日々のはなし＜別宅＞

[天津留学(～2005.8)] カテゴリの記事

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• 夜まで予定がいろいろ

  総合の授業。出席率が良い。総合の先生も听力の先生と同年配で、たまに昔の話をしてくれる。１９５９年から３年間は中国がしんどかった時期で、食べ物にも困るくらいだったらしい。お客さんが来るので卵を買ってくるように１０元を持たされて、当時の１０元で卵２個。お客さん用に料理されたふわふわの卵焼きを見て、妹さんと口の中をよだれでいっぱいにしながら「食べたい～」と思ったことを今でも鮮明に覚えているという。午後はバイト。週末お父さんにきつく言われたのか、お行儀がよくなった。戻って自分が補導の学生さんに来てもらって勉強。zheがうまく言えていないらしい。結構基本の発音…。もっと喉の奥から。でもちょっと舌を巻いて。でももっと力を抜いて。t,c,kは前より良くなっているらしい。練習で読み上げるときはいいけれど、普通に会話するときはまだ意識が届いていなくて直っていない気がする。でも意識しすぎるとしゃべれなくなる。難しい。終わってから、毛沢東グッズを集めている友達の写真を撮る。友達にメールで知らせたいらしい。いろんなものに毛沢東が付いている。今日のブツは指輪。あと人民帽。

  2005年06月14日

• 昔が良かった話

  听力の授業。先生はおそらく５０代半ばぐらいのおばちゃん先生。経済的にしんどかった中国から急激に発展した中国までを知っている。昔の話になって、その頃は１年の学費が５元だったとか、１角でどれだけのものが買えたとか。９０年代の初めくらいまでまだ１分（fen =１元の１００分の１）が普通に使える値段帯だったらしい。それが「改革開放」以降、どんどん値上がりして今の状態に。日本だと挨拶代わりに「今日は暑いですねえ」とか「じめじめしますねえ」と天気の話をする。中国は「ご飯食べた？」というのもあるし、「給料いくら？」みたいな話も初対面でもすることがある。それは昔のシステムを引きずっているせいもあるらしい。昔は「新卒でこの職業なら給料いくら、３年目ならいくら」等々が国の規定で決まっていたので、大体みんな横並び。だから給料を聞くことで逆にどんな職種のどのくらいのポジションなのかが想像がついたらしい。今はもう個人差が大きいので状況が変わっている。でも口語の中ではまだ習慣が残っている。「改革開放」以降、みんなお金お金になってしまって、昔はお金がない人でも病院に行けたのに、今はお金がなければ病院にもかかれない。老後の保障もない。なので、先生は「昔の方が良かった」と実は思っているらしい。人口がべらぼうな増え方をしていなかったらそのシステムでいけてたかもしれないけど。昔は８人９人子供を生んだら「英雄ママ」として国からお金が出ていたらしい。その結果が今こうなのか…。

  2005年06月13日

• ちょろっと日本食気分

  午前中、昨日買ってきたテープを聞く。裏表聞いて１時間。１日のうち２４分の１をテープに充てても悪くない。けどそれがまた難しい。昼を済ませて、昼寝。１時間。起きて総合の宿題をやる。作文なので思いのほか時間がかかった。あと次の課のテープもちょっと聞く。テープ聞きながらだと１行１行ちゃんと目を通せていいかもしれない。夕方、日本のレトルト「穴子ちらし寿司のもと」で同学たちと夕ご飯。レトルトのみそ汁も登場して、久しぶりに部屋で大人数？（４人だけど）でご飯を食べる。日本食は日本人同士で食べると有り難みが倍増するような気がする。その後、いろいろ話をして、うち２人はお正月も日本に戻っていないので、日本に帰ったらどうするとか何を食べるという話で盛り上がる。１人は北海道出身。海の幸が美味しいらしい。「カニが食べたい」「ウニもいい」「ウニ丼は意外に途中で飽きちゃうよ」「じゃあ二色丼」「三色丼」「カニしゃぶもいいね」「うおおお」。たぶんみんな日本食の夢を見ると思う。

  2005年06月12日

• 発音と本屋と肉とＤＶＤ

  午前中は補導の学生さんに来てもらって発音の練習。舌の巻きが足りないらしい。いろいろ話しているうちに「もし小さい頃の玩具を発見したらどう思うか」という話になった。自分は「懐かしい！」という気持ちは中国語でどう言えばいいのかを知りたかったのだけれど、彼女は「huai nian」という単語を使うと言っていた。でも「huai nian」だけでは言わない。必ず後ろに目的語が付く。なぜならそれは動詞だから。訳すとすれば「小さい頃が懐かしい」という感じ？そういえば日本語だとそういう咄嗟のときに形容詞を言う気がする。動詞ではないなあ。「～しい！」は形容詞だよねえ。逆引き辞典で「しい」を調べたらきりがないほど出てきた。中国語と日本語で、単語がどうこうではなくて、考え方と表現の仕方が全く違うんだなと思った。午後は図書大厦に同学と行く。昨日見た歴史書を探しに行くのと、今使っている教科書のテープを買うため。３人とも見たいものがバラバラなので、１時間後に入り口で待ち合わせにしてうろうろ。歴史を扱っている棚に行く。中国の古代と近現代と理論と、世界史に分かれている。欲しい本はどこにもない。近現代のところは「抗日」とか「南京大虐殺」とか「第二次世界大戦」とか、そういった本が占めていた。ぱらぱら眺めている人もいる。こんなに出てるんだ、と思ったのが正直な感想。その代わり、世界史として中国以外が一括りにされていて、アジアとヨーロッパとか、アメリカ、アフリカとか、そういう区分けがされてなかった。韓国に関する棚にあるのかもと思っていたけれど、韓国を取り上げている本自体が日本に触れている本より少ない印象を受けた。「中国と韓国の関係を中国語の本で調べたい」と思ったら、極端に資料が少なくなる気がする。日本については研究されている本がいろいろ出ていた。アメリカについても多かった。「菊と刀」の訳本が２種類平積みされていて、売れている様子。でも２種類の中身というか切り口が全く別。同じ本を訳しているはずなのにこんなにも違うんかい。一つは日本人の絵画や資料をカラーでふんだんに使っていて中立的、客観的な感じ。もう一つは戦時中の写真やら軍人の書やらが載っている。章の数や立て方も違う。同じタイトルの章でも切り出しの文章が全然違う。読んだ印象も全く違うんだろうな。テープは無事に発見して帰る。夕飯は別の同学たちと羊肉串屋さんへ。６時だとまだ明るい。今日の最高気温は３４度だったらしい。暑さもまだ残っていてビールが美味しい。その店の牛肉砂鍋はビーフシチューみたいで懐かしい味。羊肉と鶏肉と牛肉と、魚のすり身も串で食べる。羊肉が一番好きかなあ。部屋に戻って『マディソン郡の橋』を見る。大学の時に見たことがある。映画館には熟年夫婦が多く来ていて、大体奥さんの方がハンカチで涙を拭いながら出ていっていた。旦那さんたちは複雑なのか何とも思わないのか、普通に出ていく。自分は最初に見たとき「ふうん」という感じだったけれど、見直してみたらヒロインのやりきれない感じが前より理解できた。と思う。たぶん。またしばらくして見てみたら感想が変わってくるのかもしれない。

  2005年06月11日

• 日中韓で歴史書を作ったらしい

  出がけにテレビをつけたら「日中韓の３ヶ国で歴史書を作った」話をやっていて思わず釘付け。同じ内容の本をそれぞれの国がそれぞれの言語で出版している。日本では『未来をひらく歴史－東アジア３国の近現代史』という名前ですでに刊行されているらしい。日本のその出版社の代表の人もインタビューに答えていて、「うちの出版社はとても小さいので、もしこれがうまくいかなかったら、もしみんなが興味を示してくれなかったらどうしようかと思いました」みたいなことが中国語音声と字幕で出てきて思わず笑ってしまった。普通、学術書は２千部くらいから刷るのだけれど、これは最初から２万部。でも注文が殺到していて増刷中、３万５千部になるという。その出版社も「賭けた」んだろうなあ。楽天で頼もうと思ったら品切れだった。話題になっているならきっとさらに増刷されて手元に届く日も来るだろう…。この本の中は日本の教科書が避けている「残虐行為」や「侵略行為」についても触れられている。その代わり日本の民間人が戦争に駆り出されていった事実や、原爆投下の被害についても書かれている。日本が朝鮮半島でどんな政策を実行したかも書いてある。それぞれの国が「書いてほしい」と思っていることがそのまま載っている印象を受けた。中国の研究者、日本の研究者、韓国の研究者、とインタビューもまんべんなく。同時に、中国側の意見として「日本が自分が被害を受けた角度からばかり述べるようなら、中国は良い気持ちがしない。中国も被害について話したくなる」ようなことを言っていた。でも今回お互い頭を付き合わせて一つのモノを作ったわけで、これから先のいろいろなヒントになりそうな気がする。中国では『東亜三国的近現代史』として刊行されているらしい。明日本屋さんに行って見てみよう。そんなわけで大幅遅刻…。３コマ目の写作から。前の授業で停まってしまった映画の最後の方を見直す。結構重要だった。それを基に、みんなどの場面が印象に残ったのか、それはどうしてなのかを話したり、先生がその映画の背景にある歴史や事柄を話してくれたりした。仏教の話になって、「生き仏」の話題の辺りから先生のエンジンがかかってくる。チベットの密教のことや、ダライ・ラマの生まれ変わりの話やら、以前北京で会ったことがある超人的な少年の話やら。この先生はどこから「じゃあ聞くけど」と学生用の問題に発展するか分からないので、聞き逃さないようにするのでいっぱいいっぱい。真剣勝負。次の時間は批評と感想を述べ合うらしい。そしてまた違う映画も見るらしい…。先生が夏用に扇子を持ってきていた。墨で絵が描いてあって、休み時間に「うちの娘が描いた」とほくほく顔で話す。パパさんだなあ。と、その娘さんは今９歳で、扇子の絵は５歳のときに描いたという。激うま。そりゃあ話ながら顔も緩むわ。午後はバイト。今日も日本の音楽をお供に。行きも帰りも交通事故を見る。意味もなく渋滞しているときは大体前方で何か起こっていて、それを避けてみんな通行している。行きの事故は複雑な十字路で車同士が接触したらしい。十字路の真ん中で思いっきり車を停めて（現場の保存？）、中から運転手が出てきて言い合いをしている。近所で道整理をしていた公安の人もいたけれど、その事故について何かするというのではなくて、停まっている車が邪魔で通行が困難になっているその他の車をのんびり誘導している。帰りに見たのは事故ではないかもしれないけれど、とにかく人が３，４０人くらい集まっていて、その中心で誰かが言い合いをしていた。集まりを見るとさらに人が集まってくる様子。そういや内蒙古旅行のときもタクシーから降りて掴み合いの夫婦喧嘩をしている２人がいて、旦那が逃げると奥さんが追って、それを追って野次馬も移動していた。移動するたびにそれこそ雪だるま式に人が増えていく…。最終的には１００人以上が注目してたんじゃないか？戻って適当に夕飯。ネットをやっていたら韓国の友達と繋がったので少しチャット。一週間が終わった。

  2005年06月10日

• さぼったなりに頑張る

  朝から雨。かなり強い降り。一気に気分が萎える。少し遅めに起きてしまったので学校に行こうか行くまいか。しばらく迷う。でも遅刻してもいいから行くことに決めた。２コマ目から。行ったら行ったで、「あー、今日はこんなことを覚えたな」と新しい知識を仕入れて帰ってくるのだけど。今日授業が始まったときは３人だったらしい。最終的には７人。先生に「遅刻はしないように」と言われる…。午後は二胡の時間なのだけれど、今週は本当に何もできていなくて先生の前で弾けない。ので、これは欠席にしてしまった。その代わり、部屋で先週覚えるべき曲の練習をする。１時間半。いつもみんな小さくまとまって弾いているのを先生が「弓がこんなに長いのに何で真ん中しか使わないんだ」と叱咤する。なので弓の端から端までを使うように意識しながら。大きく弾いた方が音もしっかり出るのかな。その後、補導の学生さんに教わった箇所を朗読。相談する意味の「商量」は発音が「shang liang」で、舌を巻いた後にすぐ伸ばさないといけない。苦手な発音の一つ。口を引いたり開けたり舌を意識したり、もうこれは運動に近い。ちょっと調子に乗ってきて、听力の教科書の第１課から読み上げてみることにした。ひとまず課の最後にある口語の部分だけ。こないだの９月から同じ教科書でやってきて今はもう２９課。結構やってるんだよねえ。でも１課に書いてある文章で分からない単語が…。最初よく分からないまま進んじゃってそのまんまってことだ…。あいよー。新出単語もやっているはずなのに全く覚えがない単語がいくつかある。この機会にピンイン含めてチェックしていこう。発音の注意箇所に改めて印を付ける。sh,zh,ch,an,ang,k,t,c,-iu。真っ赤になってほとんど全部じゃんよ。仕方ない。何度か読む練習をした後に、暗誦に挑戦してみる。最初の方は今見ると簡単に見える。実際の分量も短い。明日忘れてもいいから覚える作業だけやってみよう。覚えたらいつか思い出すかもしれないし。やらないよりはいいはず。教科書が３課やって４課目に単元練習という組み立てになっているので、ひとまず３課分の口語部分、３つ。途中で頭がクラクラしてくる。でもやめようと思わなかった。今日やめてしまったら明日やる気になるか分からないので、やりたいときにやりたいだけやっておかないと。あれに似てる。営業の電話をかけるのに１件目、２件目はとても億劫なんだけれど、３件目からエンジンがかかってきて「じゃ、やってみようかな」と思う感じ。口を動かすことで脳が起きてくるんだか何だか。話すことはカラオケで歌うのと同じでストレス解消になるのかもしれない。そんなこんなで二胡が終わってから５時間近く、ずっと一人で喋りっぱなしだった。明日同じ事はやらないと思う。今日はよくやった。えらいぞ。

  2005年06月09日

• 弊順鵜　GB2312でよめます

  　　恍爺絡貧晩云議怎白錦嗤曳琵?麿断哺阻?畳協２００６定肇蟻忽。厘匯倖繁心窮篇?岷殴頼阻朔貧利鳩範壓晩云議仟療。咀葎頁嶄忽撞祇音烏茅阻曳琵參翌議坪否。晩云囘拶議仟療載酔?烏祇音叙曳琵潤惚遇拝犯綴議賑荊。厘孀欺?心議?朕?瀧貧汽似。心頼朔指肇?噐頁窄?厮嗤仟?朕。厘心彭????壓晩云窮篇慧殴蒙艶准朕杏?珊嗤苧爺議烏崕才繁断脅戻宸倖三籾亜。　　厘載浪散＾犯綴￣。侭參悳頁湖欺?勝砿厘音歌紗詔氏?珊頁?晦詔氏議賑荊。壓嶄忽匆嗤晩云繁?辛短嗤壓晩云議犯綴。椎扮作寔?捗壓晩云議涛嗔断。

