日々のはなし＜別宅＞

[天津留学(～2005.8)] カテゴリの記事

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• たまに冬みたいな天気

  暖かいけれど風が吹くと寒いこの頃。授業は総合。予習をする場所もペースも何となく掴めてくる。理解して先に進んでいるかはまた別の話…。午後の二胡の時間の前に、学校が主催する旅行の説明会があった。今回は内モンゴル。先生がわざわざパワーポイントを使ってモンゴルの資料をまとめたらしく、クリックするたびにいろいろ出てくる。参加する１８人のうち、説明会に出たのは１０人ちょっと。韓国の人はあまりこういうのに出席しないらしい。二胡の授業も、だんだん宿題が難しくなっていく。でもその後に前に習ったことをやると、前より楽に弾けるようになっているような気がする。初心者のレベルからは抜けないけど。連休用にまた１つ曲の宿題が出る。夕飯を食べて部屋に戻る。写作の宿題が残っている。先週は先生が一つの「美麗な」小話を読んで聞かせてくれた。宿題は、それと同じように美しい小話を見つけてくること。雑誌でも小説でもいい。自分で書いたらもっといい。前に買ってあった短編小説集をアテにして、ぎりぎりまでやらなかった宿題。本当に時間が迫ってやらざるを得なくなる。ただ「読まなきゃ」と思うときはあまりページが進まなかったけれど、「こういう感じの話はあるかな」と思って探すときは読む速度も速くなる。やっぱり目的を持って読んだ方がいいのかもしれない。最後までは読み切れなかったので、途中良さげな話をピックアップして寝る。

  2005年04月21日

• 羊肉串屋に行く

  听力と閲読の授業。どんどん数をこなしていく感じ。語句の基本的な意味は自分でどうにかしなければいけない。分からなかったら先生に聞けばいいけど。今日は強風が吹いている。曇っていると余計に寒い。冬に逆戻り。油断していると風邪を引きそう。学食に行くと、大学に聾唖の学科か学部があるらしく、毎日普通に手話で話をしている学生たちを見る。手話にも日本語と中国語があるのかな。手話も他の国の人と交流したかったら新しい言語を覚えないといけないんだろうか。名詞が同じでも文法がまず違うだろうし、全く同じなわけないか。少し予習とＨＳＫの勉強と、昼寝。夕ご飯は日本人同学と近所の羊肉串屋さんへ。知らない道を教えてもらって、コンビニを知る。コンビニと言っても韓国の食材がいろいろ置いてあったり、３０元くらいでカマンベールチーズがあったり。チーズかー。ビニールシートを被せた小屋のような羊肉串屋さんで、ビール、串一人１５本くらい、焼餅１個半で一人１０元だった。安すぎ。いいねえ。野菜も肉も食べてこの値段は。これから暖かくなるし、夕飯はこうやってすませてもいいかもしれない。

  2005年04月20日

• 雨降った

  夜中に雨が降った。どどーんと雷が鳴っていた気がする。朝起きたら道が濡れていた。どのくらい降ったんだろう。今日は総合の授業。普通ならこの時期ＨＳＫの勉強をするために家に籠もってしまう人も多い中、うちの班は出席率が変わらない。遅刻率も変わらないんだけど…。でも最終的には７，８人で授業をしている。昔先生が教えた留学生が書いた、作文を見せてもらう。一応自分の母親を題材にするのがメインらしい。でも１つだけ日本人留学生が抗日記念館に行って衝撃を受けた、反省しなければいけない、という内容の作文も混ざっていた。日本人同学と「これってどういう意味なんだろうねえ」「この時期にこれを見せるってのは」「考え過ぎじゃないの」などなど少し話題になる。先生はこの１篇について何の追加説明もしなかったけれど。学食で昼を食べていたら、また雷が鳴り出した。夏の大雨を思い出して、同学と「急いで帰った方がいいかも」という話になる。ぽつぽつ降っている間に部屋に戻る。でも今回はそんなに大雨にはならなかった様子。１時間昼寝のつもりが２時間半…。ちょっと疲れているのかもしれない。最近マンネリだなあと思っていたけれど、よく考えたらここでは「自分の好きなことだけ勉強していればいい」。日本に戻ったら生活の現実もあるし。２４時間を勉強だけに費やせるというのは学生の特権で、それをやりたいから来たんだよなあ、確か。そう思ったらちょっと吹っ切れて、ＨＳＫの勉強を始めてみた。まず力試しで模擬問題を解く。听力は、前よりも分かっているところは自信を持って「これだ！」と選べるのだけれど、最初のとっかかりでつまづくと回復できない。０か１０か、という感じ。語法は思ったほど伸びてない…。閲読と総合もそんなに変わってない。でも問題を解くスピードは上がったと思う。まず听力だ。これをどうにかしないと先に進めない…。

  2005年04月19日

• 今日は普通に授業

  普通に授業。听力と口語。今更ながら基本的な発音を直されることが多い。途切れ途切れよりは続けて言う方が通じるような気がして、なるべく早く流暢に読もうと思うと単語の発音がぐちゃぐちゃになる。練習あるのみ、鍛錬鍛錬。中国朋友、同学と昼ご飯。彼女は日本語学科の２年生だけれど、ぱっと一言聞くと日本人の発音に聞こえるほど。毎日、学校に行くときも歩いているときも日本語のテープを聴いているらしい。ちょっと聞かせてもらったらかなり早い。これを全部聞き取るのか。日本人でも疲れているときは聞いても内容を落としてしまいそうな文章。彼女は「何度か聞いてやっと把握する」と言っていたけれど、これを把握したらかなり高いレベルだと思う。でも自分と同学の会話を聞いて「テープと全然違う！」と困惑していた。発音はもぞもぞしているし。使う単語も端折っていたりするし。うーん、それはこちらも同じだなあ。タクシーの運ちゃんとか「そりゃ絶対発音違うだろう」という単語が目白押し。何言ってるのか、全く見当がつかないときがある。午後は書道。いつも２つの新しい字を与えられて、その時間に練習して、宿題を書いて持っていく。先生はいろんなことに造詣が深い人で、話し出すと面白い。今日は餃子の話になった。娘さんはもう結婚して家を出ているけれど、お父さん作成の餃子を食べるために帰ってくるほど美味しいらしい。と自分で言っていた。こちらの人は自分に関する話を、臆面なくきっちり自慢げに話してくれる。最初はびっくりする。でも聞いていると日本でありがちな鼻につく感じではなくて、「あー、本当に心の底からそう思っているのだなあ」と微笑ましくもある。自慢できることがあったら言う。ちょっと割り増しで言ってもＯＫ。だから逆に日本人的な謙遜、出来るのに「出来ません」とか「ちょっとしか出来ません」と言う心理は、人によっては分かりづらい様子。分かってくれる人もいるけど、額面通りに「ああ、じゃあ出来ないのか」と受け取る人が日本より多い気がする。部屋に戻って明日の予習。進むのが早い。とにかく前にあるものをこなしていくのでいっぱいになってきている。復習もしないとやばいんだけど。ＨＳＫの勉強を始めている人もいる。

  2005年04月18日

• 

  天津の繁華街、濱江道

  天津の繁華街、濱江道に行ってきた。ここには伊勢丹やイトキン、吉野家などなどがある。危ないんじゃないかという話もあったけれど、普通だった。伊勢丹イトキンデモではなく、買い物客ただ公安の車が伊勢丹にもイトキンにも２台停まって警戒していたり（写真には全部公安の車が２台ずつ写ってる）、濱江道の歩行者天国も２人組のお巡りさんがパトロールしていた。でもそれ以外は普通。怪しい中国語でやり取りしても誰も咎めないし。出かける前に１２時の全国ニュースをチェックしてみた。トップニュースは「５人のオリンピックのための経済高級顧問が来た」。その次は「オリンピックのマスコット投票は今のところ羊が１位」。い和園５０年の大修理とその他の文物の保護の話、人民日報の論説の読み上げ？解説？国内のニュースになって、２度目の体質観測展開、観光地の資源を将来統合する話？、ワインの合格率が低い話、ゼリーの合格率も低いらしい話。郭恩銘、１９３０年代の山東省の人の紹介。ＣＭ。１５分経過。今度は国際ニュース、EUの軍隊の話、パキスタンとインドの話、ハマス、イスラエル？、連盟、宇宙の国際ステーションに着く。７外相？が会談して資源の価格が上がる話、ドイツが捕虜解放５０周年の式典をした話、アインシュタインの話（明日が亡くなった日？）、ＣＭ。２６分経過。天気予報。ちなみに明日の天津の天気は晴れ時々曇り、26~13℃。昼間は夏だな。新聞３０分、終わり。天津電視台が１２時半からニュースなのでハシゴをしてみたけれど、冒頭で紹介されるニュース項目を見ても、日本の外相の話やデモの話は全くなし。パキスタンの大統領の話はちょろっとあったけど。日本の外相が来ているのを知らない人もいっぱいいると思う。自分も中国の偉い人が来ていても知らなかったりするときもあるし。北京や上海、沈陽はすごいと聞くけれど、そうでない場所もあるよ、ということで。

