいぶん前に同じ大フィルさんとコバケンさんの演奏でチャイコフスキーのシンフォニーチクルスがあった際に聴かせてもらってますが、時間が相当経っていますから、そのあたりの変化もあるでしょうし、ですが、さあ実際に曲が進むにつれてコバケンさんの世界がどんどん繰り広げられました。いわゆる「普通」な演奏とはかなり違う展開になるところも多く、聴いている側でもえ？っとなること多々、でしたが、そこはまさにオケとしての集中力で見事な対応、でした。そんなこんなであっという間の終曲でした。　いやあ、コバケンさんの演奏、というとプロの方からも面白い逸話を聞かせてもらえることも多いのですが、この日の演奏、そしてそのリハーサルもかなり独特だったんだろうなあ、と想像するのも楽しいところでした。コバケンさんの指揮、来年３月に別オケながら堪能できる機会を確保しております。今からそちらも本当楽しみですね。　

  2023.12.16

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• 天国があるなら、って曲ですよねえ。

  　というわけで、この前の日曜日の「クラシック音楽館」ですが、本編ではニールセンの「アラジン組曲」という面白い曲とシベリウスの交響曲第２番という北欧もので楽しめたのですが、後半にこの一年のベスト演奏会、という投票で選ばれたマーラーの９番の終楽章、ブロムシュテット指揮の演奏が流れましたが、やはりこの曲は数あるマーラーの名曲でもほかの名曲をも圧倒するいい曲でしょう。マーラー好きでもこの曲を１番好きだという人が多いはずです。　て、私はこの曲の素晴らしさが素晴らしすぎるからあえて別の曲（３番の終楽章です。これも本当素晴らしいです！）を１番だと言っていますが、この９番の終楽章、終わり方や何やらでとにかく天国への道が見えるともいえるくらい美しい曲です。あまりの素晴らしさゆえ、おいそれと近づくのが恐れ多くて、で９番そのものをあんまり聞かない、そんなくらいのリスペクトです。いい曲だったらもっと楽しみなさいよ、と言われる方も多いのはわかりますが、いえいえ、自分の中で１曲くらい特別な曲もないとね、とも思っております。　そんなこんなな曲ですが、この日聴いた演奏、確かにこの一年のベスト、という人が多いのも納得、な素晴らしい演奏でした。テレビでそこまでですから、これを生で聴けた人が本当うらやましい限りですが、来年、西宮でこの曲を生で聴ける機会を確保しています。楽しみでしかないですが、そんな曲なので、落ち着いて聴けるだろうか、とすら思ってしまいます。一度くらい予習しておいて、心落ち着かせてから臨みたいですね。

  2023.12.12

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• いいお客様でよかったです。

  　というわけで、昨日の続き。メインの悲愴です。　て、この曲、超有名曲のひとつですし、実際にコンサートでもプロアマ問わずよく演奏される曲です。そんな曲ですが、かなり特徴的な曲なのもご存じのとおりかと思いますが、３楽章のラスト、ものすごく激しく終わります。それ故、ここで拍手が入ることが意外と多くて、です。こちらはまだわかりますが、絶対やめていただきたいのが終曲後のフライングの拍手です。こちらは消えるように終わる曲ですから、指揮者が指揮を完全に辞めるまでの静寂を味わうのが楽しみ、というかマナーでしょうか。そんなことを知らずか何か、フライングでパチパチパチ、ってやられたらもうその日の演奏が見事に台無しにされてしまう、そこまでの悪い破壊力のあるＮＧな行為です。幸い、この日はそんなこともなく、気持ちよく聞き終えることができました。　そうなんですよね、こんなことをうだうだ言われるからクラシックの演奏会は敷居が高いなどと言われるのはわかりますが、いえいえ、逆に周りに合わせて静かに聞いていればそれでいいだけなんですけどね、です。アイドルのライブとかでの掛け声なんかのほうがはるかに難易度高いのですが、そちらは言われないのはなんだか変な話だと思うのですが、やっぱりクラシックの演奏会って敷居が高いんでしょうかねえ？

  2023.12.06

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• なかなか聴けないだけに。

  　というわけで、昨日の続き。２日続けて楽しんだリヒャルト・シュトラウスの作品です。　て、メインの「ばらの騎士」はまだ演奏会でも取り上げられることもある作品ですが、前半に演奏された「町人貴族」は編成も薄いのですが、それが災いして？でしょうか、なかなか聴く機会のない曲ですが、こちらが素晴らしい演奏でした。指揮の上岡さんの巧みな棒さばきは「ばらの騎士」でも見事でしたが、この「町人貴族」ではさらにさえわたっていました。さらに、こちらの曲の中でのピアニシモの音の扱いがなんとも美しくて、です。リヒャルト・シュトラウスの作品だとどうしてもアルプスだとか「ひでおのいきがい」のような大曲でガンガン鳴らす、そんなイメージが勝ってしまうだけに、こういうメロディーをやらせても天才なんだねえ、と今更ながらです。　そんなこんなでこの人の作品を２日にわたって満喫させていただきましたが、なんででしょうか、素晴らしい曲なのに意外と作曲家の名前からもう知名度が高くないということに？？？です。ツァラの冒頭こそ有名でしょうが、曲名となると？でしょうしね、ですし。マーラー、ショスタコーヴィチも認知度が低いのにねえ、は一緒なのかも、ですから、このリヒャルト・シュトラウスの作品も得意ではないですが、もっと広まるように話題にしていきたいですね。

  2023.12.01

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• すばらしいソロで。

  　というわけで、昨日の続き、メインの「ドン・キホーテ」です。　て、この曲、チェロとヴィオラはそれぞれ素晴らしいソリストが、なのですが、チェロのメネセスさん、ヴィオラの須田祥子さん、どちらも素晴らしいソロでした。特にメネセスさんはコンチェルトのソリスト状態で素晴らしい演奏を、でしたからなおのことでしょうか。オケもセンチュリーさんだとファーストヴァイオリンが12人の編成が多い中、この曲ではエキストラさんを加えた16人編成で、でした。セカンドヴァイオリン以下も当然それに応じて人が増えるので、かなりの迫力のある演奏を楽しめましたが、リヒャルト作品を楽しむにはやはりある程度の迫力が欲しいですしね。　まあ、そんな曲ですから、相当な技量が要求されるのも確かなところ。そのあたりはもちろんプロオケの演奏会なので安心して楽しめるわけですが、それでも「大変な曲だねえ」と感じ続けているうちに終曲へ、みたいな曲でもありました。リヒャルト作品、やってみたい曲は多いですが、少なくともこの曲はちょっと遠慮しないといけないかも、です。とても聴きごたえありますが、ねえ、ですよ。

  2023.11.29

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• こちらも見事でしたよ。

  　というわけで、昨日の続き。　この日の演奏会の後半はフランスものでも１、２を争うくらい有名な曲が続けて演奏されました。とはいえ、アルルの女の組曲、１と２を同時に一気に、というのは少し珍しいかもしれませんが、がっつり楽しめました。そして、ボレロはもう言わずもがな、な曲です。急遽指揮をされたポール・メイエさんですが、決して変なことをされず、安定した演奏で曲を進めていきました。なので、聴く側としては落ち着いて曲を楽しめた、そんな感じでこちらもあっという間の演奏でした。　いやあ、ポール・メイエさん、指揮も始められて、とはプロフィールであったのですが、まさかこの日の演奏でそちらが楽しめたのは、でしたし、こちらだけでもまた演奏会にお邪魔できる日が来るのかも、でした。非常に印象に残る演奏会になりましたよ。

