昨年の観光収支赤字が過去最大 前年比111%増=韓国【聯合ニュース】
2018.2.21 聯合ニュース 昨年の韓国の観光収支が過去最大の赤字になったことが21日、韓国観光公社の調べで分かった。 観光収支は旅行収支から留学と研修関係分を除いたもの。 昨年の観光収入は前年比22.5%減の133億2370万ドル(約1兆4262億円)、観光支出は同14.3%増の270億7290万ドルで、差し引きした観光収支は137億4920万ドルの赤字だった。 観光収支の赤字は2001年以降、17年連続。 赤字額は前年より111.9%増加し、過去最大となった。 観光収支が悪化したのは、訪韓外国人客が減少した一方、韓国人出国者数が増えたため。 昨年の訪韓外国人観光客数は1333万5758人で前年比22.7%減少した。 昨年の韓国人出国者数は同18.4%増の2649万6447人だった。 (引用ここまで) 日本も長らく旅行収支が赤字でしたので、他人事ではない部分はあるのですが・・・ 財務省の「サービス収支」の中の「旅行収支」の推移を見ると・・・ 1996年:3兆6,031億円の赤字 2000年:3兆940億円の赤字 2004年:2兆9,735億円の赤字 2008年:1兆6,606億円の赤字 2012年:1兆69億円の赤字 2014年:2,546億円の黒字 2016年:1兆3,099億円の黒字 2017年:1兆7,626億円の黒字 というふうに、2014年にようやく黒字になるまで、兆円単位での赤字が続いていました。 そのぶん、貿易収支は黒字だったわけですけれども・・・ 日本の旅行収支が黒字になったのは、動画サイトなどで日本の風景が世界に知られるようになった影響が大きいと思います。 それまで、あまり知られない極東の島国が、インターネットを通じて世界に知られることになり、観光客が増えてきたと思われます。 韓国は内需が弱いため、ひたすら海外に物を売り、観光客(ショッピング客)を呼び込み、外貨を手に入れてきましたが、少なくとも観光客については頭打ちなのだろうと思います。「THAADの影響」は一つのきっかけに過ぎないと思います。 冬季オリンピックのお陰で一時的には、観光収支は改善するでしょうが、カンフル剤は3月で効果が切れるでしょうし、まだしばらく出国超過は続くことと思われます。