  2005年04月17日

• 天津の休日

  日本人同学とサイバーマートへ買い物。彼女はSDカードを探している。自分はCD-Rとここで売っているというiPodの確認に。デモがあるという話だけれどバスの中で普通に日本語で話していても大丈夫。暖かいというよりもすでに初夏のような暑さで、半袖で自転車をこいでいる人もいる。サイバーマートで写真を撮ろうとしたら電池残量がない。ここなら電池が買えると思ったら、普通の電池がない！　特殊な電池や充電池ならたくさんあるのに、単三単四のような普通なのがない…。CD-Rは２５枚入りので３８元というのを、３６元で買う。中国製のは前に失敗したことがあるので、マクセルのを選ぶ。ソニーよりは安い。１枚だと1.5元らしい。他のお店で聞いてみたら１枚1.7元計算のところもあったりしたので、安いところで買えたかも。iPodを扱っている店はたくさんある。でも値段を聞いてみると店ごとに違う。そこからまた値引きをすると同じくらいになるのかもしれないけど。iPod shuffleの512MBモデルは、大体９２０～９５０元。1GBモデルは１４００元くらい。iPod mini の（たぶん出たばかりの）4GBモデルは１７００元～１９００元。他の中国製MP3だと、容量がどのくらいか分からないけれど３００元くらいで買えたりする。それを考えるとかなり高い。日本と比べてもあまり変わらないか、日本の方が安いのか。デジカメも日本で買った方が安いので、電化製品は大体こんなもんかもしれない。SDカードはパナソニックの128MBが２３０元ほど、東芝製の256MBが２５０元ほど、512MBは３６０元ほど。これは日本より安い。中国製メーカーのはもっと安い。でもちょっと心配なので何となく日本製を選んでしまう。同学は迷った末に512MBの東芝製のを購入。１０００枚以上撮れるようになったらしい。ハードディスクは１つのお店でしか聞いていないけれど、40GBのが７２０元。うーん、まあそれくらいするのかなあ。サイバーマートから家楽福（ホームセンターみたいなでかい店）へ歩く途中に小さな屋台がたくさん出ている通りがあって、そこで野菜やら肉やらをたくさん巻く食べ物を3.5元で買う。他にも焼き餃子やチャーハンや、鶏肉のカツを挟んだ小餅等々、うまくて安い食べ物がたくさん売られている。また来よう。家楽福の手前の角に、サイバーマートのように電気屋さんがたくさん入っているビルがまた出来た。せっかくなのでそこも見学。サイバーマートよりキレイで明るいけれど、ちょっと値段設定が高めな気がする。ソニーのVAIO（型番は忘れた…）が14880元。桁が違うよ…。日本製のパソコンはやっぱり高いのかな。家楽福で買い物をして、バスで帰る。同学と「天津でもデモやってるのかね」と話しながら。自分たちの周りは普通と変わらなくて、外国人中国語で話しかけても意地悪されたりすることもなかった。みんなデモのことを知らないのかもしれない。宿舎のそばでバスを降りて、前々から気になっていた「上島珈琲」に入る。コーヒー１杯３０元くらいだけれど、サービスその他は日本みたいに普通らしいと話だけは聞いたことがある。せっかくなのでお茶をしに入る。服務員さんがドアを開けて「歓迎光臨！」。おお、挨拶してくれる。メニューはやっぱり１つ３０元くらいの飲み物と、４０元５０元くらいの軽い食事。テーブルの上のメニューには「各人２０元以上頼んでね」と書かれている。自分はブルーマウンテンのアイスコーヒーを。３３元。頼んでないのに水が出てくる！　おお！　レモン水だ！　同学はホットコーヒーを。２５元。奥の方でちゃんと挽いて入れている音がする。来たコーヒーは思った以上に苦く酸っぱめ…。違いが分からない人間なので、これが美味しいのかどうか、判断がつかず。もっとコーヒーに詳しい人と一緒に来ないと駄目だね、と同学と話す。そこで２時間くらいおしゃべり。本当にお茶をして帰る感じ。近所の靴屋さんに行って、靴を買う。３０元４０元くらいから普通の靴が買える。確かに品質はとても良いとは言えないけれど、普段履きにするなら問題がないくらい。４２元でサンダルを買う。結構にぎわっている。近所のスーパーで買い物をして帰宅。、午後いっぱいを使ったなあ。さて。昨日も今日も勉強していないから、そろそろやらないと。ネットで、上海や北京でデモが盛り上がって大変らしい事を知る。天津でもやったのかな。

  2005年04月16日

• 伝言メモの授業

  今日は閲読と写作。どちらも宿題はないので気楽に行く。写作の先生には「どうして先週来なかった？」と聞かれてびくびく。一応理由が…。写作の練習は「伝言メモ」。９月１０日は教師の日で、先生に感謝をする日。その日に先生の家に行ったけれど先生は不在、なおかつ、友達の代わりに書く。そんなときにどんな書き置きを残していくか。格式が礼儀に繋がるということで書き方の形式は事前に教えてもらう。名前を書いて、２マス空けて、とか、１段落１つの用事とか、自分の名前の下に日付と時間を書くけれど「○時○分」とまでは書かなくていいとか。でもその教師の日、「老師節」に何をすべきか、どう言ったらいいのかを知らないとこの課題は解けない。５分もらったけれど目的がいまいち掴めず苦戦。答えは「代筆するのだから、名義は友達の名前で」。「niではなくてninを使う」「その日ならいいけれど次の日に贈り物を渡しても意味が通じない」等々。たぶん中国の人なら当たり前の部分が落ちている。午後はのんびり。日本人同学とお茶をして、ＤＶＤを借りてくる。サイバーマート（天津の電気街が一つのビルになったようなところ）に行こうと思ったけれど風が強くて断念。明日にしよう。明日は友誼路のそばでデモがあるとかないとか。でも先生は「あり得ない」という認識だった。普通に出かけようかな。

  2005年04月15日

• 中国のデモ話

  日本人同学の間ではデモの話題が増える。増えるといっても「友達が心配してメールをくれた」「うちは親から電話が来た」等々の自分の話か、「今度週末に何かあるらしいね」「中国１０都市でどうって書いてあったよ」等々のネット（それも日本のニュース引用）の話か、それくらい。日本のニュースの方が「これは大変だ」というスタンスで、それを聞いている自分たちが「そうなの、そんなことがあったの」と改めて知る感じ。少なくとも自分の周りはそう。宿舎の前で中国の学生がたむろしていた、という話も出たけれど、それも誰か友達を待っていたのかもしれないし、日本人がどうというのではなくて誰か狙いを定めている人がいたのかもしれない（これもまあ穏やかではない状況だけど）。話が話を呼んで、それを聞いた人がまた不安を高めて、という状態かもしれない。「…らしい」という話は「実際に○○さんがこんな被害にあった」という話に発展することがない。みんなびくびくしながら様子を確かめている感じ。でも何か起こったかというと、まだ起こっていない。土日は友誼路の公園で集会が開かれるらしい、という噂（あくまでも噂）が流れているけれど、出所は分からないし、本当にあるかも分からない。総合の先生は「北京でデモ」というのを同学から聞いて「それはあったの？　これからなの？」「ニュースでやってるの？　新聞に出たの？」と質問していた。知らないらしい。デモが良いことだとは先生も思っていなくて、若い人がよくそういうことをやる、という。何かあっても「学校の先生や政府が彼らを止めるはずだから大丈夫」だと言う。黙認している部分もあると思うんだけど…。でもやっぱり「日本の教科書は間違っている」という認識らしい。簡略化、省略されている部分はあるかもしれないけど、あったことは教科書に載っている。間違っている、とは違う気がする。それに、どこでそれを知るのか、見たことがあるのか、不思議だったので先生に聞いてみたら、「当然知っている、専門家が研究しているし、本屋でも見ることが出来る」と言う。本屋で見ることが出来るのが日本の生の教科書なのか、中国の教科書なのかは自分の言葉が足りなくて突っ込めなかった。逆に「あなたは今の小学生が習っている教科書を見たことあるの？」と聞かれて、新聞で報道されたときの写真で見たことあるけれど、手に取ったことはないと答えたら、「じゃああなたも私も見てないのならこの議論はしても仕方ない。日本に帰ったら見てみなさい」という感じで話が終わってしまった。じゃあ先生の話もあまり土台がないじゃん。同班同学曰く、「中国からすれば、政府が『この戦争は間違ってない』という考え方の教科書を許可してしまうこと自体が間違っていて、中身が簡略化とかそういう問題じゃないんじゃない」。確かに「侵略」という言葉を削ってしまうことは中国の人を刺激しているように思う。教科書ではなく日本政府の考え方の問題、という言い方もしていた。でもなあ。どっちもどっちという感じで。政府一辺倒の中国も窮屈だし。先生も「これは政府間の問題で、あなたたちは政府の代表ではなく学生。両国に歴史問題はあるけれど、人民と人民の交流には関係ない」という言い方をしていた。大体毎回言われるのが小泉首相の靖国参拝と、教科書検定問題、ドイツと日本の姿勢の違い。たまに南京の話。慰安婦や毒ガスについてはネタにされたことがない。先生達も一度この問題が始まると、中立的な立場にいようと努めるけれどついつい中国の考え方が出る、という感じで話し出す。韓国の同学が同席しているときもあるけれど、彼女たちに話が振られることはない。あまり言われすぎると日本人の中にも「じゃあどうしろっていうんだよ」という気持ちが出てくる。難しいねえ。