  2023.11.23

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• 手ごわそうですが。

  　というわけで、昨日の続き。　メインは交響曲第３番「スコットランド」でした。メンデルスゾーンのシンフォニーでは一番取り上げられる曲ではないか、ですが、さすがの名曲です。尾高さんの安定した指揮ぶりで、気持ちよく聞かせてもらえました。　て、この曲、アマオケでも時々取り上げられています。なのですが、まだ演奏経験のない曲なので一度はやってみたい、そんな曲の筆頭の一つです。そんなことで、実際にできるかなあ、という視点も交えて演奏を聞かせてもらっていたのですが、これは結構難しそう、なんですよね。前に別の演奏を聞いた時も同じことを思ったかな、と思いましたが、テクニック的に高度なことが随所に、なんですよね。なので、この曲に取り組んだオケさんは苦戦しただろうなあ、などと感じてしまいました。　そうなんですよね、コントラちゃんが　ない曲だと途端にレパートリーが減ってしまいます。なぜかコントラちゃんありの５番のシンフォニー、宗教改革もまだご縁がないのですが、メンデルスゾーン、落とし穴ありまくり（ソロ曲でえらい目にあったことがあるので）なのがまずいのかな、などと思ってしまいます。けど、やはり一度はやってみたいですね。

  2023.11.11

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• 聴きたい！が聴けたかな、と。

  　というわけで、金曜日のコンサートのメイン、マーラーの５番について。　ただでさえ、マーラーのシンフォニーが生で聴ける、というだけでもう演奏会直行、というくらいなのですが、その指揮を気鋭の若手、カーチュン・ウォンさんで聴けるとなればもうこれは、という期待はいやがうえにも高い高い、でしたが、その期待はもう前半のショスタコーヴィチで十分すぎるほど満足させてもらえて臨んだメインのシンフォニーでした。始まる前からおなかいっぱい、はうれしい限りでしたが、いざトランペットのソロで曲が始まるともう、でした。マーラーのシンフォニーというと、妙に「解釈」される指揮者もおられるのですが、カーチュン・ウォンさん、そういう小細工はなく、実に忠実な演奏で曲を進めてくれました。それが聴いていて本当に気持ちよく、でしたので、もうたまりませんよ、でこの大曲を楽しませてくれました。　いやあ、やはりこの日のＭＶＰはカーチュン・ウォンさんだねえ、と感心しきりでした。これで３回目くらいだと思うのですが、これからも定期的に演奏会に足を運べたらいいなあ、と思った、実に楽しい演奏会になりましたよ。

  2023.11.01

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• まあテンション高い曲でして。

  　というわけで、昨日の続きで、ウォルトンのシンフォニーから。　この曲、生で聴いたのは初めてでした。20世紀イギリスの作曲家の一人としてそこそこ？有名ではありますが、エルガー、ホルストと比べるとその知名度は落ちるかな、というところでしょうか。とはいえ、このシンフォニー、タイトルのとおりものすごくテンションの高い曲で、演奏するのにも相当な技量が要求されそうだねえ、と感心しきりでした。そんな難曲ですが、イギリス音楽の大家、尾高忠明さんの指揮で聴くことができるというのは安定感抜群の演奏に、でしたから、息つく暇なく、であっという間の終曲で楽しめました。　さあ、また生で楽しめる機会があるでしょうか、ですが、演奏する側も大変そう、それでいて知名度がまだねえ、なのでいささか厳しいのかもしれませんが、いえいえまたどこかで聴ける機会を楽しみにしたいです。

  2023.10.25

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• 暴走寸前、なテンポでしたが。

  　というわけで、金曜日の日本センチュリーさんの定期演奏会、シンフォニー２曲について。　１曲目に演奏されたのがシューマンの４番でした。有名な曲ながら意外とプロオケでは生で聴けない曲でしたので、楽しみにしていたのですが、心地よい演奏であっという間でした。この時はそんなに思わなかったのですが、テンポ設定が気持ちいいテンポだったんですよね。て、これが伏線になっていたのはメインで分かったことですが、そのメインがやってきました。　メインはベートーヴェンの５番。言わずもがな、な超が何個ついてもいいような有名曲ですが、まあ速かった、というのが一番印象に残るところでした。アマオケであのテンポだとおそらく技術的にさらいきれないぞ、と思ってしまうテンポでしたし、最終盤も一気呵成に駆け抜けてしまう、そんな感じでした。これはまねできないなあ、でしたが、プロの力量をしっかり見せてくれた、興味深い演奏になりましたよ。

  2023.10.17

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• この魅力を伝えたいのですけど。

  　というわけで、全力で応援したのですが相手が一枚上だったと痛感させられたラグビーの試合でやはり凹んだ日曜日の夜、翌日も休日だということをいいことに遅くになってからマーラー様の５番のシンフォニーのブルーレイ鑑賞開始してしまいました。いやあ、やはりマーラー様最高、を今更ながらひしひしと、です。　て、世間的にはベートーヴェンやモーツァルトのように誰でも知っている作曲家ではないですし、チャイコフスキーやドヴォルザークのようにあっちゃこっちゃで頻繁に使われるメロディーメーカーでもありません。しかも、ご存じの方ならうなずいていただけると思いますが、ある意味精神分裂（この名前の病気、こう言ってはいけないんですよね）なきらいもあるくらい躁と鬱？という曲想の急激な変化、ほかにもとにかく長い曲、などなどですが、そこが魅力なのですが、それゆえアンチも多い作曲家でしょうか。なので私が初めてマーラー様の名前を知ったのが30年以上前の高校時代ですが、そういうマイナス評価が先に耳に入ってしまい、この人の曲って聞くの大変なんだ、と尻込みしたのもいい思い出かもしれません。実際、接してみたら面白いじゃあないか、と速攻大好きな作曲家になってしまいました。当時大学生、吹奏楽部にいたので（大学にオケがなかったので折角のファゴットも泣いてましたよ、とは今ではいい思い出）、こんなすごい人の曲を演奏したいけどなかなかそれは難しいよねえ、だったのが気が付いたらコントラちゃんですべてのシンフォニー演奏させていただけた、なんて幸せの限りです。絶対、マーラー様のシンフォニーはすべて名曲！です。　なので、この人の曲を聴いて鼻血出すくらいにテンション上がる人を増やしたいぞ、が最近の変な目標でもあります。実際、私も鼻血を出したことはない（おい）ですが、この日聴いた５番も終楽章まで70分頑張ったならば終結部の盛り上がりなんて、ですよ。おい、さっきその長い演奏時間があかんやろ、って言ってたのは確かですが、いやいや、マーラー様の魅力をなんとかもっと知ってほしい（オケで実際一緒に演奏している人でもマーラー様の魅力を知らない人が多いんですよ）だけに、どうやってこの布教活動すすめていけばいいか、私よりもマーラー様の魅力に詳しいみなさまの助言、お待ちしてます！

  2023.10.10

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• しっかり堪能させてもらえました。

  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC8%E7%95%AA_(%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88)​　というわけで、昨日の続き。メインで演奏されたシューベルトの「ザ・グレイト」です。　て、この曲、シューベルトの死後シューマンが発見して初演されたという曲ですが、なんとも素晴らしい曲です。ただ、当時としては相当長い演奏時間だったと思いますが、繰り返しをすべて指示どおり演奏すると１時間を超える演奏時間になってしまいます。とはいえ、本当にメロディーも美しいですし、華やかな曲、オーケストラのレパートリーには欠かせない曲です。そんな曲ですが、この日のマエストロ、ホリガーさん、なかなかない「リピート全部あり」でたっぷり堪能させてくれました。　はい、確かにこれはいささか長いよね、とカットあり版で聞き慣れているだけにそこは感じなくもなかったですが、いえいえ、ホリガーさんのしっかりとした解釈に基づく指揮で曲の魅力をどんどん引き出す演奏でした。なので１時間を超える演奏時間も一気に過ぎてしまう、そんな感じでした。ホリガーさん、かなりご高齢なのでまた演奏会に出会えるか？ですが、今回の演奏会、本当ブラボーでしたよ。

