姫に会いに
この日は出勤でした。帰りに毎日顔が変わって行くカワウソ家の姫に会いに行こうと、あやちゃんに連絡を入れると「待ってるよ」と言ってくれたので、午後6時という晩ご飯時にも関わらず図々しくも上がり込んできました。先週伺った時はあまりゆっくり姫を見ることができなかったので、この日はここぞとばかりにだっこさせてもらいました。お腹いっぱいになったところでうとうとしている姫を抱かせてもらったのですが、私の腕の中でもすやすや眠ってくれる姫を見ていると、幸せな気持ちになりました。この時間帯は毎日ぐずっていたとのことで、あやちゃんもお母様も喜んでおられました。その喜びように、日頃の苦労が偲ばれたのでした。赤ちゃんを抱かせてもらうと、その存在の頼りなさがしみじみと実感されます。全存在を自分に委ねてくる赤ちゃんを抱く度に、「守って行かなければ」という思いに立って、お母さんは強くなっていくんだろうな。そういう存在があることは、大変ではあっても、やはり羨ましいと思う独身の私です。あやちゃんと久しぶりにゆっくりお話しできて、楽しんでいるうちに、時間は9時半を回っていました。ついつい長居をしてしまいましたが、この日は私の前にもお客さんを迎えていらっしゃったのに、早く引き上げるべきだった、と自分の気の回らなさを反省しました。帰りの電車で、右腕の筋肉痛に気づきました。どうやら姫を長時間だっこしたからのようです。あやちゃんに「大丈夫?」と心配されていましたが、その時は全く重みを感じなかったし、だっこしている幸福感に酔ってしまって「大丈夫!」と答えていましたが、腕はしっかり疲れていたようです。ほんの数十分だっこしただけの私ですらこうなのだから、世の中のお母さんは大変です。お仕事でおうちを空けていらっしゃったカワウソさんにこの日の姫の写真をメールで送ったら、「ありがとう」と返事が来ました。さて、この日はこむぎがうちにきてからちょうど一週間。キャリーを怖がらないように、と出しっぱなしにしているのですが、キャリーの中に入って遊ぶこむぎは一週間前より確実に大きくなっていました。肉球好きの人にはたまらない(かもしれない)、こむぎの写真です。 気持ちいいにゃ~、という顔。