  2005年04月14日

• 眠い

  口語と閲読の授業。口語は昨日の予習なしが祟ってかなりぼろぼろ…。１コマ目は目もしっかり開いていなくて頭に入ってこない。寝不足はやっぱ駄目だ。２コマ目からやっと調子が戻ってくる。休み時間も静かで、みんなつかれているのかもしれない。先生もその辺りを察知したのか、教科書の問題を解くときも助け船をいつもより多く出してくれる感じ。閲読の先生は授業の内容の他にいろいろな世間話をしてくれる人なので、それを聞いているのが楽しい。緑茶と紅茶の違いとか。髪の毛の長い人の話とか。知っている話でも独特の発音を聞き取るヒアリングの練習になる。話している先生もなんか楽しそうだし。昼を食べて、互相。同学が口語の本を買っていて、それをペラペラめくりながら分からない単語を聞いたり、中国の友達が日本語に訳すのを直したり。部屋に戻ったら同屋が補導の中国の友達と勉強していた。韓国の人の場合は「互相」ではなくなってしまう。その中国の人が韓国語を学びたかったら成りうるけれど、そうでない場合は彼女たちに教えてもらうことになる。お金もかかるのかな。その点日本人は恵まれている。日本人同学が遊びに来て、パソコンの中にあるCoccoの歌をＣＤにして持って帰った。「テレビはなくてもいいけど、音楽がないと生きていけないよね」。賛成。

  2005年04月13日

• 密度が濃かった

  総合の授業。単語組み合わせの練習問題を解くときは３人しかいなかった。でも自分たちが休んだ金曜日も結局３人しかいなかったらしい。３人って寂しいね。すみません。今日の授業はそのあとにぱらぱら人が集まって６人くらい。語法の部分は一人一人前に出て先生のように説明するのをやる。前もやった。でも今回ほとんど準備出来なくて、いつも席で答えているようなことを前で言っただけで終わってしまった。たぶん先生が要求しているのはそういうことじゃないんだろうなあ。単語ゲームもちょっとやる。でも前の説明をやった人はゲームには当たらなかった。なので覚えた単語も無駄になってしまったと言えば無駄になってしまったのだけれど、そのプレッシャーのおかげでいくつかの単語はものになっているはずなのでまあいいか。午後は月曜から移動した書道。字を書きながら先生と世間話をする授業だな。でもなぜか書道の日の前に地震が起こることが多くて、毎回「日本はそんなに地震があるのか。怖くないのか」という話と「１９７６年の唐山地震では３０万人以上が亡くなって」という話をすることになる。日本の技術でも予報は無理なのかとか、建物はそんなに頑丈なのかとか。頑丈ではなくて柔らかく作っているというのをどう説明すればいいのだろう。夕方、部屋に戻ると韓国人同学からの伝言メモが扉に貼ってあったので、彼女の部屋に遊びに行く。彼女は、前の学期は同じ場所で勉強していたけれど、今は語学学校に行っている。今日も６時半過ぎから講義があるらしい。おやつを食べながらその時間までおしゃべり。部屋に戻って、二胡の同学からメール。一緒に練習することにする。彼女は日本の大学サークルで二胡をやっていたので基本的な部分が自分と比べものにならない。宿題もすらすら弾いている。でもそのあとお茶を飲みながら色々話すことになって、その時間の方が長かった。３時間ぐらい？　その間に「今週末山に登るからリュックを貸してほしい」という同学が遊びに来たり。二胡の同学は大学生で、北京には同じ学校の友達が行っていてデモの様子も少し聞こえてくるらしい。北京語言大学にいる友達は宿舎にいるときに「小日本！」という怒鳴り声が聞こえたらしい。学校からもなるべく外に出ないように言われているとのこと。日本の大学からも「何かあったらすぐ連絡ください」と電話があったらしい。でも北京師範大学の友達は「全然平気～」と連絡があったらしい。天津は本当に平和。今のところ。予習もＤＶＤもなかったけれど、いろんな人といろんな話をした一日。

  2005年04月12日

• やっと総合に手を付ける

  北京その他の反日デモについて、何人かからメールをもらう。日本の報道では全土で起こっているような印象らしい…？　ここ天津は至って普通で、濱江道の伊勢丹が囲まれたりする話も聞かない。中国の人口からすると本当に一部分の人がやっているような気がする。それを見て判断したらちょっと危険かも。今日は听力の授業。慌てて予習したので中身が結構不完全。自分が予習したところよりも先に進みそうだったので、自分が分かっている課のときになるべく答えるようにしてみた。午後の書道は先生の都合により火曜日に変更。こういうのも日本だと腹が立ったりしたのかもしれないけど、もう「そんなもんか」という感じ。別に火曜日に予定があるわけじゃないしな。昼を食べて部屋に戻って、ネットをやってちょっと昼寝。１時間くらいで起きるつもりが２時間寝てしまう。観念して起きて、明日の総合の単語チェック。ゲーム形式でまた単語を覚えているかどうか見るらしい。先生がカードを準備して、それを見た同学がカードを見ていない同学に中国語で語句の意味を説明するゲーム。どちらも単語について熟知していないと無理。一番恥ずかしいのはその単語の日本語の意味すら分からないこと。ぼんやり「こんな意味だろう」と思っていたのをそのままにしていて、いざ説明するとなると出てこないやつとか。単語は１つの課の分。四字熟語は今学期習った分全部チェックするように宿題が出ている。書き出したら２９個…。字面で分かってもピンインと声調も覚えておかないと答えられない。その他に課の新出単語が９０個ほど。つくづく英単語じゃなくてよかった。漢字で助かる。英語は絶対無理。駄目。書き出しは終わって、あとは覚えるだけ…。それが大変なんだってば。

  2005年04月11日

• デモ？

  デモがすごいらしい、とヤフーニュースで知る。でも今日は天津の普通のお宅でご飯ごちそうになってるくらいだし…。自分のところは全く問題なし。同じ中国でも温度差がある。それだけ広いのか。

