スノーボード シーズン第5日 at ヴェイル
待ちに待った、コロラドの雪山デビュー!ヴェイルはI-70というフリーウェイ沿いにあるんだけど、このI-70は「スキー場銀座」といっていいくらい、道沿いにスキー場がたくさんある。ヴェイルのほか、ビーヴァークリーク、ブリッケンリッジ、キーストーン、カッパーマウンテンetc、全米にも名を知られたリゾートばっかりである。ちょっと横道を入ると、アスペン、ウィンターパークもある。朝6時に家を出てヴェイルに向かう。運転すること2時間弱、ウェスト・ヴェイルにある会社の人のコンドに車を停め、シャトルバスでヴィレッジに向かい、9時前にはリフトに乗っていた。感動・・。マウンテンビューからタホまで4時間かかってたのに比べたらなんて近いこと。しかも、ただのローカルスキー場じゃなくて、ヴェイル=超大型リゾートだ。とにかくあまりの広さにしばし圧倒された。37本のリフト、193コース、2140ヘクタール。志賀高原スキー場(400ヘクタール)の5倍の広さだ。いくつかある頂上のひとつに立って見渡すと、自分の足元だけじゃなく、あっちの山にもこっちの山にもそっちの山にもゲレンデが続いている。ヴェイルは「北アメリカでもっともグルームされたゲレンデ面積が広いスキー場」なんだそうだ。ちなみに「北アメリカでもっとも面積の広いスキー場」はカナダのウィスラー/ブラッコムだそう。私にはヴェイルの方が広く感じられたけど。ヴェイルは、大きく分けると、フロントサイド、バックボウルズ、ブルースカイ・ベイスンの3つのエリアがある。とりあえずヴィレッジからアクセスのいいフロントサイドのノースウッドエリアから滑る。新雪ではないけれど、粉雪がグルームされた気持ちのいい感触。ダブルブラックダイヤモンド(上級の更に上)となってるコースでも斜度はたいしたことなく、気持ちよく滑れた。お昼前に相棒が高山病の頭痛を感じはじめたので、早めの昼食&休憩。ヴェイルの頂上は11,570フィート(3,527m)で、麓のヴィレッジでさえ8,120フィート(2,475m)。相棒は元々高度にあまり強くないのに、富士山の九合目と同じくらいのところで激しい運動をしてるわけで、高山病になるのも無理はない。ただ、後で考えると、ここで頂上のレストランで休憩したのはあまりよくなかった。あとお腹がすいてたのでけっこうたくさんお昼に食べたのも、血がお腹にまわってしまってよくなかったと思う。昼食の後は、バックサイドへ。バックサイドにはボウル(半分に割ったお椀みたいな形の谷)がいくつも並んでいて、それぞれに何本ものゲレンデが走っている・・というか全面が滑走斜面みたいな感じ。谷に向かって右から、サンダウン・ボウル、サンアップ・ボウル、ティーカップ・ボウル、チャイナ・ボウル、まで来たところで、相棒の頭痛が「コブの1つ1つ、ターンの1つ1つで頭が破裂しそう」というほどひどくなったので、早めにあがることに。フロントサイドまで戻って、いちばんまっすぐ山を降りるリヴァリッジ(全長4マイル・6.4Km)でヴィレッジへ。ちょうど雪が降っていて、相棒には申し訳ないながらも感触を楽しんでしまった。3時にあがり。シャトルでコンドに戻って、相棒は仮眠。高山病には、水分と睡眠がいちばん効くらしい。その間、TVでやってた「フォー・ウェディング&ア・フューネラル」を観る。なつかしいなー。ヒュー・グラント好き。「ノッティング・ヒル」といい「アバウト・ア・ボーイ」といい、こういう優柔不断な役がほんとにぴったり。お葬式で読まれた詩が好き。何回見てもこのシーンでは泣いてしまう。7時に相棒が起きてきて、だいぶ気分がよくなったというので、コンドの隣にあるスーパーで食料を調達して、ささっと料理して晩ご飯。コンドにあったDVD「Crouching Tyger Hidden Dragon(邦題は確かグリーン・デスティニー)」を観る。たしかアカデミー賞かなんかもらってたと思うけど、うーん、そんなにいい映画ですか?って感じ。まずストーリーがわけわかんない。才能あるけど自分のやりたいことがわからないわがままお嬢様が周りの人をみんな不幸にしちゃう話?格闘シーンは、なんか一連の格闘ゲーム(古いけどバーチャファイターとか)みたい。映像はきれいだったけど、「英雄」の方がもっときれいだったと思う。会社の人のコンドは、3ベッドルームの大きなもの。自分たち用の主寝室以外の寝室にはベッドをたくさんおいて、なるべくたくさんのゲストが泊まれるようにしてるそう。たまたま今週末はオーナーは旅行中で他のゲストもいず、私たち2人だけで使うことができて、とてもゆったりできてありがたかった。