７号室から

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  幸せな休日ー講演会ー

  さてさて、忘れないうちに書いてしまいたい、この日のお出かけのメインイベント・万城目学さんの講演会！「講演会」って言うから、万城目さんが演台で一人で話をするのかなー、と思いきや、内容はどちらかというとトークショーという感じ。内容は三部構成になっていて、終始男性の図書館職員の方が聞き手になっていました。が、この方がなかなかのナイスキャラ。緊張していらっしゃっるのか、原稿を読む時に噛んだり、しゃべる時に変な間があったり、段取りを間違えたりして、見ていて「大丈夫か」とハラハラしたのですが、かと思えば万城目さんに無茶ぶりをしたり、というその意外性に、ずっと爆笑。例えば、第一部は、万城目さんのエッセイを元に、万城目さんに質問をする質問コーナーだったのですが、「カードを作ってきたので、万城目さんに引いていただいて、でたお題について話をしていただきます」と、聴衆に「サッカー」「学生時代の旅」「アキレス腱」などと書かれたカードを見せてくれました。それをシャッフルするのかと思いきや、そのまんま万城目さんに差し出すではないですか！カードを用意した意味がないやーん！　と会場爆笑。万城目さんも最初は戸惑ってましたが、そのうち柔らかくツッコむようになってました（笑）第二部は、「プリンセス・トヨトミ」に出てくる大阪の土地を、サイコロで巡る、という企画。万城目さんにサイコロを振ってもらい、その目の数だけ、パワーポイントで作られた双六のマス目を進み、止まったところについて、写真を見たり、万城目さんにインタビューしたり、というもの。「プリンセス・トヨトミ」に関するいろんなお話を聞けて、とても得した気分♪第三部は、この講演会に応募するにあたり、「万城目さんへの質問」を書くことになっていたのですが、その質問に答えてもらう、というコーナーでした。万城目さんは、その作風から、飄々としていながら、面白いこというタイプの方なんだろうなあ、と思っていたのですが、まさにそんな感じ。図書館職員の方の、決して流暢とは言いがたい進行ぶりも、楽しんでいらっしゃる様子でした。受け答えの中でも、特に印象に残ったものをいくつか。会場からの質問の中に、「『ホルモー』とか『しゅららぼん』とか、そういう独特の語感の言葉はどうやって思いつくのですか」というのがあったのですが、それに対して、「僕は、『トイレにセボン』とか、そういう商品名の商品を作っている製薬会社に行くと、結構いいところにいけるんちゃうかと思ってます」と答えてらっしゃいました。この答え、前から「小○製薬のネーミング会議に出たい」と思っている私の心をガッチリと捕らえました（笑）それから、「私の娘も京大生です。万城目さんは京大時代、どんな学生さんだったんですか」との質問には、「このお母さんが、娘さんと一緒に京大に来たとして、そこに学生時代の僕が娘さんに話しかけたりしたら、僕が去った後『あの人何？　あんな人と友達にならんとき』と言われるような、そんな学生だったと思いますよ。このお母さんの感じからすると」と答えてもいらっしゃいました。実に飄々と答えてらっしゃったのですが、聞きつつ「うーん、鋭い」と思いました。さりげなく娘さんのことを自慢するお母さんのタイプまで見抜いてらっしゃるんだなあ（という解釈をする私、性格悪い？）と同時に、きっと「京大なの、すごいねー」と言われ続けてきたであろうご自身のことも、「だから何？」とクールに見てらっしゃるのも伝わってきました。そういう、学歴とか肩書きとかに、あまり重きをおいていない感じがしたんですよね。そこも共感するポイントでした。そして、京都、奈良、大阪を舞台にした三部作は全て読みましたが、やはり「プリンセス・トヨトミ」から感じる万城目さんの大阪への愛は格別だ、と感じていたのですが、万城目さんご自身、「大阪を舞台にした小説をまた書いてみたい」と言われてました。「大阪の人のキャラクターがどういう経緯で作られたのか、考察してみたい」とも言ってましたよー。とっても楽しみです講演会終了後、「万城目さんの本をお持ちの方には、サインをしていただけます」との告知！そこは公立図書館らしく、ライブラリーショップで買った本でなくてもいいようでした。ちょうど、最新作の「偉大なる、しゅららぼん」を持っていたので、それにサインしていただきました【送料無料】偉大なる、しゅららぼんサインは、ひょうたんの絵の中に書かれていて、ここにも大阪への愛が感じられました。握手もお願いすると、快く応じてくれましたよ♪いやー、本当に楽しかった！そして、万城目さんご自身の人柄に、今まで以上に親近感を持ちました。ひけらかさなくとも、言葉の端々に感じられる知性、自分にも他者にも「ツッコミ」の視線を忘れない冷静さ、そして人との関わりから得られるものを楽しむ姿勢。うーん、実にタイプだわ（爆）ちょっと気が弱そうなところもポイント（笑）という訳で今日の日記の結論。万城目さんみたいな人がいたら紹介してくださいm(_ _)m

  2011年10月29日

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  Webで読書管理

  今週は本当に長かった…。運動会の練習が、残暑厳しいグラウンドで行われているのですが、ホンマにきついです。それに加え、イレギュラーで飛び込んできた仕事がヘビーだったため、今日はもうぐったり。本当は午後に朗読教室があったんだけど、あまりにしんどくてお休みしてしまいました一日寝てたらラクになったので、明日からは大丈夫ですけど。そんな日々ですが、読書はいいリズムで継続中。通勤で電車に乗っている時間が少ない上に、電車が混んでて本を出すのもしんどいときもあるので通勤時読書っていうのがなかなかのらなかったのですが、職場の最寄り駅から職場までの１０数分の道のりも読書したら、いい感じになってきました。私にとって、発見だったのは、電子書籍。本はアナログじゃないと読んだ気がしない、と思っていたんだけど、夜道を歩きながら読むのには、電子書籍、いいですねー！本を読みながら歩いているようには見えないのもポイント（笑）これからは、アナログ本は明るい場所で、電子書籍は暗い場所で、と使い分けていこうと思います★さて、前回の日記から、更に数冊を読みまして、感想をここに書こうかな、と思ったんだけど、急に読書ネタが増えたら、今までどんだけ読んでなかったんや、と思われてしまう、と思い直し、読書管理サイトを利用することにしました。代表的なのは、ブクログ、読書メーター、メディアマーカーがあるようで、ウェブでもこれら三種がよく比較されています。私は、最初「ブクログ」を使い始めてみたのですが、「いつ読み終わった」のかを記録することができなさそうだったので、「メディアマーカー」に乗り換えました。本を買ったり、「この本を読もう」と思ったら「登録」し、読み始めたら「読中」にし、読み終わったら「読了」を登録する。それだけなのに、「記録されている」という満足感が得られます。そういえば、私は「読書ノート」の類いが、続かなかったなあ。これなら、iPhoneからもMacからも記録できるし、続きそうです。そして、この「メディアマーカー」、Facebookとも連携できるということがわかったので、早速「読了」したら、自分のページに書き込まれるように設定しました。【送料無料】マドンナ・ヴェルデ↑昨日読み終わったこの本を「読了」登録したら、すぐに「読了しました」と書き込まれました。その投稿に対して、友達からいくつかコメントが。本を読み終わる度に書き込まれたら、自分へのプレッシャーになるかな、と思って始めたのですが、コメントでまた本を紹介してもらえたりして嬉しいオマケに喜んでいますこの勢いで、読書の秋に突入だ！まだまだ残暑が厳しいけどね私のメディアマーカーの個人ページはこちらです。今月読んだ本からスタートなので、まだまだ少ないですが、まずは100冊目指して頑張るぞ★みなさんも、読書管理サイト、使ってみたら是非おしえてくださいね♪