  2023.10.04

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• 私のは少しおかしい？ですが。

  　というわけで、アップル社からは「ipod」シリーズの発売はなくなってしまったものの、多くの人が携帯音楽プレーヤーを使っているのかな、と思います。私は引き続きアップル社の製品を使っておりますが、入っている曲の数々がねえ、です。　て、シンフォニーが好きなので、容量を多くとられてしまいますがそれでも比較的多くのシンフォニーを搭載しております。まあベートーヴェン、ブラームスは標準装備？ですが、おかしくなるのはここからでして、ブルックナー、マーラー、そしてショスタコーヴィチまでを全部搭載しており、です。ここまで偏ってしまうといささか自分でも？と思うこともありますが、まあこの携帯音楽プレーヤーなんて自分の好みがすべてですからね、いいとしておきましょう。　なんてことを今更思ったのはやはり行き帰りの電車などで同じく音楽を聴いている乗客の皆さん、どんな曲を聴いているんだろ？ってふと気になってしまったことからです。間違いなくマーラーのシンフォニーではないでしょうが（もしそうならお友達にならないと（笑）ですね）、うーん、皆さんどんな音楽の嗜好なんでしょうね。このブログを読んでくださる方は比較的クラシック好きな方が多いとは思いますが、そんな皆さんの携帯音楽プレーヤーの中身、どんなものですか？

  2023.09.27

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• これが一番メジャーってねえ、ですけど。

  　というわけで、先週の日本センチュリーさんの定期、メインがシベリウスの交響曲第７番となりました。おいおい、この曲がメイン、って感じです。　て、この曲、シベリウス好きには当たり前なことで申し訳ないですが、単一楽章の曲で、いわゆる交響曲とはかなり趣を異にしております。そして、演奏時間も20分ほどなので、いわゆる演奏会のメインを張るシンフォニー、とはなりにくい曲です。よく取り上げられるのは演奏会の前半の後半の曲、中プロともいうこともありますが、そのポジションです。その曲でメインになるなんてですが、すでにエントリーさせてもらっているとおり、この日の演奏会、とにかくマニアックな現代曲が並ぶラインナップでしたから、この曲が古典の名曲に聞こえてしまう、そんなある意味おかしな演奏会でした。　まあ、この曲は後期シベリウスの傑作ではありますが、後期シベリウスとなるとかなりのシベリウスマニアでないと面白さがわからない？難曲になります。なので、私もまだまだ「いい曲だねえ」とご説明できるレベルにはとてもとても、ですが、でもこれがシベリウスよね、とは妙な確信的な感じを持って接していますので、間違っても2番のシンフォニー、カレリア、フィンランディア聴いたからシベリウス知ってますよ、なんてことは口が裂けても言いません。少なくとも前期の名作「エン・サガ」とか、１番のシンフォニーには言及してほしい、そんなところですが、まあこの難しいシベリウスのシンフォニーで演奏会を締める、とはかなり野心的な演奏会で、実に満足でしたよ。

  2023.09.26

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• メジャーにはならないでしょうが。

  　というわけで、昨日の続き。この日２曲演奏されたカンチェリの曲についてです。​カンチェリのウィキペディア​　私も終演後このページを閲覧したのですが、この日の２曲はともに取り上げられていません。１曲目の「タンゴの代わりに」はプログラムのライナーノートではピアソラへのオマージュ、とあったのですが、本当タンゴを思わせるけど独特の世界が、な曲でしたし、５分もないような小品でしたが、印象に残る曲でした。　そして、もう１曲ですが、ピアノ、弦楽オーケストラの中でも主としてソロヴァイオリン、そして一人何役もだったパーカッションが主役で曲が進んでいくのですが、一番注目だったのがパーカッションでした。タンバリン、バスドラム、マリンバ、ベルと曲の進行に応じて効果的な音やリズムを、というのが非常に面白くて、でした。この曲もまた生で（録音含めてもかも）聞く機会は厳しい曲ですが、面白い曲でしたよ。

  2023.09.24

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• これが出来ないんですよねえ。

  　というわけで、昨日の続き。メインの新世界からです。　て、この日の演奏、前半でも感じていたことなのですが、やはりフルオーケストラの大音量が魅力のシンフォニーのなかで一層際立つのがピアノになった時の音楽、これがとても秀逸でした。ただ弱くなる、のではなく音量としては本当ひそひそ声のような感じもするのに、音の芯はしっかり聞こえてきて、なのですが、そこの表現力がプロオケの演奏ではいつもさすがですよねと感じる中でも特に見事な演奏だったのがこの日一番の感想でした。このピアノの音の表現力、それがプロのプロたる所以のひとつではあるのですが、これをできるようになりたい、とへっぽこ奏者の目標の一つでもありますが、そんな簡単なものじゃあないんですよね。フォルテの大きな音、はまだやりやすいのですが、ピアノの小さな音、それ自体が難しいのに、です。まあ、永遠の目標でしょうかね。　そして、この日の演奏会、ファゴットの首席の席に某大阪フィル首席の久住先生が座られていて、ホール入りして最初に見るファゴット奏者、でいきなりびっくりでした。関西フィルさんの首席が現在空席なのでこういうサプライズも楽しいですが、さあ、この席にどんな方が就かれるのか、関西ファゴット業界の一員としては楽しみな話題ですよ。

  2023.09.17

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• 確かにプロオケでもねえ、でした。

  　というわけで、昨日の続きです。メインの交響曲第４番の話題です。　て、この曲、「イタリア」という副題もついていますし、冒頭のメロディーは有名なので、クラシックに詳しくない方でもそこは「聞いたことあるかも」な曲ですが、木管楽器奏者にはもうここが最初にして最高に嫌な部分です。相当に速いタンギングを要求されてしまいます。激ムズポイントその？なのですが、そんなこんなでオケにとって「難曲」指定って制度があれば間違いなく認定！な難しい曲です。そｔれゆえ、アマオケではもちろん？プロオケでもなかなか聞けない曲です。　まあ、プロオケなので終楽章まで見事な演奏で魅了してくれましたが、それでも「ああこれは難しい曲だねえ」と感じているうちに、という部分もありました。なのでなかなか生で聴けない名曲なのですが、自分でもやりたいと決して思わせないのがなんとも、でした。

  2023.09.02

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• これ以外にもいい曲がありますが。

  　というわけで、昨日の続きです。　メインではヒンデミットの画家マティスが演奏されました。ヒンデミットの作品では一番よく演奏される曲でしょうし、実際ヒンデミットの作品ではわかりやすい曲ゆえ、でしょう。この日もしっかり楽しませていただけました。　て、先週聞かせてもらったヴィオラの佳曲、こちらはかなり難解なのかもしれませんが、ヒンデミットの魅力はどちらも甲乙つけがたい内容の濃さ、です。まだ現代曲のカテゴリーに入れられることもあるヒンデミットですが、いえいえもう初演からひと世紀近いよ、なのでもっとクラシックとして取り上げてほしいなあ、と思うことしきりです。こういう演奏会に足を運ぶ聴衆さんにはもう当たり前にメジャーな作曲家だとは思うのですが、ヒンデミットの認知度向上、どうやればうまくいくでしょうかね？