  2005年06月09日

• 天津は夏

  听力と閲読の授業。自分の教室には幸運なことにクーラーが２つある。いつも後ろのクーラーをつけていて、月曜日は冷えすぎてそれで調子を崩した。閲読の先生は太っちょのおじさん先生で、冬でも汗を拭き拭きやってくる。夏も当然暑いので、先生は前のクーラーもつけようとした。リモコンの調子がどうもおかしい。他の先生を呼んであーでもないこーでもないとやっている。先生、結構真剣。ものすごい重要な事なんだと思う。そのリモコンは壊れている、とみんなで認識していて使ってなかったのに、先生の願力が効いたのか見事にスイッチが入った。前後のクーラーの涼風に挟まれた同学は逃げ場所を探している。でもどこにいても涼しい（というか寒い）ので、授業中に「先生、消していいですか」と提案。先生は「じゃあ消そう」と消したけれど「また暑くなったらすぐつけるから」と手の届く範囲にリモコンを置き。たぶん先生はつけたいんだろう…。でもさすがに２台は寒いです。先生曰く「今は大体２６度くらいだから、暑かったらこれを２０度でつけるよ」。腹時計ならぬ全身温度計？　２０度と聞いて同学がまた震えた気がする。昼を食べて、午後は今日もバイト。今まで外で日本の曲のＣＤを聴いてはいけない気がしていて、いつも中国語のテープを持ち歩いていた。でも今日は解禁。聞き慣れた音楽を中国の景色で聴くのが初めてで新鮮だった。気持ちはやっぱり安らぐ。バスのお兄さんがケイタイで話ながら運転していてとてもトロトロ走っていたとしても。スピーカーからラジオを大音量で流していて、ＣＤのボリュームを耳が痛くなるほど上げないと聞こえない状態だったとしても。bennie Kや鬼束ちひろはいいねえ、やっぱり。気分転換後にバイト。でも今日は意思の疎通があまりうまくいかなかったな…。帰りのバスの中から、ケイタイで同学に「日本の試合、始まった？」とメール。中国でも同時刻に生中継がある。「始まった」と返事。「０対０？」と聞いたら「そう」とまた返事。戻ったときはちょうどハーフタイムで、後半から見ることができた。なんで真ん中に走り込まないんだよー、とこぼしていたら１点入った。おお。油断していたら２点目も入った。よっしゃー。日本は盛り上がってるんだろうなあ。その盛り上がりを体験できないのはちょっと残念。

  2005年06月08日

• 喘査囂議晩芝　GB2312 でよんでみてください

  　　厘耽巓眉肝肇嬉垢。厘議垢恬頁縮公弌純鍛晩云囂。慢断議慰慰壓晩云嗤巷望?慢断匆廖狛晩云?侭參児云貧慢断傍晩囂傍誼短嗤諒籾。徽頁慢断議銚囂挫?頁査囂?嗤議扮昨喘査囂諒厘。椎扮作?厘状誼厘議査囂邦峠短嗤慢断互。慢断嬬曝艶斤析勵?唖厂傍三議扮才斤厘?幻銚傍三議扮昨。湊染墾阻。　　慢断議慰慰匆嗤藻僥将刮。麿傍?椎扮作麿匯倖繁嬉垢廳熱?住僥継才型継阻。茅阻嬉垢參翌?匯岷適薦僥楼晩囂。貫膨埖蝕兵僥楼?噴屈埖深阻晩囂匯雫殊協?潤惚麿宥狛阻。麿壅傍?巓律繁脅頁宸劔?厘断音徽短嗤扮寂?遇拝短嗤僥継?侭參峪挫範寔仇僥楼。短嗤及屈倖定。　　厘匆勣適薦僥楼亜。

  2005年06月08日

• 寝たあと発音練習

  午前中はおとなしく寝た。ずっと眠った。午後のバイトは行かなければならない。本末転倒だけれど、夜には補導の学生さんも来るし、午前中のうちに回復させておかないと後が大変。昼を食べて、何となく調子が戻ってきた感じ。この勢いのまま行こう。バスに１時間半揺られつつ。明日の听力のテープを聴く。何となく言っていることは分かるんだよ。でも何となくなんだ。そこから抜け出せない。听写をどこかでやろう。やらないと。バイト先ではお姉ちゃんが指を使いながらも３つの数の足し算引き算ができるようになった。自分でも嬉しかったらしく、お父さんに報告に行っていた。やれると思ったら面白いんだよねえ、勉強。やれないと思ったらつまんない。なので気持ち分かる。戻って自分の勉強。明日の口語部分の予習を兼ねて、読み上げるのを聞いてもらう。以下、指摘された箇所。・ shがxに聞こえる。巻きが足りない。・ anはもっと広角を横に引き気味に。・ １声＋１声の熟語は心持ち長めに発音すると好听らしい。・ ２声の単語を発音するとき、３声っぽく聞こえる。語尾上げを。・ cheが少しer化されているので、歯の裏に音を当てるつもりで。・ chaがchiaのように聞こえるのでもっと早く発音。iは要らない。などなどなど。一文の中にいろんな注意点が含まれているので、読むときは緊張する。その緊張は彼女にも伝わっているらしい…。でもそれをやらないと上達しないからな。がんばろ。＊＊今日、単車に二人乗りしているカップルを見た。彼氏が運転しているのだけれど、後ろの彼女が彼氏に掴まりながらがっくり寝てた。…さすが。あと、今日と明日は中国のセンター試験みたいな統一試験（高考）があって、試験会場になっている学校の前は保護者でごった返していた。みんな心配で付いてくるんだね。バスに乗ったとき隣に座ったお兄さんが夕刊を広げていた。思いっきり「日本のＡ級戦犯」の特集記事を読んでいてどきどきした。戦勝６０周年記念の記事らしい。一人一人１０００字以上は使って、どんな罪を犯したのか、どんな人物なのかを書いている。中国は毎年こうやって記憶を新たにしていくんだろう。日本はどうだろう。昔はよく８月６日や１５日に新聞の見開きを使って昔の写真やら特集を載せていたけれど、最近そうでもない気がする。

  2005年06月07日

• 夏風邪っぽい～

  かなり遅刻。听力の授業。それでも休み時間にがんばって先生に話すようにしてみたりしたけれど。声が届かなくて「ん？」と何度も聞かれた。昼、お腹が空いていると思うのだけれどどうにも食欲がなく調子が悪い。クーラーが効きすぎた場所にいて身体が冷えたらしい。足が冷えまくっている。自分の身体を支えているのもしんどい状態になってきたので、習字の授業には出ないで帰ってくる。そのまま寝る。風邪を引いたらしい。リンパ腺の辺りが追い詰められたような嫌な感じ。風邪薬を飲む。夏の暑さなのか自分の体温なのか分からないけどとにかく熱い。でも布団にくるまって５時間ほど。よく分からない夢をたくさん見た。そういえばこの学期はまだあまり風邪をひいていない。前は数ヶ月の間に７回ひいた。乾燥していないから？　天津は雨が少ないと聞いたのにここ数週間は週に２，３度雨が降っている。汗をかいて起きたらちょっと運動をした後みたいな爽快な感じになっている。風邪を引き続けたら痩せる？　調子に乗って起きてネット。音楽も流したりして。良い感じ良い感じ。と、やっていたらまたぶりかえしてきたかも…。たまに自分の温度調節が信じられなくなるときがある。汗をかきたかったのにかけないから嫌な感じになったのかなあ。

  2005年06月06日

• ＤＶＤ見ちゃったよ

  朝に起きる。最近はもう半袖で寝ていても寒くない。というか布団をかぶっていると暑いときがある。昼を適当に済ませて、昨日買ってきたＤＶＤを見る。松田優作主演の「それから」。夏目漱石の小説を基にした映画。台詞も何もない「間」が雄弁に語る映画。何も音がしないところで見ている方も考えてしまう。明治の頃の日本語ってきれいだなあ。ちょっと頭痛。いつもならここで昼寝をするのだけれど、今日は思い切って外を１時間歩くことにした。３０分かけて行った場所から戻ってくればたぶん１時間。いつもより速めのスピードで。紅旗南路を通って３０分足らずで南開大学そばの天津図書館まで到着。そこから同じ道を戻るのも何なので、水上公園方面に戻って合計１時間弱。曇りだったし風もそこそこ吹いていたのでコンディションは良い。それでも歩いていたら汗が出てくる。戻って水をがぶ飲み。夕方から日本人同学と外でご飯。夏に水餃子を食べそびれた店に久々に行く。でもメニューに餃子がなかった…。３品とご飯を頼んだらお腹がいっぱい。余ったおかずは持ち帰りOK。部屋で冷凍する。戻って明日の聴力の予習。テープを聴いて、大体の内容は分かるけれど、大体止まりなんだよなあ。聞き書きをしないといけないかも。と思いつつ、昨日手に入れた「下妻物語」が気になって見てしまう。深キョンも可愛いけれど、土屋アンナが格好いい！　普通はきれいで可愛いモデルさんらしい。でも啖呵を切るドスがはまりすぎ。あ、魔邪が出ている。こっちは昔からはまってるんだなー、と思う。一番のクライマックスでＤＶＤが停まる。あー。日本に帰ったらもう一度見よう…。

  2005年06月05日

• 焼き肉と初按摩

  ゆうべは夜寝をして、夜中の１２時に起床。ちゃんと１２時半にはテレビの前についた。１２時半からだと番組の合間に字幕が出るけれど、北朝鮮イラン戦の中継が終わる気配なし…。やるのかな。１２時半を５分ほど過ぎたところで前の試合の中継終わり。それに合わせていたのか、日本戦のキックオフも時間を過ぎてから。一人で「お」とか「ちょっとー」とか言いながら見ていた。いつも自分がサッカーの試合を見ると、応援している方が点を入れられなかったり、見ていないときにシュートしたりする。でも今回はちゃんと点を入れるところを見ることができた。流れ星を見た感じにちょっと似ている。試合が終わったらあっという間にスタジオに戻って、みんなが喜んだりしている場面は全然見れなかった。今日は朝の１０時半から、家庭教師（補導）の中国学生さんに来てもらうことにした。こないだ韓国人同学を見送ったときに一緒に来ていた人で、話も分かりやすくて明るい感じの人だったので、携帯メールで昨日依頼。週２回、１時間半ずつ。発音が駄目駄目なのでそれを見てほしいと伝える。自分が苦手だと思っている発音について聞いたり（anとangとか）、教科書を読んでみて違っているところを直してもらったり。で、今日判明したこと。quやshangなどの頭を強く言うべきところが弱い。k,t,cのときに出す空気が弱くてg,d,zに聞こえてしまう。１声が上がりきっていない。先生に「その発音は正しくない」と言われた理由がやっと分かった。できない発音を矯正するのは難しいけれど、それをやらないと進歩がないので、練習あるのみ。流暢に読むことだけを目標に一人でやっていたらたぶん気がつかない。昼は、日本人同学と韓国人街の焼き肉屋さんへ。昼間からなんて贅沢。その足でネットカフェへ。写真を扱いたいときはここの方が早い。で、隣の按摩の店へ。同学は何度か来ているらしい。全身マッサージをしたらちょっと痛かったらしいので、今回は初心者と言うこともあって足マッサージだけをお願いする。６０分３０元。足を桶のお湯につけつつ、肩をマッサージしてもらう。近所のお客さんは韓国語を話している。韓国人のお客さんが多いらしい。メニュー表も韓国語と中国語併記。首の右側の筋を押されると痛い。でも左側は痛くない。寝不足だと言われる。確かに昨日はちゃんと寝てないかも。足も右の方が痛く感じる。土踏まずを押されてどうにも痛いところがある。小腸が悪いらしい。あと足を使いすぎだとも。密かに使わなすぎて悪いんじゃないかとも思う。終わったその足で隣のＤＶＤ屋さんへ。しばらくぶりだったのでまたラインナップが変わっている。巡った後、またお腹が空いてきたので、というか夕飯の時間になったので、近所の韓国料理屋さんで冷麺を食べる。「冷麺２つ」と頼んだら、店員さんに「それだけ？」と怪訝そうな顔をされる。周りは鍋やら焼き鳥やら大きなおかずをたくさん頼んでいるからそれももっとも。帰りは初めて韓国人街から歩いて帰ってくる。１時間ちょっと。たくさん食べたし、消費しなきゃね。いつもバスで通る道を歩くと、気づかなかった建物やお店に目が向く。「キュウリ研究所」なんてのもあった。アンテナを隠すために偽椰子の木を立てていたりもする。不思議な国だよな。勉強もして、野菜も食べて、運動もしたので今日はよし。勉強していない時間の方が長かったけど…。明日もあるし。明日も休みってのは嬉しいな。

  2005年06月04日

• 午前も午後も夜も

  閲読の授業と写作。写作の授業では映画を見た。『紅河谷』という名前で、雨乞いの生け贄にされそうになった少女がお兄さんに助けられて、西藏に行って、でもイギリス人が攻めてきて戦ってなくなってしまう話。…でいいんだよな。字幕なし。一部英語。画面を見て理解。先生は英語部分も理解しているらしい。こちらは中国語でいっぱいいっぱい。こないだ自分が休んだときはアダプターがなくて電池が切れてそれっきりだったらしいけれど、今日は原因不明でクライマックスの辺りがよく停まった。先生が舌打ちしながらクリックし直したりしている。西藏にイギリス人が攻めたのは本当の話らしい。午後はバイト。久しぶり。姉妹が本当にバラバラに動く。お互い小さい子なりの対抗意識があったり。一人ずつ、その子に合った速度とやり方ができればいいのだろうけど、時間がなくて難しい。お姉ちゃんは算数が嫌いなのかと思っていたら、時間をかけて考えれば解けている。少し分かるともっと分かりたいと思うらしい。そこを掴まえて、興味が持ったところを深く話せればいいのになかなか。０を説明するのって難しい…。お父さんから、「日本で地震の噂がありましたね」と言われる。そういえば戻ったときに駅のホームで「週末やばいらしいね」と話しているのを聞いた。そんなに気にしてなかったら、確かにこないだ東京で一晩に何度か揺れてたし。外資系の銀行の社長さんは地震をとても警戒していて、行員にも地下鉄の使用を禁じたり、セキュリティーの会社に警備を強化してもらったりしているらしい。地震情報もそういうところから来るらしい。それに地震雲が出たらしいとお父さんは言っていた。フグが大量に上ってきていたとか。言われて初めて知った。本人達もホテルに避難していたという。一週間くらい。一流ホテルに。日本人の方が慣れていてのんびりしている感じ。戻って適当にご飯。今日はサッカーがある。中国でも夜中の１２時半からあるらしい。「見ないわけないよね」と同学。一度寝て、友達も叩き起こして見るか。

  2005年06月03日

• たらふく食べる

  総合の授業。宿題は教科書に出てきた構文を使った作文と、単語がバラバラにおかれた句を整理して並べ直す問題。外しまくり。自分が捉えていた意味と先生が教えたかった意味が違っていたり。無理矢理文章を作っていたり。加えて先生がとても早口になっているように思える。それだけ相対的に自分の頭の回転が落ちてるんだろうな。先生も意地悪なのか何気なくなのか、「しばらく日本にいたから大変でしょう」という感じで当ててくる。分かっているのに当てるからなあ。どっちだろう。午後は二胡。２週間ぶり。宿題の曲のページを教えてもらって、付け焼き刃で出る。付け焼き刃の割りにはうまく弾けたと思うのだけれど、付け焼き刃ではない人たちに囲まれると明らかに練習不足…。夜、「んー、肉。」という気分だったので日本人同学を誘って久しぶりに羊肉串。彼女とは月に何度か肉を食べる仲で、でもそのたびに近況報告をしつついろいろ深い話もして帰ってくる。今後どうするだとか、自分はこんな風に考えているだとか。ビールも入って。今日は羊肉の他にも鶏や、鶏の皮や、焼餅をたらふく食べる。「あー食べた」という満足感。たまにはこういう食べ方をしないと身体に悪い。