  2011年09月17日

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  「大阪的」小説

  気づけば９月も１０日以上過ぎていますが、今月最初の日記です。二学期が始まって、なんだか気持ちが落ち着かなく、ブログを書くエネルギーがありませんでしたさて、最近いいペースで読書のリズムがついてきた、というか、戻ってきた感のあるワタクシ。隣の席の、同じ教科の先生が、最近まで読んでた「下町ロケット」を読み終えて、違う本を読んでいらっしゃったので、その本について聞いてみると、「『下町ロケット』が面白かったので、同じ著者の本を読んでみようと思って」とのこと。【送料無料】下町ロケット【送料無料選択可！】民王 (単行本・ムック) / 池井戸潤やっぱり、本好きの人は、「同じ著書の作品にハマって続けて読む」ということをしますよね。ものすごく影響されやすい私が、それをすると、文体とか、表現とか、すぐ影響されて、まるで「やくざ映画を見て映画館から出てきたら、肩をいからせて歩いてました」みたいな感じになっちゃうので、意図的に避けてたのですが、読書量を増やすには有効な手段だなあ。「プリンセス・トヨトミ」を読み終わって、次の万城目作品に手を出したい気持ちをぐっとこらえて、別の著者の本に手を出していた私は、考えを改めて、自分に正直になることにしました。【送料無料】プリンセス・トヨトミ【送料無料】鹿男あをによし「プリンセス・トヨトミ」の方は、大阪を舞台にした作品ながら、最初はあまり乗らなかったのですが、大阪が停止してからが面白くて、クライマックスの府庁前のシーンでは危うく涙、それをきれいにオチに持って行く終章に満足。「鹿男あをによし」も、期待を裏切らない面白さでした。昨日、部屋で読んでいて、爆笑してしまった時は、電車の中でなくてよかった、と心底思いました。「プリンセスー」を電車の中で読んでいて、うっかり「くすっ」と笑ってしまって、そばにいたサラリーマンにガン見されましたから【送料無料】鴨川ホルモー↑デビュー作のこちらは、ずいぶん前に読みましたが（授業中の「読書の時間」に生徒の前でこれを読んでいて、笑いを堪えきれずにやにやしてるところを「先生、気持ち悪い」と言われたことあり）、この「大阪・奈良・京都」を舞台にした三部作は、どれも突飛な設定ながら、しっかりと構成されていて、無理を感じませんでした。万城目さん（←大阪市出身）の文体からは、とても「大阪的なもの」を感じるのですが、それは何だろう、と考えてみると、それはどこか客観的な目で対象を観察するところかなあ、と。それだけでは、「大阪的」とはとても言えないのですが、客観的に観察する目的が、「ツッコむため」と言えば、納得でしょうか（笑）私は、澄ました顔で面白いことをいう人が大好きなのですが、この人の小説もまさにそんな感じ。登場人物のなにげない行動に対して細かくツッコミを入れて行く様子は、飄々とした中にも「面白いことを見逃すまい」とする執念を感じて、共感します（笑）そして、観察およびツッコミの対象には、「他」だけでなく「自分」も含まれていて、それが「自虐」になるのかな、と。私は常々、大阪的お笑いには「自虐」があるなあ、と思っているのですが、他人にツッコむだけでなく、自分自身に対してツッコむことで、他者と同じスタンスに立つ、その柔軟さこそ、大阪流コミュニケーションなのかもしれません…って、よくわかったようなわからないような結論ですが（←自虐）私は、自他ともに認める「『超ナルシスト』ウォッチャー」でもあるのですが（笑）、この手の人の話が面白かった試しがないのが、「自虐」がないからだ、とはたと気づきました。「他虐」ばかりで、自分のスタンスを変えない人からは、他者を軽んじる姿勢しか感じず、いい気持ちを抱けませんものね。万城目作品からは、「私が愛する大阪人像」を感じて、とても好感が持てます。まだそんなにたくさん著書がないので、コンプリートも近々できそうです。といいつつ、給料日前で新たな著書を買うのは控えないといけない私は、妹から借りた東野圭吾を通勤鞄に入れたところ。この人の作品は数が多いし、ハマったら、コンプリートは大変そうやなあ

  2011年09月11日

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  久々の読書ネタ

  友達でもやってる、という人が増えてきたので、登録してみました、facebook。「始めたらなんとかわかるだろう」と思っていたけど、甘かった何をどうしたらいいのか、わけがわかりません「いいね！」を押したつもりのないところで押していたりするしでも、mixiでは見つからなかった友達も何人か発見したし、徐々によさがわかってくるのでしょうかまあ、ぼちぼちいきます。さて、この夏ちまちまと続けている部屋の片付け＆模様替え。180cm×90cmの本棚三つにびっしりと入っている本（しかも、本棚はこれだけではない）を見上げつつ、さすがに私も考えた。「この蔵書量に見合う読書をしろよ！」はい、このうち「読了した本」の割合となると、とても胸を張っていえるレベルではないのです。で、もうずいぶん前に購入していたのに、その時はあまり気乗りがせずに読んでいなかった本を手に取りました。今更ですが、これです。【送料無料】話を聞かない男、地図が読めない女いやあ、今読んだら、面白いのなんの！あっという間に読了しちゃいました。これが面白いと思えるのは、それだけ年をとった証拠なのでしょうか（笑）面白く書こうとするあまり、断定的な書き方がされている箇所が多いので、「全ての男性／女性はこうだ」と決めつけるのはいけないとは思いますが、経験的になんとなく知っていた男女の考え方の違いも、「脳のはたらき」ということで解説されると、納得しますねえ。勢いにのって、その続編も読破。【送料無料】嘘つき男と泣き虫女これも面白かった！「女は男の行動を採点している」という辺り、多いに納得です（笑）男女の違いについて書かれた二冊を読み終わると、以前から読んでみたかったある本を手に取りたくなって、購入しました←今ある蔵書を読む計画のはずが、本増やしてるし【送料無料】女ぎらい↑　これです。脳に関する研究という立場から書かれ、「パートナーとうまくやっていくために」ということを主眼においている前の二冊に比べ、こちらは社会学的に書かれていているため、ちょっと重め。私も、今日から読み始めましたが、５章まで読んでちょっと休憩です。わかってはいるけど、社会の「ミソジニー（女嫌い）」は、根深いものがあるんですねー。でも、前の二冊とあわせて読むと、より納得私はかつて、尾崎豊の「シェリー」という曲を聴いた時に、「この歌、『俺は』『俺に』ばっかりで、自分が恋人に何かをしてもらうことは思いっきり期待してるのに、その逆は全然出てけえへんなあ」と思ったのですが（ファンの方、すみません）そういう歌が生まれる背景が少しわかった気がします。それにしても、上野さんの文章は鋭いです。特に、男性が女性に描くファンタジーを切る時には、本当に気持ちのいいくらいバッサバッサと鋭く、読んでて「そうそう！」とスカッとすること度々でした。これ、「ファンタジー」を「現実」だと思いたい男性には、読んでいられないだろうなあ。関連するテーマを追いながらの読書って、久々にしましたが、頭の中でいろんなことがつながっていくのが面白いです。この調子で、読書の秋に突入していくぞー

