地域に住んでいたネコさん
職場にたびたび姿を見せていたネコのももちゃん。以前も登場したことがあります。その後も毎日、少なくても数日おきには必ず姿を見せていました。私にはそれほど懐いていませんでしたが、ももちゃんの命の恩人である、ももちゃんパパに対しては、非常に甘えていつも両前足をフミフミしながら足元をまとわりついていて見るだけでも癒される風景でした。4月になって最近来ていないな~、どうしたんだろうと思い始めました。昼休みや帰りにかわいい様子を見るのを楽しみにしていたのに、何日経っても姿を見せません。市のHPの捕獲猫情報を見てもそれらしき猫はいません。職場の友人たちとも目撃情報を確認しますが、誰一人見かけていませんでした。4月半ばに一番その猫が懐いていたももちゃんパパに聞いてみたところ、もう虹の橋を渡ったのではとのこと。最後に姿を見たのは一日中雨が降っていた3月も末のころ。いつもの雨風をしのげるところで寝ていて、いつものように餌を食べ、その後雨が止んだ後場所を移動し、パパが用意した愛用のネコハウスで寝ていたそうです。いつもならネコハウスから出てきてその人に甘えるはずなのに、出てこずにそのままじっとしていたそう。一度帰宅したももちゃんパパも胸騒ぎがしてすぐにネコのところに戻ってきたのですが、もうネコハウスにはネコはおらず…そのまま行方不明です。私は気づかなかったのですが、その頃体調不良だったようで、友人が少し前に見たときも草むらで寝ていて名前を呼んでも返事をしなかったようです。いつもなら名前を呼んだら、ニャーと返事をするのにおかしいなと思ったそう。ももちゃんパパは、あの時に帰宅せずに病院に連れて行っておけば、助かったかもしれない、悔やんでも悔やみきれない、心にぽっかりと穴が開いたようだと語ってくれました。ももちゃんはここまでかわいがってもらえる人に出会えたし、甘えることができて幸せだったと思うのですが、何も言葉は返せませんでした。もう行方不明になって一か月たった今でも入口の所で待っているのでは?とつい期待しています。出入り口にいつ戻ってきても良いように一か月前のエサがそのまま置いてあり、寂しさとまだあきらめたくない気持ちがこみ上げてきます。いて当たり前、などのいつもの日常はこれからもずっと続くものではないのだと改めて感じました。今日あることは明日もあるとか、今日大丈夫だったから、明日も大丈夫だとか、今日やりたいけれど、のんびりしても明日にやればよいなどと私は考えがちですが、一日一日を大切に過ごしていきたいと思いを新たにしました。3月半ばのももちゃん。