  2005年04月10日

• 塘沽方面へ行く

  中国の友達の家が塘沽のそばなので、遊びに行く。いろいろ話には聞いているけれど初めて行く塘沽方面。彼女が教えてくれたルートは、まず学校のそばにあるマクドナルドの前のバス停から８７２路に乗って中山門まで。そこから軽軌（モノレール）に乗って洋貨市場で降りる。そこで待ち合わせ。まずバスに乗るのに１０分くらい待った。そのバスに乗るのも初めてなので、途中から知らない景色になる。自然博物館という案内が見えたり、歴史博物館という停留所があったり。これに乗るといろいろ見れるんだな。次に行ってみよう。４０分くらい乗ると目的の中山門に着く。降りたらすぐそこに軽軌の駅がある。天津のゆりかもめみたいなものかな。ピカピカしている床はキレイだけど照明は暗め。自動券売機があるかと思えば「今使えません。ご了承ください」みたいな看板が脇に置いてある。結局人が手で売っているところに行って買う。写真を撮っていたら「小姐！撮っちゃ駄目！」と言われる。２回言われてやっと気がつく。終点が塘沽らしいけれど、降りるのはそれより手前。近いところは３元で行けるけれど、自分の行きたいところは５元。ホームにも駅員さん（というよりは軍人さんのイメージが近い）がいて、整理している。中国の人は電車を待つとき、ホームの黄色い線ぎりぎりのところにみんながずらっと立っている。後ろ２メートルくらいの部分に誰もいない。まるで反対側ホームに向かったかけっこのスタートラインのような。日本のホームは歩くときに「すみません」と人をかき分けていく感じなのに、ここはすいすい歩ける。写真を撮りたかったけれどまた怒られたくないのでやめておく。駅ごとのホームの端に駅員さんがいて、みんな電車が入るときと出るときは電車に向かって敬礼している。ちょっと格好いい。工場地帯を通ったり何もない平原みたいなところを通ったり、景色は興味深いのに自分の目の前に座ったカップルがいちゃいちゃしているので目のやり場がない。でもその隣にいた老婦人が、二人が思いっきりキスしているようなときに「ここに行くにはどの駅で降りればいいの」みたいなことを聞いていた。さすが年季が入っている人は度胸が違う。洋貨市場はみんなが降りるところ。無事友達とも対面して、ちょっと買い物の場所をぶらぶらする。自分が知っている一番大きな市場は濱江道。でもその何倍もあるような感じ（本人体感比）。男性用の洋服は濱江道より多い。女性用は少ないけれど、時計やバッグを見たかったらここは楽しい。選び放題。値切り放題。その他、釣り竿やら工具やら望遠鏡やら双眼鏡やら、なぜか盗聴器やら、ＤＶＤデッキやドライヤーやら、運動用具やら剣やら、とりあえず何でもある。１日ここで過ごしても絶対楽しい。自分は腕時計を買う。最初３５元と言われたのを３０元と言われたけれど、不満なので立ち去ろうとしたら「２０元でどうだ！」。下がったと思って戻って、また交渉。１５元というと１９元になり、１６元というと１８元になった。そこを１７元にしてもらって購入。友達曰く、３０元以下の時計は大体１年くらいで使えなくなるらしい。２年使えたら幸運らしい。電池は取り替えられるらしい。でも時間が合わなくなるらしい…。そこからバスに乗って彼女の家にお邪魔することに。普通の中国の家庭にお邪魔するのは初めて。お母さんがお昼をごちそうしてくれるらしい。おおお。家にはお父さんもいた。ちょっと緊張する。彼女の家は集合住宅の３階で、客間が１つ、寝室が２つ、そのうち１つは彼女専用。一人っ子政策の世代なので兄弟はいない。その他台所と、トイレ洗面所シャワー室を兼ねた場所が１つ。でも乾燥機を兼ねた洗濯機があったり、彼女の部屋にパソコンがあったり。日本とそんなに変わらない感じ。お父さんに勧められるままビールもちょっと。海の近くだけあって海鮮物を使ったおかずがたくさん出てきた。しゃことエビの中間のようなのを茹でて、そのまま殻を剥いて食べるのは「皮皮蝦（pipixia）」といって、学校のそばの市場でも買えるらしい。茹でるだけなのですぐ出来るらしい。今度やってみようかな。その他、魚を甘酸っぱく煮たおかずや、しらす干しのもっと大きな魚を炒め煮したものなどなど。スパイスが日本のとは違っていて本当に美味しかった！日本にはどれくらいで帰れるのかという話になって、船なら３日で２万ちょっと、飛行機なら３時間半で５万ちょっとと伝える。人民元に直すと１６００元ちょっとと４０００元ちょっと。お父さんがそれを聞いて「そんなに高くない」という。高くないの！？　自分は痛い数字だけれど。自分が見る中国はどれも本当だけれど、どれもそうじゃない。一つを見て一つなのだと判断するのが日本にいるときより危険な気がする。家も、お父さんが「もっと大きなところもあるし、小さなところもある」と言っていたのは筋が通っている。そのあと、歩いて塘沽の動物園の脇を散歩しながら海河（天津にある大きな河）に沿って歩く。彼女の日本語は知らない間に上達している。「単語しか知らない。文が作れない」というけれど、それを自分が中国語で言えるかといったら怪しいものがたくさんある。やっぱり単語も大事だ。上海にも外灘があるけれど、塘沽の外灘は歩いてすぐ。水がそばにあるせいか空気ががさがさしていない感じ。祝日には人が集まって噴水も出るらしい。キレイな公園でカップルもちらほら。親子連れは凧揚げしたり。今日は昨日のような強風もなく、穏やかないい天気。川沿いに漢字の成り立ちや昔の有名な漢詩が石碑になって並んでいる場所がある。数百メートルくらい。古代から現代まで歴史順に並んでいるのを、自分たちは逆行しながら見る。彼女が「これも昔暗記させられた」というのがたくさんある。日本には、日本人みんなが世代を問わず暗誦できるような有名な詩はあったっけ。短歌や俳句ならあるけれど、長い詩のようなものになると元々そういうのがあまりないしなあ。昔になればなるほど少ない言葉になって、含まれる意味合いも増えて、彼女も「分からないのがある」という。日本も同じかも。万葉集とか古今和歌集は自分も解釈できないし。人が解釈したのを読んでも分からないときもある。若いカップルも立ち止まったり、おばさんたちが「私この詩が好きなのよ」と話していたり、若いお母さんが小さい子供に教えていたり、小学生がそこにあった漢字のなぞなぞを一生懸命考えていたり。中国の文字と文字文化に対する感覚は日本と違う気がする。文字の重みが違うというか。彼女も好きな詩を見つけると目を輝かせて解説してくれる。自分にはそういうものがあったかどうか。でもアルファベットではなくて意味を含んだ漢字という文化を共有しているのはとてもありがたかった。表音文字にはない意味の深さがあるから。彼女は今４年生だけれど日本企業に実習に行っているので毎日日本語に接する機会があるらしい。「早稲田」という文字の読み方を聞かれる。早稲田出身の人が多いらしい…。あと格好いい男の人の話でも盛り上がる。これはもう万国共通。「日が長くなった」というのを中国語では「天長了」というらしい。逆は「天短了」。天か。大きく出るな。帰りは外灘のそばから天津駅に帰るバスがあるらしいので、それに乗る。６２１路。普通は１元だけれどこれは４元。観光バスのように席がずらっと並んでいるバスのタイプで、前のテレビで映画をやっている。座席がないのに「座れるから」といってどんどんお客を入れてしまうのでどうするのかと思ったら、通路にいる人は補助席。なるほど。補助席がない前の方の通路の人は、プラスチックの椅子（羊肉串屋でよく見かけるあの四角いやつ）を通路に置いて座る。運転席のすぐ横の、ステップのところまで椅子が置かれてぎゅうぎゅう。さすが中国。映画は「ジュマンジ」。後半のパニックになって大変なところから最後までを見ることが出来た。中国語字幕。何とか理解。天津駅のバスターミナルが終点らしいけれど、勇み足で１つ前の駅舎の前で降りてしまう。でも場所を知ってるからいいや。ターミナルまで歩いたら、さっきまで自分が乗っていたバスが今度は塘沽行きの乗客待ちで停まっていた。そこからはいつもの５０路バス。降りて、小餅にイカ焼きを挟んだおかずを２つ買う。今日の夕飯。今まで羊肉串屋さんはレジャーシートで小屋を建てて営業していたのに、今日は取っ払って夏と同じように外にテーブルを出していた。天津に本当に春が来たのだなあ。今日は今まで少しマンネリになっていた気持ちがリフレッシュされた。自分が知らないことや知らないところがまだたくさんある。久しぶりにそういうのを見て新鮮な気分を思い出した。

  2005年04月10日

• 休日、学習も休

  午前中はのんびり。昼過ぎに書道の宿題を終わらせる。書いているうちに何が良い形なのか分からなくなってくる。こんなときは何を書いてもうまくいかない。仕方ない。近所の市場に買い物。昼間に出るとレジが混んでいないので楽。戻って勉強するつもりが、ついＤＶＤに手を出してしまい、つい見てしまう。でも「始皇帝暗殺」で中国語映画だからこれも勉強ということで。「北京バイオリン」で先生役をやっていた王志文が気になったので、彼が出ている映画を探して、見つけたのが「始皇帝暗殺」。でも途中で謀反その他がばれてしまい、彼は車裂きの刑になってしまう。ひとまずそこで休憩。ふう。そこで勉強するつもりが、やっぱり気になってＤＶＤ再生。おしまいまで見る。見終わってからやっと総合の単語チェック。やばいな、結構数がある。でもこれも明日以降にするかなあ…。中国の友達が「いつまでも明日から」という日本語を覚えて驚かされたのを思い出す。そうなんだよね…。

  2005年04月09日

• 同学見送り

  前学期の同学が日本に発つので、朝からその見送り。体を壊した以外で初めて授業を休む。会社勤めの人なので会社に寄ってから天津空港に行くらしい。空港へは会社の人が見送るらしいので、我ら同学們はマンションを出る前に合わせて行く。てっきり中から現れるのかと思ったらスーツ姿で外から現れてびっくり。銀行の解約をしてきたけれど、行員に「暗証番号が違うよ」と言われて一悶着あったらしい。部屋はもう荷物を引き払ってがらんとしている。何度か飲み会でお世話になったので、自分たちも感慨ひとしお。また写真を撮りまくる。同学が手を洗おうと思ったら水がちょろちょろとしか出なくて「最後までやられっぱなしだ」と呟いている。タクシーに乗り込むところで「じゃあまた」という感じでお別れ。みんなあっさり帰っていくなあ。残った３人で「これだけになっちゃったね」としみじみ。せっかく最近１月にみんなが去ったがっくり感が回復してきたのに、また振り返りモード。その足で同学のＨＳＫ申込につきあう。南開大までタクシーで行くものの、申込は午後２時から。また近所のＤＶＤ屋さんでいろいろ掘り出してから、隣のケーキ屋さんでパンとケーキを買ってお茶。昼とおやつを兼ね。そばの席にやっぱり日本語を話す人がいたり、西洋顔のお客さんがやってきたり、あまり天津っぽくない。時間になったので改めて申込。韓国の人たちがたくさん申し込んでいる。こういうときは「ああ勉強しないとな」と思う。これが長続きすればいいのだけれど。ネットを見ていたらヤフーニュースで「北京で２万人反日デモの情報」という見出しが。明日の午前にデモがあるかもという情報が飛び交っているので、近づかないようにと在中国の日本大使館が呼びかけた、とのこと。全っ然知らない。こちらはそんな感じ。

  2005年04月08日

• ちょっとＤＶＤ

  総合の授業。単語の説明と内容の確認。単語が多すぎて追いつかない。どれも消化不良のままで次に進んでしまいそう。先生もその辺りを感じているのか、次回は単語当てゲームをやるので四字熟語を含めて意味も説明できるようにチェックしてくるようにと宿題が出る。練習問題もやらなければいけない。午後は二胡の授業。こちらも練習曲がどんどんややこしくなってくる。付け焼き刃でやったものは先生にすぐばれてしまう。毎回「一日どのくらい練習した？」と聞かれてびくびくする。毎日やっているわけではないし…。戻ったら断水は終わっていて（珍しい！）普通に水が出た。韓国の友達がみんな「いいよ！」」と推薦する映画「The classic」を見る。２世代に渡る恋愛の話。３０年前４０年前の韓国の様子も描かれている。農村出身と都会出身の人の違いは日本と同じような感じだけれど、途中、主人公がベトナムに出征して行ってそれを見送ったり戦場の場面があったり、民主主義を求めるデモ隊と軍隊が衝突していたり、その辺りはやっぱり日本と社会背景が違うのだなと思う。日本はきっと高度経済成長がある程度進んで、逆に左派な人たちが新しいことをやろうとし始めている頃。主人公の男女のお互いを思う表情や感情の流れがキレイに描かれていて、結ばれない悲劇が余計に浮き立つ。韓国の友達はみんな大泣きしたらしい。自分も鼻をすすったけれど、涙の量は「初恋の来た道」より少なかったかもしれない。泣くより前にいろいろ考えてしまう。ＤＶＤを見終わった頃に同学が遊びに来て、お茶をしながらおしゃべり。彼女は広島出身なので広島ファン。球場に応援に行った次の日は必ず筋肉痛になるという。広島の応援が「立ったり座ったり」するものだと初めて知る。ファンも大変。阪神はメガホンをパコパコ叩きながら歌ったり、適当に野次っていればいいので楽かも。野球の話や韓国の話で盛り上がる。