  2011年08月18日

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  母性・女性・本能

  仕事で必要があって、「親の情」が表れている現代の文学作品を探しております。生徒に、古典作品と比較させる材料に使うので、わかり易い言葉で書かれているもの……と考えて、「俵万智さんの短歌はどうだろう」と思いあたり、昨日本屋に見に行きました。プーさんの鼻↑こちらの本を購入。プーさんの鼻↑文庫版が出てたの、今知りました「腹を蹴られなぜかわいいと思うのか　よっこらしょっと水をやる朝」という歌から始まって、子供がお腹に宿ってから、産まれ、声を発し、笑い、這い、立ち上がり、歩き……と、成長していく様子が、短歌を通して綴られていきます。（出版社のサイトでは、あと何首か紹介されてます）一通り読みましたが、うーん、参りました！俵万智さんの短歌は、自分自身の「女性」という性を、ダイレクトに揺さぶってくる感じがします。先日、井上靖の「愛情」という散文詩について日記を書き、種々興味深いコメントをいただきましたが、そこに表現された「父の愛」とは違う、生々しいまでに本能的な「母の愛」。子を宿したことのない私にも、理屈でなくわかる感じがするのは、その本能が刺激されるからでしょうか。「抵抗し難い血の愛情」を感じた、という井上靖の「父の愛」も、俵万智さんの動物性すら感じさせる「母の愛」に比べると、多分に理性的だなあ。この歌集に収められている３４４首の大半が子供の歌なのですが、あまりに本能を揺さぶられて、ちょっと放心状態（笑）どの歌を採用するか、今日決めるのはもうムリこの土日に考えることとします。子供に関する歌以外にも、「うわー、やられた！」と思う歌はいくつもあったのですが、「処女（をとめ）にて身に深く持つ浄き卵（らん）秋の日吾の心熱くす　富小路禎子」という歌を題材に詠まれた「ヒトでありメスであること『卵』という言葉選びし禎子を思う」という歌には、グッと来ました。自分自身にも、「卵」を意識した経験があったから、余計に。あと、めちゃくちゃ共感したのが「『これもいい思い出になる』という男それは未来の私が決める」でした。かっこいい！！（笑）恋愛の歌でも、痛いところをつかれたようにうなってしまう歌が多いのですが、それは私もそれなりに年齢を重ねたってことなのでしょうか。俵さんのサイトには、自選百首があるのですが、どの歌に共感するか、ガールズトークしてみたいです（笑）

  2010年09月24日

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• ムーンウォーク

  夏休み最後の週末が終わりました。ああ、もうすぐ二学期か…(-_-)さて、日記にはしばらく書かなかったけど、マイケル・ジャクソンの訃報をきっかけとした私の中の「マイケル・ブーム」は実はずっと続いていまして、DVD4枚、CD4枚購入して、最近ではiTunes Storeでジャクソン５やモータウンで出したソロ作品の曲をダウンロードしたりもしています。もう絶版になっている、マイケルが29歳、BADの頃に著した自叙伝「ムーンウォーク」も、「図書館にならあるかも」と予約したのが7月のアタマ。それが、お盆の頃には借りられるようになったので、借りてきて、読了いたしました。いやー、面白かったです！苦しい暮らしから脱出するために、父親の指導の元、練習に継ぐ練習、ステージに継ぐステージ、という過酷な生活をスタートしたのは、マイケルがわずが5歳の時。高熱で学校を休んだ日の夜にもステージに立つ、という、およそ「子供時代」とはかけ離れた生活。そんな生活の中でも、ステージ脇から大御所達のステージを食い入るように見つめ、どんどん吸収していった少年マイケル。成長の過程で、どのように自分のスタイルを確立し、自分の信じる音楽性を妥協なく追い求めていったかがよくわかりました。「オフ・ザ・ウォール」がもたらした成功のお陰で孤独にさいなまれ、「親友がほしかった。自分のことを知らないけど、人間として自分を気に入ってくれる誰かにあいたくて、近所をうろうろしたこともある」というエピソードには、スーパースターの孤独と共に、それを包み隠さず告白するマイケルのまっすぐさに打たれました。「オフ・ザ・ウォール」の次の「スリラー」を、「歴史上で一番売れるアルバムにする」と決めて製作に取り組んでいたマイケルを、多くの人が笑ったことを挙げて、「みんな疑い深すぎるのです。自分で自分を疑っていては、最善を尽くすことなどできないんです。自分が信じなかったとしたら、だれが信じてくれるのでしょう？」という彼の言葉も、とても印象に残りました。自分を信じて最善を尽くす、ということは、自分に言い訳をする余地を与えない、ということ。強いけど厳しい言葉です。彼がここまでのスーパースターになったのは、才能と、自分に対する厳しさ、そして自分を信じる強さがあったからなんだなあ、と改めて感動。また、「感謝」という言葉の多さにも感じ入りました。やはり、一流の人は謙虚ですね。折しも、この本、再販される計画があるということ、その時には是非購入したいなあ、と思います。が！！！この本に対して残った唯一の不満は「翻訳」！誰が訳者か知らずに読み始めたのですが、読み始めて文体にすぐ違和感を覚えました。一見、読みやすそうな文体なのに、なんだか読みにくい。どこかぎこちないというか(翻訳文は大なり小なりそうなりますが）、英文に精通している人の訳文ではないのでは……と思いながら読んでいました。翻訳は誰だろう、と思って訳者を見て、納得。名前はあえて書きませんが、いわゆる有名な元作家だったのです。時々ありますよね、訳者のネームバリューを当てにして、翻訳が専門ではない著名人が訳すこと。著者で充分有名なマイケル・ジャクソンの自叙伝でも、その手が使われたか……とがっかりしながらも、とりあえず読み進めましたが。あかん、やっぱりこの訳文、合えへん…orz話しかけるような口調をあえて狙ったのでしょうが、なんだか甘ったるくて舌っ足らずな感じ。やたらと終助詞の「ね」が使われているのも違和感を覚えました。マイケルが白い靴下を好んで履いていたことについて、どうも「白い靴下をはくのはダサいことだった」と言いたかったようなのですが、それを全部「スクェアなこと」と訳してあるんです。英語では確かに真面目ちゃんでいることを「square」というようですが、それを日本語で「スクェアなこと」（なぜか「ェ」は小文字）と書かれても、意味わかるか？　それ、普通の表現か？？と突っ込みたくなります。それから、ジャクソンズ時代の曲「Blame it on the Boogie」の「Blame」を、同じページで「ブレーム」と書いたり「ブレイム」と書いたり、表記が揺れているのも気になるし。作家の割に無頓着じゃないか？他にもいっぱい突っ込みたいところがあるのですが、一番「オイ！」と思ったのが、「姉」のラ・トーヤを「妹」と訳していたこと！！(一箇所や二箇所ではないから誤植ではない）「sister」としか書かれてなかったのでしょうが、ラ・トーヤも有名人なんだし、ちょっと調べれば姉か妹かわかるだろ！　……と、あまりに魂のこもっていない仕事ぶりに、ムカムカしたのでした。「ムーンウォーク」は、この秋に再版されるようですが、日本語版の訳者が同じ人物なら、日本語版を買わずに英語版を買おう、と思いました。高校生の時だったか、W.サローヤンの「パパ・ユーアクレイジー」を読もうとしたのですが、伊丹十三氏によるあまりにぎこちない訳（ご本人が意図的にやったものだったようですが）に、耐えきれなくなって、途中で投げ出した経験がありますが、それを思い出しました。翻訳って、英語の和訳の問題を解くのとは違うんだから、もっと英文に精通している人に訳してもらいたい、できれば、元の英文の存在なんて感じさせない日本文にしてくれたら最高なんだけどなあ。

  2009年08月23日

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  素通りできない

  仕事しなきゃ…という時ほど、ブログを更新したくなるのは何故でしょう(^^;)持ち帰りの仕事を横目に現実逃避に走っております。今日は、毎年恒例の図書購入のお仕事に行ってきました。学校図書館や公共図書館向けに図書の展示会を行っている業者に出向いて、本を選んでくる、という、本好きにはたまらない仕事。今は、授業で本を読ませていることもあって、今までになく本選びも真剣。昨年はうっかり漫画を多く購入してしまったので、図書室担当の権限で「今年は小説に力を入れる！」とたくさん選んできました。展示会では、中学生向けの優良な本がたくさんあるけど、「イマドキ」の人の作品は少ないので、もう少しリストアップの作業は進めないといけませんが、それも楽しい作業ではあります。「読書の時間」では、私も生徒と一緒に本を読んでいるのですが、先日まで私が読んでいたのがこれ↓鴨川ホルモー面白くって、ついにやにやしながら読んでいたのですが、生徒も興味を持ったようなので、この人の本も購入しようと思います。さて、散々本に触れて帰ってきたら、地元の商業施設にある広場のところで古本市が開催されているではないですか。古本市って、なぜか素通りできないのですよ。かつて勤めていた学校の最寄り駅の構内でも、よく古本市をやっていて、「ちょっとだけ…」と思いつつ、ついつい何十分も居着いておりました。今回も、吸い寄せられるように寄りついて、しばらく滞在。もちろん、数冊ゲットしてまいりました。古本市って、「その時だけ」っていうのが、ついつい足を止めてしまう理由なのでしょうね。それに、その場で「タイトル買い」がしやすいお値段なのも魅力。「この本を買う！」と決めて行くのは新刊が売ってる本屋さん。そして、偶然の出会いを求めるなら、古本屋、と使い分けています。今回の戦利品で、良かったのはこれ！きものの花咲くころ以前から本屋さんで立ち読みしつつ、「面白そう、でも高いな…」と思って手が出なかった本です。三分の一の価格で買えました！「主婦の友」の90年間の記事を通して、着物の移り変わりをまとめた本です。読み応えがありそう～。この古本市では、以前、同じように「気になるけど手が出なかった」作家の猫↑この本もゲットしました。こういうことがあるから、古本市はやめられないのよね～。最近読書もサボり気味でしたが、これを機にまた読書に励まなくちゃ！そして、心おきなく読書に励むためにも、仕事を片付けなくちゃ…(^^;)みなさんが、最近読んで面白かった本があったら教えてください！図書購入の参考にさせていただきますm(_ _)m

