熊な子供の育て方を伝授された話。
うちの息子は、通称熊男子です。どういうことかと言うと・・・視点が人とずれてるところがあったり、大人びたことを言うかと思えばちょっとしたことで泣き出したり。勉強でも遊びでも好きなことに没頭すると何時間でも集中していられたり、逆に気分が乗らないとたった1枚の学校の宿題の計算プリントに2時間かけてたり。気が付くとその辺で倒れこむように寝ていたり。同居バアバの餌付けで、妙に旨いものへの嗅覚が鋭かったり。自分が正義と思ったことは絶対に曲げなかったり。間違った人を見ると公共の場だろうが相手が大人だろうとなんだろうと突進していきそうになったり。負けると悔しくて、負けた自分に怒り泣きしたり。そのくせ自分がルールに縛られるのを嫌がったり。ドリルや模試でもの凄い難問の算数の問題をクイズのごとくぱぱぱーっと解答するのに、1行計算問題はケアレスミスばかりだったり。・・・なんか、大自然の中で野生動物のようにのびのび生きていけたら幸せなんだろうなぁ~みたいな。ところで、私たち親子のお友達親子に、同じく熊なお子さんを持つママさんがいらっしゃいます。仮にYさんとします(爆Yさんのお姉さんのお子さんも実は昔、かなりの熊なお子さんだったそうで、Yさんはこの正月に帰省した際にお姉さんに子育ての相談をしたそうです。お姉さんいわく。熊な子は自分が熊だと気が付くまでいくら注意しても「熊な自分」を直せない。たとえば、「服を脱ぎなさい」と言うと脱ぐ手順はめちゃくちゃで服も脱ぎっぱなしにするが、それは「服を脱いだ自分」に早く達成することがゴールになっているだけ。体操の時間に「待っていなさい」だけだと床にフリーダムに座ったり寝そべってしまうから「体育座りで座って待っていなさい」と言わないと分からない。・・・これは個性だと思って親が受け入れないとダメ。中学生くらいになれば、だんだん「自分、熊かも?」と意識して熊な部分を直したりカバーする方法を身に着けていくから。・・・だそうな。ついでに。こういった子供はド底辺か超TOPかのどちらかにしか進まない。中間がない。・・・だそうな。なんか、いろいろ腑に落ちました。うちはまだ双子の相方である娘が傍にいるから、多少の軌道修正なら随時入っているんだけれど、息子を一人で放っておくと際限なく自分本位に自分に甘くラクチンな自堕落な時間を過ごしているですよ。目の前には山積みの問題があるにも関わらず。学校が休みの日の朝、午前中は宿題や課題を2時間やったら、ピアノを1時間やってね、と言い置いて仕事に行き、3時間後戻ってみると、最後に言った「ピアノを1時間」が頭に残っていてそちらだけやってその前の2時間の学習時間のことがまったく頭から消えている。そこで妹に「宿題と課題は?」と聞かれてやっていなかったことに気が付く。もっとも、さすがにこれではまずいので、スケジュールを時間単位で区切って課題を時間割のようにあてはめて見せるようにしたら、徐々に改善はされるようになりました。こんな風に熊な子供が生きやすいように親が工夫をしていく必要があるということなんだねぇ。しかし・・・息子の頭の中ではシナプスから出た神経伝達物質がどの受容体とどうやって連結していってるのか真剣に見てみたいと思うほど、思考回路が謎すぎる。・・・中学生か・・・まだ先は長いなぁ。