  2005年06月02日

• 授業に出る

  暑い。エアコンを初めて使った。学校では普通に冷房が入る生活になっている。いきなり夏だな。久しぶりに授業に出る。口語と閲読。口語は教科書に基づいてはいるけれど、一番印象深い「約会」について話なさいと言う内容。「約会」とは約束をして会うこと。しばらく考える時間をもらったあとにそれぞれが発表する。みんな中国の友達とあったときの思い違いから来るアクシデントとか、とても熱心に歓迎してくれる話とか、面白く話している。自分は思いついたのが日本にいたときの話だったけれど、先生は「どこの話でも大丈夫」と言ってくれたのでそれで話す。でも単語が。発音が。前よりも出なくなってる…。閲読は今までも予習しないで出ている授業なので、いつものペースでできた。午後は戻ってネット。そして明日の総合の授業の予習。というか、宿題の箇所を教えてもらって、それをやるために前の課を復習する。正確に言うと前の課は休んで手つかずなので一から自分で考え直す。新出単語から。９０個くらいあるよ…。意味を調べるだけで１時間くらいかかっている。本文は読んで大体の内容はすぐ取れるようになっているけれど、厳密に聞かれると単語を掴んでいないと分からない。実は５月はほとんど出ていられない状態だったので、２，３課分がすっ飛んでいる。全部やらないと。それとこの先の予習も…。夕方、頭が疲れたので昼寝。残された時間も少ないことだし。ちゃんとやらないとなあ。

  2005年06月01日

• 天津に戻る

  空港に降り立つとき、出ていく人がみんな「暑い」「暑っ」と呟くのが面白かった。自分も言った。ほとんどがビジネス客でスーツを着ている人は特に暑い。今まで２３度くらいだったのが急に３０度の世界だもんな。宿舎に向かうタクシーに乗りつつ、生臭くて、砂っぽい空気を吸って「戻ってきたなあ」と実感する。たまに毒をを含んでいるような化学的な匂いとかが交じったりする。ケイタイで「戻ったよー」と友達にメールをする。時間があった日本の友達と、４月に録画した反日デモのニュースを見る。あとクローズアップ現代も。帰ったときに見て「こりゃ日本の人は心配するわ」と思った。中国にいたら知らない映像がたくさん出てくる。単純に「日本ではこんな報道だったらしいよ」というのを知らせたかった。友達はその凄まじい様子に半笑いの状態。ニュースはちょうど外相が中国に来た次の日のもので、その前の週から起こっていた上海のデモの様子を中心に報道していた。あんなに人が集まって、結構悠々とモノを投げ込んだりしている映像は絶対こっちでは見ることができない。あと、きっとそんなことがあったなんてみんな知らない。夜ももう一人の友達と見た。同じ日本人でも、同じ映像を見ても、３人が３人とも違う角度から見て違う感想を持つことに気づいて、そちらの方が新鮮だった。＊＊思い出したこと。着いてケイタイの電源を入れたらたまったメールを受けまくり。迷惑メールが５１０件届いてた…。速攻アドレス変更しました。でも全部受けてアドレスを替える作業が完了するまで１時間以上かかった。友達にケイタイを笑われた。「すごいの使ってるねー（笑）」。もう３世代も４世代も前のだろうしなあ。フォントもギザギザだし。今度は絶対最新型買おう。

  2005年05月31日

• 一時帰国で帝劇へ…

  行ってきました帝国劇場。何しに帰ったって、この『レ・ミゼラブル２０００回スペシャルウィーク』のために帰ったんだから。ざっくり説明すると、このミュージカル『レ・ミゼラブル』はビクトル・ユーゴーの『ああ無情』を基にしたもので、１９８７年に日本で初演。当時としては珍しいオーディション形式で出演者を選び、鹿賀さんのようにミュージカルで鳴らした俳優さんもいれば、それまで全く違う職業に就いていてこれが初めての舞台という人もいて、みんな同じレッスンを受けて役を演じる。主要なキャストをダブルキャスト、トリプルキャストにして、見る日によって役と俳優さんの組み合わせが違うという珍しい舞台。だからこそ、相手が違うことで生まれる化学反応が面白い舞台になって、オーディションを重ねながら新しい血をどんどん入れつつ１８年続いている。鹿賀さんは初演当時、主役のジャン・バルジャンと、敵役の刑事ジャベールを滝田栄さんと日替わり（！）で演じていた。今日は鹿賀さんがバルジャン、明日は滝田さんがバルジャン、みたいな。鋭くバルジャンを追い込むジャベールの性格や見た目と鹿賀さんのイメージはぴったり重なっていて、評判は高かったらしい。でもさすがに２役をやり続けるのは体力的にもスケジュール的にも難しくなってきて、８８年の公演からはバルジャン１本でやっていくことになった。高校生だった自分は帝劇のチケットに手が届かず。自分でお金を捻出できる頃には鹿賀さんはバルジャンだけを演じていて。だから鹿賀さんのジャベールは幻に近かった。けれど！　でも！　去年の今頃「来年の公演で鹿賀さんがジャベールやるらしいよ」という情報が！　こりゃ見ないと！去年は劇ではなく歌だけを披露する「レ・ミゼラブルコンサート」でジャベール役をやっているのを見た。衣装はジャベール。歌もジャベール。これで動いてバルジャンと対決してくれる場面が見れるなんて。そんなわけで今回の帝劇行きは去年から織り込み済み…。２０００回記念は２４日。自分が見たのは２００３回目とか２００４回目くらいかな。鹿賀さん以外にも初演を彷彿とさせるキャストが特別に組まれている。岩崎宏美、島田歌穂、斉藤晴彦、などなど。初演ではないけれど評判高い今井清隆、岡幸二郎、森久美子、石川禅、最近コゼット役を演じている知念里奈。レ・ミゼを知っている人なら、たぶん「オールスター」と言ってもいいくらい。お金をいくら出してもこの組み合わせで見ることは今後もうない。鹿賀さんが刑事役でぴしっと立っている姿を見ると感動。いやー、本当に見ることができるとは。視線も鋭い。バルジャン役を鹿賀さん以外の人がやっているのを見るのも新鮮。今井さんと鹿賀さんはやっぱり歌い方や表情の持って行き方が違うなあ。舞台は何度も見ているし、ＣＤも赤盤（鹿賀さんの）を買って何度も聴いているので、劇の流れは知っている。たぶん他のお客さんもリピーターだと思う。でもやっぱり泣けるところでは泣けてくる。ファンティーヌ役の岩崎宏美のソロですでに泣いている人がちらほら。自分もちょっと来た。島田歌穂は危なげない。相変わらず歌上手い。モリクミと斉藤さんの夫婦はツボを心得ていて、ちょっとアドリブっぽい動きも加えたりして。斉藤さんが演じる宿屋の親父は、ずる賢いんだけど憎めない。こないだのコンサートで見た役者さんは腹の底から悪い親父になっていて、ちょっとがっかりした。斉藤さんのテナルディエに会えてよかった～。知念里奈は高い音も余裕で出ていて、初々しい恋愛が美しく見える。石川禅のマリウスは自分の中でナンバー１。あれほど感情があふれ出てくるマリウスは他にいない。本当にコゼットのことで心がいっぱいなんだね、という感じ。今まで気にしたことがなかった場面が見えてきたりした。バルジャンが最後にマリウスにだけ真実を話して、コゼットには会わずに姿を隠そうとする時。鹿賀さんのバルジャンだと父が息子に言い含めるような威厳のある感じなのだけれど、今井さんのバルジャンはマリウスに懇願する感じで、本当にコゼットを思って知らせたくない気持ちというのが伝わってきた。岡さんのアンジョルラスも、前に見たときよりも良くなっていた気がする。カリスマが感じられて、この人のために学生達が命を革命に投じるのは自然だなあと。アンジョルラスでぐっと来たことは少ないので、自分の中では珍しいこと。前半が終わって休憩が３０分ある。客電がついたときに、いたお客さん達から「うわー」とも「はぁー」ともつかない溜息が漏れる。言葉に訳すとしたら何だろう。「いやー、見たわー」とか「いやー、魅せられたわー」という、満足の溜息。それが客席を覆う瞬間に自分もやっぱり「ふわー」。そう感じる舞台はなかなかない。ジャベールは途中で罪の意識と良心とに挟まれて自殺を選んでしまう。バルジャンを追うときに歌うソロと、自殺の前に歌うソロと。見せ場。これを帝劇で聴けるなんてねえ。今井さんのバルジャンは人間くさい感じで、でも追うジャベールは有無を言わせず追い詰めていく感じで。でも鹿賀さんがバルジャンを演じるとまた違う人格が現れて。最後は５回も６回もスタンディングオベーションでカーテンコール。この２０００回記念ウィークは毎回こんな感じらしい。満足して帰る。来た甲斐ありました。＊＊＊その他、日本に一瞬戻ったときに感じたこと。ひとまとめにここで。水がキレイ。バスから眺めた景色がちょうど田植え。きれいな水が細切れに張られていて、雲や空を映し込んでいる。日本の水はやっぱりいい。天津の水は何だかよどんでるし、水たまりもキレイじゃないしな…工事現場がキレイ。寝袋使えば普通に眠れるじゃん、日本の工事現場。中国だと横に生ゴミがあったり、ガタガタだったり、ビニールが舞っていたり、砂埃がひどかったりで絶対無理。魔邪が受け入れられ始めている。自分が２月に帰国したときはお客さん引いてたのに、今は心待ちにされている感じ。本人も戸惑っていると友達は言ってた。南海キャンディーズがいいともに出てた。増刊号を見た。売れてきてる。新札にまだ慣れない。引き出してあのお札が出てくると一瞬「嘘だろう」と思ってしまう。ピザーラのピザはうまい。ついでにフライドチキンも激うま。そういうスパイスの味を久しぶりに食す。思い出したらまた書きます。

  2005年05月27日

• 公安問題終わり。

  朝、ゆっくりめにご飯を食べて、学校の事務室へ。行ったらまた先生が新しい手紙を書いてくれたけれど「公安のその番号に電話しても誰も出ない」とのこと。他の番号を探すとか、そういうことは絶対絶対しない。午後行くのか、午前に行くのか聞かれる。すぐに行くよ。先生が付いてきてくれるという話だったんじゃないか、と聞いたら「手紙担当の先生がいなかったら行くと言った」と言われる。でもこの手紙でまた問題があったらどうするの。手紙担当の先生は「これで問題はないはずだから」という。ちょっと待て。問い合わせの電話をしようとして誰も出なかったのに、何で突き返されているのか原因が何にも分からないのに、新しく書き直したからと言ってどうしてそうきっぱり「問題がない」と言えるの？？？また公安で「駄目」と言われたら時間とお金を使って戻ってくるのは自分だし、もうそういう目に遭うのは嫌なので「もし問題が出たらどうするのか」と聞いたら「公安を離れないで、先生に電話をしなさい」という。すぐ来てくれるのかと思ったら「３時半以降なら行けるから」。今から、１０時前出発で行こうという人間はどうしろって。もう一人の先生が自分の様子を見て「眠そう」というけれど、眠いんじゃなくて「もう疲れました」。この件に関して絶対事務室で謝謝とは言わない。言いたくない。埒があかないまま、今回はバスで行く。結局天津駅まで出て、溜まっているタクシーはぼられそうなので、少し歩いて流しているタクシーを捕まえる。黄色いワゴン車タクシーは安いので窓を叩いて行き先の紙を見せたら「１０元」と言われる。ぼるのかおじさん。算了。違う普通のセダンのタクシーのおじさんは普通に乗せてくれて、５元だった。公安に着いて受取票と手紙を差し出す。隣のカウンターでお金を払うように言われる。１６０元だった。その領収証を持ってまた最初のカウンターへ。手紙をしかめっ面で見ている係のお姉さん。嫌な予感がする。もうお金も払っちゃったよ。しばらく前の手紙と今日持っていった手紙を見比べていたけれど、端末を叩いた後にパスポートを渡してくれた。「いいですか」と聞いたら「いいです」というので、これで無事取得。中を確かめたら、前に日本で取ったＦビザが「キャンセル」扱いになって、新しく発行したビザが次回戻るときに有効になるらしい。有効期限は７月末。よく考えたら前のビザだと８月の中旬まで中国に滞在してもよかったのに、学校で「帰るのは７月の末」と答えたのでそれが反映されてしまった。予定の変更はそれ以上できなくなったということ。変更するつもりはなかったけれど何だか損した気持ち。っていうか、前のビザを見て逆算して有効期限決めてくれればよかったのに。いつも何か足りない。はあ。帰りはタクシーで戻ってきた。バリバリ天津弁のおじさんで、いい人だけれど聞きづらかった。でも「外国人だから」とちょっと安くしてくれた。ありがとう～。１７元。久しぶりに書道の授業は出る。そのときに事務室の先生が自分の姿を見つけて「パスポートはちゃんと受け取れたか」と聞いた。「もらえたけど疲れました」と言ったら、一応ホッとした顔をして、交通費がいくらかかったか聞かれた。行きは６元、帰りは１７元と答えた。何か立て替えてくれるのかと思ったらそうでもないらしい。聞いただけ？　バスだったからいいやと思われた？　払いそうな意思を見せてくれたら、受け取らないけど気持ちの中で許そうと思ったのに。先生は書家でもあるので、今日わざわざ紙を準備して学生進呈用に文字を書いてくれた。先生の頭の中には数百の漢詩が記憶されていて、どれでもすらすら出てくるらしい。今日は４人に書いてくれて、その詩にどんな意味があるのかさらっと教えてくれた。けど、留学生には理解不能だろうという。当たっていると思う。書いた後に押すハンコ（名前忘れた）を持っていないので、先生は書道の後の中国画の授業が終わってから家に戻って、ハンコを押して持ってきてくれるという。学生宿舎のすぐ隣に住んでいるので出来ることらしい。でもそれは申し訳ないので、先生の家に取りに行くことに。でも約束に時間よりも早く先生が宿舎の下まで来て、わざわざ届けてくれた。ありがとうございますm(__)m夕飯は同学と、こないだもらった誕生日の麺を茹でて、野菜などをトッピングして食べる。同学の同屋が友達から漬け物をもらったのでそれも提供。名前が「しそ香々」で、みんなで「絶対しそ”しゃんしゃん”って読んじゃうよね」と話す。確かに。たまに日本語でどう読むのか、混乱するときがある。ちょっとお茶を飲んで、部屋に戻る。