  2023.08.13

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• やっぱりはっちゃけすぎ、かな？

  　というわけで、昨日の続きです。　１曲目はブリテンの「４つの海の間奏曲」でした。ブリテンが好きな人なら必聴ですし、ブリテンの曲でも有名な曲の一つですが、いかんせんなかなか生で聞く機会のない曲で、この日が生では初めてでしたが、面白い曲でした。もっと取り上げられてもいいのにね、ですが、そのあたりのことはまた考察してみましょう。　そしてメインのブラ２。なにを今更というくらい有名ですし、実際こうやって演奏会で聞く機会も多い曲です。コントラ吹きとしてはブラームスのシンフォニーで唯一コントラちゃん出番なし、なのでもっぱら聞き手側になる曲ですが、トロンボーン、そして最低音部を受け持つチューバが大活躍です。３楽章以外で活躍、というのも印象的ですし、１楽章からこのあたりの音の存在感が半端ないんですよね。あんまり低音しか聞かない、という聞き方はされないかもしれませんが、ちょっと目立ちすぎなきらいも、です。やはり構想20年の１番を成功させ、その勢いで数か月で一気に書き上げた２番、４曲のシンフォニーで明らかに異質なくらい明るいですしはっちゃけた曲なのですが、ちょっとやっちゃった感すら、と思うのは私だけなんでしょうかね？という感じを改めて持たせるくらいのローブラス大活躍の演奏でしたよ。

  2023.08.11

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• この方は「親方」でしたねえ。

  　というわけで、昨日のエントリーで20世紀でも80年代くらいまで燦然と輝いていた「カリスマ指揮者」の話題をしたところですが、最後に大阪にも偉大な指揮者が、と触れておきましたが、はい、朝比奈隆先生の話題です。　て、先生が亡くなられてもう20年以上ということになります。つい先日大ショックを受けたような気もしますが、それだけの日が経っているんですよね。そりゃあ指揮者のスタイルも変わるわけですが、朝比奈先生の場合はカラヤンのようなオケに君臨する指揮者、というよりは本当「親方」スタイルだったんですよね。ご自身が汗をかいて大阪フィル（創設当時は関西交響楽団ですね）を設立、そこで指揮をされました。なんてところから話が始まる方ですが、まあ最晩年のみとはなりますが、それなりの回数演奏会を聞かせていただきました。　なので、そのあたりの話題もしていきたいですし、朝比奈先生指揮のもと、大フィルでご活躍されたプロ奏者さんからもいろいろとお話を聞かせていただいているところ、そういうこともエントリーでお伝えしていきたいですね。その節はまたお付き合いくださいませ。

  2023.07.28

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• まさにカリスマ、ですね。

  　というわけで、日曜日の演奏会のあとは「飲めない打ち上げ」は辛すぎるということでいそいそとおうちに帰ってゆっくりと「クラシック音楽館」を視聴しました。この日は大指揮者、ヘルベルト・フォン・カラヤンの貴重な録画映像、でした。　て、２時間の放送でラフマニノフのピアノ協奏曲第２番、チャイコフスキーの交響曲第５番、ブラームスの交響曲第３番、という聞くほうを疲れさせたいのか、という強烈な内容でしたが、どの曲もカラヤンがベルリンフィルを振るとさあどうでしょう、すごい演奏で、でした。確かに、現代の最新の流行からはだいぶん違うところがあるのは確かですが、やはりひと世代前の「オケに君臨する指揮者」とはこうだ、というところを思いっきり見せてくれる演奏でした。これの好き嫌いは絶対あると思いますので、このカラヤンの指揮ぶりをどうこうはここではあえて述べないでおきますが、いえいえ、間違いなく言えるのはこれがカリスマだ、という圧倒的な存在感です。今の指揮者は確かに物凄く技術も巧みですし、オケをひっぱる力もすごいですが、このカラヤンのそれとは明らかに質が違うんですよね。それもどちらが好きかということがあるはずです。　まあ、一つ言えるのはこういう「オケに君臨する指揮者」は現代にはなかなかいませんね。なのでノスタルジーを感じているのかもしれませんが、そういえば、大阪にもおひとり、すごい指揮者さんがおられました。その方の話題って案外エントリーさせてもらってませんが、おいおいお伝えしたいですね。

  2023.07.27

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• とってもいい曲なのですが、こればかりは。

  　というわけで、金曜日に聞きに行かせていただいた大フィルさんの定期、メインのフランクの交響曲です。　て、この曲、この日の演奏のちょっと前にとある放送局の交響楽団さんが演奏したものがテレビ放送されていました。それを見られた方はきっとすごい多くおられると思っていますが、個人的にはさらに少し前に大阪交響楽団さんでこのフランクの交響曲を聞かせていただきました。先日亡くなられた外山雄三先生の指揮で聞けるはず、だった演奏会ですが、そんなこんなで最近流行ってるの？な曲です。　この日の下野さんの演奏。とてもドラマティックな曲に仕立て上げる演奏で、こんなに熱くなれる曲だったのね、と新たな魅力を引き出してくださった快演でした。それは嬉しいのですが、録音を含めてもですが、この曲を聴くとこの曲の最大の特徴「循環形式」で繰り返し出てくる主題、これが耳に残って延々と脳内無限再生ループになってしまいます。この日も帰宅してもまだ延々となり続けていました。それだけ魅力的なフレーズではあるのですが、ここまでとなるとねえ、です。とはいえ、もしこのフランクの交響曲をご存じない方、名曲なので一度は聞いてみてくださいね。

  2023.07.26

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• やっぱり革命的な曲だ。

  　というわけで、水曜日に聞きに行った大フィル神戸演奏会から、メインのシンフォニーについて。　この日のメインはベートーヴェンの交響曲第３番「英雄」でした。親しみを込めて「ひでお」なんて言われることも多い？名曲ですが、改めてすごい曲だと実感させられました。　て、先日、４月の日本センチュリーさんの定期では「近衛秀麿版」というものを聞いたのですが、チョコレートパフェで完璧に出来上がっているところに最高級の抹茶をかけた、ようなごってりした感じもして、だったので、あれは忘れて、で聞いたのですが、やはりすっきりした「英雄」が聞けました。冒頭の２発からいきなり主題に入る、なんて２００年前の聴衆にしたらなんじゃこれ？だったに違いない（ベートーヴェンの交響曲なんてそんなのしかないくらい強烈ですけど）ですが、何回聞いたかわからない現代の聴衆が改めて聞いても強烈なインパクトです。そこから約50分、特にこの曲に一息ホッとする時間は与えられません。２楽章は葬送行進曲でテンポもすごくゆっくり、ですからホッとできるのか、と思いきや和音の進行、場面の進行、楽器の使いかた、もう２００年後の人間が曲をしっかり知っていても聞くたびに「すごい曲だ」としか思えない場面の連続です。あーあー、そう来るんでしょ、って思わせないのがベートーヴェンのすごさでしょう。　なんてうちにあっという間の終曲でした。前半のシベコンともども、本当満足させていただけた演奏会でした。

  2023.07.17

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• なんとも残念です。

  ​https://news.yahoo.co.jp/articles/8c3ac87aa22241942f86d27151f2cd3ccfe48646　というわけで、水曜日そして昨日とエントリーさせていただきたい話題があったのですが、昨日飛び込んできたこの話題に触れないわけにはいかないでしょう。　て、現役の日本最高齢になっていた外山雄三さんがお亡くなりになられた、という話題です。先日大阪交響楽団さんの定演に登場予定が中止、ということがあったのですが、まさかそれからこの早い時期にこんな一番辛い展開になってしまうとは、です。是非とももう一度どっしりとした棒さばきを体感したかったです。　私が外山雄三さんの指揮をしっかり体験させていただいたのは朝比奈隆さんが亡くなられた後の大阪フィルの音楽監督になられたときかな、です。それから在阪のオケで何度か聞かせていただきましたが、結果去年の大阪交響楽団さんでのザ・グレイトが最後になってしまいました。さみしい限りですが、ご冥福をお祈りするしかないですね。​