  2009年05月28日

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  共感しまくり

  先日、地元の後輩から、彼女が最近読んだという本の内容を聞いて、興味を持ったので、今日さっそく入手して、読了してしまいました。その本とはこちら。脳を活かす勉強法何故この本に興味を持ったかというと、「脳はある行動を起こして達成感を得ると、『快感』を覚える。その快感を味わいたくて、再び同じ行動を取りたくなる」という脳の性質を勉強に活かす、という観点から書かれている、と聞いたからです。目の前にいる子ども達に、「勉強」することが、押しつけでなく、喜びにつながるようにすることが、どうやったらできるんだろう、ということをずっと考えていた折でもあり、「ま、集会での話のネタになるかな」程度の気持ちで手に取ってみました。前半は、「ほうほう、なるほどなー」と思いながら読んでいましたが、後半になると「そう！　そう！！」と膝を打ちたくなることが書かれてあって、読みながらちょっと興奮してしまいました（笑）あそこに共感、ここに共感、ということを書き出したらキリがないのですが、一つあげると、「勉強とは、自分という存在を輝かせ、人生の次のステージに登るためのもの」と書かれてあるくだり。この前に、「日本とアメリカの文明力は大きな差がついてしまっている（日本は大幅に遅れている）」「それは学問に対する情熱というものの質が違うからだ」ということが書かれています。つまり、日本では往々にして「どの学校に行くか」ということが大切で、どの大学に進むかで「理系」「文系」と分類されてしまい、それで一生が定義されるということがよく起こるが、これは全くナンセンス。勉強は自分を輝かせ、人生の次のステージに登るためのもの、ということに気づいて勉強しているかどうかがこれからの時代は大切で、そのことに気づいていないと一流大学に行っても輝けない、という主旨の話でした。これ、大いに共感しました。「なぜ勉強するか」ということに対して、なかなか「これ」という答えを出すことって、難しいですよね。「進路選択の幅を広げるため」ということも正しい答えの一つで、私も生徒に言ったりもしますが、自分自身が勉強してきた過程で、そういうことはほとんど考えてこなかったんですよね。なぜ私は勉強してきたんだろう、私を勉強に向かわせたのはなんだろう。それをあまり意識的に考えたこともなかったなあ、とこの本を読んで思いました。著者の茂木健一郎氏は、「強制されて勉強したことはなかった」「勉強すること自体が好きだった」とくり返し書かれています。そして、「勉強そのものが喜びにならないと、モチベーションを保つことができず、なかなか持続しない」とも。茂木さんと同じ！　というのはおこがましいのですが、私も強制されて勉強したことはなかったです。新しいことを知るのが楽しくて、それを続けているうちに大学まで行っていた…というのが実感。特に得意だった英語は、勉強しているという感覚をほとんど持ったことがないくらい、楽しんで勉強していました。その英語がモノになっていないのは、例えば「英語がぺらぺらになる」ということ自体に、それほど意味を感じていなかったからかも。私が「楽しい」と思える範囲を、越えていたんでしょうねー。もう少しモチベーションを保てたら、人生変わってたかもしれない(^_^;)何が言いたいのかというと、「学ぶことの喜び」を、もっともっと生徒達に伝えていかないといけないなー、ということです。進路だけを強調することは、勉強の価値を矮小化することになってしまう。だけど、「知ることの喜び」が目的になったときに、もっと人はエネルギッシュになれるし、物事に対しても謙虚になれる気がします。そういう、勉強によって得られる心の態度こそ、伝えたいことなんだよなー。問題は、その「学ぶことの喜び」をどうやって伝えるか。それは、もう一度この本を読んで、じっくり研究したいと思います。興奮のあまり、平日なのに日記を更新してしまいました　まとまりきってない文章ですが、興奮の産物だと、ご了承くださいませm(_ _)mさあ、この本に「脳のゴールデンタイムは朝」と書かれてあったので、早起きするためにもう寝ます。おやすみなさい☆

  2008年11月17日

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  読書の秋でございます

  今、これ↓を読んでいます。三国志（1）新装版映画「レッドクリフ」（←見に行きたい！）の公開に伴い、書店に三国志関連の本がたくさん並んでいます。このブームに乗っかって、今まで手に取らずじまいだった三国志に挑戦してみよう、という気持ちもあるのですが、もう一つ、三国志好きの生徒に読ませよう、という思惑もあったりします。うちのクラスにも、複数の「三国志好き」がいます（もちろん男子）。「三国志」と一言言うだけで、おもしろいように食いついてくるのです。中には、勉強はそれほどできる方じゃないのに、図書室にあるジュニア版の三国志（一冊一冊が結構厚い）を、一日で一冊読破してきた生徒もいます。今月頭に、大三国志展を見に行った際に、会場に「ご自由にお持ち帰りください」と置いてあった大三国志展のポスターを何枚か持って帰って、その生徒達にあげたら、「早く家に帰って部屋に貼りたい！」と本当に嬉しそうな顔をしていました。友近のネタで、「クラス替え微調整会議」というのがあるんですが、その中でも「三国志好き」が出てきます。本当に、三国志の魅力って、なんなんでしょうねー。まあ、そんな訳で、「この食いつきようなら、大人向けの三国志でも、きっと読むだろう」という思惑の元、読み始めているわけです。今日もちらっと、「今読んでる三国志の本、読み終わったら貸してあげるわ」というと、ものすごく嬉しそうな顔をして、「うん！」と言っておりました。こんな分厚い本を読破したら、そのこと自体が思い出になるだろうな、と思うと、嬉しいです。********************************自分の授業の最初の10分間読書タイムを初めて半年になりますが、生徒達が明らかに本に親しむようになってきた手応えを感じています。今、1年生は「竹取物語」、2年生は「平家物語」の冒頭の暗唱に取り組んでいるのですが、読書タイムに「暗唱テストに合格していない人は、先に暗唱に取り組みなさい。合格したら、本を読んでいていいよ」というと、ものすごく熱心に暗唱に取り組みだしました。暗唱テストで合格したら、「本読んでていいんですよね？」と確認して、いそいそと本を読み始める。なんだか、「読書」が「ご褒美」のように扱われていることに、しみじみ嬉しさを感じます。普段の読書タイムでは、私も生徒と一緒に本を読むのですが、生徒達は私が読んでいる本にも興味があるらしく、「その本面白い？」と聞いてきます。私自身が「三国志」を読むことを思いついたのも、そんな生徒達の反応からでした。もっといろんな本に親しませてあげたいなあ…と考えて、思いついたのが古本屋。ブックオフの105円本のコーナーにて、あれこれ見つくろってまいりました。自分用だと、持ち歩きに便利なように専ら文庫本を買うんですが、教室に置いておくためならハードカバーでも構わない、とつい何冊も手に取って、合計20冊（半分以上がハードカバー）。持って帰るの、めっちゃ大変でした…。腕が抜けるかと思った。このうちの何冊かでも、生徒に喜ばれる本があればいいなあ。今後の野望？としては、私と私が担当する生徒との間だけの読書運動ではなくて、もっと全校を巻き込むような形で、読書を根付かせていけないか、と考えています。他の先生方にも、オススメ本を紹介してもらう機会を持つとか。いろいろ情報を集めながら、もっともっと、読書運動を盛り上げていきたいなー。そんな訳で、今や私は、20冊もの本をぶら下げて家に帰れるぐらい元気になりました。ご心配おかけしました！