  2005年05月23日

• 南開大探検と韓国語バラエティー

  朝起きて、洗濯をし、ネットをやって、昼を食べる。午後は、モンゴル旅行の時に知り合った南開大学の学生さんに会いに行く。南大を案内してくれるらしい。知らない大学の探検は面白い。１時に待ち合わせで、ポカリスエットを片手に、本当にぐるぐる歩きながらずっと話をする。たまに座ったり。南開大を抜けてすぐ隣にある天津大にも足を伸ばす。噴水とかがあっていいなあ。話の内容は主に「お互いの文化でどんなところが違うか」で、それを自分の言葉で説明したり、相手の話を聞いたりするのが面白かった。中国人の彼は「韓国と日本は大体一緒でしょう」というのだけれど、自分もここに来るまではそう思っていたけれど、今では差が大きいと感じる。もちろん中国を含め３ヶ国、それぞれ似ている部分もあるし、違う部分もある。あと、中国の状況で自分が思いこんでいて実は違うところもいくつか発見した。中国の大学の学費は日本に比べて安いと思っていたら、中国人の平均年収から考えるとそうでもないこと。てっきり成績優秀な人は国がほとんど学費負担をすると思っていたら、やっぱりたくさんお金がいること。中国の夫婦は大体が共働きなのは知っていたけれど、子供が小さいときは保育園に預けるほかに、若夫婦の親が来て世話をすることがあること、ときには子供を一定期間自分たちの親に預けてしまって、保育園や幼稚園が預かれる年齢になったら呼び戻すこともあること。想像すれば考えつくことも多いけれど、中国の人に「どうなんですか」と聞いて「実際こうだよ」と直接教えてもらったことはなかった気がする。南大の学食で夕飯を食べて帰ってくる。ご飯もおかずも美味しかった。しょっぱすぎないし。５時間以上中国語だけで一応会話してたんだな。がんばった。戻って、モンゴル旅行の写真を韓国人夫婦に届けに行く。フラッシュメモリーって便利だなー。彼らのパソコンは東芝コレア製らしい。東芝がそんな名前で韓国に進出していたとは知らなかった。韓国で韓国メーカーのを買いたかったけれど、高かったのでそれにしたらしい。ちょうど韓国のバラエティー番組のＤＶＤを見ていたので、一緒に見てくる。男性アイドル５人と女性アイドル（じゃない人もいるらしい）５人のプロポーズ大作戦（たとえが古いけど）みたいな番組で、いろんなゲームを介して組み合わせを入れ替えたり、告白する時間を作ったりしている。日本語ができる彼らの解説をちょっと聞きながら見る。日本のバラエティーと同じで、人が喋っている内容を字幕にして、演出効果を上げている。たまに知っている単語が出るけれど、基本的に言葉からではなくて、動きや表情から状況を読むしかない。それでも男女を巡る感情は万国共通で見ていて面白かった。言葉が分からないのに結構大笑い。テレビ番組を見て大笑いすること自体が久しぶりだ。彼ら曰く「中国には面白い番組がなくて」。確かになあ。その番組に出てきたバラード歌手の名前を教えてもらって帰ってくる。ソン・シキョン？　ソン・シギョン？　旦那さんはその歌手はあまり好きではないらしい。声がきれいだと思ったのだけれど。部屋に戻ってひと休み。明日、また公安に行ってビザをもらわなければ。

  2005年05月22日

• 思う存分寝る

  昨日遅かったけど、今日はゆっくり寝た。９時半頃起きて、ネットをやる。すぐ下の階の友達となぜかメッセンジャーをやり、二胡の練習をして、昼寝。今日はたくさん寝てやろうと思って、昼寝も３時間。心置きなく。夕飯は同学の部屋に行って、炊いたご飯と昨日の残りのおかずを温めて、みそ汁のレトルトとふりかけで食べる。久しぶりにみそ汁の匂い。安心する。その後、彼女が今はまっている宮沢りえちゃんのシャンプーのＣＭの話になり、ネットに繋いでその話題のＣＭを見る。なるほどねえ。彼女曰く「１５秒とは思えない出来！」「りえちゃん可愛い！」「なんであんな表情が出来るの！」。確かに、台詞はないけれど表情がいろいろ物語っている。曲の歌詞が「大声で笑いましょう、たまには泣きましょう」とか「本を読みましょう、世界を広げましょう」という考えされられる内容で、２人で「そうだよねえ」と頷きながら見る。それで１２時ぐらいまで…。

  2005年05月21日

• やっと休める～

  朝、寝たはずなのにどうにも眠くて、体が動かず。ちょっと遅刻して閲読の授業。ちょうど１コマ目が終わって休み時間の時で、入った途端に「日本のテレビメーカーで有名なのはどこか」と先生に聞かれる。教科書の内容が中国の３種の神器みたいな話で、それで同学と先生がしゃべっていたらしい。閲読の授業は先生が挟む小話が面白いので、早く来ればよかったと少し後悔。後半は写作の授業。前の週はＨＳＫ前で日本人３人しかいなかったらしい。で、先生も授業が出来ないからと持ってきたパソコンで中国映画鑑賞会になったけれど、バッテリーが切れて半端なところで終わってしまったらしい。その教訓があるせいか先生今日はしっかりアダプター持参。でも映画は見なかった。今日の出席者は８人。先生も話し甲斐がある様子。昼は学食で麺を食べる。夏は冷たい麺がいいね。鉄板焼きの季節は終わったかもしれない。午後は家庭教師のバイト。行きのバスでうとうとする。今日はお父さんが在宅だったので、行儀が悪かったり姉妹で喧嘩を始めるとお父さんが出てきて叱っていた。実の親はもう子供が泣こうが叫ぼうが強い。言うこともちゃんと聞く。けどいなくなったらケロッとしていたり。子供も強い…。日本語中国語以外にもいろいろ勉強になる。トランプをするとまだルールを守れなくて、姉妹で結託して札を見て都合の良いようにしてしまうときがある。どうにかルールを守ることを伝えようとするのだけれど、たぶん自分も小さいときこうだったんだろうなあ。同時に、なぜ自分がちゃんと「世の中にルールがある」ことを認識してこうやって一応社会生活が送れるようになっているのか考えて、改めて親に感謝する。親から教えてもらってなかったら生活できてない。えらいことだ。どうやって覚えたんだろう、ルール。今日は初めてバイト代をもらって帰ってきた。中国来る前に働いていたとき以来の稼ぎ。そのときに比べたら少ないけれど、でも自分で稼いだお金というのが久しぶりで嬉しい。戻ってネット。今日は好きなＤＶＤでも見て目覚ましかけないで寝よう。

  2005年05月20日

• 今週の山場

  今日は前の学期から仲の良かった韓国同学が帰国してしまうので、空港までその見送り。授業を休む。彼女と、韓国人の友達と、日本人の同屋と、補導の中国の学生さんと、５人で黄色いボックス型のタクシーに乗る。中国の学生さんが運転手のおじさんと世間話をして、他はみんな耳をダンボにして聞いている感じ。听力の練習。彼女の同屋は自分と同じクラスだけれどもう１年中国にいる人なので、大体内容は分かるらしい。自分は半分くらいかなあ。知っている単語が聞こえても、まだそれがちゃんと繋がっていない感じ。帰国する彼女は自分の倍くらいあるような荷物を持っていた。スーツケース大小にリュックに手提げ袋。空港まではみんな手分けして持っていくけれど、その先大丈夫かな。チェックインする姿をみんなで見守っていたら、案の定重さが引っかかったらしく、一人で一生懸命荷物の入れ替えをしていた。でももう手伝えない～。彼女が帰ってしまうと、本当にいつも話す韓国人の友達が少なくなってしまう感じがする。前の学期からの人はいなくなってしまったかも。でも帰国する直前も実感がないんだよなあ。まだ一緒に夕飯食べたりしそう。戻って今日夜開催の誕生会の準備。一人１品料理を持っていくことになっている。炊き込みご飯の下準備をして、急いで二胡の授業に出る。ちょっと遅刻。二胡の教室に入る前に、公安関係の話を聞くために事務所に行く。そうしたら「様子を聞いて教える」と言っていた当の先生が「家の用事で今日は来ていない」…。最後まで信用とか信頼とか、本当に出来ない…。手続きとか登録とかの感覚は駄目だ、受け入れられない。二胡。先週はＨＳＫの勉強のために休んだので、みんなより遅れ始めている。先生はとにかく音が下手でも良いから、全弓を使って大きく弾くように大きく弾くようにと繰り返す。自分たちはどうもその辺で変な癖がついてしまっているらしい。そのせいか、今学期は初心者組に「全弓で弾く」ための練習が多く課されているらしい。始めに身につけさせないと駄目だと先生も思ったんだろうな。二胡が終わって、部屋で炊飯器のスイッチを入れて、飲み物を買いに行く。日本人同学から電話があって、ケーキは彼が準備してくれるらしい。ありがとう！　時間になってもなかなか人が来ないのはご愛敬として、ちょっと過ぎた頃に先生２人と同学達が続々部屋に到着。みんなそれぞれおかずを持っている。先生達は中国の人が誕生日に食べるという麺を持ってきてくれた。ジャージャー麺のように汁なしで味噌を絡めて食べる。あとキュウリとにんじんと大豆をトッピング。味噌は買ってきた味噌に肉を炒めたのを混ぜたのか一緒に炒めたのか、コクがあって美味しい。他にはコロッケ、肉じゃが、イカ大根、トッポギ、何か肉を煮た韓国料理、カレー、チヂミ、海苔巻き、切り干し大根。プラス直径４０センチくらいのケーキ。先生が持ってきたワイン。結構お腹いっぱい。今回の班で集まって食事をしたのは初めて。前の班のときの食事会をちょっと思い出す。１１時頃終了。後片づけをして寝る。みんなお疲れさま。

  2005年05月19日

• 予定いっぱいいっぱい

  口語の授業。教科書を何度も回し読みする。先生から「nの発音が出来なくなっている。前はそういうことなかったのに」と言われる。２日連続で発音を指摘されるとは。本当に悪くなってるんだろうな…（泣）読んでいる自分もうろ覚えで危なっかしい気がする。閲読の授業。読み終わった後に下に続く文が正しいかどうかの判断問題がある。当たったと思ったら引っかかっていたり。推測しながら読むと引っかかるのでちゃんと読まないと。午後は家庭教師のバイト。テープを聴きながらバスに乗る。電池がなくなってきたようで、どんどん速度が遅くなってきた。聞きやすいけど低いし、ヒアリングの意味がなくなってくる。今日は半分勉強で、半分ぬり絵だった。お母さんは「小さい子だから半分勉強、半分遊びで大丈夫です」とのこと。お父さんは不在。でもたぶんお父さんはもう少し勉強の時間を増やしたいだろうなあ。夜に戻って、明日帰国してしまう韓国同学と、彼女の韓国人の友達と、一緒に韓国料理屋さんに行く。冷麺やらビビンバなどを堪能した後、お酒を飲むことに。彼女たちは真露と中国の白酒で迷っているのかと思ったら「両方頼む」とのこと。飲めるかなー。それと焼き鳥系。一口サイズのグラスが３つ来て、まず白酒を入れて乾杯。匂いからするとまあ大丈夫そう。でも口に入れた途端にやっぱり白酒独特のきつい味がする。それも味の一つで美味しいのだけれど。お互い表情で「やっぱりきついね」とやり取りをしたときに、彼女たちのグラスを見たらすでに空いている！　キュッとやったときに全部飲んでしまったらしい。飲んだ後の顔は「うへー」という感じなのに、飲みっぷりが格好よすぎ！！　さすが！！友達の方は「こっちを飲む」とすぐに真露に手が。同学はずっと一人で白酒を飲んでいて、しばらくしたら飲み干してしまった。みんなに「お酒飲める方？」と聞くと必ず「あんまり」という答えだけれど、韓国人と日本人の「あまり飲めない」は絶対違うと思う。彼女たち曰く、大体こういう飲み屋で頼むときは「１瓶か２瓶。人によってはそれ以上」らしい。とりあえず１杯という単位はないのか…。「酔った」が「ちゅへっさよ」で、「（人が）熱い」のは「たぷた」、「（ものが）熱い」のは「どぇぷた」。「大丈夫」が「けんちゃなよ」、「一緒に食べる」が「かっちもご」。「死ぬまで飲もう」が「もっこちゅくちゃ」。「お金があったら」は「とにっすみょん」。ちなみに「時間があったら」は「しがにっすみょん」。「頭」は「もり」、「贅肉」は「ぴげ」。「たくさん食べて～」は「まにもご～」、「休みたい」は「しごしぷた」。「行きたい」は「かごしぷた」。「機内食」は「じねいしぷ」。「機内」は中国語でも「ji nei」なので、熟語の音は中国語と繋がりがある。でも動詞と助動詞の関係と、活用があるという点が日本語と同じらしい。面白そうだなやっぱり。彼女たちと「明日帰れないかも～」と言いながらほろ酔い気分で部屋に戻る。

  2005年05月18日

• 久しぶりに授業に出る

  ずっと雨が降っている。道が洪水状態。水はけとか考えてない道だろうしな。久しぶりに総合の授業に出る。先生も久しぶり。先生が言っている中国語を集中して聞く、というのが久しぶり。連休も考えると３週間くらい間が開いている。文を読んだら声調が訳分からなくなっていて「休み中に発音悪くなったみたいねえ」と笑われてしまう。確かに。自分でもやばいくらいに単語の声調がすっ飛んでいた。教科書も読むようにしないと。同学と昼を食べていて「『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のマイケル・Ｊ・フォックスの役名は何だっけ」という話になって、みんなでウンウン考えていたけれど出てこない。人にメールで聞いてみたり。どうでもいいことなんだけど。午後は戻ってネットを覗いて、昼寝。起きたらすっきり。やっぱり寝不足は駄目だな。夜から、帰国してしまう同学と５人で近所の火鍋屋さんでご飯。久しぶりに肉をたくさん食べた。帰りにマクドナルドで２元のソフトクリームを買う。アイスクリームがこんなに旨いと思わなかった。学校で買っても1.5元とかするから、マックで買ってもいいかもなあ。帰国する同学は、家世界にスーツケースを買いに行った。大きいのは持っているけれど、足りないらしい。戻って少し勉強しないと。