  2005年04月07日

• 先生に返す（一部改変）

  昨日、映画「初恋の来た道」をＤＶＤで見た。台詞よりも画面で見せる映画だったので中国語字幕でも内容は分かった。ラストシーンにいろんな人のいろんな感情が集約されていて。主人公の旦那さんについて詳しく述べないので、かえってその間にあった時間について見る方が想像させられる。良い映画。泣。授業は口語と閲読。だんだん人数が少なくなっていく。２人いる韓国人同学は最近出たり出なかったりで、固定人数は６人。それも定時に集まるのは２人。授業は毎回緊張するけれど、出たら「出て良かった」と思う。昼はもう初夏のような暖かさというか暑さで、半袖の人もちらほら。でも夜と朝は冷えるので油断は大敵。水曜日はいつも２時から互相の約束をしているので、昼を食べたあとに余った時間で宿題やら予習やらをすます。限られた時間なので同学と一緒に結構真剣にやる。終わりの時間が決まっているせいか集中して出来る。良い時間。今日は新しい校舎のロビーのような所にソファーがあるのでそこで互相。中国人２人日本人２人。互相と言っても世間話をして終わる。梅干しがあるので持っていってみんなで食べる。彼女たちは最初は「うん、美味しい」と言っていたけれど、後半で急に酸っぱい味がくるらしく、顔をしかめていた。日本人は「いやー、旨かった」という感じ。「（習ったことを）全部忘れてしまった」というのを、中国語では「先生に返した」と言うらしい。還給老師了。うーん、ちょっと粋な言い回し。でも先生が「まだ覚えてる～？」と授業中に聞いたときは言わない方がいいらしい。部屋に戻って二胡の練習。結局前の日にまとめて練習してしまう。他の同学は「今回結構やってる」という話もあったりで、明日少し緊張。でも外弦の弾き方のコツが前より分かったような気がする。気のせい？明日の午後は断水するらしいので、今日のうちにやれることはやっておこう。と思ったら、日曜日に送別会を開いた同学から「うちのお玉持ってたんだって？」と電話が。別の同学は指輪を忘れていったらしいし。今仕事のメドがついたので持って来るという。お玉と指輪を交換だな。同班同学に緊急招集をかけて、部屋でまた４人でおしゃべり。仕事帰りなので普通にスーツでやってくる。サラリーマンを久しぶりに見る。自費留学で来る人とは違って、会社や次の赴任地が絡んで工作人は大変そう。日本に２週間くらい戻ったあとに次の地、台北に飛ぶという。今度は奥さんも一緒なので、日本にいる間は手続きと荷造りでいっぱいいっぱいらしい。写真も撮りまくって、話もしまくって、数時間。こうやってまた人が減ってしまうのだなあ。

  2005年04月06日

• 天津でケーキ

  ここ数日、暑い。朝に部屋が寒いと思って厚着をして出ると大失敗する。聞いたところによれば最高気温が２９℃とか。でもその数字を信じたくなる暑さ。その変化に体がついて行っていないのか、無性に眠い。総合の授業。語法と練習問題と、次の課の新出単語をチェック。「ここを読んでみて」と指されても自分でも分かるほどもごもごとした発音しか出てこない。きっちり予習をしていないから自信を持って読めないのもあるけれど、あまり「やるぞ～」という感じでないのも事実。寝るしかないのかな。水上公園に姉妹都市である神戸市から贈られた桜があるらしい。そろそろ咲く頃だという。あれ。じゃあ学校の中で見た花は桜じゃないの…？　しまった。午後は、南開大学へ同学とＨＳＫの申し込みに行く。バスを降りて歩いていると、顔にスカーフを巻いた自転車おばさんやお姉さん達が通り過ぎていく。あの薄いスカーフで砂埃が防げるのか、日焼け止めなのか、いまいち効果がよく分からない。でも中国ではよく見かける光景。そのままスーパーで買い物をしていたりする。昔、レジでおばさんが真っ黒なスカーフをしたまま自分の後ろに並んでいてぎょっとしたことがある。今まで知らなかった天津図書館側の入り口を教えてもらって、そこでちょっとＤＶＤ屋さんを冷やかしたりする。邦画のレアなのを見つけるとついつい手が出てしまう。邦画は本当に一期一会。大島渚の監督第一作とか。店によっても品揃えが違うので、とにかく見たら買っとけという感じ。その足で申込をやっている校舎まで散歩がてらぶらぶら。めちゃくちゃ荷台が長いトラック（１５メートルくらい）が構内の工事現場にバックで入ろうとしているけれど、道の幅と荷台の長さからして絶対無理っぽい。それでも運転しているお兄さんと監督のおじさんが入れようと努力をしている。その間は道がふさがれていて、そこを通りたい車や人は待つしかない。でも誰もイライラしたりせずにのんびり待っている。良い意味でも悪い意味でも、みんな後先を考えない。しばらく観察してみてたけれどどうにも入りそうにないので途中でやめた。ＨＳＫの申込場所に行くと「中国人？」と思わせる流暢な発音で先生に質問している日本人の人がいて、ちょっと恥ずかしくなる。自分は全然だ。同学とどちらからともなく「頑張ろうね」という話になる。八里台に美味しいケーキ屋さんと面白い品揃えのＣＤ屋さんがあるというので、そこへ行く。ケーキ屋さんの店頭は普通の日本のケーキ屋さんと同じ。並んでいるケーキも普通に美味しそう。中でも食べられるので、ブルーベリーのチーズケーキと紅茶を選ぶ。１２元と３元。紅茶はリプトンのティーバッグだけど。「普通」がとてもありがたい。外の景色はいつもの埃っぽい天津なのに、目の前にあるのは普通に美味しいケーキ。不思議な感覚。そしてテーブルの横にはなぜか１９９５年の映画雑誌。…１０年前のだ。よく残ってるな。隣のＣＤ屋さんにはＤＶＤもあるので、何か掘り出し物がないか探す。同学に電話が掛かって、「今日、広島－阪神戦を見る約束をしてたんだった！」と帰ることに。友達がこちらのＡＤＳＬに繋ぎつつ、ネットで阪神戦を観戦できる契約を日本で済ませているらしい。「カクカクした動き」ながらも生で試合を見れる。そして日本時間の６時開始なのに時差をすっかり忘れていて友達が電話をくれたらしい。文明ってすごいなー。緊急事態なのでタクシーで帰ってくる。でも６元ほど。明日の分の予習はすませているのでのんびりする。

  2005年04月05日

• 听力がまだテスト

  听力の小テストの続き。見た映画のあらすじか好きなスポーツについて、１０分間で内容を考えて、３分で述べる。最近時間通りに人数が揃うことが少なくて、最初は３人４人。そのあとにぱらぱら揃って結局６人７人という感じ。先にいた人から述べていく。自分は「北京バイオリン」を見たので、そのあらすじについて述べることにする。でも小さくまとめると３分どころか５行くらいで終わってしまいそうなので、それなりに内容を考える。隣の同学は岩井俊二の「ラブレター」を話すことにしたけれど「複雑すぎた…」と考えているそばから後悔し始めている。同学はかなりの部分を端折ったものの、述べるのに２０分くらいかかった。自分も結局１５分くらい（間に休憩を置かれながら）話してしまう。短く分かりやすく、なおかつ正しくというのは難しい。先生もその映画を見ていたので、言いたいことをどう表現するのか途中助けてもらったりする。午後は書道。自分は横棒を書くのが下手らしい。宿題を提出すると先生にダメな部分をチェックされるのだけれど、まだいいところが一つもない。でも前に比べて筆の弾力の感覚が少し分かったような気がする。昔の人はこれで毎日字を書いていたんだな。毎日使っていればもっとうまくなるのかな。久しぶりにネットカフェに行く。部屋でもネットは出来るけれど、ウインドウズでないと出来ないことがいくつかある。ダウンロードとか。ネット上のフォルダの整理とか。こういうときにマックだと少し不便だなあと思うけれど、かといってやっぱりウインドウズのために自腹を切る気にはならない。音楽のダウンロードはウインドウズでしか出来ない。マックのiTuneで繋げられるミュージックストアはヨーロッパやアメリカの国の分しかない。アジアがない。確かに著作権の問題があるのは分かるけれど、それにしてもマックをつまはじきしすぎだろう。日本版のミュージックストア早く出来ないかな。夕飯を軽くすませて、同学と教科書のチェックとおしゃべり。こういう時間は早く過ぎていく。お菓子も早くなくなっていく。前の学期は痩せたけれど、この学期はどうも怪しい。珍しくその日のうちに寝る。