  2008年10月27日

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  あかちゃんてね

  IKEAで棚にぴったりの収納ワゴンを購入したことから、片付ける気がむくむくと起きてまいりまして、現在せっせと実行しております。今は晩ご飯を食べた後の休憩中。懸案だった、「メカもの１カ所まとめ」にも着手できました。パソコン自体は無線化できるようになったので、それ以外のプリンタ、モデム、外付けハードディスク、FAX付き電話、AirMac Extreme（プリンタ、ネット、外付けHDを無線化するすぐれもの）を一つの棚にまとめ置きすることができました。コードをほぐして再接続するだけでも、ホント、疲れました気力があるうちに、もう少し片付けを進めておきたいです。メカものがおいてある部屋が「開かずの間」だったのも、ものの置き場所が決まっていなかったから。オープン棚三つには、もう少し収納の余地がありそうだし、上手くスペースを生かせるように、知恵を絞って頑張らなくては。目指せ、脱・開かずの間！明日はまたIKEAに行く予定！！　実は、前回の日記の翌日にも行きました。もうすっかりフリークです。さて、昨日、とっても心温まる本と出会いました。あかちゃんてね出会ったのは、職場がある区の図書館。団体貸出が利用できる、ということで、読書の時間の為に本をどさっと借りようと訪れていました。「○○に関する本を●●冊集めてください」という依頼なら、図書館の司書さんに丸投げでお願いできるのですが、これというテーマもないので、全て私が選ぶことに。80冊選んだのですが、結構大変でした。本の内容も厚さもある程度バラエティを持たせないと、本を読むのが嫌いな子、好きな子、いろいろいる生徒のニーズに答えられない。選んだ本を見ては、「男の子が好きそうな本が少ないな」と書架に戻って悩んだり、なんてことをやっていて、結局かかった時間は三時間ほど。もうへとへとでした。そんな時に見つけたのがこの本。１人の赤ちゃんが誕生して、1歳になるまでの様子を、写真に収めているのですが、文章はお姉ちゃんの視点で書かれているのです。お母さんに思うように構ってもらえない寂しさや、そんな中でも赤ちゃんのことをかわいがったり、その成長に驚いたりしている様子が綴られています。お姉ちゃんが赤ちゃんにチューしてる写真に、こちらの顔もほころびました巻末に、モデルになったお母さんと写真家の方の対談が載ってたのですが、なんでも近くの産院に「上に４～5歳になる女の子がいること」など、いくつかの条件を提示したモデルの募集のチラシをおいてもらい、それを見て応募してきた方がモデルになった、ということでした。「え、お母さん、一般の方なんですか？」と聞きたくなるぐらい美人さんでした(^o^)やっぱり東京には美人が多いなあ～（←非東京人らしい感想）お母さんが赤ちゃんを見つめる目、お姉ちゃんが我が妹を受け入れていく過程、そして、写真家の方の優しい視点が、読んでいる者の心も温かくしてくれる、そんな絵本でした。2番目のお子さんができたばかりの方へのプレゼントに、最適なのではないでしょうか。この本は、中学生にも何かしら感じるところがあるはずだ！　と、自分の趣味だと自覚しつつも、集団貸出の本の中に加えました。さりげなーく、生徒達の感想も聞いてみようと思いますさて、問題は、80冊の本達、自力で図書館から学校まで運ばなければならないということ。車は持ってないからタクシーで運ばないといけないし（もちろん自腹）、図書館がある3階から1階まで運ぶのも大変…。職場の誰かにお願いして付いてきてもらわねばなりません。生徒達が喜んで読んでくれたら、選ぶ苦労も運ぶ苦労も報われるんですけど…。どうでしょうか。

  2008年08月30日

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  文庫本と過ごす夏

  この一年、「テレビ」というもののないまま暮らしてきましたが、今になってほしくなってきた～もちろん、原因は「オリンピック」。「うちでのテレビ代わりだ！」と、ワンセグ機能（だけ）が充実している携帯に機種変したものの、うちでは電波の入りが悪くて結局あまり見ていません。これだったらカメラ機能が充実している方がよかったよ今更テレビ専用機を買うのもなんだかなー、と思うので、【送料無料】★バッファロー　USB2.0用外付け地デジ フルセグチューナ【税込】 DT-H30/U2 ［DTH30U2］↑これがほしい～。（出始めから比べると値段が下がってる！）でも、これを私のMacで使うには、OSをWindowsに切り替えて立ち上げ直さないといけないから、結局面倒くさくて使わないような気もする…。なんて迷ってるうちにオリンピックも終わっちゃうんでしょうね(^_^;)キモノは買ってもテレビは買い渋る私…。**********************さて、昨日花火鑑賞に集まった中には国語科が三人いたのですが、一人の先生が集英社文庫の「ナツイチ」対象作品を買うともらえるストラップを携帯につけていたことから、話題は読書のことに。私は通勤時間が短くなり、先輩の先生は車通勤になったことで、読書量が減ったことを嘆いていたのですが、先輩が「電車通勤だったときは、２日に１冊ぐらい読んでたのに～！」とおっしゃるのを聞いて、「読書量が減った」のレベルが私と先輩ではあまりに違うことを痛感しました。いかんいかん！　仮にも生徒に読書をさせようというのなら、私も「1000本ノック」ぐらいの勢いで本を読まなければ！　夏休みに入って、読書の勢いは学期中よりついてますが、さらに勢いづけるべく、（そして「ナツイチストラップ」をゲットするべく）、クラブで出勤した後に千日前のジュンク堂書店に行きました。そしてゲットしたストラップ。ハチがお腹の上に本を広げて乗せて寝ています！　かわいい～！！（この姿勢、自分を見ているようだ…）このシリーズ、どれもかわいいのでまだほしい～。買ったのはこの本。東京バンドワゴンそして、新潮文庫の100冊のうち、2冊買ったら一つ必ずもらえるエコバッグ、というのを狙って、卵の緒これも買いました。これで二口応募できるぞ！……目的が「商品ゲット」に変わっている。さて、今日はきみの友だちを読み終わりました。短編の話がそれぞれつながっていて、ゆるやかに長編を形作っている、というスタイルの小説です。それぞれの話の主人公は小学生か中学生。ああ、そういうことあるよねえ、こういうふうに思っちゃうんだよねえ、と、自分が小中学生の時に人と自分を比べてくよくよしていた時の心の痛みを思い出しながら読みました。これ、生徒達に読ませたいなあ。最後には、全てうまくいった、というハッピーエンドでなくても、希望が見える終わり方をしていて、それがこの作者らしくて安心して読めました。最後の方に進むにつれて、うるうるしてしまいました。その頃には帰宅していてよかったそして、少し前に購入したyom yom (ヨムヨム) 2008年 07月号 ［雑誌］に掲載されていた同じ作者による短編も読みまして。また泣かされてしまいました主人公が高校教師で、退学していった生徒との再会を通して自分の教師人生を振り返る、というような話だったのですが…。最後に近づけば近づくほど目がうるうるうるうる…。あかんかったわー(T_T)**********************それにしても、読書って、ストレッチみたいですね。しっかり伸ばしておかないと、かちこちになってしまう筋肉のように、心も、適度に刺激を与えて、柔らかくしておかないと、いつかかちこちの無感動の人間になってしまうように思います。読書は、そんな「心のストレッチ」に最適。しかも、いろんな人物の視点を通して、自分では気づかない考え方や感じ方に触れ、感動の幅を広げることができる。（まあ、私は「偏食」ぎみなので偏りはあるでしょうが）まるで通り一遍のストレッチでは伸ばすことができない「インナーマッスル」を刺激されているように思います…って、この譬え方、変かな？？ま、そんなわけで、大事な場面で思いっきり心が動かせる人間になるためにも、引き続き読書に励みたいと思います(^^)