  2005年05月17日

• 公安巡り…

  ビザを取りに公安に行かなければいけない。雨が降っている。学校で入国管理局宛に手紙を書いてもらって、それを手に行く。初めての場所だったので、地球の歩き方を確かめた後、タクシーに乗ることにした。１台目のタクシーのおじさんは「公安」と言っても分かってもらえず、「公安局」というと分かってもらえることと、市の公安と区の「分局」があることを教えてもらう。公安に着いて、入り口の姿勢の良いお兄さんに学校からの手紙を見せて「この手続きをしたい」というとここじゃなくて河北区の分局でないと駄目だと言われる。「そこに○○があるから、そこで聞いて名刺をもらって、タクシーでいけばいい」と言われて、その○○がよく分からなくて「何メートル歩けば着くのか」と聞いたら「そこの、向かいの」と言われる。分からなかったらまた来ていいと言われたので、お兄さんが指さす方向に真っ直ぐ言ったら本当に１０メートルないところに窓口があった。そこでまた手紙を見せて、河北区にある「出入境管理局」の住所を書いた名刺をもらう。そうか、公安じゃないのか。お兄さんにもらった名刺を見せたら、真っ直ぐ行った道でタクシーを拾えばいいと言われて、お礼を言ってまたタクシー探し。親切な人だった。けど絶対自分より若いな。掴まえた２台目のおじさんは「○○に行くけど、そこで５分待ってもらっていいか」と聞かれる。その５分はもちろん料金を加算しない５分。おじさんは近所のホテルでお手洗いに行きたかったらしい。なるほど。そこから河北区の出入境管理局へ。留学生か、とか、どこの学校でどのくらい勉強しているんだというのを聞かれて、答えると何でこんな場所でタクシーに乗るのか聞かれる。場所を間違えてきてしまったというと笑っていた。笑ってくれる方がまだ救われる。管理局に到着。２階に行って案内の人に聞くと１階と言われる。午前中で人が少なかったので、窓口ですぐに書類を見せることが出来た。でも奥の部屋で何かして戻ってきたお姉さんは「この手紙では駄目。学校に連絡したからまた出直してきて」と言われる。覚悟はしていたけれど。あと、写真は管理局で撮った写真しか使ってはいけないらしい。５０元もする。最初お金を払わずに並んでいたら、いざ撮る段になって、態度の悪いお姉さんが「領収証は」と言う。「何？」と聞いたらあからさまに溜息をつかれて、お金を払っていないと撮ることは出来ないという。っつうか、そういう表示を分かるところに出しておいてくれよ！　溜息つく前に！５０元を払った後に写真を撮って、パソコンであっという間にプリントされる。バーコードも付いている。とりあえずそれを持ってまた学校に逆戻り。３台目のタクシーのおじさんは、自分と５つくらいしか違わない年なのにもう１２歳の娘さんがいるらしい。タクシーの運転手をする前は車の修理工をやっていたらしい。車の音を聞いただけでどこが悪いのか分かると言っていた。そういえば１台目のおじさんは４０で免許を取って８年目、その前は自転車に乗って商売をしていたらしい。いろんな人が運転手になるんだな。２０元払ってタクシーを降りた後学校へ。もう電話はされていたので状況はすぐに分かってもらえた。でも前の手紙を書く前も先生が公安に電話して必要事項を聞いていたのを見ていたのだけれど。先生は「規定が人によって違うのよ」という意味のことをさらっと言ってのける。いいのかそれで。新しい手紙に学校のハンコを押す段になって、ハンコ係の先生がすでにお昼に出てしまったので「今は無理」と言われる。他の人は押せないのか、と聞いたら「これは彼女の責任だから」と言う。いい加減嫌になってきて「どうして！」と聞いたら「人はみんな昼に休まないといけないでしょう。それに今行っても公安も昼休みで手続きできないわよ」と言われる。日本では昼も交代で出てるよ！　もう一人の先生は日本語ができて事情も知っている人なので、「そうですよねえ」と聞いたら「そうそう、日本は休まないでやってる」と話を引き取ってはくれた。でもハンコはもらえないので、自分も昼を食べる。授業を休んだけれど、昼は班の同学と食べる。午前中のことをブーブー言いながら。また事務室に行ってハンコ付きの手紙を受取り。ハンコ係の先生はまだ昼休みなのか階段の前で卓球に興じていた。部屋に戻ってちょっと荷物を置いたりして、出直し。４台目のタクシーでは出入境管理局という言葉が上手く通じなくて、結局名刺を見せた。どう発音するのか聞いてみたらおじさんもひどい訛り…。一緒じゃん。疲れていたのもあって、ほとんど話すことなく到着。カウンターは午後に混むらしく、韓国のパスポートを持った人たちに紛れながら書類を再提出。お姉さんはその手紙も駄目だという！　午前中に来て、また学校に戻って書き直してもらったんだと言っても、「それは分かったけど、でもこれは駄目」。パスポートは引き取ってビザの手続きをしてくれるらしいけれど、受け取るときにその手紙を持ってこなければいけないらしい。っていうか、何がいけないんだか分からない。疲れた気持ちで５台目のタクシーを探す。そのおじさんとおしゃべりする気力もなく。学校に着いて、事務室に行って、顛末を話す。先生が「さっき持っていたのが手紙じゃないの！　あなた古い方を渡したんじゃないの！？」と言われる。こっちに向かって聞かないでください…。ちゃんと新しいのを渡したし、直したというのも言ったし。先生が電話をして、何が必要なのかを聞き出してその結果をまた木曜日に教えてくれるという。はあ。習字の授業も休んでしまって、ちょうど事務室に入ってきた習字の先生に「すみませんー」と言ったら「公安に行ったのを知ってるから大丈夫」と言われる。はあ。部屋に戻って、ネットをやった後、昼寝。土曜日から寝不足が続いていて頭が痛い。「モンゴルに家庭教師に行って、自分の次の時間は「ホンダ」や「ヤマハ」のジャケットを着た技術系の人たちがモンゴル語を習う時間で、それを見た自分が「ここまで出張で着てるのか」と思った」夢を見た。結局２時間以上寝て、ぼけていたところに電話が。明日のバイトはお休みになった。助かったかも。夜は今週帰ってしまう韓国の同学と夕飯を食べる予定が、彼女が前の用事が延びて行けなくなってしまったので、結局日本人同学と近所の店でラーメン。屋根もあって、普通の店で、５元６元で食べれて、深夜までやっていて、なおかつ長居をしても大丈夫。久しぶりにまた長く話す。前の学期の同学が今どんな状況なのか、お互いに知っている情報を交換したり。前はこうだったねえという話で盛り上がったり。夜１１時頃戻ってくる。寝たのは１２時半頃。

  2005年05月16日

• ＨＳＫ！

  ＨＳＫの日。１２月に受けたときは朝宿舎前でいろんな人にあって「おはよー」「がんばろうねえ」などなどやり取りがあったのに、今回は自分たち以外誰もいない。同学曰く「みんなもう行っちゃったんじゃないの」。そうか。バスの中でチョコレートのスナックなどを食べつつ。今回も同じ南開大学が会場。韓国語が飛び交うものの、今回は日本語もたくさん聞こえてくる。申込の時に見ためちゃくちゃ滑らかに中国語を話す二人組も自分たちの近所に座る（ちょっと遅れてきたけど）。听力はヘッドホンで聴ける。前回、どこにボリュームがあるのか迷ったので今回もチェック。あれ、ないや。みんな共通の音量らしい。試し聞きをしたらちゃんと聞こえるのでよし。席に着いたらすぐに荷物を前に出すように言われて、復習も何もする時間がなかった。腹を括る。試験開始。听力は随分遠くで人が話している感じ。意味を掴もうにも男の人が１行言っただけで「今のはどういう意味でしょう」みたいな問題があったり。知らないとどうしようもないことがたくさんある。分からなくても何か塗る。語法。文の意味が何を言いたいのか分からないときがある。でも品詞を考えてたぶんここだろうというところにマーク。自信を持って答えられたかはなぞ。閲読。余裕を持って答えられたのは閲読と総合。意味は取れているけれど、問題の聞かれ方に引っかからないように注意しながら。でも引っかかってたりするんだよね。総合。語の選択はそこそこいけたと思っているんだけど。漢字１字を入れ込む問題は、たぶんこうだと思ったものを入れる。簡単な漢字が多かったので、本当にそうなのか怪しい。終わった！結果はともかく、終わったことに晴れ晴れ。日本人同学と日本料理屋さんに食べに行くことにする。通りがかった別の日本料理屋さんの前にも学生らしき人が大勢でいて、みんな考えることは同じなんだなと思う。韓国人はたぶんコリアンタウンに行って焼き肉コース。歩いて行く途中、自転車に乗ったおばちゃんがパイナップルを片手で持って囓っていた。あの頭の葉っぱのところを掴んで、身を口に持っていくやり方。そのまま片手運転でリヤカー付きの自転車をガシガシこいでいってしまった。ちょっと格好いい。工事中で砂煙が濛々と立ちこめている道で、スピードを緩めないバスやら自転車やらを避けながら日本料理屋さん「瑞穂」に到着。隣に「横浜屋」という日本料理屋さんもあって、こちらはいつでも（冬でも）浴衣を着たお姉さんが拙い発音で「いらっしゃいませー」とお客を呼んでいる。申し訳ないなーと思いながら「瑞穂」へ。１階は思いっきり改装中で脚立やら壁を剥がした白いモノやらが散乱しているのだけれど、案内された２階は座敷の個室がいくつかあって一応落ち着いていた。そこで自分は天ぷら刺身定食を頼む。同学はカツ丼、もう一人の同学は寿司定食。天ぷらは普通にパリパリと美味しく仕上がっていた。お刺身も甘くて柔らかくて合格。味噌汁の匂いが懐かしい。刺身のツマはあったけれど、シソはなかったらしくレタスだった。定食は５８元。カツ丼は３５元。まあそんなもんか。２時間くらいゆっくりして、また歩いて帰る。夏の日差しだったけれど、南開大学から歩いて帰れることを発見したのは収穫。自分はその足で宿舎の近所のネットカフェに行く。韓国の友達のＨＰは写真がたくさんあるので、それを見るには自分の部屋よりもネットカフェの方が効率が良い。ウインドウズにしか出来ないこともたくさんあるからなあ。おとといのメッセンジャーで話した同学は忙しくてＨＰを閉めてしまった。でもその友達のＨＰはいろんな写真があって、彼らが学生時代の時の写真や、同窓会の写真なんかもある。というか、みんなそういうのを普通に公開しているのは日本ではない感覚。学生時代のは数年前のものなので、自分が覚えている同学の姿と違って面白い。部屋に戻って改めて開放感を感じる。とりあえず、ひと山越えた。

  2005年05月15日

• ＨＳＫ前日

  明日が本番だというのに、何だか風邪を引いたっぽい。熱があるようなないような。幸い？体温計はないので、自分の感覚で何となく。なるべく暖かくして薬を飲む。総合と閲読の語彙選択の問題を集中的に解いてみる。でもいつまでたっても「わかった」という域に達しない…。まあ今更という気もするけれど。やらないよりはきっと何か良いことがあるに違いない。１日のほとんどを問題を解くことに使った。受験勉強でもこんなことしたことないや。

  2005年05月14日

• まだ穴が残っていた

  午前中は部屋で過去問を解いてみる。語法の問題集を解いたので語法は前より良い点数だった。が。听力と総合が冷や汗が出るほど間違いまくって、今更だけれどどうにかしなければ。午後はバイト。今日はお父さんとお母さんが出かけていたので、彼女たちもそれを分かっていてはしゃぎ放題。この状態は引き継ぐ前の人からも聞いていた。１人なら何とかなりそうだけれど、２人だと押さえ切れません。姉妹で結託している姿は可愛いけれど。戻ってきてまた近所で夕飯を買ってくる。便利だな～。ネットを始めたら久しぶりに韓国に戻った同学がメッセンジャーをやっていて、そのうちに中国語を習っていた彼の友達も仲間に入って、そのうちに同じ班の日本人同学も交じって、結局４人で２時間以上ピンインと漢字と（たまに韓国語と）ちゃんぽんで話していた。韓国組は明日会社の旅行があったり、仕事があったりで忙しいらしい。サイトを訪問したご縁でその同学の友達とのやり取りはあったけれど、本当に１対１で何かリアルタイムで会話するというのは初めて。でも彼女も中国語は普通に書けるので、問題なし。韓国の馬山と大邱と、天津の宿舎の上階と下階がリアルタイムで会話できるんだからすごいや。韓国に帰った同学は「漢字はもう忘れた」と言ってた。忘れるなよ～。

  2005年05月13日

• いろいろ試み

  今日も午前中は部屋で勉強。いろんな人に「良い」と薦められる听写をやってみる。昨日バスの中で聞いた听力のテープから、２つ３つ。１文かもうちょっと短いところでテープを停めつつ、何を言っているのか書き取る。自分が分からないところが一目瞭然。時間は掛かるけれど、自分が知らない単語、苦手な単語が目に見える形で残るのは確かにためになるかも。ただしＨＳＫ３日前にやることではないな…。本当は二胡がある日だけれど、今週はごめんなさい。ＨＳＫをやって、これで問題集は１冊終わった。夜更かしが祟って頭が重いので１時間半ほど昼寝。夕飯を買いに外に出たら久しぶりに班の同学に会って「あ～～」と言われる。彼女と世間話をしているうちに知っている人がどんどん通りがかって４人でしばらく井戸端会議。戻って復習をしていると、班の同学がプリントを持ってきてくれた。結局お茶を飲みながらまた話したりして。そこで２人で認識を新たにしたのは「『やれなかった』んじゃなくて、自分が『やらなかった』から出来ないんだよね」ということ。確かに。言い訳はどうにでも出来るけれど、結局は自分が「やらないことを選んだ責任」が残るんだよな。がんばろ。

  2005年05月12日

• 勉強とバイト

  今日も午前中はＨＳＫをやって、午後からバイト。第４週目の土曜日分まで終わったと思ったら、後ろに語法の模試が１０個ついてた。あいよー。やります。１時間半近くかかるバスの中で、听力の教科書テープを聴く。思いのほか時間が長くて、両面聞き終えてさらにもう少し聞けた。帰りも同じだけ時間がかかるので、また両面聞く。３時間中国語テープ聞き通しというのもなかなかないかも。というか、これがこれから週３回あるんだけど。上手く時間を使わなければ。この先は１課の文章がどんどん長くなる。聞いても聞いてもどこまでも内容が続いている。何度聞いても途中で気が抜ける場所が同じらしく、同じところが記憶から抜け落ちる感じ。教科書で確かめないと。でもそうやって字面で確かめてしまうのはいけないのかなあ。でもそれで語彙を増やすしか。バイトの方は、初めて自分１人で行って、どうにか２時間やってきた。お父さんが家で仕事をしている人なので、自分が話している内容も全て筒抜け。教育方針があるので、今度はこうした方がいいとか、この時間はもっと短い方がいいとか、いろいろ意見を聞く。というか「どうでしょうかねえ」と聞かれることもある。腹を括って思ったことを言うしかない。まだ子供持ったことないし。プロの家庭教師と違うのはどうしようもないことなので、出来ることだけやってみよう。あちらのお父さんもそれは認識している様子。たぶん日本語でやり取りする環境＋読み書き計算が目標なんだろう。弟のときはどんなだっけ。随分前のことだしなー。自分の６歳ぐらいも何となく覚えてはいるんだけれど。時代も違うしなあ。戻って、近所の市場で羊肉串を４本と、臭豆腐を買う。締めて３元。控えめな夕飯。ネットをやって、のんびりしているところに外モンゴル（国家が違うモンゴル）旅行から帰ってきた同学が遊びに来た。２週間ぶりくらいの再会なので、もらったモンゴル語のお菓子などをつまみながら３時間くらい話す。韓国語もとっかかりがなかったけれど、モンゴル語とロシア語もどうしようもないと思った。

  2005年05月11日

• 学ぶのと教えるのと

  初めて風邪でもなく見送りでもなく学校を休む。午前中は洗濯をしながらＨＳＫの問題集を解く。タイトルが「３０天沖刺（←３０日ラストスパート）」なのに最初からラストスパートだよ。やっと第４週目の火曜日まで行く。追いついた。けどのんびり日曜日まで解いていられないので、またダッシュしないと駄目。昼にシャワーを浴びていたら突然停電。でもお湯は出続けていたので断水よりはまあいいか。午後は、友達から紹介された家庭教師の仕事に行く。今回は引き継ぎの友達も一緒に。日本ですらそういうアルバイトをしたことがないのが心配だけれど、これもまあ経験で。バスで１時間半くらいかかるところに行く。その間に听力のテープを聴くようにすれば、家でだらだらしているよりは時間が有効に使えるかもしれないという目論みもちょっとある。日本語の家庭教師ということだけれど教えるのは５歳と６歳の女の子で、日本の幼稚園に通っていたのでコミュニケーションは問題なし。家の中でも中国語を使って話すお祖父さんと、日本語を使って話すお父さんお母さんで使い分けが出来ている。自分よりはるかにすごい。お父さんは日本でも仕事を持っていて日本語は問題なし。日本語の環境を中国でも維持するために家庭教師を呼んでいるらしい。いろんな人が出入りする家庭なので彼女たちは人見知りすることがない。中国の幼稚園は英語や算数や文字を早くから詰め込みで教えるので、日本の幼稚園のように遊びながら社会ルールや友達との付き合い方を学んだり、表現や想像力を重視することがないらしい。お父さんは中国人だけれど長く日本にいて日本のやり方の方が良いと判断したらしい。なるほどねえ。彼らの家ではＮＨＫが映る。お手伝いさんもいる。今日は掃除の業者が入って大掃除をしていた。日本の教材もたくさん買ってかなり熱心な様子。というか、最近の小学生向けの教材はいろんな機械を使うことにびっくり。小学生用のパソコンソフトもあるし。自分たちはせいぜい本とノートくらいで。中国の生活にもいろいろあるのだなと実感した一日。

