[モチベーショントーク]の記事一覧 | 教師修業日記

人を育てる日本海軍式教育

海軍兵学校のエピソードは、かなり示唆に富んでいる。だいたい、五分ほど話せば、生徒の意識や態度ががらっと変わる一番効果的なのは「ロープに近付くな」だ。（「坂の上の、、」をお読みの方ならご存知ですね）先日、やっとこの話をする下地ができたのでやってみた授業中厳しいことを笑顔で言っても、雰囲気が悪くならない言わずとも必要な事は、即座にノート出して必死にメモしている逆に言えば彼ら、やっぱしあまり大人を信じてないんだなーこの話で少しでも周りの大人を信じるようになってくれよ

やる気の炎

　揮発性の人・・・存在感がなく、いつのまにか会社から消えている人　　防火剤の人・・・なるべく周りがやる気にならないよう、足を引っ張る人　消火剤の人・・・周りがやる気に燃えているのにそれに水をさすような人　不燃物の人・・・周りがやる気に燃えているのに、その流れに乗らない人　難燃性の人・・・周りに刺激を受けそれに乗ろうとするが、それ以外の要　　　　　　　　　素に影響されると、すぐ意気消沈する人　あるいは、マ　　　　　　　　　イナス思考の強い人　可燃物の人・・・周りの働きかけがあれば、やる気に燃える人　引火性の人・・・周りの働きかけで、やる気に燃えやすい人　助燃性の人・・・周りのやる気にさらに油を注ぐ人　着火性の人・・・周りに火をつける人　発火性の人・・・自ら、セルフメイドにやる気を出せる人　周りを燃やす　　　　　　　　　こともある　高温の人・・・・燃えているが、それを内に秘め、周りに移せない人　時　　　　　　　　　折まわりにやけどを負わせてしまう　引火性の人とは、　　　　　　　　　激しく反応する　燃焼の人・・・・自らやる気を出すとともに、そのオーラを強烈に周りに　　　　　　　　　示す人　周りを焼き尽くすこともあるので、注意が必要　延焼性の人・・・自らやる気とオーラを出し、周りにどんどんやる気の火　　　　　　　　　を植えつける人　　炎熱反応の人・・自らやる気を出し、さらにその熱を、組織全体に広めて　　　　　　　　　いくことができる人　　爆発の人・・・・一瞬にして組織をスクラップ＆ビルドしてしまう人　ス　　　　　　　　　クラップのみで終わってしまう危険を孕んでいる　　　　　　　

マジ

実は、今日のビデオ撮影は、ビデオクルーのトラブルで延期になった。そこで、中三には、熱い気持ちを、モチベーショントークとしてぶつけた。こちらはどういう思いでいるか、世の親御さんが塾に行かせることの大変さと、それをどれだけ切実に思っているか勉強は、やり方によっては、ありえないくらいの高時給となりかねない、それぐらい尊いものだということ。そして、いつものように成長曲線と、エビングハウスの忘却曲線、海馬の話。それと、先輩に儲かるためには髪を短く、と言われ五厘ハゲにしてきた人の話。渋い顔してうなずきながら聞く奴。根性みせてやるぜ、という顔だ。目をうるませて聞く奴。驚く奴。こちらがマジだということを伝えたい。頭や心の中を見せられるものならみせてやりたい。今日の話を「いい話聞いたなあ。」では終わらせないからな、覚悟しとけ！

シールペタペタ

小学校低学年ならまだしも、中学校でもシール作戦で宿題をさせようという皆さん。「わかりました。では、わが社の、給与・賞与考課は一律。頑張った社員には、社員章をプレゼント。是非いっぱい背広につけて自慢してください。」子どもをナメタラあかんぜよ。