  2008年08月10日

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  父と娘

  もう7月も終わり！　早いなー！！気がつけば終業式から二週間が経過しようとしています。夏休みに入る前に、いろいろとやりたいことを挙げましたが、着手できたことはごくわずか。何もしないままに夏休みが終わりそう…と早焦りを感じ始めました。今は司書教諭講習を受講中で、職場から少し離れているので、職場復帰する来週から着々と手をつけていかないと。休みが過ぎ去るのは本当に早いものです…。さて、忙しい日々の中で少々バテ気味の私。日中は元気なのに、夜帰宅するとぐったり疲れてしまって、何をする気も起こりません。懸案の部屋の片付けも着手できず…。横浜から帰ってきた翌日に、バーベキューに行ったりしたからかしら。じゃあ行かなきゃいいのですが、行かざるを得ない状況を自分で作ってしまいました。職場仲間に「バーベキューに行こうよ」と声をかけてもらって、それはとっても嬉しかったのですが、集まるメンバーを聞いてちょっと焦りました。うちの職場にいる（もしくは「いた」）若い男の先生＋奥さんOR彼女、というカップルばっかりだったのです。その中に私はたった一人で挑むのか？一人男の先生が、5歳の娘さんを連れてくる、ということでしたが、メンバー構成からして、カップル達から離れて、私はその幼い女の子と二人遊ぶしかないやん！その状況を避けるべく、私の相手をしてくれる人を確保しようと、講師の女の先生を巻き込みました。彼女を巻き込んだ手前、私は這ってでも行かなければいけませんorzまあ、当日は案じていたほど疲れも残っておらず、結構楽しめました。翌日がしんどかったけどバーベキューが終わって、それぞれ帰宅の途についたのですが、私と講師の先生は子連れの先生の車に乗せてもらっていたこと、その娘さんと一緒にずっと遊んでいたこともあり、「近くのプールで泳ぎたい」というその女の子の願いにつき合って、プールまでついて行きました。ぴかぴかの笑顔で水と戯れる女の子を見ていると、彼女にとって大切な思い出の場面に、立ち会わせてもらってるんだなあ…と、心が暖かくなりました。一通り遊んで、いざ帰るというとき、それまでは私と講師の先生の間に入って手をつないでいた女の子は、疲れていたのでしょう、パパにだっこをせがみました。パパに頬を寄せてしっかりと抱きつく彼女を見ていると、なんとも甘い気分が胸に広がりました。「パパに甘える女の子」を見るとき、いつも嬉しいような、羨ましいような気持ちになるのです。なぜだろう…と思ったら、私自身が、父にそんな風に甘えた記憶があまりないからなんですね。いわゆる「九州男児」の父は、亭主関白。母に対して、子供から見ても理不尽なことで怒り出すことも多く、子供心に反感を抱いていました。また、そういうお父さんにありがちな、「娘と二人きりだと何を話して良いかわからなくなる」タイプでもあるので、自然と父との距離はあいたままです。なので、学生時代の友人の男の子達が女の子のお父さんになり、目に入れても痛くないくらいかわいがっているのを見ると、自分が十分に味わえなかったものを目の前で見せてもらっている気がして、切ない甘さを感じるのです。こういう言い方をすると、父の愛情を感じずに育ったように思われるかもしれませんが、そんなことはなく、父なりに愛情を注いでくれていたのは感じています。ただ、それは不器用で、上手く伝わる方法で表現されたものではなかったように思います。父にはそのような表現しかできなかったのだ、と思う反面、それを少し寂しく思ったりするのは、私自身がまだまだ「子供」の気持ちを脱し切れていないことの証なのでしょう。だから、「父」になった友人達には、「今のうちにしっかり関わっておいてね。そのうち『パパなんか嫌い』とか言われるんだからね～」と冗談めかしていったりします。「パパ大好き」と言われ続けるお父さんであってね、という願いを込めながら。そんなことを、バーベキューから帰ったあと考えているところに、父と娘の心の交流を描いたこの本キッドナップ・ツアーを読み終えました。離れて暮らす父親に、ある日「ユウカイ」された主人公の小学生の女の子。かっこわるくて、だらしないお父さんに、イライラしたりしながらも、だんだん父親のことを理解し、最後にはしっかりと父親の愛情を感じ、受け止めています。最初読み終わった時には、「あっさりしたラストだなあ」と思ったのですが、読み終わった後の余韻が大きくて、しばし浸ってしまいました。子供を身ごもった瞬間に「親」になる母親と違って、父親の愛情表現が時に子供に伝わりにくいものになるのは、仕方のないことかもしれません。だからこそ、父親の不器用な愛情を十分に感じとる為には、娘の側に包容力が必要なのかも知れないなあ、と主人公の姿を通して考えさせられました。…うーん、私がこの本で読書感想文を書けそうだな（笑）はあ、それにしても「大人」になるのって、難しいものですね。

  2008年07月31日

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  数学は美しい（らしい）

  スクーリングに参加してから、読書熱再燃中の私。本を読みたいのなら、家にごっそりあるまだ読んでない本に手をつければいいものを、ついつい新しい本を手に取りたくなって本屋をふらふら。そこで、こういう本を見つけました。世にも美しい数学入門「国家の品格」で有名な数学者の藤原正彦氏と、「博士の愛した数式」の小川洋子さんとの対談です。はじめは表紙の淡いピンクに目が止まったのですが、帯に書かれてある言葉を読んで、どうしてもこの本を読んでみたくなりました。「先生はなぜ数学に惹き込まれたんですか？」「数学はただ圧倒的に美しいですから」「数学は美しい」ーーこれはかなり衝撃的な言葉でした。今まで生きて来て、数学を「美しい」と表現した人に会ったことはないですし、根っからの文系人間の私にとっても、数学は「苦痛を与える」ものでこそあれ、「美しい」ものでは断じてありませんでした。また、今までであった理系人間（主に男性）が、人間も公式に当てはめたら同じ答えが出る、と思ってる節があるような人が多かったもので（もちろんそうじゃない人もいましたが）、「美しいから数学をやる」という藤原氏の言葉は、全く意表をつくものだったのです。そういうわけで、近くにあった「世にも美しい日本語入門」とともに、連れてかえることにしました。本の中身は、新鮮な驚きに満ちていました。例えば、「三角形の内角の和は１８０℃である、ということ自体美しい。顕微鏡で見るような小さいのを書いても、校庭にばかでかいのを書いても、百万年前も今も百万年後も、地球が爆発してなくなってしまっても『三角形の内角の和が１８０℃』というのは変わらない。こういう永遠の真理がもつ美しさがある」なんて書いてある訳です。そういわれてみると、確かに数学は「美しい」！それから、もう一つ意外だったのが、天才数学者の生まれる条件として、「神に対してでも自然に対してでもなんでもよいから、何かにひざまずく心を持っていること」「子供の頃から美しいものを見て育っていること」「精神性を尊ぶこと」を挙げていらしたところ。「永遠の真理」に対して、感動したり心を動かされたりする感受性と謙虚さのある人じゃないと、天才数学者にはなれないそうです。藤原氏と小川氏の、数学の持つ「美」に対する賛嘆に触れるうち、「数学が美しい」ものだ、ということには随分納得が行きました。子供の頃に、こんな風に教わっていれば、もう少し数学が好きになったかもしれないなー。数学に「虚数」が出て来た時に、「なんでこの世に存在しない数のことを勉強しなあかんねん！」と一気にやる気をなくした記憶がはっきりとある不遜な心の持ち主の私ですが、今ならもう一度謙虚な心で数学に向かい合えそうな気がします（笑）「博士の愛した数式」も、なんとなく手に取らないままだったのですが、近いうちに読んでみようと思います。「数学の美」に触れて感じたこと。数学ではありませんが、私も「ことばの美」に魅せられて、自分の乏しい日本語力を恥じながらも、「国語」を教える、なんて大それたことを自分の職業にしているんだな、ということです。日頃の授業では、「次の試験までにここまでは終えなければいけない」と、追われるように授業をこなすことばかりで、間違いなくこの世の「美」の一つである、「ことばの美」「ことばで表現される美」を伝えることには、あまり力を入れることができていないのでした。反省。藤原氏があとがきに書いている、「数学や文学や芸術でもっとも大切なのは、美と感動だと思う」という言葉が印象に残りました。私も、「美と感動」を少しでも伝えられる授業ができるようになりたいなあ。「美を伝えることの難しさ」については、最近改めて感じたことがありました。詳しくは、また改めて書きたいと思います。ちなみに、新書判用のブックカバーってあんまりお目にかかったことがないのですが、先日紀伊國屋で見かけた帆布のブックカバーに一目惚れして購入し、それを付けてこの本を読みました。↓楽天に同じのを発見。ちょっとお高いなー、と思いつつも、無視できなくて買ったのですが、使い心地は文句なし！　布の手触りが気持ちいいし、何よりカバーがしっかりしてるので、本が守られる感じがとってもいいです。このブックカバーのおかげで、読書欲もさらに上がった気がします(^^)　こういう小道具も、時には大切ですね。