  2005年05月10日

• 听力節目つつがなく終わる

  久しぶりに学校。２人いる韓国人同学は欠席。日本人同学も１人欠席。日本人５人が暗記した教科書の内容や漢詩を披露。でも１コマで終わってしまった。教科書が先に進むとは思わずに予習なしで来ていたので、本当に実力テストみたいになってしまった。そこで分かったのは、知っている単語で構成されている文章なら耳が追いつくけれど、知らない単語があまりにも多すぎると全くとりつく島がないということ。それと、聞いて分からない単語がまだまだあるということ…。听力のテープを第１課から聞いてみると、前よりは聞き取れていると思うけれど、１００％分かっているわけではない。というか、第１課から聞くと９月の「何でみんな分かるんだよー」というどうしようもなかった気持ちを思い出す。あと先生がどんな説明をして、誰がどんな答えを言っていたな、とか。言葉そのものよりも前の班と雰囲気を思い出して感慨に浸る。浸ってる場合じゃなくて。午後の書道では犬の話になった。上海では１万元払わないと犬の戸籍が取れないらしい。ちなみに天津は２０００元。戸籍を取ると犬に番号が与えられて、札がもらえる。札には犬の写真も付いているらしい。でも８０％の犬は登録しないで飼っている犬で、札もないし、注射もされていないことが多い。可愛いけれどその辺要注意。書道で初めて字を「まあよし」と褒められる。おおお。今までそれすらもなかった。夕方、近所の家世界に行って買い物。生活用品と日傘。夜は勉強だな。明日の授業をどうしようか。今週、ＨＳＫにかけてみるかなあ。何もしないよりは何かいいことがあるかもしれない。

  2005年05月09日

• 連休最終日

  休みも最後。明日の分の暗記と、ＨＳＫの勉強を少し。昼寝をして、夕方は旅行から戻ってきた同学と夕飯を買いに行く。テレビで「非常６＋１」という番組があって、毎回４人の若者が１曲披露する。披露するに至るまでのレッスンの様子や、メイクやファッションをプロが考えている過程を流した後、着飾った本人が出てきて司会者と話をして、曲と踊りを披露する。毎回１人、一番良かった人が最後に選ばれる。男子女子取り混ぜて出てくる。どちらもレッスンの普通の様子と舞台に上がるときのファッションとメークを比べると面白い。あと、その歌と踊りの内容も人によってはプロ顔負けだったり。買ってきた夕飯を食べながら同学とその番組を見ながら盛り上がる。戻って、ちょっと勉強。明日の听力は準備している人としていない人がいるらしい。韓国の同学は「ＨＳＫの勉強のために来週は学校に行かない」という。そういう選択肢もありだなあ。前の学期もそういう人がいた。あと一週間、出来るだけのことを今までとは違うやり方でやってみるのも手かもしれない。どれが正しくてどれが間違っているかは、結局その人に合うかどうかだろうし。いろいろ考えつつ寝る。

  2005年05月08日

• 宿題を始める

  いい天気。そろそろ休みも終わりに近づいてくる。まず午前中に日航に行ってくる。Ｘビザだったら学生割引が利くらしいけれど、残念ながらＦビザなので１０００元近く高いチケットを買うことになった。カウンターのお姉さんは中国人だけれど日本語が通じるので安心。めでたく１０分そこそこで用事を済ませて、今日はそのまま戻る。昼ご飯を求めていつもより１つ手前の停留所で降りたら、目の前に小吃の屋台がたくさん並んでいる。うろうろしながら探して、盒飯を食べることにする。パックにご飯とおかずで１セット、おかずは目の前の中華鍋一つでちゃちゃっと作ってくれる。メニューはどの店も１００近くあって、選び放題。自分は魚香豆腐を頼んだ。3.5元。宿舎までの近道があったのに、行ってみたら塞がれていて通れない。おかずを手にして嬉しい気持ちにちょっと水を差される。まあいいか。遠回りして帰る。というか、それが普通のルートなんだけど。食べてみたら結構いけた。昼に学校まで行かなくて済む。便利だな。今までずっと気になっていてやっていなかった听力の宿題に取りかかる。どうしよう。教科書の文を１つ暗誦と、漢詩の暗唱２つくらいでお茶を濁すことに決定。どうにかなるだろう。同学に「宿題どう？」とメールを打ったら、「何にも準備してないけど没関係！」と力強い言葉が。さすが。午後、夕方まで暗誦の練習。すらすらは言えないや。夜はやっとＨＳＫの勉強。やりたくないけどやらないと。やった分だけ前よりは知識が増えるのだし。と言い聞かせながら。休みも明日で終わり。この先一週間、ＨＳＫが終わるまでが一番しんどいだろうな。

  2005年05月07日

• ちょっと買い物

  珍しく結構寝て１０時半起き。午前中、小学生向きの本「紅楼夢」を繰り返し読み上げ。日航にチケットを買いに行ったら労働節で今日まで休みだった。出直し。その足で八里台に行って電話カードを買い、ついでに小さい店が並ぶところをぶらぶらしてくる。こないだ行ったときはまだ冬物が並んでいたけれど、もう夏物になってすっかり様変わり。バスを降りてスーパーで食料品を買う。初めてソーセージを買う。小腹が空いたので食べたら、予想外に美味しく感じた。というか単にお腹が減ってたんだろうな。国際電話で、台湾に行ってしまった同学の連絡先を、韓国の同学に伝える。国際電話に慣れてきたぞう。その後ネットをやって、疲れて寝る。

  2005年05月06日

• おとなしく過ごす

  夜のうちに雨が降って、朝もビュービュー風が鳴っている。窓を開けると結構涼しい。午前中に読み上げとネットをやって、昼を食べて二胡をやって、ヒアリングの問題を少しやって。疲れて少し寝て。起きて、韓国人同学に電話をして夕飯を一緒に食べる約束をした。彼女は補導で中国人の学生さんに週３回部屋に来てもらっているらしい。前の学期は同じ大学に通っていたけれど、今は近所の語学学校に通っている。ＨＳＫが終わったら帰国してしまうらしい。明太子スパゲティを作る。もう一人友達が一緒に来ると聞いて、狗不理の冷凍包子も追加。初めて炊飯器で蒸し物をした。使えるなあ、これ。初対面の韓国の女の子で、いつものように中国語で「初めてですよね」みたいな話をしたら、彼女は韓国から遊びに来ている友達で中国語は分からないらしい。ここにいる外国人は何となく中国語で話せば何とかなるような気がしていたので、ちょっと戸惑う。でも彼女は高校の時に日本語を習ったことがあるらしく、簡単な挨拶や単語をたくさん知っていた。日本語ってすごいな。こちらも聞きかじった韓国語を試しにいろいろ言ってみたりして、お互いに通じると大喜び。韓国語も中国語も分かる人が同学一人しかいなくて、何かあると彼女に助けを求める。でもついつい「え、じゃあ今学生ですか」とか思いっきり本人に向かって中国語で言ってしまったりする。言ったあとに「そうだ、伝わらないんだった…」と気が付く。そのあとにどんな選択をすればいいのか咄嗟には出てこなくて、もどかしいけれど奇妙で面白い感覚。彼女の方も、こちらを向いて普通に韓国語で話したり。分かりたいんだけど分からない。その状況に気が付いて大笑い。同時に、今まで交流してきた韓国の人たちと、拙いながらも同じ言語でコミュニケーションが出来ていたことをとてもありがたく思う。お互いレベルはまだまだと言いつつも、そういう気持ちを共有できていること自体が貴重なんだな。今までの中で一番韓国語を使う時間が長かったかもしれない。文章を言ってみようとして主語の「私」と「あなた」がごっちゃになったり、中国語と変なチャンポンになったり（単語が一つ韓国語になるとかその程度の）、それでも不思議と伝わっていたり、自分が何語の何を言いたいのか混乱して分からなくなったり。使っている言葉のレベルは決して高くないけれど、頭の中の引き出しをこれだけ忙しく開け閉めしたのは久しぶりかも。というか、こういう引き出しの使い方をしたのが初めてかもしれない。面白かった。

  2005年05月05日

• 課題をこなす日々

  いい天気。今日は１日部屋にいた。午前中はネットをやって、昼を食べて。午後は二胡を練習。今までドレミファソラシドを上の方の一部分で動かさずにやっていたのが、下の方に移動して高い音まで出すようになった。その練習曲。と、今まで出来ていなかった分と、もう一つ与えられた曲の練習。指をスライドさせながら出す音は二胡っぽいのでちょっと嬉しい。これだけ時間があるのに上達してなかったら先生怒るだろうな…。二胡の後は、観念してＨＳＫの勉強。北京大学出版社から出ている「３０天沖刺」という本をすごーく昔に買って、試験前３０日を切ってから開始。早く買った意味がない。でも語法の問題がぎっしりなので、今回はこれと听力のテープで乗り切ろう。あと１０日か。学校の宿題が結構重荷。听力は単元試験として暗誦２つ以上と、何か出し物をやらないといけないらしい。まだ考えてないし、準備もしてないや。総合も復習しておいた方がいいだろうし。うーん。夜、日本人同学がＣＤを返しに来た。お茶を飲みながらしばらくおしゃべり。彼女は自分と正反対の性格で、テスト勉強のように自分を追い詰めるのが好きらしい。テスト対策や問題集を解きまくってパターンを読んで技を磨いて、というのが好き。何か始めたらずっと集中して、それを成し遂げるまでずっとやり続けてしまう。成し遂げずに途中で放り出すのが生理的にむずむずするらしい。０から始めて、何事も８や９のレベルまで到達してから次のことに目が行く。自分は逆で、０を１か２にしたところで飽きて次に行ってしまうタイプ。同じ事をずっとやっているとむずむずする。０を１にするところが一番大変なので、そこを越えるとそれで満足してしまう。あまりモノにならない。彼女は中学のときに行った塾の先生に「勉強はスポーツや恋愛と違って、やればやるほど伸びるから面白い」と言われて目覚めたらしい。そうか、やればやるほどか。この時期に良い言葉をありがとう～。明日出かけようと思ったら天気が悪いらしい。あさってに変更。明日も勉強するか。

  2005年05月04日

• 天気の良い休日

  今日はすっきり起きることが出来た。午前中はネットと身の回りのことをやって、昼ご飯を食べに外に出る。初夏の陽気で、風は強いけれど気持ちいい。連休中は家に帰ってしまう人が多いので学校の中も人が少なめ。学校の郵便局で手紙を出したかったけれどドアが閉まっている。昼休みなのを忘れていた。学校内の売店でケイタイの料金をチャージする。これでしばらく大丈夫。その足で友達に教えてもらった学食に行く。３元４元で、肉おかず１つ、野菜おかず２つとご飯が食べられる。食堂で食べるなら学校給食のようなステンレスのプレートに乗せてくれる。持ち帰りだと、お椀にビニール袋をかぶせて、中にご飯、おかずおかずとガンガンつっこんで、その袋を取り出して、くれる。家で広げればまあドンブリご飯みたいになる。最初見たときは「…ゴミ？」とびっくりしたけれど。慣れた。野菜が効率的に食べれるので便利。食べ終わって郵便局を見たけれどまだ閉まっている。２時に開くかもしれないと思って、近くの売店でポカリスエットを買って、郵便局の入り口が見える席で３０分くらいぼんやりする。本当に何もしないで外でぼんやりするのは久しぶり。ポカリは５００ミリリットルので2.8元だった。普通の水だと１元ちょっとなので、結構贅沢。でも病み上がりだし、天気のいい休みの日だし、それくらいはいいか。２時になっても郵便局が開く気配は全くなし。五一期間は休みなのかもしれない。近所の銀行でお金をおろして帰る。戻ってテレビをつけたらハリーポッターをやっている。字幕なし、みんな中国語ペラペラ。断念…。夜、韓国に帰国している前の学期の同学から電話が。仕事帰りに歩きながらケイタイで国際電話をしているらしい。歩く音や後ろで少し街の音がする。文明ってすごいねえ。

  2005年05月03日

• 風邪ひいた

  朝起きたら頭が痛い。…風邪を引いたらしい。ビタミンＣを飲んでネットをやる。少し楽だけれど、時間が経つとまたぶり返してくる。昼の後にもビタミンを飲んだ。夕方から夜にかけて寝たら前ほど頭は痛くなくなったけれど、まだ耳の後ろのリンパ腺が頑張っている感じがする。観念して日本から持ってきた風邪薬を飲む。しばらくするとリンパ腺が追い詰められているような嫌な感じがなくなった。薬って効くもんだな。モンゴルの分の日記をアップする。夜、昼寝のせいで眠れなくなる。仕方なく、前に買ってきてちゃんと開いたことのない小学生向け「紅夢楼」を読む。ピンインつきなので、声に出して読んでみる。１章は大きめの字で７ページくらいあるけれど、読み上げると２０分くらいかかる。１度読んで疲れた。でもまだ眠くないのと、ＨＳＫ用の勉強をあまりしたくないのとで、とりあえずこれに集中してみる。何度か読んでいたら少し早めに終わるようになった。でもたぶん中国の小学生よりつっかえつっかえ。モンゴル旅行で一緒の部屋になった先生は、自分がどれだけ上達しているかを知るためにも、毎日少しずつでも読むべきだと言っていた。見違えるようにうまくならなくても、毎日続けていることが自信になる。自分が上達したのを感じられればさらなる自信にもなって、もっと上達するための早道になる。その次の段階は听写、中国語を聞いて書き取る。これをやるときは巻き戻したりしないで、途中止めながらでもいいから１度聞いて１度書くのを繰り返すのだという。まだそこまではいかない…。まずは読むことから。

  2005年05月02日

• 内蒙古旅行　最終日

  朝６時前にはみんなが活動を始めて、自分も起き出す。昨日上に登って行った男の人はお父さんで、一番下の向かいの寝台はお母さん、真ん中に娘さんが乗っていた。お母さんはてっきり自分とそんなに変わらない年の人かと思っていたのに「これは私の娘」と高校生を紹介されてびっくり。パオトウから北京に一家で旅行に行くらしい。娘さんは今高校１年生で、将来は上海の大学に行って外国語を学びたいらしい。でもどの言語にするかはまだ決めていない。お母さんの言葉は「shi」が「スー」に聞こえたりしてちょっと聞き取りに苦労するけれど、娘さんの言葉は標準語っぽい。でも一家が早口でやり取りするとやっぱり分からない。娘さんは東京と大阪と、なぜか伊豆という地名を知っていた。初めてだ。あと、本当に生の魚を食べるのか聞かれた。パオトウにも少ないながら日本料理店があるらしい。刺身の旨さってどう表現したらいいんだろう。朝起きてから北京に着くまで、３時間くらいいろいろ話をした。お母さんから「naipi」という牛乳で作った皮状の食べ物をもらったり。美味しい。土産屋さんで見て買おうか迷って買わなかった。今度買う機会があったら買おう。汽車は数時間遅れで北京到着。Ｌさんは北京で人と待ち合わせをしていたのに連絡が取れなくてそわそわ。ボーダフォンを持っていたけれど、繋がりがあまりよくないらしい。自分が持っていた中国のケイタイで連絡を取った。北京西駅からバスで天津へ戻る。みんな疲れてぐっすり。自分も居眠り。途中、１人先生がバスを降りて「再見！」。自分の家がそばなので、学校に着く前に途中下車らしい。日本だったら引率の先生が学生より先に降りたりすることは絶対にないだろうなあ。だからといって腹が立つかというと、みんなそうでもない。「あり得ないよね～」と言いながら笑い飛ばしている感じ。慣れた。宿舎のそばの道にバスが停まって、みんなで「着いた！」と喜びながら降りる。ガイドさんは「じゃあ！」と手を振った後、あっという間にそばのバス停に行って自分が帰るバスを待っている。こちらの人は別れがあっけない。結局２時に部屋に到着。真っ先にシャワーを浴びて、片づけをして、洗濯をする。日常の生活だなあ。メールのチェックをしたら迷惑メールが１００通近く。日本のケイタイのメールを全部転送しているのでこんなことに。ケイタイ側で止めたくても、日本に戻らないとその操作ができない…。友達に連絡をして、一緒に夕ご飯。彼女は昨日、住宅街の中に餃子屋さんを見つけたので、そこに行く。本当に普通の食堂という感じ。テーブルは４つ。頼んだ量があまりにも少なくておばさんに笑われる。醤油に辛い調味料を入れると美味しい。１人４元ちょっとでお腹いっぱい。戻ってちょっとネットなどなど。さすがに疲れて早めに寝る。