  2005年04月04日

• 同学の送別食事会

  午前中に听力の予習をするつもりが、結局うだうだ。お昼から近所の市場に出かけて野菜を仕入れる。パイナップル屋さんが目につく。みんな台にパイナップルを並べて、客待ちをしている。それが道の両側にぽつぽつと。買い物をしたあと、早速夜のための準備をする。ひじきとにんじんと、同学からもらった青豆を入れて炊き込みご飯。それと大根とわかめのみそ汁。作り終わってから予習。夕方に同学と待ち合わせて、タクシーで送別する同学のマンションまで行く。一人は炊飯器を持ち、一人はみそ汁入りの鍋を持ち。一人はクラブサンド用のポテトサラダとパンと、行った先で火を通す具材を持ち。そんなのでタクシーに乗れるのはこちらならでは。前の席に座った同学が果敢にタクシーの運ちゃんに話しかけていく。内容は「春が来たねえ」とか「天津の春はいつまで」とか「どうして」とか「なんで」とか、そういう話なのだけれど、最近自分はそうやっていろんな人にチャレンジしていってない。彼のその前つんのめりとも言える姿勢を見て反省。やっぱり留学している間にいろいろ話さないと。ついて、２ヶ月ぶりに同学と再会。仕事が「気が狂いそうなほどに忙しい」とメールにあったけれど、痩せたりせず健康で過ごしていた様子。最近の学校の様子を話したり、会社の様子を聞いたり。持ってきたおかずを開いて夕食会。自分の作った分にほうれん草のゴマ和えと春雨サラダと梅干しとクラブサンドが追加。それとビール。豪華～。みんな持ってきたデジカメで写真を取る。「留学生ならではの光景だね」と同学。前は毎日こんな感じだったのにねえ。ＮＨＫのＢＳが映るので、それでポルトガルとスロバキア（だったような）のサッカーの試合を見たり。定時ニュースのアナウンサーのお姉さんについて討論したり。同学が「ローマ法王　今日お別れ」という見出しを見て「日本に来てたんすか」。亡くなったらしいよ。「常任理事国」という字を見て「ジョウレン理事国ってさー」。ちょっと惜しい。「サーファー５人　雷でけが」という見出しを２回見て、「また？！」。夜中には増えないと思うよ。彼の天然ぼけは本当に予想がつかない。引っ越す同学は要らないものをいろいろ分けてくれることになって、部屋を移動。そこでもお莫迦な写真を何枚か撮る。お莫迦な話を腹が痛くなるほど笑いながらする。前は毎日こんな感じだったんだよなあ。皿を洗おうと思ったら断水していて無理。ここ数日水が出なくて、シャワーは地下のシャワー室を使っているらしい。うーん、中国。日付が変わる頃にお開き。また鍋を持って、もらったものも抱えて、タクシーに乗って帰ってくる。

  2005年04月03日

• 今日は嘘でない

  昼くらいまでうだうだ寝ていて、起きて掃除。書道の宿題を済ませないといけないので練習していたら、同学から電話があって、前の学期で同班だった仕事持ちの同学が、今度台湾へ赴任することが決まったらしい。ちょっと動揺して字が上手く書けなくなった。けどここで宿題をやっておかないと大変なので無理矢理こなす。前々から「３月末までは天津だけれどその先はまだ分からない」ということは聞いたけれど、こうも突然決まるとは。来週末には一度日本に戻って、それから台湾に行って、もう天津には戻らないらしい。明日、急遽送別会を開くことになった。というか彼が明日くらいしか時間が取れないらしい。またみんなで鍋持ち込みでおかず持ち寄り会。みんなと言っても前の班で残っているのは日本人ばかり４人で、そのうち１人がこれで欠けてしまう。どんどん少なくなるなあ。同学とおかずの相談をしながら、「夏に誰も自分を見送ってくれないのは寂しいなあ」と話す。確かに一番最後になったらちょっと寂しいかも。夜は同学の部屋で飲み会。韓国人３人と日本人４人。うち日本語ペラペラな韓国の同学がいるので、何か分からなくなったら彼に助けを乞う。彼は韓国語と日本語と時には習いたての中国語も交じることになって一人混乱している。でもその混乱がちょっと羨ましい～。絵しりとりをやる。お約束の「りんご」から始まって、紙をぐるぐる回しながら絵を描いていく。絵が上手いと豪語していた同学の絵が怪しかったり、不思議な生物が描かれていたり、前の絵がなければ連想不可能なものがあったり。自分も絵心のなさを痛感。ビールとワインをくいくい飲んでいたら眠くなってきたので、１２時前に戻る。みんなも同じくらいに戻る。

  2005年04月02日

• 騙し騙され

  エープリルフール。班の友達は夜の１２時過ぎにさっそく友達から「明日帰国することになった」と言われて驚いたらしい。他にもやはり１２時過ぎに「小泉が撃たれたらしい！」という話を聞いて、しばらく本気でヤフーを検索しまくった同学もいた。韓国に戻った友達から「また中国に行くことになりました」というメールが。おお、来てくれ。…全部嘘だけどねえ。お昼過ぎに日本人同学と相談して、今日休んだ同学に携帯で「ゆうべサッカーの中継があったらしいけど、見た？」というメールを送ったら「見てない！　惜しいことした！」という返事が。でも送った内容に「日本チームの」を入れ忘れてしまったので、嘘としてはちょっと甘かった。中継自体は本当にあったらしい（知らないチーム同士の）。来年頑張ろう。夜は班の女の子５人で焼き肉とカラオケ。日本語で歌える場所はコリアンタウンである紅勘公寓しか知らないのでそこへ。みんな自分より年下で、５人中３人は自分と１０近く年が違う。焼き肉はともかくとして、カラオケは結構世代の差を感じさせられた。まず自分が新しい歌を知らない…。韓国語の歌を覚える前に日本の新しい曲をチェックした方がいいかもしれない。半ばヤケで一人懐メロ大会の選曲をしていたけれど、１０違うと「夢の途中」も「六本木心中」も「そう言えば聴いたことがある」と「知らない」の中間になってしまうんだな。生まれる前とか生まれた頃の曲だからな…。今度は宇多田とかあゆとか準備しとこ…。自分と２つ違いの同学はモー娘。（変換できてびっくり！）やあややを危なげなく歌っていた。尊敬。

  2005年04月01日

• 息が切れてくる

  最近同屋にあんまり会わない…。総合の授業はもう今日で今週始めた１課を終了。また週末に来週やるべき課を予習しないといけない。また新出単語が…。毎週毎週数十個の単語を（覚えているかどうかは別にして）頭に入れる機会があるのはまあ留学のよいところなんだろう。けど。午後は二胡。練習曲が難しくなってきて、本当にちゃんと練習しないとついていけない。１拍で２つ音を弾いたりとか。４つ音を弾いたりとか。それも内側と外側の弦をその１拍の間で行ったり来たりするとか。みんながあまり練習していないのを先生はすぐに見抜いて、「多練！」と何度も言われる。「できれば一日９０分。１２０分でもいい。１８０分でもいい」って、先生、だんだん伸びてます。「練習しないでどうやって弾けるようになる？」と言われると、確かにその通り…。次の日の写作の宿題が手つかずだったので、電気毛布で暖まった布団の中でこなす。「○○に似た色」を３０個書き出し。それと、教科書の長めの文章を自分の言葉を使って半分くらいにまとめる作業。思いのほか時間が掛かる。

  2005年03月31日

• 中国人の先生の看法

  昨日寝たのは遅かったけれど、朝少し早めに起きてみたら天気も良くて気分がすっきり。早く起きるっていいかも。というより春めいているのがいいのか。口語はテスト。課題は３つあって、一つは今までやった課の中からどれか文章を選んで暗記か内容の復誦。もう一つは先生が任意で選んだ文章の朗読。声調や発音、強調するべき位置などがチェックされる。あと一つは先生が出したテーマについて１０分間で内容を考えて、３分間で述べる。６人出席して、誰が最初に暗誦をやるかをじゃんけんで決める。そういえば今日いるのはみんな日本人だ。自分が負けて最初。でも終わってしまうと聞くだけなのでちょっと気楽。朗読は勝って一番最後。人が話している時間に辞書を駆使して発音をチェックしていたら、先生に範囲外の場所から出題されて意味なし。たぶん調べまくってたのが分かってたんだろうなあ。３つめの課題は時間がなくて次回。でも山は越えた。閲読はいつもの通り嵐のような速さで教科書を読み込む。休み時間に日本人同学が今話題になっている「竹島」「独島」の話を先生に聞いていた。そこからしばらく話が続いて先生の考え方が少し分かった。島を竹島と呼ぶのか、独島と呼ぶのか、中国はまだはっきり「こう呼びます」とは言っていない。日韓両国の問題であって、中国は無関係だから。日本は常任理事国になりたがっているけれど、まだアジア各国の反対が多い。ドイツは同じように戦争中にいろいろな問題を生んだけれど、もう頭を下げている。ドイツは常任理事国になれるかもしれないが日本はまだ難しい。先生は「今大学生の人たちはたぶん間違った歴史教科書で教えられている」と言っていた。日本政府はあったことをないと言ったり、わざわざ宣言して戦犯が祀られている靖国神社に首相が参拝したり（個人的な参拝はいいけど、と注釈を入れていた）、そういうやり方にいい気持ちがしないらしい。確かに、わざと周りを逆撫でするようなやり方は自分もどうかと思う。でも思いのほか日本が「頑なな国」と捉えられている気がする。日本の歴史教育は教科書だけではないし、社会問題化していることでいろんな知識を中学生や高校生だって得ることができる。まあ、文部科学省が国としてどう教えているかと考えたときに教科書検定で「キレイキレイ」な歴史だけを抽出しているように見えたら、先生のような考え方も仕方がないかもしれない。でも間違ったことを教えているとは思わない。あったことを簡略化して説明している部分はあるけれど。日本人同学と「中国だってきっと間違って教えてる部分があるよねえ」と話した。それに日本は言論の自由があるから「虐殺はありませんでした」という人と「虐殺はありました」という人が存在できる。中国はどうだろう。政府が言ったことが公式であり絶対であるという建前が日本以上に強い。戦争中のことを謝っていないというのも、ドイツと比べたら明確にはやっていないので確かに非はあるかもしれない。でも国交を回復した時点でそういうのも含めて仲良くやっていきましょうという取り決めをしたのだと思う。同学は「繰り返しそのことばっかり言われても」と言っていた。それに加えて「売り言葉に買い言葉」とも言っていて、なるほどと思った。教科書をやるより、先生の生の言葉と考え方を聞いた方が面白いんだけどな。昼を食べつつ、最近疲れが溜まっている話を同学達とする。授業には出ているけれど、以前ほどのやる気が出てこない。眠っても疲れが取れない。夜中に起きたりする。気が重い。人によって症状は様々。日本で言うところの五月病みたいなものなのかな。ちょうど始まってから一ヶ月。夜はサッカー。生中継は韓国戦しかなかった。同屋は友達の部屋で観戦したらしい。日本戦は韓国戦のあとにダイジェストのように放送されている。オウンゴールだってねえ。結果はネットをやっているときに友達がメールで知らせてくれた…。