「どれを選ぶ？」

　（PAR3、池越えのゴルフコース。絵を描いて、大まかなコースの説明をしてから）　「こんな、池越えのゴルフコース、仮に８番コースとしよう、があるとする。で、君は一年後に　このゴルフ場で開かれるトーナメントで是非優勝したい。君だったら一年間、どういう方針で練習する？」　１　最初のショットの飛距離を伸ばして一打でグリーンへ、そのために筋力増強、限界への挑戦　２　刻んでいくが、確実に３打、あるいは運よければ２打を狙えるようにする、そのためにひた　　　すらこのコースを反復する　３　ゴルフトーナメントはあきらめてギタリストを目指す　４　その他　男の子は１が多い。女の子は２にあげる。お調子者が３に手を挙げる。４はクラスで１人いるかいないか。いても「じゃあどうするの？」と聞くと、ホールインワンを目指す、とか、池に浮くボールを使うなど、プロゴルファー猿系ばかり。以前、トップクラスの子が一人ばっちりあてましたけどね。後にも先にもこの子だけです。それぞれの子の勉強のやり方・考え方がでるだけに面白い。　　「正解は、４　トーナメントで優勝するために、そのホールは重要なのか、そもそもそのトーナメント出場者のレベルはどのくらいなのか、そして自分は何打でこのホールをいければOKなのか？　　これらがわからずに努力しても、望む結果に対しては無駄な努力だったことになる。　受験についてはどうだろう？試験の、科目ごとの重要度、出題傾向、合否を分けるライン、自分の細かな目標。これが決まってからの方が努力が身になりやすい。　いや、そもそも、このゴルファーのように「いついつのトーナメント」ってことさえ決まっていない人も多いんじゃないかな？　早く志望校を決めよう。そして目標を決めよう。そうしたら毎日の勉強の効率はグンと上がると思わないか？成功の確率も上がるよね？　それからもう一つ。プロゴルファーなら滅多にアドバイスを聞ける相手はいない。けれど、君たちは受験が職業ではない（ただ意識はこうあってほしいですが。）。学校の先生も同じだ。そこで君たちには受験のプロという強い味方がついてるじゃないか？」　こういえば志望校や進路の相談や話を生徒たちのほうからしてくるようになります。　ゴルフ以外にすると、なまじそのスポーツ経験のある子がいろいろ考えるのです。なので子どもにとっては馴染み薄いゴルフを使っています。もう一本ゴルフネタもありまして、こっちはすっごい単純明快なのです。先にこっちを話してから様子を見てこのネタいくようにしてます。　高校生にはすぐわかっちゃうんでしょうね。中学受験生には話したことない、というかわかってもらえる自信がないです。　　　　

えげつなく、強引な話

中一～中三の公立トップ校を目指すトップ層クラス。彼らには、僕は、モチベーションアップのため、えげつなく、強引なことを話します。学歴社会と収入格差です。それも、雑誌の記事を引用し、いくらいくら違って、環境や暮らしぶり、安定感に至るまで、かなり事細かに話します。そして強引に勉強時給を話します。また英語担当クラスなら、その大学の入試英語の難易度と相関関係があると結論づけます。実際、早稲田より上智・慶應・ICUが上、東大より一橋が上、関関同立で同志社がトップ、などからすれば無関係ではないと思います。まあ、京大が低いことの説明がつきませんし、全くの暴論ですが。（神○氏やO前先生なら正論だとおっしゃるでしょうが。）ここで、すかさず、高校入って、やれ部活だ、バイトだって勉強を投げ出す奴はどうかしている、と話し、さりげなく高等部に入試終了後即入ってくれるための前フリは欠かしません。英語文法は教科書上は高２で修了するって話なども触れます。この話をするデメリットは、変なプライドを生徒に植え付けかねないこと。力と意欲があり親しい生徒たちにしか話せないこと。親御さんの心証を害しかねないこと。何よりのデメリットは、生徒からこう聞かれて困ってしまうようなら話せないこと、「じゃあ、先生はどうなの？」やんちゃな子は茶化しぎみに聞いてきます。私は、０，００１秒で「最高。こんな君たちと勉強できるし。」とコメントします。そして「ていうか、勉強面白いし。日々学びだよ。」必ず笑われますけど。えげつない、強引な話でした。

海馬と成長曲線

　年度途中からピンチヒッターで担当するクラス。青山、明大付属高校志望が多い。　教科、英語。　　そこそこ頑張ってはいるが、中々頭に入らない。　なので、「自分はこの教科は苦手なのだ。」と思い込み身が入らなくなる子。　そんな子が多いクラス。そんな場合、海馬と成長曲線の話をすることにしている。　海馬は生命にとって重要な情報と認識すると、たちまち記憶倉庫に書き込んでしまう。　要は、その知識が生きるために重要だと「海馬をだませば」忘れなくなる。　そのためには、１、テストなどのプレッシャー　２、繰り返し　３、間違いの認識　４、情報のメリハリづけ、この四つが大事ということを噛み砕いて話し、具体的な勉強　方法へ。　そして、ポジティブなイメージがもてたところで成長曲線の話。成長は二次曲線的に　起こることを説明。海馬の話のあとなので、納得しやすい。　ここまでで７～１０分。　この話をすると、正解の問題だがあやふやなものを自主的に確認し始めたりしますし、　また、テストを嫌がらなくなります。　ただ、話すタイミングと、何度もこの話を繰り返さない、ということが重要です。