  2023.07.14

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• しばらくかかわり続けてますからねえ。

  　というわけで、元々大好きな曲なのですが、タイトルのとおり最近ずっと楽譜がすぐ手元にある曲なのがブラームスの交響曲第３番です。去年の年末、今年の４月、そしてこの11月と立て続けに演奏させていただくことになります。　て、コントラちゃんが１楽章、４楽章に使われているのですが、確かにこの音があるかないかで曲の雰囲気は随分違います。なのでこれだけたくさんの機会をいただいても常にいろいろと気付かされることしかないのですが、ブラームスの交響曲の中では一番内省的な曲なんですよね。１番のような暗から明、２番のような明るさは影を潜め、よりブラームスの良さが出ています。それが地味、ととられることがあるのは確かですが、いやいやブラームスの曲ってこの渋さをどれだけ噛み締められるか、そこが最大の魅力なんですよ、とお伝えしたいところです。　なんて昨日の帰り道、ちょうど電車の中でこの曲を全曲聞いて改めて強く感じました。そして、今週末また練習になるのですが、さて、この良さを表現できる演奏に持って行けるか、それはもう頑張るしかないよね、ですね。大変ですが、とても面白い作業、頑張りますよ。

  2023.07.12

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• 本当好きらしい、と気付かされました。

  　というわけで、今週はコンサート会場へ赴く平日がない一週間でした。まあ、それが普通なんですが、あるスマホアプリから「今週もコンサートホールにアクセスしますか？」なんて聞かれて、えっ？となりました。なんでも、ここまで７週間連続でアクセスしているとのことでした。　て、確かに５月から毎週一回は演奏会、なんてひが続いていました。こちらのコンサート日記のアップは固めてやることも多いので自分でも？だったのですが、確かによく通っています。それは間違いないことですが、大阪にいるからこのペースなんだろうな、です。　え、福井の時は？ですが、こちらでは本当機会も少なくて、でした。さらにコロナ渦も重なり、その２年間は今では考えられないくらいおとなしくしていましたが、です。これから夏休みシーズンになっていくので演奏会の数も減りますが、やはりこの刺激がたまらないんですよ、なので、また行けるだけたくさん演奏会に足を運びたいところです。

  2023.07.07

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• 名曲をしっかり嚙みしめられました。

  　というわけで、昨日の続きです。　て、この日のメインはチャイコフスキーの交響曲第４番でした。この４番以降の３曲がやはり作品の完成度、演奏機会、いろんな意味で代表作となるのですが、そんな中でも劇的な曲なのがこの４番です。この３曲の中では一番演奏時間的には短いだけに、中身が濃いと感じる曲ですが、冒頭から惹きつけられるうちにもう終曲、とはいささか言い過ぎ？かもですが、本当それくらいテンションの高い熱演でした。それでいてピアニッシモの音の美しさ、ソロの歌いこみ、などなど聞かせるところはしっかり聞かせる、そしてなにより変な小細工なしで進む指揮、すべてがブラボーでした。この曲、いい曲だとは知っていますが、そんな当たり前のことを改めて感じさせてくれる好演奏でした。　さあ、次の読響さんの大阪定期、半年後の年末、第九なんですよね。昨年は鈴木優人さんがちょっと趣向をいれた演奏だったのですが、さあ今からこの演奏会が楽しみになる、そんな６月の大阪定期でした。

  2023.07.04

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• 完全に掌中に収めておられて。

  というわけで、昨日の続き。　昨日、マエストロのシャルル・デュトワさん登場、とだけお伝えしておいて結局ショスタコーヴィチの地エロコンチェルトの話題一色になってしまいましたが、デュトワさんの指揮、大フィルさんとの共演も３回目でした。そのことがよくわかる演奏会でしたが、１曲目のフォーレ、普段の大フィルさんとは明らかに違うサウンドを楽しませてくれました。デュトワさんの指揮ぶりでこうも変わるのね、を痛感させてもらえる素晴らしい演奏でした。　そして、ストラヴィンスキーの作品。知名度はいまひとつ？でしょうな曲、実際、大傑作の「火の鳥」「ハルサイ」「ペトルーシュカ」と比べてしまうと完成度も落ちるところでしたが、逆に「ハルサイ」と「ペトルーシュカ」の作曲時期に近いらしく、両曲の影響を随所に感じる曲でした。　この流れで最後の曲、ラ・ヴァルスはもうデュトワさんの十八番でしょう、な曲。大フィルさんも見事な音を出しておられましたが、本当デュトワさんが大フィルさんを自分のオケにしてしまった、そんな感じでした。マエストロも87歳とのこと、次回があるか？ですが、ぜひもう一度聞きたいですね。

  2023.06.23

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• とにかく大規模ですからね。

  というわけで、昨日の続き。メインのアルプス交響曲から。　て、ご存じの方も多いでしょうが、このアルプス交響曲、金管のバンダや数多くの打楽器群が登場など、規模の大きい曲です。それ故、なかなか生では聴けない曲の一つとなっていますが、まあ、単純に難しいということも影響していて、より聴けない曲になっています。とはいえ、夜明け前から登山を開始し、頂上にたどり着いてから下山するまでを表していると単純にとらえるだけでも十分楽しめる曲です。　以前からこのリヒャルト・シュトラウス作品は得意ではないことをお伝えしているところですが、「英雄の生涯」と並んでこの曲は好きな曲、であります。どちらもまず演奏できる機会はなさそうな気がしていますが、なんとかそういうチャンスを手に入れたい、そんなことも考えてしまいますね。実際聞かせていただいた演奏、パシフィックフィルハーモニア東京さんとの合同演奏で、少し粗いサウンドもありましたが、これだけの大曲、大編成でぐいぐい引っ張りこんでくれる迫力に圧倒されているうちにあっという間の終曲でした。やはり、大編成の生演奏は録音では楽しめない臨場感、これはぜひ生で体験してほしいところです。

  2023.06.21

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• 一度聞くと残ってしまうやつです。

  というわけで、すっかり間が空いてしまいました、大阪交響楽団さんの定期演奏会、メインのフランクのシンフォニーです。　て、このフランクという作曲家、ご存じとなると結構（かなり？）クラシックに首を突っ込んでいるひとということになるでしょうか。そんな人ですが、他にも名曲があるなかでもこの交響曲が一番有名なのは異論がないところでしょう。そして、この曲の最大の特徴が「循環形式」というやつです。まあ、読んで字のごとくで、いくつかの主題や短い動機が出てきては繰り返されたりさらに新しい主題になったり、と何度も何度も曲の中で出てくる、そんな曲です。なので、タイトルのとおり、一度この曲を聴くとそんなに知っていない人でも間違いなく同じフレーズが何度も何度も頭の中でなり続ける、それが楽しいんだよねえ、な曲です。　もちろん、その主題となるフレーズは美しくてそれゆえフランクは音楽史に残る作曲家、なのですが、そんな曲をこの日の指揮者、齋藤友香理さんが見事に力強さも見せながらのさばきで聴かせてくれました。シューベルトが軽い曲想だっただけに、この曲想をしっかり切り替えるところの見事さは流石に上手な若手指揮者、です。今度はこの人の指揮を代役ではなく最初から名前が出た状態で楽しみたいな、と思わせる演奏会になりましたよ。