  2005年03月30日

• すでに人数減り気味(^^;

  総合の授業。最初は４人しかいなかった。前のクラスも最後の一ヶ月はこれくらいだったけれど、早いなあ、今回。あとから２人来て最後は６人。本当はあと３人いる。３ページ半ある内容を３コマで説明して、単語の説明までいった。授業についていくので結構いっぱいいっぱい…。一度休んだらたぶん本当に分からなくなる。出ているから把握できているのであって。同学が５月の休みにどこに行ったらいいのかを先生に質問すると、「連休中はどこも人がいっぱいだから、一週間早く出発しなさい。それが一番いい。休んだ分は補講してあげるから」との答え。日本だと考えられないけれど、ここでは本気で先生がそう言っている。一週間休んだら、本当に補講してくれるのだと思う。お昼を食べて帰り道、日本人同学が「明日サッカーの試合があるけれど、テレビを付けるのが早いから気を付けて」と言った。彼は「早くテレビを付けないと見逃してしまうから気を付けて」という意味のことを言いたかったらしい。何だか日本語がやばくなっている。ドイツ人が同屋だった日本人同学も、同屋が少し日本語を話せるので中国語よりも日本語でコミュニケーションを取っていた。でも話しかけるときの日本語が妙にたどたどしくて笑ってしまった。「これが一番伝わる。でも一ヶ月一緒にいたら日本語が絶対変になる」らしい。午後は日本人同学と新出単語のチェック。最近は頭の容量がいっぱいになってきたのか、なかなか入ってこない。さっき書いたはずなのにすぐ忘れている。それと明日の口語小テスト用に本文の暗記。でも「やったな」という気持ちになれる。気持ちが楽になる。身についているかは別の話。夕ご飯は、今は別の学校に行っている韓国人同学がご飯を作ってくれて、ごちそうになる。久しぶりに中国語で数時間喋った。こういう機会が最近は本当に少なくなっている。留学生同士で話すのも結構訓練になるのに。カラオケで韓国語の歌にチャレンジするべく、部屋でしばらくカタカナ韓国語と格闘。…って明日の暗記と朗読も練習しないと。

  2005年03月29日

• ちょっと桜

  口語の授業。の前に同じ班の日本人同学が帰国するので、授業より優先して見送り。彼の同屋であるドイツ人同学も京都に戻るので、同じ飛行機で帰るらしい。７，８人集まる。こちらの引っ越しは夜逃げ同然の荷物置きっぱなしゴミそのまま状態でも問題なしなので、部屋はかなりの状態。その中から見送り組が炊飯器をもらったり、靴をもらったりしている。タクシーに乗り込むまで見送ったあと、授業に出る。昼ご飯を食べに学食に行く途中、構内で桜の木を１本見つける。同学と見ていたら他の日本人留学生も「あ、桜？」「桜咲いてるんじゃない？」と足を止めて鑑賞。１０人くらいしばらく固まって見上げていた。やっぱり桜はいいねえ。午後は書道。その時間に、前の学期にいた韓国人同学と久しぶりに会う。彼は今ハルピンにいる。いやー、２ヶ月ぶり。元気そうで何より。書道のメンバー４人中３人は彼の知り合いなのと、先生も彼を知っているので、一緒に教室でしばらく話す。ハルピンは天津より空気が悪く、外を歩くと炭の黒いものが顔についたり、話すと口の中に入ってしまうらしい。今も最高気温は０度ギリギリ。今日の天津の空気は少し冷たかったけれど、彼に言わせると「暖かい」らしい。韓国人同学が今期はとても少ないので、中国語を使って喋ること自体がとても久しぶりの気がする。それも冗談を言ったりからかったり、突っ込んだりボケたりという会話も最近していない。日本人同学と「前の学期は毎日こんな会話してたのにね」とちょっと振り返る。確かになあ。部屋に戻って少し昼寝のつもりが３時間近く寝てしまう。新しい学期が始まって１ヶ月、みんなも最近疲れが溜まってきている様子。

  2005年03月28日

• 宿題を片づける

  暖気は触ると冷たい。完全に機能しなくなっている。でも冬を迎える前のあのつらい寒さよりは楽。最近は日本人同学と「日本は桜の季節だねえ」と話すことが多い。天津は（というか自分が住んでいる周りは）自然が少ないので、花を観賞しようにも花自体がない。砂かぶってたりするし。桜、見たいなあ。水上公園に姉妹都市である神戸から贈られた桜の木がある、という話を聞いたのだけれど、去年実際に行ってみた人が「それらしいものを探したけどなかった」と言っていた。今日は午前中のんびりして、午後は書道の宿題、総合の次の課の予習と、宿題であるプリントを仕上げる。一番の難題である明日の聴力の予習と暗記がまだ残っている…。毎日「あれもやらないと」「これもやらないと」というものがあって、追われる生活になっている気がする。それでもＤＶＤを買ってきて見たり、ＣＤを買ってきて聴いたりする時間はある。テスト前に部屋の掃除をしたくなる心理に似ているけれど。でも授業についていかないと学校にお金を払っている意味がなくなってしまう。ＨＳＫの勉強も始めないといけないし～。暖かくなってきて出かけやすい季節でもあるし～。いろいろ大変だ。

  2005年03月27日

• 送別会あり

  ここしばらくネットに繋げない日が続いた。いつかけてもプロバイダーが話し中状態になっている。でも他の人に聞いたら普通に使えているらしいので、自分の問題。いろいろ試行錯誤した挙げ句、結局自分の２０１カードの残高が不足していただけだった。でも今までは不足しているときはかけた時点で「残高足りませんよ」というアナウンスがあったのに。夜は近くの馬拉ラーメンに行ってジャージャー面を食べる。５元や６元のメニューがたくさんあって、学食よりも割高だけれど清潔でそこそこ美味しい。羊肉串も売っている。住んでいるところからも近いので、これからたくさん行くかもしれない。そのあと、１ヶ月で帰ってしまう同学の送別会。送別と言っても彼らの部屋に酒を持って押しかけて帰ってくる感じだけれど。彼の同屋がドイツ人で、でも彼は今日本留学中で春休みを利用して中国に来たらしい。なので日本語が少しできる。日本留学を経験した韓国人夫婦も飲み会に参加したので、中国で韓国人とドイツ人が日本語で会話するというあまり見かけない場面を見ることができた。韓国には乾杯の代わりに「飲んで死のう～」という挨拶があるらしく、みんなで「もっこちゅくちゃ～」と乾杯。「もっこちゅきちゃ～」だと「死んでくれ」の意味になるらしいので注意。その他「何見てんだよ」が「ぼりばえし」らしく、そこら中で日本人達が「ぼりばえし」「ぼりばえし」と唱えて練習しているのを聞いて、旦那さんが「そういうの覚えなくていいよ…」とちょっと弱った顔をしていた。日本語でみんなが小声で「何見てんだよ」「何見てんだよ」と練習しているのを聞いたら自分もそう言いたくなるかもしれない。男性陣の大半はその後バーに出かけた。ドイツ人の彼はそこら中でナンパをしてかなり成功率が高いらしい。でもドイツにいるときに彼女にこっぴどい振られ方をされて、傷心で日本に来たのだと同屋は解説していた。反動？居残り組も焼酎を飲んだり、お菓子を食べたり。１２時過ぎに戻ってくる。一息ついてネットに繋いだら韓国の友達がメッセンジャーをやっていた。あっちは夜中の２時とか３時。ネットで授業？のようなものがあるらしい。へえ。

  2005年03月26日

• 強風

  風が強い。日本だったら台風の時しか吹かないような猛烈な風。油断しているときに突風が吹くと、ちょっと足が浮く。自転車の人は前に進むのに苦労する。風が吹く方向に顔を向けているとたまに息ができない。春って毎日こんな感じなのかなあ。暖かいのはいいけれど、風のつらさは冬のつらさともまたひと味違うつらさ…。そんな天気のせいもあるのか、今学期の同学たちに家に帰ったら何をしているのか聞いてみたら、みんな部屋にいたりするらしい。せっかく中国にいるのだから、と半年前の自分なら思ったかもしれない。でも今はその状態も何となく理解できる。そういう季節なのか？ＨＳＫの話も少し出始めている。韓国人の同学は閲読の参考書を買っていた。苦手らしい。自分はやっぱり聴力だなあ。今から聞かないと前の二の舞かも。

  2005年03月23日

• 丸ごとパイナップル

  総合の授業は３ページある内容を３コマで終わらせるスピード。前の班の時は２ページを４コマかけて説明していた。読んで発音をチェックしたり、話の流れを細かく説明していたのがなくなった。もうそういう段階は過ぎてなるべく短い時間で読み込む力の方が必要になってきたんだろう。班に１ヶ月の短期で来ている人がそろそろ帰ってしまうので、学校の中の食堂で送別会を兼ねて食事会。普通の学食よりは高い。でも普通のレストランよりは安い。去年前の班のみんなと先生で１度食べに行ったけれど、今回個室もあることが判明。お手頃価格で中国料理が食べられる。毎日はちょっと難しいけれど…。写真をプリントしに行ったら２ヶ月ぶりなのにお店の人が名前を覚えていてくれた。ありがたいありがたい。その足で市場に買い物。パイナップルが丸ごと並んでいる。露店で買うと重さを量って８元ちょっと。おじさんに「剥くか」と聞かれてお願いすると、その場で皮むき器で剥いたあと、さらにつぶつぶを削り取る専用のカッターで仕上げ。自分はそれの頭を取って切り分ければいいだけ。ゴミも頭の葉っぱの部分だけ。便利～。真ん中も硬くない。全部食べられる。これが１２０円だと思うと安いな。でも友達と食べたら１個だと多い。食べ過ぎて口の中がちょっとひりひり。久しぶりに栗も買ったので、それだけでお腹がかなりいっぱいになった。