  2007年02月26日

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  ウォーキング・リーディング

  浅田次郎氏の「珍妃の井戸」、本日読了しました。いやー、面白かった！！この作品の前に「蒼穹の昴」　　　も読破しましたが、「蒼穹の昴」の番外編のようなこの作品は、またスタイルが違って楽しめました。珍妃殺害の犯人探しのために、関係者に話を聞いていく、という構成で、途中は推理小説のようだし、最後の結論の深さには思わずうなってしまいました。浅田次郎氏の作品は、今度映画になる「椿山課長の七日間（なのかかん）」をはじめ、今までにもいくつか読みましたが、「蒼穹の昴」「珍妃の井戸」で決定的にその魅力がわかった感じがしました。勢いがあって、豊かな文体、そしてどの作品の根底にも流れる人間に対する温かさ。ずっとその世界に浸っていたいような魅力にあふれています。もうしばらく「浅田次郎漬け」になってみようかなー。「蒼穹の昴」の続編「中原の虹」も、２巻まで発売されているので、「文庫本になるまで待とう」と思っていましたが、そんなに待てないかもしれないなあ。とりあえず、先日妹が古本屋で見つけてきてくれた「歩兵の本領」を、明日から読みたいと思います。四月から職場が変わり、通勤時間がぐぐっと短縮されたのはいいのですが、通勤時間を読書時間にあてていたため、読書時間も短くなって、少し前までまとまった読書から遠ざかっていました。それが最近少し改良されたのは、歩きながら読書をするため。というより、本の世界に入ってしまったら、歩きながらでも読み続けたい…と思う結果、そうなりました(^^;　だって、電車に乗ってる時間が１０分しかないんですもん。危ない、とは重々自覚しているので、本の世界に入りすぎないように気をつけながら読んでます。学校に着くまで読んでるので、生徒にも「先生、本読みながら歩いてたなー。本好きなん？」などと聞かれたりして、読書啓蒙にもなるかしら、なんて都合良く解釈したりして。いや、むしろ安全指導には逆効果か？？大阪で、革ひもの長いストラップがついた、紺色のブックカバーを付けた本を、歩きながら読んでいる怪しげな女を見かけたら、それは私かもしれません（笑）PS　この日記、三日がかりで書く羽目になりました…。余裕がない生活、早く抜け出したいなあ～。

  2006年11月21日

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  わ……わかる！！

  おととい、前から気になってた安野モヨコの「働きマン」１、２巻を買ってみました。 安野モヨコさんは、以前から好きで、すべてではないけど彼女の作品は結構持ってます。面白さの奥に見えるクールな視点「プロ」って感じでとっても好きです。（ナルシストっぽく自分の世界に浸り込んでるタイプの作家は読んでて冷めてしまうのです。自分のキャラクターに愛着持ちすぎるあまりどんどん番外編描いちゃう人とか…。安野さんにはそういうのがないのがいい）「美人画報」とか「監督不行届」とか、エッセイ本やエッセイ漫画ににじむ彼女のキャラクターも、なんか自分に似ているところがあって、同世代であることもあり、親近感も感じていました。この漫画は、作品の中に主人公の「あたしは仕事したなーって思って死にたい」という台詞がある、と雑誌で紹介されているのを読んで以来、いつかは読もうと思っておりました。で、テスト作成中、「もっと仕事モードになるのだ、私よ！」という気分で本屋に寄ったら、これが目に留まったので、買ってみた訳です。主人公は雑誌編集者としてばりばり仕事している女性。最初は「仕事ができてかっこいいな～」と思いながら読んでいたのですが、何度か読むうちにどんどん感情移入。この主人公、私と似てる！！主人公は敏腕記者なので、それほど仕事ができているわけでもない自分と比べるのはおこがましいのですが、なんというか、考え方の傾向が似てる！　「仕事モードになると寝食恋愛衣飾衛生の観念は消失する」ってところとか、仕事に野望を持ってるところとか、自省の仕方とか。あと、なんといっても恋愛におけるメンタリティが似過ぎていて「うああああ～わかるうううううう！！」と身悶えしそうでした（ーー；）で、今日最新刊の３巻を買ってみました。さらに「うわああああああ～」と思うシーン満載（笑）甘えるのが苦手な主人公に共感しまくりでした…。作中、女性であるということをうまく利用して、かわいがられる女性たちが出てくるんですけど、「あんなふうにはなれない」という主人公。わかるわあ。「女性」として扱われるのって、恥ずかしいと言うか、照れると言うか、苦手なんです。かといって男になりたいわけでもなく、ニュートラルでいたいのかなあ、と思うことは以前からよくありました。だからこそ、いわゆる「女の幸せ」ってやつを目指す生き方は、自分にはそぐわない、と潜在意識で思っているのかも…。なんだかんだ言っても仕事の中でもまれて成長したい、という思いを持っているのは、そういう側面もあるのかもなあ、なんて自らを顧みてしまいました。はああ…。あんまり書き過ぎたら終わりがなくなりそうだからこの辺にしとこう。というぐらい私のツボにぎゅっとはまってしまった作品でした。似たタイプの人には激しくおススメします！！「女性らしさ」という観点から考えると、私が着物を好きなのは、自分の中の「女性」を強調しすぎず、押し殺しもせず、ありのままをふわっと包んでくれる感じがするからなのかもしれないな、なんてことまで思いを馳せてしまいました。

