アップサイクリング:自転車パーツでアクセサリー作り
私の多々あるクラフト趣味の一つに「アップサイクリング」があります。アップサイクルというのは「創造的再利用とも呼ばれ、副産物や廃棄物、役に立たないまたは不要な製品を、より良い品質と環境価値の新しい材料または製品にアップグレード[1]して役立てるプロセス」(Wikipediaより)のこと。まあつまりは「もったいない精神」の具現というか、コレ捨てないでなんかに使えないかな?ってことです。今までにやったアップサイクリングの例としては、もう着ないTシャツやイベントバナーをエコバッグにしたり、空き缶やヨーグルトの空き容器を多肉植物のプランターにしたり、使用済みKN95マスクで不織布プランター作ったり、廃棄前のインテリアファブリックのサンプルでバッグを作ったり、使わなくなった子供用箸でかんざし作ったり、、エコバッグ各種&インテリアファブリックでトートバッグアルミ缶でハンギングプランターKN95マスクの不織布プランターお箸deかんざし他に、私のアップサイクリングの主なジャンルとして「自転車関係」があります。というのも、相棒が自転車マニア(人生かかってるレベル)なので家に自転車関係の素材が溢れているし、あと相棒は仕事も自転車再生&寄付のNPOでしているのでそこからもスクラップ材料が手に入りやすいのよね。今までの自転車系のアップサイクリングとしては、タイヤのインナーチューブを使ってハンギングプランター作ったり、バスケのゴールネット作ったり、自転車のホイールで屋外オブジェ作ったり、自転車イベントのミュゼットバッグでハンドルバーバッグを作ったり、といったあたりでしょうか。インナーチューブとヨーグルトの空き容器でハンギングプランターバスケのゴールネット!屋外オブジェ兼プラントホルダーこのハンドルバーバッグは相棒のNPOのチャリティオークションに出品しましたとまあ、こんな感じでアップサイクリングを楽しんでいる私に、相棒経由で素敵なオファーをいただきました。「クパチーノ市の自転車フェスティバルで自転車部品アクセサリーのブースを出したくて、ブースの責任者やってくれるクラフト得意な人を探してるんだけど、やらない?」。そんな楽しそうなオファー、もちろんやりますとも!早速、市の担当者(知人でした)と事前に打ち合わせしてアイディア交換したり、サンプル作ったり、サンプル展示用のアクセサリースタンド作ったり、1ヶ月くらい前から準備を重ねてきました。ブースの什器はもちろん、必要な自転車部品やらクラフト材料やら道具やらは全部市の方で用意してもらえたんだけど(部品調達先の一つが相棒のNPOだったわけですが)、私の方でも材料の一つであるタイヤチューブを準備したり(切り開いて洗って乾かす)、自分のクラフト材料在庫の中から使えそうなアクセサリーパーツやヘンプコードなどを選び出したり、自分で使う用の道具を用意したり。インナーチューブ乾かし中ブレスレットのサンプルアップサイクルでアクセサリースタンドそうやって迎えた当日。朝9時からのイベント開始に備えて、責任者の私はなんと7時15分には現地入り。キャノピーテントとテーブル&椅子だけ用意してくれてあったブースに、器材や材料、道具、サンプルを持ち込んで設営。8時15分にはお手伝いの高校生ボランティア8人が来てくれたので、「手本を見せたり手伝ったりできるように、まずは自分でも作ってみて!」とサンプル作成を指示。いくつもあるブースの中からアクセサリー作りにアサインされただけあってみんな楽しそうに作ってた。自分が楽しくないことは人に勧められないもんね。9時にイベント開始してからは、大人から子供までたくさんのビジターが来てくれて、もうもう大忙し!自転車デコとかピコちんの自転車チームとかちょっと行ってみたいテントもあったんだけど、ちょっと離れるどころか腰掛ける時間もないくらいのてんてこ舞い。うれしい悲鳴だったけど、閑散としてるより何倍もいいよね!ブースの準備段階で想定してたのは、ビジター本人がパーツを選んで作るのを高校生ボランティアがお手伝いする、って感じだったんだけど、蓋を開けてみたら興味持ってくれたビジターの半分近くは幼稚園〜小学校低学年くらいの小さい子たち。自分ではできることに限りがあるし親も手芸に馴染みないっぽく手を出さないので、私やボランティアの子たちがつきっきりで手伝うというか半分以上作ってあげる必要があり、思ってたより大忙し!だった。サンプルで展示してたちょっとめんどくさいやつ(マクラメ編みのペンダントとか)に目を惹かれる参加者を、作りやすい革紐ペンダントやブレスレットに誘導し、紐とパーツを選んでもらい、体に合わせた長さに切ってあげて、パーツを紐に通すところは自分でやってもらって、最後に長さ調整可能な結び目を作ってあげる、という一連の流れを何回繰り返したことか。でも自分だけのアクセサリーをつけて嬉しそうにしてるキッズを見たらそれだけでこちらにもハッピーのお釣りが来るよね!ほとんどのビジターが超初心者の中、手練れのハンクラーっぽい高校生女子が出現して革紐をヘンプコードで巻いてクロークラスプつける技を伝授してくれたり、ちょっと見本見せただけでマクラメの平編みをマスターした高校生男子もいました!キッズの中でも自分なりのこだわりをもって独自デザインのアクセサリー作り出した子も何人もいたし。自転車フェスのマスコット?大盛況!ワタシだけの自転車部品アクセサリー朝9時から午後1時まで、ほんと立ちっぱなしで水飲むヒマもないくらい忙しかったけど、参加者の皆さんのクリエイティブなエナジーに包まれ、アップサイクリング精神を広めることもでき、とっても楽しかったです!主催者からも「よかった!ぜひまた来年もやって!」とのありがたいコメントをいただき、まだ確約はできないもののぜひまたやりたいと前向きに思ってます。とりあえず今は、ちょっとだけ余った材料とかディスプレイに使った大型自転車部品(ハンドルバーとかクランクとか)のアップサイクルを考えないとね。