  2023.06.16

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• 私もこの人からでしたよ。

  というわけで、木曜日の夜に放送されているのがＥテレの「ＣＬＡＳＳＩＣ　ＴＶ」です。ＭＣの清塚信也さんが軽いトークで音楽、メインはクラシックですが、その魅力を発信している番組ですが、先日の放送ではドヴォルザークを取り上げていました。　て、この人の曲の魅力は何といっても「親しみやすい」という点ではないでしょうか。「新世界より」という標題のついた交響曲、チェロコン、スラブ舞曲などなど紹介されていましたが、本当一度聞いただけでも頭に残る名フレーズを次々と、です。それゆえ低く見られてしまうことすらあるくらい美しい、そして親しみやすいメロディーを残されていますが、それがドヴォルザークの魅力そのものなんでしょう。　そうなんですよね、この親しみやすさが私にも響いたんですよね。クラシックを聞くようになったきっかけは本当この人の音楽でした。それなのに案外大事にしていないのは反省しきりではありますが、クラシック好きの方でもこの人の曲がきっかけ、という人は多くおられますよね？

  2023.06.12

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• 天才っているんだねえ、と。

  というわけで、昨日の続き。メインのシンフォニーです。　て、この曲を書いたのはメンデルスゾーン１５歳のとき、ということで、そんな年齢で、というのがやはり誰しもが思うところでしょうか。カーテンコールの際に指揮の尾高さんもこのことに触れていましたが、本当その感想がまず出てくるでしょう。本当感心させられることです。　そして実際の曲の中身ですが、確かにまだまだ若さゆえの粗削りなところも見受けられる曲ではあります。逆に、１楽章などは疾風怒濤な曲想で、若さを最大値出している、そんなところも魅力です。確かにこの後に続けて作曲される傑作群と比べると、なのでプロオケ含めて演奏される機会はそうあるものではない（生で聴くのはこの日が２回目でしたよ）だけに、なかなか出会えない曲かもしれませんが、ぜひ一度聞いてほしい、な曲ですよ。

  2023.06.11

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• どう解釈すればいいでしょう？

  というわけで、やっとこショスタコーヴィチの５番についてです。　この曲、作曲に至る過程でショスタコーヴィチ自身が自身の身の危険を感じている中で作曲された、というのは少しショスタコーヴィチに興味を持たれた方、音楽史そのものに興味を持たれた方ならば有名なところです。前衛的な４番の交響曲は初演直前まで行っていたのにもし初演してしまうと本当に命が危なかった、とはなんとも恐ろしい話ですが、この恐ろしさが分からないとショスタコーヴィチの作品の理解については、でしょうか。もちろん、私は研究も何もしていませんが、いろいろな演奏に触れたり、実際に指揮をされた方の話を聞いたりしているうちにおぼろげながらこの人の作品への向き合い方に自分なりの方向性が出来ていくかな、とは感じているところです。もちろん極々私的な解釈でしかないのでこれをあえて披露することはできません（恐ろしく稚拙ですからね）が、とにかくこのショスタコーヴィチの作品に向き合うにはこのあたりのさぎょうは必須でしょうし、その解釈は演奏を聴くごとに上書きされていくのかな、です。　そして、実際この日の大植さんの５番でもまたいろいろと考えされました。冷たいロシアの大地を容易に連想させる３楽章の弦楽合奏になる部分、終楽章の異様な最終盤、表向きの「暗から明」だけでは決してとらえられないということをビシビシ伝える熱演でした。この曲については本当百家争鳴な解釈がありますが、さてどんなアプローチが一番ショスタコーヴィチ自身の思いに近いんでしょうね。

  2023.06.05

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• 演奏会に行ってこそ、いろいろと。

  というわけで、昨日の続きです。　メインのショスタコーヴィチ、という話題とお伝えしていましたが、本題前に昨日触れられなかった細かい話題ですが、この日の演奏会、いわゆる定期演奏会ではないのでところどころパートによっては正メンバーではない方が座られていました。ファゴットのセカンド奏者も若手のホープが、でしたし、びっくりしたのはクラリネット。主席奏者が某関西フィルの首席、梅本さんでした。未完成のとき、えらく貫禄のあるクラリネットだねえ、と思ってクラリネットを見たところ、え、梅本さん？なんで？でしたが、この方でウェーバーのコンチェルトのソリストと、そのあとやはりショスタコーヴィチの８番のシンフォニーで首席クラリネットを見事に吹ききられた関西フィルさんの定期演奏会を思い出し、です。こういう楽しみがあるのはやはり定期演奏会ではない演奏会ならでは？ですよね。　そして楽しみにしてきたショスタコーヴィチの５番。どうしても最初に気にしてしまうのはコントラファゴットの存在、ですが、この日は正メンバーの日比野さんが存在感満開、な音で会場に低音を響かせてくれていました。ちゃんと吹いたらこんなに聞こえるんだ、と先日の名古屋での衝撃的なコントラファゴットコンチェルト以来感じていることを改めて感じさせられました。もっと練習していい音出したいなあ、とへぼ奏者は感じてしまいました。　あれ、なんだか本題に入る前にえらく長くなってしまいました。５番の演奏そのものの話題は明日に持ち越しますね。

  2023.06.04

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• まあとんでもない曲だことで。

  というわけで、昨日の続き。　本当にお目当てでした、アホのコントラファゴットコンチェルトです。日本初演ということで、その場に実際に立ち会えただけでも幸せでしたが、そこで演奏された曲がまあすごくてもう、です。コントラファゴットって低音が魅力、なのはともかくとしても、ここまで高音域でも楽器の魅力的な音を聴かせられるんだ、とびっくりのひとことです。まあ、やってみたいなあ、などと思わせないとんでもない難曲でした。ウィキペディアでも超絶技巧な曲、と書かれているくらいですから、まあ奏者を選ぶでしょう、なので、さあまた聴けるといいんですが、そうであるからこそ今回の演奏会は貴重、ですよね。　そしてこの曲、アルトサックスも活躍するのですが、もう一つ「ヘッケルフォーン」という超特殊楽器が大活躍です。ある意味、コントラファゴットよりもこちらに興味を持ってしまう、そんなすごいことも入っているとんでもなく面白い曲です。ぜひ聞いてくださいね、とはなかなか言えないですが、もし出会う機会があればぜひ楽しんでほしいです。

  2023.05.30

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• この並びは秀逸ですよね。

  というわけで、先週の大フィルさんの定期演奏会ですが、１曲目がブラームスの悲劇的序曲、そしてメインがチャイコフスキーの悲愴、とタイトルから暗い感じが漂う曲が並びました。けれど、短調の曲が大好きな私としては本当タイトルのとおり、いいプログラムだなあ、と会場に向かう前から楽しみ～、でした。　て、悲劇的序曲は昨年所属オケで実際に演奏させていただいたところで、記憶もしっかりある中で聞かせてもらえたのですが、やはりブラームスの音楽の濃密さをビンビンに感じることができました。このあたりが先日のエントリーで取り上げたショパンのコンチェルトではねえ、なのですが、やはりこういう濃ゆい音楽好き、ということでしょうか。　そしてメインの悲愴。生で聞かせてもらったのが案外久しぶりだったのですが、終曲時の静寂もしっかり楽しめました。指揮者が延々と構えたままだったのですが、１分ほどそんな状態？だったのでとうとう辛抱しきれない拍手が起こってしまいましたが、いわゆる「フラブラ」ではなかったのでこれは仕方ないかな、という感じでした。十分最後の静寂は味わえましたからね。そんな悲愴、やはり最後のドラが１発なってからのローブラスのアンサンブル、そして終曲は何度聞いてもその暗さがたまりませんが、皆様はいかがでしょうか？