  2006年10月19日

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  肩から本をぶら下げて♪

  平日にブログの更新をしようと思っても、My Macがあまりにも重くて、「ええい、もうええわ！！」とやめてしまうため、週末更新になってしまいます…。皆様のページも携帯ではチェックしていますが、コメントもままならず、申し訳ありません。Appleでは「サマーボーナスキャンペーン」も始まったことだし、そろそろ買い替え時かな～。そして、週一更新の度に買い物ネタになってる気がする…。今日のネタは、ちょっと前のお買い物です。ステーショナリーマガジンNo.２↓で紹介されていたSubloというお店。評価印が欲しくて覗いたら、ブックパッカーという商品を発見。ブックカバーに長い紐がついていて、肩からポシェットのようにぶら下げられる、という物です。飛びつきました！　リュックでの通勤は好きなんですけど、本を取り出すのにいちいち下ろさないといけないのが面倒で、リュックにひもを付けてぶら下げようかな、と思っていたところだったので、「私と同じことを考える人がいたんだ～♪」と感激。評価印とともに、うちに届けていただきました♪届いてみたら、生地もしっかりしてるし、ひもが革というところが子供っぽくもならずいい感じ。早速リュックを背負って、ブックパッカーを体の前にぶら下げて通勤しております。ブックパッカーの中にはICカードの定期券を入れているので、本ごと読み取り器にピッとあてればいいのもラクです。最近、生徒への読書啓蒙に力を入れようと、中学生向きの本を意識して読んでます。ついおとといくらいまでブックパッカーに包まれていたのは石田衣良の「4teen」。今は梨木香歩の「西の魔女が死んだ」です。先日あさのあつこの「バッテリー」を授業で紹介したら、それなりに反応がありました。図書室にもハードカバー版があるのですが、「文庫本を貸して欲しい」とリクエストして来た子がいたので今貸し出し中。まだ読んでない「バッテリー（2）」も早く読まなきゃ追いつかれてしまいます。もう少し難し目の大人向きの本も読みたいな、と思いつつ、読書について生徒と語るのは楽しいものです。関係が対等になる感じがして。生徒も同じことを感じてくれてるかな。「こないだ紹介してた本、貸して」と言ってもらえる生徒がちょっとでも増えるように、地道に読書啓蒙に取り組みたいと思います。そのお供としてブックパッカーには末永く活躍していただきましょう。余談ですが、私のリュック通勤の源泉は、高校生の頃に見ていた「愛し合ってるかい」というドラマのキョンキョンだな～ということに最近気づきました。キョンキョンが高校の先生で、ショートボブにリュックになる鞄を背負って通勤してた姿がかわいかったのです。和久井映見とか田中律子が生徒役で出てて、主題歌が「学園天国」で。懐かしい～。キョンキョンにはいろいろと影響されました。髪型を真似したことがある唯一の芸能人だったりします。さて、今日は数ヶ月前から楽しみにしていた予定ある日です。楽しみだ！　またご報告しますね。

  2006年06月02日

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  「スローライフの舞台作り」

  仕事帰り、いつもより遅くなったついでに、ちょっと寄り道したくなって、途中下車して本屋さんに行きました。読書意欲に燃えている時に本屋さんに寄ると、足が向くのは新書とか文庫本コーナーなのですがが、今日みたいに「ちょっと別世界に行きたいなあ」と言うときは、着物本コーナーや、インテリアコーナー、ライフスタイルコーナーなどに行って、気軽に頭のトリップをします。そんな今日の立ち読みで目が釘付けになったのがこの本。（今日の日記のタイトルはこの本の副題です）著者の大原照子さんは、確かシンプルライフに関する著作がある、ということは知っていましたが、本を読んだことはありませんでした。この本は、大原さんが７０代後半にして「スローライフに似合う住まいに」とご自宅をリフォームされたことをまとめたものです。パラパラ…とページをめくってまず目を奪われたのが、バスルームの写真。ナチュラルな木の色と白が基調になっていて、風通しがよさそうです。それから書斎の棚に収まった、恐らく無印良品のだと思うのですが、パルプ製の引き出し、そしてその整頓された中身。その他、キッチン、クローゼットの中も写っていましたが、とにかくモノが少ない！　引き出しの中、箱の中、どれもこれも「すかすか」というレベル。なので一つ一つのモノが生き生きと呼吸しているように見えます。ああ、これぞ私の憧れ。と言う訳で、この本を即座に連れて帰ることを決意しました。帰りの電車の約２０分間で大方読み終わるくらいのボリュームの本なのですが、私には大変示唆に富んだ「濃い」本でした。大原さんが、ご自身のライフスタイルの上で取捨選択を明瞭にされていることに感じ入ることしきり。こんなにすっきり暮らせたら、さぞかし清々しいだろうなあ。私も、自分を取り囲んでいる「無駄な物」に、見切りをつけなければ、と、徐々に整理し始めているのですが、捨てるのって気力がいるので、仕事をして帰って来た後には思うように進みません。最近太ったお陰で、スカート類はほとんど全部捨てられるはずなんですけど、「（今より）細かった頃の私」との別れのような気がして、なかなか捨てられません（涙）もしまた前のサイズに戻っても、きっとその頃には今あるのじゃなくて新しいのをはきたくなるとは思うのですが。本もあふれるほどありますが、本棚じゃない奥行きのあるオープン棚に前後二列にして入れているお陰で、取り出しにくくてほとんど死蔵状態。大原さんは、「持っている本棚に収まるだけの量にしようと、三分の一に減らした」そうですが、私の場合はそれをする前に入れ物としての本棚をどうするのか、考えないといけなさそうです。大原さんのお部屋を見ていたら、自分の部屋を本当になんとかしたい、と強く思います。ああ、モノを減らしたいな～。このブログを始めてから毎日のようにこんなこと言ってるくせに、一向にやる気配のない私。このまま年を越すのはマズいぞ。「一日何品捨てる」と決めて、毎日コツコツ取り組んだ方がいいかも。よし、「一日五品以上捨てる」と決めて、頑張ろうと思います！　ただし明日から。もう今日は眠いので、おやすみなさい！！

  2005年11月01日

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• 読書　覚え書き

  最近読んだ本について、メモ程度にまとめておきます。学生時代に、「読書ノートを作るとよい」と先生方に言われ、奮起してノートを用意するものの、いつも挫折して三日坊主で終わっていたリベンジを試みます（笑）浅田次郎　著　椿山課長の七日間（なのかかん）いや～、これははまりました。コミカルでおもしろいのですが、所々に泣かせのツボがありまして、それにいちいちはまってしまいました。三人の死者が、現世で思い残したことにカタをつけるために初七日まで舞い戻ってくる、というストーリーなのですが、この三人や、それぞれを取り巻く人たちも、まっすぐに生きていて、気持ちがいいのです。ちょっとセンチメンタルにもなれるし、秋の初めに読むにはうってつけかも。宮部みゆき　著　ステップファザー・ステップこの人の文章、無駄がなくて描写が的確で、とっても好きです。プロの泥棒の男がひょんなことから中学生の双子の兄弟の父として生活をしなければいけなくなる、という話なのですが、主人公の男と双子が心を通わせていく過程が、無理なく描かれているのに感心。設定は結構突飛な感じがするのに、それを自然に感じさせるのはさすがです。童門冬二　著　小説上杉鷹山（上）小説上杉鷹山（下）一時の鷹山ブームの時には全く知ろうともせず、今頃になって読みました。いや～、こんな人が日本にいたのですね。なんだか外国の偉人のように感じました。「民の幸せ」ということを、建前でなく本音で自分の信念として掲げて改革し、成功させるなんて、日本の精神風土の中でこういう人物が生まれたことは奇跡のようにも思います。こういう人物には、周りの風評に流されないだけの確固たる哲学と、生き方の手本となるような師匠がいるものなんですね～。心から尊敬し、敬愛する人を持っている人というのは、「自分より優れた、目指すべき存在がいる」ことがわかっているわけで、自ずと謙虚になるのではないでしょうか。ちょうど総選挙の直後に読んだので、為政者のあり方について、またそれを選出する有権者について、いろいろと考えさせられました。和田秀樹　著　大人のための文章法実はこれ、読み終わってないのです。読む本を探して、研究室に置いてあった本を手に取ったのですが、最後まで読むに堪えませんでした。多数の著書で知られる方ですが、この本「やっつけ仕事？」という感じがぬぐい去れません。しかも、「文章法」というにはちょっと荒っぽすぎるような。「文章は個々の表現よりコンテンツが大事」とあり、一理あると思いましたが、だからといって文章は意味が伝わればいいというものでもないのでは。もう少し添削して無駄をそいでほしいような、荒さを感じる文章でした。それに、文章を書けない人が多い原因を「国語教育」のせいだ、としていて、その意見そのものには特に異議はないのですが、その主張の根拠が結構いい加減。国語教育に対してきちんと認識した上での主張ではなく、ご自身の経験だけでものを言っておられるように思いました。そんな感想を、同じ教科の先生に言っていたら、「これは結構おもしろかった」といって「大人のための勉強法」を貸してくれたので、読んでみようと思います。これも最後まで読むにたえられなかったら、もうこの人の本、読まないだろうなあ。同じく多数の著書を持っている人でも、ユニークで明確な主張、切れ味のいい文章で好きな斎籐孝さんの「ムカツクからだ」を今読んでいます。また感想は後日書きますね。

  2005年09月26日

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