  2005年05月01日

• 内蒙古旅行　第４天

  朝ご飯は軽くバイキング。揚げパン系が美味しい。牛乳やnaichaも置いてある。砂糖を入れるともっと美味しい。バスが新しいものに変わっている！　運転手さんも変わった？午前中は昭君墓に行く。中国４大美人のうちの１人らしい。塚の前には石像があって、彼女が娶られる前に王が顔を見てあまりにも美しくて驚いている様子を表しているらしい。そばの小さい建物で昔の中国の楽器を演奏して見せてくれる場所があったので、見に行く。そこで写真を撮っていたら、お姉さんが両側から２人寄ってきて「ここで写真を撮るなら１枚５元」と言われる。天津から一緒に来ているおばちゃんガイドさんに聞いてみたら、「彼女はそんな決まりは知らないし、中国語も分からないんだから払う必要がない」というようなことを係の人に言っている。他の係の人も寄ってきて、みんなで口々に「そういう決まりだから」「彼女が何枚も撮っているのを自分も見た」と言い出してちょっとした口喧嘩状態に。「本当なら２０元か３０元払わないといけない」というようなことも言っている。昔だったらひるんだからもしれないけど、今はそんなでもない。下手に口を出せないので成り行きを見ていた。紛糾した頃に見かねたモンゴルのガイドさんがポケットから５元を出して「はいはいはい、ごめんなさいね」という感じで収めた。あとでちゃんとその５元は返した。揉め事の解決方法も人によっていろいろなんだな。塚の上に登って景色を見る。茶色いな～。昼は同じホテルに戻ってご飯。昨日も仕切られた向こうで何か披露宴のようなものがあったらしいけれど、今日も催し物がある。誰かの誕生会らしい。誕生会といっても何十人も披露宴並みに集まっていて、正面には「誕生日おめでとう」の横断幕と４段ケーキが飾られている。誰が主役かと思ったら、１歳か２歳の男の子の誕生会だった。お父さんお母さんか、誰か有名な人の子供らしい。ちゃんとプロの司会者付き。絶対本人覚えてないって。午後は大召寺見学。タイで見たお寺に似ている。ただ壁にはモンゴル語で教典が刻まれていたりして、その辺はモンゴル。公衆トイレという札にもモンゴル語が。次は工場地帯の中にある、土産ものモールのようなところ。買うだけでなく、それを作っている過程もちょっと見学できる。モンゴルの帽子やらナイフやら、革製品やら。そこでモンゴルの乳製品お菓子も売っていた。いろいろ買い物をする。２００元買うと銀の杯が１つもらえるらしい。自分は３７８元だったけれど、ガイドさんが交渉の末２つもらえることになった。その後またフフホト市街に戻って自由行動。というか、みんな疲れていたけれど無理矢理外に出されたという感じがしないでもない…。２時間。自分は一人でぶらぶら。図書大厦と書いてあったので本屋さんかと思ったら、思いっきり家電屋さんだった。でも品揃えが豊富で、天津ではまだこういう規模のお店を見たことがない。大通りをずっと歩いていく。商業ビルはどこも休日のせいか大盛況。羊肉串屋さんもある。でも「１本ほしい」と言ったら「最低４本からじゃないと売れないよ」とどの店でも言われる。その辺は天津の方が親切だ。洋服の店もたくさん。小さいお店が集まったモールのようなビルもある。ここは都会なんだな。モールの中の椅子でちょっと休みつつ、２０分ほどケイタイでゲーム。横のゴミ箱で、若いお父さんが自分の子供におしっこさせようとしている。すごいや。この休憩は結構息抜きになって、また歩く。工芸品ぽいものを売っている店を少し覗いたり。百貨店に入ったら、さっき土産屋さんで見たような商品も並んでいる。値段はそんなに変わらなかったので満足。待ち合わせ場所のマクドナルドのそばで同学と遭遇。時間もまだあるので普通に化粧品を見たり。マクドナルドに早めに着いたら、中で先生達も座って休憩していた。みんな行く場所なかったのかな…？また同じホテルで夕飯を食べた後、まだ汽車の時間まであるのでそこで休憩。前の日に買った新聞を広げてちょっと読む。閲読の授業は役に立っているかもしれない。前は新聞を読むのにも分かるまで時間が掛かることを知っているから抵抗があったけれど、今はそこまでの抵抗はない。読んで意味を取るまでの時間が苦ではなくなっている気がする。バスに乗って駅へ。実はそこに着いてからも２時間ほど時間が。みんなで話をしたり、トランプをする組も。自分はモンゴル語を撮った写真をガイドさんに見せて、何と読むのか教えてもらう。カメラには録音機能もあるので、それに入れてもらう。モンゴル語と日本語と韓国語は言語学上同じ仲間なので、似ている部分は多いらしい。助詞もあるし、述語が後ろに来て最後まで聞かないと結論が分からない。自分が撮った写真は「公衆　の　トイレ」と単語ごとに縦書きされているらしい。母音は７つ、日本のような５０音もあるらしい。あちらだと７０音か。言ってもらうと確かに「あいうえお」の間に何か違うものが挟まっている。自分の声では再現不可能…。天津から来たガイドさんともしばらく話す。彼女は５０歳なので、今度の年末で退職するのだという。中国は女性が５０歳、男性が５５歳で退職。退職後は日本に行って、中国語の先生になりたいと言っていた。自分の発音を聞いてもらうと、２声と３声が駄目らしい。１と４は比較的よし。先生にも言われたけれど、とにかく朗読をたくさんするべきだとガイドさんも言っていた。１日少しずつ、１０分でもいいから、とにかくそれを毎日。モンゴル語と中国語の話を聞いて、汽車に乗る。モンゴルのガイドさんとはここでお別れ。みんなで記念写真を撮り合う。汽車にはまた２つに分かれて乗ることになった。乗ったのが夜の１１時前で、すでに消灯後。中は真っ暗。自分の寝台だと言われたところに人がいて、女性の車掌さんに聞くと、上の台の人が下で寝ていたらしく、入れ替わってもらう。布団もついでに持っていってもらって、自分は新しいやつで寝る。暗いのでみんなそのまま就寝。

  2005年04月30日

• 内蒙古旅行　第３天

  起き抜けに先生に「私いびきをかいてた？」と聞かれて「かいてないです」と答える。今日最初の中国語。朝ご飯はマントウとおかずと、モンゴルの特産である乳製品のお菓子。あと長い揚げパンである「油条 youtiao」。どれも美味しい。バスに３時間近く揺られてパオトウへ。写真を見たら、朝ご飯の写真の次が昼ご飯の写真だった。冷菜が食べ放題の火鍋屋さん。牛や羊のしゃぶしゃぶ食べ放題。久しぶりにゴマだれを味わう。一つの鍋を半分に仕切って辛いしゃぶしゃぶエキスと辛くないエキスが入っている。辛い方は本当に辛いけれど、美味しい辛さ。果物も種類が少ないながらも取り放題で、ナシとリンゴの合いの子のようなのを食べる。バスで移動中に黄河を渡る。みんな慌てて写真を撮るけれど、撮った写真を見たら何なのかよく分からないものが撮れていた。黄色い大地に流れている黄色い水と、白い欄干。バスはゴビ砂漠へ。最初は「砂漠っぽくないね」と言っていたけれど、本当に緑がない一面の砂が見えてきてみんなで「おおお」。そのほんの端っこが観光客用に開放されている。リフトに乗って砂が広がっている方へ向かう。降りて、靴を保護するための布を履く。これが１０元。砂地を歩くと力が全部吸い込まれて全然前に進まない。でもその進まなさ加減が初めてなので面白い。同学が「アリ地獄みたい～」と嬉しそうにはしゃいでいた。嬉しそうに言ってていいのか…？砂の山を越えた先にラクダがいっぱい座っていた。これに１時間乗ると６０元。それくらいの出費は覚悟の上。来た人みんなでラクダに乗って砂漠を行くことに。座っているラクダに乗ったあと、係のおじさんがラクダを一蹴り。ラクダがのっそり立ち上がる。おおお。急に視界が高くなる。ラクダの鼻先の綱を、前のラクダのこぶにくくりつける。５頭くらいのラクダがひと繋がりになる。先頭のラクダの綱をおじさんが引っ張って歩く。砂の山を登ったり降りたりするときに姿勢に注意すれば、大丈夫。昨日の乗馬の筋肉痛が残っているけれど、まあいける。自分の後ろのラクダに乗っていた先生は、砂漠の真ん中でラクダに乗りながら携帯メールを打っていた。自分もカメラを取り出して砂を写真に収める。風が作った模様がキレイ。フンコロガシのような小さい虫がちょこちょこその上に足跡を残している。ラクダを降りて、自分が乗ったラクダにお礼を言う。ラクダは座っているときみんな「正座」している。足の上にちょこんとお尻を乗せて。行儀いいねえ。戻った後、さっきリフトで越えた砂の山を、板に乗って降りる「hua sha」をやる。音だけ聞いて何のことだろうとずっと思っていたら「滑砂」。５０度近い角度のところを、ソリのような板で滑り落ちる。見ている分には楽しそうだけれど、実際乗ってみたら思いのほか速い！　油断すると右に寄ったり左に寄ったり。ちょっと怖かったけど面白かった。砂漠おしまい。フフホトに戻る途中、乗っていたバスがちょっと事故った。信号前で渋滞してトロトロ走っているときに、前のトラックに衝突。時速１０キロそこそこだと思うけれど、急に止まった衝撃は結構大きかった。ぶつかった瞬間はガシャーンと音がしてバスのフロントガラスにも大きなヒビが。膝を前の座席にぶつけた人も多い。でもみんな「大丈夫？」「怪我はない？」と確認しあって、トラックの人もバスの運転手さんもガイドさんも降りることなく、そのまま走行。すごいなあ中国。よくあることだから？　フロントガラスにヒビ入ったまま公道走れないよ。ガソリンスタンドに着いてどうするのかと思ったら、普通に給油。先生達が車の前に回ってヒビを確認している。でもまた乗り込んでそのバスでホテルまで。フフホト市街は自分から見たら大都会だった。道も広いし、商業ビルもたくさん建っているし。天津のように食べ物の屋台や果や野菜を売っている屋台もたくさんあった。不便はなさそう。たぶん自分も普通に暮らせる。夕ご飯は中国菜と羊肉料理を取り合わせた料理。ここのも美味しい。夜、みんな外に出かけてぶらぶら自由散歩。Ｌさんは足つぼに行ってきたらしい。自分たちは広い道を歩いたけれどお店がほとんど閉まっていたので帰ってくる。シャワーを久しぶりに浴びる。やっぱりお湯っていいねえ。気持ちいいや。そのあと同学の部屋でラーメンやらお菓子をつまみながらおしゃべり。先生も先生達で出かけた後戻ってきた。自分が部屋に戻ったときはすでに就寝。自分もゆっくり寝る。

  2005年04月29日

• 内蒙古旅行　第２天

  汽車がガタンと停まるたびに目が覚めるけれど、また寝る。それを数度繰り返したら朝。残念ながらちょっと曇りがち。前の日に強風が吹いて、巻き上げられた物がまだ空に残っているらしい。ガスっている感じ。朝ご飯を持ってきていなかったので、Ｌさんはカップラーメンを５元で購入。自分はおかゆの弁当のような物を１０元で購入。高い。南大の学生さんは７時過ぎにフフホトよりも手前の駅で降りて、家に帰って朝ご飯を食べるという。いいなあ。おかゆはあまり美味しくなかった…。ラーメンにしておけばよかったな。南大の学生さんと別れたあと、さらに３時間くらいかかってフフホトに着く。空気や匂いは変わらないけれど、駅舎の前に出ると看板に中国語とモンゴル語が併記されていて、それを見て「ああ、モンゴル！」と思う。モンゴル語は横書きの習慣がないのか、単語ごとに縦書きが並んでいる。「中国　農業　銀行」と分かち縦書きされている感じ。単語はうにょうにょ続いて書かれている。短い単語と長い単語がある。でもさっぱり分からない。同学は看板を見つけると「ここにもムカデがいっぱい書いてある」と言っていた。確かにムカデに似てる…。モンゴル族のガイドさんが一人増える。３年間東京にいたらしく、日本語が通じる。日本語ってすごいな。バスに乗って草原に向かう。草原といっても４月５月はまだ枯れ草状態なので、観光写真に載っているような緑色ではなく土色。でもその分訪れる人は少ないのでのんびりは出来る。２時間ほど乗ってバスを降りると、パオの服務員の人たちが歌を歌いながらお酒をついで歓迎の儀式。観光客用に整備されたパオ団地みたいになっている。豪華パオとそうでないパオがあって、豪華パオはコンクリート製、中にベッドとテレビと洗面所が付いている。普通にホテルだな。豪華でない方は布製で、トイレなどは外の共同のを使う。自分たちは豪華な方へ。女の先生と２人で泊まることになる。もちろんずっと中国語使いっぱなし。生活が听力の練習みたい。まずご飯。中国の炒め物系のおかずがたくさん出てくる。羊肉の塊も出てくる。前の旅行の食事があまり美味しい物ではなかったので今回も期待していなかったのだけれど、今回のは美味しい！　羊肉も削いでタレにつけて食べるとどんどんいける。天津の羊肉串も美味しいけれど、ここのも旨い。タレが特に。パオに戻ったとき、先生が椅子を外に出して、布団を広げて干し始めた。なるほどね。草原に出る。そこでモンゴル相撲の実演と、モンゴル風競馬の実演を見る。みんなやり慣れているせいか、本気ではやってくれない。そこで、一番若い男の先生とモンゴル族のガイドさんがモンゴル相撲の帯というか着物をつけて対決することに。２人とも本気で取っ組み合いをして、周りがやんややんやの大喝采。倒れそうな方が相手も巻き込んで一緒に倒れ込むほどの勢い。勝負は引き分け。実際に馬にも乗る。昔、動物園かどこかでポニーに乗った記憶はあるけれど、それからは全く。馬の背は高くて気持ちいい。係の人が馬をゆっくり引っ張って３０分くらい馬で散歩。その後、別にお金を出すと少し駆け足の馬に乗れるらしいので、自分ともう１人の同学がチャレンジ。３０元。高いは高いけれど、ここまで来たんだから経験しておこう。係の人が馬に乗って、自分はもう一頭に乗って、係の人が客の馬の前の綱を持って一緒に駆ける。といっても、早足から小走りくらいだけど。でも自分にとっては初めての速さなので、最初は落ちそうで怖かった。係の人のお尻はずっと鞍についたままで安定しているのに、自分はリズムが合わないのか鞍の上でぴょこぴょこ跳ねる。どうにか姿勢を保つのでいっぱいいっぱい。あの人達はなんで跳ねないんだろう？？降りたら見ていた同学から「結構飛んでた」と言われる。知ってる。自分ではどうしようもないんだよ。バスで出発して、モンゴルの普通の家庭っぽい作りのところに行く。もちろん観光客用の演出された場所なんだけれど、羊やら牛やら、豚も鶏もいる。そこでモンゴルの「nai cha（乳が入っているお茶）」やお菓子を食べたりして休憩。草原にある塚を見る。戦争に行ったりする男子が１つずつ石を積み上げて、帰ってきたらそこから１つずつ石を取っていく。亡くなった人の分だけ積み上がっていく。雪が降ったときの目印にもなるらしい。塚の周りは本当に何もない。夏になると一面緑になるんだろうけれど、今は黄色い大地が広がっている。空と地面だけ。ちょっと休憩してご飯。中国の炒め物系のおかずがたくさん出てくる。羊肉の塊も出てくる。前の旅行の食事があまり美味しい物ではなかったので今回も期待していなかったのだけれど、今回のは美味しい！　羊肉も削いでタレにつけて食べるとどんどんいける。天津の羊肉串も美味しいけれど、ここのも旨い。タレが特に。食べ終わった後、場所を移動してモンゴルの踊りやらショーを見る。もちろん観光用にアレンジした出し物という感じなんだけれど、振り付けはモンゴルの踊りに基づいている。馬に乗ったり、馬が疾走しているような振りがたくさん出てきて、腕が滑らかしなやかに動いて見ていて楽しい。最後、一番格好いい系のお兄さんが記念撮影に引っ張り出されていた。先生達も喜んでツーショット。パオに戻る。シャワーからお湯が出ない。水は氷のように冷たい。洗面器に要らないビニール袋をつけて、そこに水とお茶用のお湯を混ぜて、顔と足を洗いなさいという。なるほど。生活の知恵だなあ。９時頃戻って、１２時近くまで、先生がずーっと話していた。世間話から文法の話から、日本語の５０音やら化粧品の話やら。先生は最初座って話していたのがだんだん横になっていって「ああ眠たいのだな」と思うのだけれど話は止まらない。先生は英語の他にドイツ語も出来て、さらに日本語か韓国語を勉強したいらしい。でもどちらにするか数ヶ月決めかねていて、旦那さんに「結局どっちにするんだ」といつも言われるらしい。先生が眠そうにトイレに立ち上がったとき、自分も外に星を見に行った。曇っているけれど天頂は雲がない。期待していた「満天の星」というのとはちょっと違ったけれど、東京で見るのよりは多い星を見た。冬の長野と同じくらいかな。天津では絶対無理なのは確か。北斗七星を久しぶりに見る。ほぼ真上。こんな場所にあったっけ。モンゴルだからか。冬のコートを羽織っていても少し寒い。首が痛くなったのでパオに戻って寝る。