  2023.05.25

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• こちらは楽しめましたよ。

  というわけで、大阪交響楽団さんの定期演奏会、２曲目の「ブルレスケ」から。　この曲、単一楽章の曲ながら事実上のピアノ協奏曲で、初めて聞いた曲ながらとても楽しく聞ける曲でした。フレーズの雄大さやオーケストレーションは紛いもなくリヒャルトさんの曲ですし、こちらの曲はそれぞれのパートもしっかりわかりやすく、とてもこのコンチェルトというジャンルでも傑作を残した作曲家らしい佳曲でした。　そしてメインのブラームス。もう言わずもがななくらいたくさん聞いてきた曲ですが、この日の山下一史さんの指揮がまっすぐブラームスにアプローチした演奏で、それが一番しっくりくるということを改めて、でした。聞くとやるとで大違いな難しい曲ですが、やはりきっちりとした演奏を聞かせてもらえるとそうやって曲を作っていくのね、の勉強になります。やはり演奏会通いでしっかり吸収していきたいですね。

  2023.05.20

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• 40年も前だと。

  というわけで、昨日の夜はクラシック音楽館という番組が放送されました。よく話題にしている番組ですが、２時間の枠で余りが出ると後半に古い演奏会からの録画が出ます。　て、昨日は本編で活躍された尾高さんが４０年前に指揮をされた運命の３、４楽章が放送されました。演奏そのものも素晴らしい演奏でしたが、尾高さんがとても若くて妙に印象に残りました。オケの顔ぶれも本編で演奏していたか音は全く違っていて、それも面白いところでしたが、そりゃあそれだけ前だと当然ですが、です。　いえいえ、やはり尾高さんの息の長さがすごいよね、なんですよね。確かに指揮者というポジションは歳を重ねるほど重宝される傾向ですが、それだけに若い時の記録も貴重です。昨日の放送ではその若い時代がしっかり見られたので、これは面白いね、でしたが、この時代からクラシックのファンだった方だと今でも尾高さんはねえ、なんていう評価なのかもしれません。そのあたりも興味深いですね。

  2023.05.08

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• あえてやらないよねえ。

  というわけで、昨日の続きです。　この日のメインになったのがベートーヴェンの交響曲第３番「英雄」です。とはいっても、普通の演奏ではなく、近衞秀麿編曲版という、初めて聞く版での演奏でした。なんでも、今年が近衞秀麿の没後50年に当たるらしく、指揮の秋山和慶さんのチョイス、でしょうがこれは初耳、怖いもの見たさな楽しみでした。実際、普通の版では管楽器は２管編成、ホルンだけ３本、トロンボーンなしですが、この近衞秀麿版、トロンボーンこそありませんが、それ以外の管楽器がすべて倍管となっていました。さらにコントラファゴットとチューバが加わる、とまあごてごてした編成で、さてどこまで派手になっているのかな？でしたが、いざ始まってみると、ことのほかおとなしいアレンジしかないのにびっくりでした。基本、普通の倍管演奏？という場面もおおくて、でしたが、そんな中目立ったのがチューバの低音でした。コントラファゴットともども、フォルテ以上の場面での低音の補強、という使われ方でしたが、やはりこのエロイカの中でチューバが入ると妙にチューバが目立ってしまう、そんな感じでした。コントラファゴットのそれは運命と同じ感じでしたので納得できるのですが、やっぱりねえ、です。ブラームスが２番の交響曲でチューバを使うも、３番以降はまたコントラファゴットに戻した、その理由がなんとなくわかる感じでした。　あと、ホルンが６本で吹くとおいおいマーラーのシンフォニーじゃあないよ、と突っ込みたくなるくらいの存在感でしたが、エロイカでは不必要な存在感でした。そんなこんないろいろ突っ込みが大変で、あの名曲をしっかり堪能できない感じで終わってしまう、そんな演奏でしたが、まあ、次に聞くことはまずないんだろね、でしたよ。

  2023.04.22

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• この曲は苦手でした。

  https://www.nhk.jp/p/ongakukan/ts/69WR9WJKM4/episode/te/DJ15ZX24QB/​　というわけで、先日の日曜日のクラシック音楽館を昨夜録画チェックしました。日曜日はオケ本番から久しぶりにやってきた団の行事としての打ち上げにトラさんのこのこ出ていって、からの録画チェックです。　て、この日は前半に遺作になっているバルトークのヴィオラ協奏曲、後半にラヴェルの「ダフニスとクロエ」第１、２組曲とドビュッシーの交響詩「海」という定期演奏会からの放送でした。バルトークのコンチェルトはバルトークらしいサウンドが魅力的で、補作ながら楽しめましたし、ダフクロの１組はあまり聞きませんが全曲で聞いたこともある曲なのと、２組が超有名曲なのでこれはこれで楽しんで聞けるのですが、さて最後の「海」です。ジャンルとして苦手な交響詩、そしてこちらも苦手な作曲家、ドビュッシーとなると、です。作品自体は超有名曲で、何度も聞いたことはありますが、なかなかなじめないまま今に至っている、そんな曲です。　さてさて、この苦手意識、ドビュッシーが苦手だからなのか、それとも交響詩が苦手だからなのか、判断がつきません。合わせ技で私の中では敷居の高い有名曲その１になってしまっていますが、手っ取り早い楽しみ方、どなたか教えてくださいませ（けっこう切実）。

  2023.04.19

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• 原作を読んでませんが。

  https://aooke-anime.com/​　というわけで、先日の日曜日から公共放送のＥテレで新しいアニメ作品が始まりました。「青のオーケストラ」という作品です。　て、この作品についてほかの公共放送の番組で宣伝があったので知ったのですが、高校のオーケストラ部での青春群像、とのことです。漫画の原作があるとのことですが、それは一切読んだこともなく、とりあえず宣伝にのせられるまま先日の１回目放送の録画チェックを、でした。まだ物語が始まったところで、大きく話が動くのはこれから、ではありましたがこの先も引き続きチェックしていこうかな、という感じでした。　さてさて、アニメ作品をしっかりチェックというのはやはり同じ音楽ものである「響け、ユーフォニアム」以来となりました。高校時代は吹奏楽に関わっていたのでこちらはまさにあるあるがいっぱいありましたが、オーケストラとなると社会人になってからの関わりであります。とはいえ、いろいろ共感できることもあるのかな、とそこが楽しみですね。

  2023.04.15

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• もっとブラックなのがいいなあ。

  https://www.nhk.jp/p/classictv/ts/14LJN694JR/episode/te/5PQNGNMRWJ/​　というわけで、1週間前の放送だったので録画チェックしたのですが、この日はクラシックの巨匠たちの「恋バナ」というテーマでした。ゲストは芦田愛菜さんだったので、あんまりブラックなことは言えないだろうな、と思っていたら大体予想できた作曲家のエピソードで、でした。ベートーヴェン、ショパン、ベルリオーズ、そしてシューマンが取り上げられていました。　て、こういう話でクラシックの歴史を見るといろいろと違う面白さが見えるのは確かですし、いろいろな作曲家の別の顔も見えてきて興味深いところですが、やはりもっとブラックな人も取り上げてほしかったなあ、です。え、例えばワーグナーだとかドビュッシーだとか、でしょう。ここで取り上げてもいいですが、もしご存じでない方は調べていただけるとおいおいおい、となること必至です（笑）　まあ、どうひっくり返しても学校の授業ではこういう話題は出てこないでしょうから、ここまで興味を持って作曲家に当たってくれる人が既に少数派になってしまうでしょうが、是非ちょっとそれはどうなんだ、な作曲家の恋愛事情にも興味を持っていただければ、ですがちょっと劇薬過ぎるかな？

  2023.04.14

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• 前期も魅力的ですよ。

  というわけで、昨日はクラシック音楽館で取り上げられたラフマニノフの作品の話題をエントリーさせていただいたところですが、今日はチャイコフスキーの交響曲第１番について。　て、昨日も軽く触れていますが、チャイコフスキーの交響曲といえば圧倒的に４番以降の３曲の演奏頻度が高いところ。確かにそれだけの傑作群なのでそのこと自体は問題はないですし、実際聞いていると毎回いろいろな発見が出来る名曲でありますが、だからと言って３番までの前期作品はねえ、とならないはずな名曲揃いです。　今回取り上げられた１番がその中でも最も取り上げられる機会も多いのですが、終楽章には思いっきりコサックダンスなフレーズが登場するだとか、そのあたりが面白いんですが「通」な方にするとくだらない言う指摘点になっているのかもしれません。曲想があまりにもストレートなのでしょうが、後期の傑作群と比べることにそんなに意味があるとも思えず、単純にいいものはいい、だと思うのですが。　そして、２番、３番は１番以上に演奏頻度が落ちてしまいますが、どちらも聞くとわくわくする名曲です。もし知らないよ、という方は騙されたと思ってこの１から３番も聞いてくださいませ。いい曲なこと間違いなしですからね。

  2023.04.11

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• まあ取り上げられない訳だ。

  というわけで、日曜日のクラシック音楽館ではロシアの巨匠２人の若き日の作品を２曲、というプログラムでした。チャイコフスキーの交響曲第１番「冬の日の幻想」とラフマニノフの幻想曲「岩」という作品です。　て、このうちチャイコフスキーの交響曲第１番は４番以降の演奏頻度から比べると明らかに少なくなるものの、それでも案外まだ生でも聞ける機会もある曲ですが、このラフマニノフの「岩」という作品、タイトルからして初めて聞く曲でした。なんでもＮ響さんでも初めて、と番組の中で言われていましたが、その取り上げられる機会の少ない理由は曲を聞いてすぐにわかってしまいました。　結論は「面白くない」、この一言でした。ラフマニノフならば有名なピアノ協奏曲２番、３番、パガニーニの主題による狂詩曲、はたまた交響曲第２番、などなど素晴らしい曲がたくさんある作曲家です。その作曲家の若き時代の曲とはいえ、曲想がまだまだ、としか感じられませんでした。作曲者名伏せられて聞いたら絶対正解できないだろうでした。やはり、プロがやらない曲にはいろいろと理由がありますが、この曲もその理由が分かりやすくて妙に納得してしまいましたよ。

  2023.04.10

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• 難しい問題だ、と。

  というわけで、公共放送の番組の中には時々良作なコンテンツがありますが、そのひとつに「映像の世紀」という番組があります。最近では「バタフライエフェクト」という４５分での特定のテーマを取り上げる番組が製作されていて、歴史的な出来事や人物を深く掘り下げて考えさせられることも多いです。　て、先日の月曜日は戦争と芸術がテーマでした。旧日本軍に従軍した作家、火野葦平とともに２人の音楽家が取り上げられていました。ソビエトという国で活動したショスタコーヴィチとナチスが政権を取っていた中ドイツで活動した指揮者フルトヴェングラーです。メインはこのフルトヴェングラーでしたが、ドイツに残ってベルリンフィルを指揮し続けたことで様々な困難に直面して、云々です。同じようにスターリンという独裁者の意向一つで命が危うくなる中で作曲を続けたショスタコーヴィチ、どちらも究極の状況下で自分の活動をどう続けるか、かなり丁寧なアプローチで構成された番組になっていました。　そして、現代の指揮者、ゲルギエフがロシアのあの大統領と近しいことを理由にヨーロッパ各国で排除されている現状も紹介され、政治社会が不安定になると一番に影響を受けるのがこの芸術の分野、ということを痛感させられました。それだけ芸術が一般大衆に影響を与える、ということの裏返しなのですが、やはり安心して芸術を楽しめる世の中であること、このことを当たり前と思わずしっかり守っていけるようにしないといけないのね、と深く考えさせられる時間になりました。

  2023.04.07

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• 気持ちいい盛り上がり、でした。

  というわけで、昨日の続きです。　て、この日のメインはもともと楽しみにしていた幻想交響曲だったのですが、これが期待を裏切らない気持ちのいい演奏でした。指揮のカーチュン・ウォンさんの棒さばき、聡明な感じで感情的に爆発させるような演奏にならず、というのが気持ちいい感じでした。もちろん、盛り上げるところはしっかり聞かせてくれたので、そのメリハリも気持ちよく、でした。　そんな感じの気持ちいい指揮を見せてくれましたカーチュン・ウォンさん、通算で３度目となるはずの生演奏でしたが、以前に増して理知的な棒さばきになってきたのかな、という印象でした。まだまだ若手、の指揮者さんですが、とはいえ益々の活躍が期待される逸材ですから、またそう遠くない次回、が期待されます。そのころはさらに大物になられているかも？ですが、実現しますように。

  2023.03.22

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• さっぱりついて行けませんでした。

  https://www.nhk.jp/p/ongakukan/ts/69WR9WJKM4/episode/te/G98P8WPW69/​　というわけで、日曜日に放送された「クラシック音楽館」ですが、古楽とAIによるメディアアートのコラボ、というテーマでした。古楽をそのまま楽しませてくれれば何の問題もないのに、と思うことしきりでしたが、訳の分からなさは私の理解のはるか上をいってしまっていました。　なので、普段はなんだかんだと最後まで見るところですが、この日は体調も良くないことも重なり、早々に視聴撤退してしまいました。普段気になる回（マーラーだとか、ブルックナーだとか、はいそんな感じです）だと事前に録画してまで視聴しますが、そうはなりませんでした。　なので、誰かこの回の見どころというか、こういう視点で考えれば面白いんだよ、って教えていただければ幸いです。まあ、そんなかたはきっと少ないだろう、とおもっていますが、久しぶりにクラシックに接していて手強いなあ、と思わせる内容でした。

  2023.03.08

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• あれは魔改造だ、ですね。

  というわけで、昨日の続きです。　この日のメイン、というかこれが聞きたくてこの演奏会にやってきたのですが、ブラームスのピアノ四重奏曲第１番が演奏されました。ピアノリサイタルなのに、弦楽器３本がゲスト出演とは贅沢な演奏会ですが、この曲、オーケストラの編曲版があることでも有名です。作曲家本人ではなく、後の世代の作曲家、シェーンベルク編曲です。　て、シェーンベルクいわく、このブラームスの原曲ではピアノの音が多すぎる、だとかなんとかそんなコメントがあります。それれだから、というわけではないのでしょうがこのシェーンベルク編曲のオケ版、まあすごい編曲です。その聞き比べ、ではないですが原曲のシンプルさがやはり気持ちいいのですが、やはりピアノにとっても難曲でしょうし、そうそう生では聞けないよね、だったので念願かなっての原曲を聞けました、です。４人の丁丁発止、というような曲でこのテンションの高さはすごいよね、と圧倒されているうちに曲があっという間で終わってしまった、そんな感想です。　なので、シェーンベルク編曲はある意味「魔改造」かも、です。でも、聞く分にはそれがすごく面白いんですよね。え、演奏すると、ですか。もう、とんでもない曲でしたよ。

  2023.02.26

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