  2005年04月28日

• 内蒙古旅行　第１天

  普通に授業をした後に、旅行の準備をして夜出発。集合時間２０分前に帰国した韓国の友達から小包が届いた。中には友達それぞれ宛の手紙と、韓国のお菓子と、釜山の地図が。おお。届いたというメールを書く時間も、電話をする時間もなく、友達に手紙とお菓子を託して出発。今日は一晩汽車で眠って、朝フフホトに着く。天津から発車の汽車で、最初はガラガラだったけれど、途中からどんどん人が乗ってくる。中国のゴールデンウイークに出かける人たちなんだろうな。自分らもそうだけど。先生を含め１５人くらいだったけれど、まとまって寝台を取ることが出来なかったらしく、２つに分かれる。自分は先生達チームに混ざることになった。先生達は向かい合わせの６つの寝台を使って、自分たちはその隣。向かいは退職後に留学している、父親と同じ世代のＬさん。日本にいたときもなるべく中国の人と交流していたとのことで、流暢な中国語がどんどん出てくる。結婚するときに奥さんと「退職したら２年間中国に行くから」と約束していて、今まさに実行中らしい。そのパワーに感服。たまたま自分の上の寝台になった人が南開大の学生さんで、内モンゴルに帰省するところだという。英語は話せるらしい。でも自分が出来ないし、彼も日本語は無理なので、中国語でいろいろ世間話。モンゴルでどんなものが特産なのかとか、友達の結婚式で帰るとか。とりあえず正確ではない部分もあるけれど通じているらしい。３時間近く話していた。Ｌさんもたまに参加したり、タバコを吸いに席を外したり。前の旅行では友達が中国の人と話すのをずっと見ているきりだった。それを考えると（たまたま他に友達がいないという環境のせいもあるけれど）、初対面の中国の人と意思の疎通が出来るようになっただけ半年前よりは進歩しているのかもしれない。と思いたい。１０時半に消灯。容赦なく真っ暗。寝る。

  2005年04月27日

• 映画と、携帯電話の番号衝動買い

  予想に違わず暑かった。３０℃、あったろうなあたぶん。今日は連休前の息抜きも兼ねて、総合の授業は映画だった。教科書の一番後ろに「雷雨」という話のシナリオの一部のような物が載っていて、その予習という意味合いもあるらしい。昔、一人の周さんという資本家が若いときに家の召使いと恋に落ちて２人息子が生まれたのだけれど、その女性とは結婚せずにお金持ちの女性を娶る。娶る前に、生まれて３日目の２人目の息子と一緒にその女性を追い出してしまう（たぶん彼のお母さんが）。でもその人を思い続けている。３０年経って１９２０年代３０年代の中国が舞台。周さんは３人目の妻といる。でも家の中は彼の専制状態になっていて最悪。奥さんも外に出してもらえない。愛情を求めて、周家の一人息子（追い出された女性の長男）と不倫をしている。この長男は実は家の召使いの女性とも付き合っている。でもその人は、実は３０年前追い出された女性の娘で、異父兄妹。えーと、さらに女性と一緒に追い出された赤ちゃんは立派に成人して、周さんの工場の工人の代表になって周家と対立している。実の父と息子が対立していることになる。さらに３人目の奥さんの息子も、召使いの女性が好き。異父兄妹が駆け落ちしようとするけれど、そのとき、実は彼女にもう赤ちゃんが出来ていることが判明。…まずそれを先生が黒板に書いて説明してくれる。そういう有名な小説が原作らしい。入り組みすぎ。映画を見る。教科書に載っている部分も出てくる。この時代の女性はかわいそうだなあ。どの女性も「自分が罪深い」と思っている。自分から見ると周家のお父さんも息子も不甲斐ないように思えるのだけど…。すべての因縁が明るみに出て、みんなが絶望的になって、若者がみんな亡くなってしまったところで「ジャーン」と音楽が鳴って終わってしまった。え～。悲しい終わり方…。昼ご飯を食べた後、ソフトクリームを食べる。メロン味が美味しいという噂だったけれど残念ながらなく、苺とバニラのハーフを食べる。暑いので時間との戦い。それと風が強くて砂が付く。外では結構食べるのしんどいかも。昨日、実は携帯番号を衝動買いした。でも料金のチャージがうまくいかなくて、学内の同じ店にまた行く。というか、昨日「また明日来ます～」と言っておいたので、お姉さんが顔を覚えていてくれる。今までの番号は「青春校園」というプランで、２０元月々払う代わりに３００通のメールが無料。２０元は２００通分なのでお得。のはずが、そんなにメールを打たないのでみすみす２０元を損しているような感じ。あと、天津で買った番号なので天津でしか料金のチャージができない。今度は「神州行」というプラン。これは電話番号を買うときにちょっと高いけれど、チャージが全国で出来る。国際電話も手続きなしでかけられる（青春校園のときは、国際電話の番号でかけようとすると手続きが要るとアナウンスが流れている）。友達の話では、よくかける番号６つを登録するとそこは料金が安くなるようなことを聞いたけれど、詳しいことは不明。中国の携帯電話は「電話機」と「番号」を別々に買って、「番号」を買ったときにもらうチップを「電話機」の中にはめ込んで使えるようになる。友達の電話番号は電話機に登録するか、カードに登録するかを選べるので、自分の場合はもう電話機を買い換えることはないだろうから電話機に入れてある。８がらみの電話番号は縁起が良くて人気なので高い。４が入ってると縁起が悪いので安い。チャージ問題は、どうも入れた後に残額を確認する電話番号を間違えていたらしい。今までは「１８６１」の後に「９」で聞けた。今度は「１３８００１３８０００」でチャージをした後、「２」を選べば残額が確認できる。とりあえず休み明けにチップを入れ替えて変更しよう。明日から連休なので、旅行行ってきます。

  2005年04月26日

• 親のお金

  最高気温が２７℃らしい。それで驚いていたら、明日の予想気温は３１℃らしい…。でも朝は１２℃。風邪に気を付けなければ。授業の後、日本人だけ集められて学校から説明があった。これからの連休でいろんなところに出かける人が増えるけれど、何か心配なことがあったら学校に相談すること。日本と中国の政府間での揉め事があるけれど、デマなどを信じないようにすること。気遣いは嬉しいのだけれど、昼を食べに行く時間を３０分くらい削っての話だったのと、せっかく韓国の友達から国際電話がかかってきたのにそれを切らなければならなかったのが恨めしい。午後は書道。最初はいつも通り文字の説明をしてみんなで真面目に書いている。でも最後の方が先生が黒板いっぱいに中国の５大石窟や見所を書き出して、どこが今の時期一番良いかなどを話す。その他、日本人同学が「親にお金を出してもらうのは恥ずかしい」というのを聞いて先生が「中国人と考え方が違う」と自分の事例を紹介してくれた。もう娘さんは３０歳で結婚もしているけれど、たびたび「お父さんはもう年寄りで先がないんだし、何に使うの」「どうせ全部自分のものになるんだからお金ちょうだい」と連絡してくるらしい。日本語で書くと結構きっついな。でも中国語で話しているのを聞くとそんなに強い印象ではない。先生も「娘の言うことは道理がある」と思って、ほとんど喜んでお金を出しているらしい。結婚式も、家を買うお金も、車を買うお金も、数万元単位で出しているという。だから日本人同学が「恥ずかしい」というのを「何で自分の親なのに恥ずかしいんだ？」と思うらしい。中国の親は子供に出すお金を惜しまないらしい。孫にはもっと惜しまないらしい。でも娘さんは子供をほしくないそうなので、お父さんとしてはどうしようもないらしい。全国ニュースの後の、中国版「クローズアップ現代」のような番組で、日中の首脳会談を取り上げていた。歴史問題と台湾問題が大事らしい。字幕がない。こういうときに自分の听力のなさが悲しくなる。生の情報なのに～。村山首相の映像も出ている。あ、いくつか画面で声明が読める。反省を行動に移せ、厳粛に歴史問題を処理するように、というのが中国側の要望らしい。台湾独立を不支持という政府の見解は変えずに、なおかつ行動で表してほしいというのも要望？（ものすごい端折っているので要注意）テレビの報道でもみんな日本の首相を「小泉」と特に首相とか総理とか付けずに言う。それはちょっと礼儀を欠いているような気がする。日本だと国家主席とか大統領とか、肩書きは付けているよなあ。

  2005年04月25日

• 国際電話。

  書道の宿題をやる。画数が多いと時間がかかる。１枚に３０個書くのに１時間近くかかる。ＤＶＤで映画を２本見る。「恋愛小説家」と「アメリ」。ラッキーなことに両方とも日本語字幕が付いていた。なので中国語学習とはあまり関係なし…。夜、日本人同学と一緒に韓国に帰国した友達へ電話をかける。ケイタイにかけたら繋がらない。時間つぶしにネットをやっていたら、彼女が「さっき電話くれたでしょ？」という書き込みを５分前に残しているのを発見。文明ってすごいや。またかけ直す。でもまた出ない。韓国語アナウンスで（たぶん）留守番電話の案内などを早口でされて訳が分からない。外国に電話かけてるのだなあ。１０分くらい待って、３度目の挑戦でやっと繋がる。バイトの帰りらしい。彼女は免税店で仕事をしていて、今日もたくさん日本人が来たという。中国人が来たときは通訳も兼ねているらしい。彼女は高校の選択授業で日本語もやっていたので、覚える気になったらあっという間にマスターしそうだな。話すのが数ヶ月ぶり。でも元気そうで良かった。「中国に来なよ～」「お金がないよ～、韓国に来れば～」「お金がないよ～、飛行機のチケットくれれば行くよ～」。…お金はいつでも大きな問題。

  2005年04月24日

• 午前中に勉強

  中国の友達から「午前中に一緒に勉強しよう！」と誘われて、迷ったけれど９時半に待ち合わせて勉強。学校の中の空き教室を見つけて、それぞれ持ってきた参考書や問題集を解く。分からないところがあったら、お互いに質問。彼女の日本語レベルはとても高くて、質問されるときはちょっと緊張する。どうしてこの答えになるのかと聞かれて問題文を読んでみると、微妙な言い回しが答えを決定していたり。「彼女は輸入が増えることは不利だと感じている」という選択肢をなぜ選ぶのかと聞かれて読んでみると、長い文章の中から「これからは輸入に頼っていくらしいですよ」という発言の「頼る」という単語１つから導かないといけないとか。でも誘ってもらったおかげで朝は寝坊せずに午前中を有効に使うことが出来た。気持ちがよい。利用したことがない学食を教えてもらったり。ちょっと宿舎にお邪魔させてもらったり。ちょっと寄っていく、というのは「溜一圏er」というらしい。自分の場所以外なら「向○○溜一圏er」。知らないと絶対分からん。午後は反動でちょっとネット。でもテレビで字幕のない映画をちょっと見てみたり。字幕がないと耳に集中せざるを得ない。ＨＳＫの勉強もしないとな。

  2005年04月23日

• 野球を見に行く！　はずが

  閲読と写作。写作は宿題にはまず触れずに、長野の御柱祭りについて聞かれる。２班で前の時間に作文を書かせたら、長野出身の人が御柱祭りを紹介する文章を書いたらしい。読んで意味は分かるものの、どんなものなのか分からないので質問したらしい。班の長野出身の同学はあいにく欠席していて、結局自分だけが知っていて説明することになった。上から下に木を滑り落とす、という言葉がまず出てこなくて困った。木はとても大きいこと、横に転がすように落とすのではなくて、縦向きに落とすこと、その上に何人も人が乗って落とすこと、毎年死人が出ること、６年にいっぺんやること、実際に見たことがあるかどうか、等々。写真を見れば一発なのに。その後、人を招待するときの招待状の書き方と、休みをもらうための休暇届の書き方を習う。その後、また先生が一つの話を読み上げる。紙ではなく音から、耳で理解しなければいけない。写作の内容がどうとか、技術がどうという前に、まず理解をしないと先に進まないのがプレッシャー。先生もみんなの顔色を見ながら分からなそうな時は黒板に字を書いてフォローする。宿題は結局休み明けに提出でもよくなった。午後は昼寝。夕方から、天津市内で行われる天津チームの野球の試合をみんなで見に行くことになった。６時半試合開始なので、夕飯としてそれぞれお菓子やら学食で売っているいなり寿司やら、ビールやらを揃えて気合い十分。総勢８人、日本人。バス１本で体育館のそばに行く。その隣の球場でやるらしい。手前にあった羊肉串屋さんで１人２本羊肉串を調達。いざ入場、と思ったら、今日の試合は２時から始まって、もう終わってしまったらしい！　一応天津チームと四川チームのホームグラウンドでの試合なのに！　時間は急に変更になったらしい。そんなの予測不可能…。球場にたくさん貼ってあるポスターにもしっかり今日の日付と「１８時半」の文字がある。意味ない…。でもせっかく球場まで来たので球場を見たいという話になり、掃除のおじさんに交渉して観客席へのドアの鍵を開けてもらう。おお。球場。夕焼けに染まる誰もいない球場というのも風情がある。みんなで球場を見ながらご飯を広げる。お菓子もビールも。まあ、これはこれでいいか、という気分になる。ご飯を食べることに集中できたし、記念になったし。その足で同学と改めて宿舎の近所の羊肉串屋さんへ行く。今回は２人で９元で済んだ。安。まだ戻って部屋でだべりつつお茶。今日は眠くなってここまで。

  2005年04月22日

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