  2005年03月22日

• 邦画三昧…

  のんびり休み。なのだけれど自然と７時頃目が覚めたりする。昨日の続きの「スパイ・ゾルゲ」を見たら弾みがついてしまい、ついつい「ゲロッパ！」と「羅生門」と「北京バイオリン」を見る。「北京バイオリン」は中国語字幕で筋は何となく分かったので、次回は字幕なしで何言ってるのか聞き取るのに挑戦してみよう。主人公のお父ちゃん、いいなあ。「戦国自衛隊」と「桜の園」はせっかく買ったのに自分のパソコンでは再生できず。残念。ウインドウズでは見ることができたりするのかな。それでも書道の練習と宿題をこなす時間はあった。筆の弾力を使って書く、というのが頭では分かってるのだけれどなかなか実践できない。払うのが難しい。「永」の字を繰り返し繰り返し書いていたら何が格好のよい字なのかどんどん分からなくなってくる。

  2005年03月19日

• また友達ができる

  ３月１８日一週間が終わり。あっという間に過ぎていくような。追われる生活だなあ。閲読の授業は恐ろしいほどのスピードで先生が飛ばしていって、終わったときは息切れがした。でも実際に新聞を読んだりするときはそういうスピードが必要なんだろう。写作の授業は、先生が前回みんなが提出した宿題を名前を出さずに読み上げて、この話はここがいいけれどここが悪いとか、みんなが間違えそうな語法の説明をして終わった。同じテーマでも書く人それぞれが違う話を考えてくるので、それを聞いているだけでも面白い。午後はＤＶＤで「スパイ・ゾルゲ」を見る。３時間の長編で、途中昼寝をして夜からの集まりに備えたのでまた半分。歴史的事実と一緒に人物の心情や葛藤が描かれてうまくはまり込んでいる感じ。また明日続きを見よう。夜は本科生だけれど中国語の授業も取っている日本人同学の誘いで、コリアンタウンの焼き肉屋さんへ。彼女の友達である韓国人夫婦も一緒。二人とも日本語を勉強して日本で暮らしたことがあるので、会話は問題なし。今は二人揃って中国語を勉強しているらしい。宿舎に戻って二次会。他の日本人同学も一緒に、やっぱり韓国語講座になる。日本語で説明してもらえるので分かりやすい。あまり話をしたことがなかった同学とも話をして、いつも初見の文をスラスラ読む彼は日本にいたとき教科書を６０回読んでいたらしい。６０回！　本人曰く、それは頭を使わないで済むし繰り返し読むことで文もすっと体に入っていくらしい。運動のような感じ。なるほどねえ。いろいろ交流をして夜中に帰ってくる。

  2005年03月18日

• 二胡負傷

  今日は朝４人しかいなかった。でもみんなぱらぱら来て、最終的にはいつもの８人くらい。前の学期でやっているけれど、来たばかりの人にはまだ教えていないという事柄がいくつか出てくる。そのたびに当てられる。先生はたぶんちゃんと答えるのを期待して継続組を当てていると思うので緊張する。午後は二胡の授業。これも継続組と新規組で教室を分けてやることになった。先生が両方の教室を行き来するので、自分たちは楽だけれど先生は結構大変かも。学校の自習の時間のように監督されている時間はきっちり練習をしたりするけれど、先生が隣の教室を教えているときは腕を伸ばしていたりして。いつの間にか自分の二胡の胴がぱっかり割れているのを発見。人から言われて気がつく。いつそうなったのか、なぜそうなったのか、全く心当たりがない。先生が「修理する」というので「どう修理するんですか」と聞いたら「考える」と言われた…。あいよー。どうなるんだろう。もう持ち出し許可はこの二胡で取っちゃったしなあ。新しく買うにもお金掛かるし。戻って明日の写作の宿題をやる。いろんな意味を持つ双関語を使って、それが引き起こすギャップや笑いを取り上げて何か小話を書けと。難しいって。中国人の友達に聞いても「思いつかない」と言われた。何かそれっぽいことを書いてしのぐしかない。宿題を終えたらご褒美でＤＶＤを見ようと思ったけれど、そんな時間はなくなってしまった…。

  2005年03月17日

• 中国の友達と久しぶりに会う

  口語と閲読の授業。口語は発音と文の中で強調する部分をいろいろ直される。内容をもう一度自分の言葉で言い直すのは難しい。でもいつかやらないといけないんだよな…。閲読は教科書の３つのコラムをすごい速さで解説した後、先生が新聞のコピーを配る。アメリカの一犯罪を取り上げたニュースで、記事の中で時系列がバラバラになっているので先生の「何の犯罪？」「このときは何をした？」「それからどうした？」という設問にちょっと苦労する。でもその設問のおかげで理解を助けられている感じも。前回の人民代表大会の記事も、読んだ後にそこで扱われていた問題や語句がそのままニュースで話題になっているので、「ああ、これのことか」と頭の中で繋げることができた。閲読の授業を頑張れば新聞を読むことも抵抗がなくなるかもしれない。午後は久しぶりに中国人の友達と会う。先生や店のおばちゃん以外の中国人と中国語で話をするのも久しぶり…。やっぱり教室で使う中国語とは違う。日本人２人に中国人２人。彼女たちが言う中国語は１００％には遠いけれど前よりも聞き取れるようになっているような気がする。でもこちらが話すのは少し緊張する。通じなくなっている気がする…。仲間内で通用する中国語になっているのかもしれない。ありゃー。部屋に戻る。まだ暖気がある。これから毎日「今日切れるか、明日切れるか」と考えながら暮らすんだろうなあ…。毎日の授業の宿題に、書道の宿題、二胡の宿題がプラス。結構時間がない…。

  2005年03月16日

• 返品する

  昨日は朝帰ってきた同屋が、ついに帰ってこなくなった。宿舎の中にはいるらしいけれど。班も違うので授業に出ているかは不明。朝一番に掛かってきた電話が韓国のあちらのお母さんからで、今日自分が最初に発した言葉は「あにょはせよー」だった。とりあえず「いません」と「何て言えばいいのか…」と「すいません、聞いても分かりません」という韓国語を習ったとおりに言う。お母さんは意味を取れたようで、ゆっくりした韓国語で何かを言ってくれるのだけれど、応用が利かないので分からず。でも一応キャッチボールにはなっていた様子…。お母さんが「どうして？」と「あらそう」と言ったのは分かった。総合の授業。量が多いのに進むペースは前の学期と変わらないので、あっという間に予習した分が消化されていく。最近、時間が進むのが早い…。韓国人同学と話す機会があって、韓国は大学に在籍しているときから就職して働くことができるという。まあ能力がある人が青田買いされているような感じなのだろうけれど。でも、日本のように卒業する前に何としても就職先を確保しなければということもないらしい。卒業してから見つける、と言っていた同学も確かにいた。大きな会社は「全従業員の３０％を女性にします」と宣言して採用をしているらしい。彼女の言い方だと、その数字でも韓国にしてみればかなり多くて、率先して女性を採っている印象らしい。でも日本人同学と「なんで５０％じゃないの？」と思わず聞いてしまった。あと「私も彼女がいつ帰ってくるのかは分かりません」という韓国語を教えてもらう。次の課題はこれを言うことだ。通じるといいけど。午後は使えない電気毛布を返品がてら、また鼓楼へ。紙も買わないと。電気毛布を買ったところで「返品したい」と行ったら「ここじゃないよ。２階２階」と言われる。２階のサービスカウンターのお姉さんはまだ少し礼節を持っている人で「下で確認してくるので待っていてください」と言う。でも見ていない場所で商品を入れ替えられて「問題ないじゃん」と言われるのは嫌なので、そのお姉さんについて下までまた行く。そこで立っている何人か（中国では本当に何人か固まって仕事しないで立っていることが多い）にお姉さんが返品のことを話すと中の男が「えー、俺の知ったこっちゃないよ（笑）」というニュアンスのことを言って「あっち」と指さす。お姉さんとその先に行って、正社員らしい人に「コードを差しても電源ランプがつかない」と説明する。その場でコンセントに差して確認。かざしたりしているので「つかないつかない」と言い続ける。お姉さんが「他のと取り替えることでいいですか」と聞くので「だめ。もう必要なくなったから」と答える。正社員の人にお姉さんが確認して返金してもらえることになった。６２元ゲット。お姉さんもたらい回しで大変だな。ロシア人同学が「中国のサービスは質が低いのではない。サービスというものが無い。」と言っていたのを思い出す。サービスカウンターでも、お姉さんが伝票を書くためにかがんでいたらその背中で同僚が新聞を広げて世間話してたもんな。そういえばまた誰も謝ったりしなかった…。その足で鼓楼へ。またちょっと露店を冷やかして１２元のものを８元に値切って買う。１００円ちょっとか。日本人学生の集団がいた。学校単位で留学に来てるのか。日本の若者だねえ。書道道具を売っているところを見て歩く。軒先に紙を並べている店でつい「紙ありますか」と聞いてしまって、思いっきり「あるよ（笑）」と言われる。でも自分がほしい罫線つきの黄色い書道用紙は格子が大きいものしかなかった。２軒目で購入。１つ３元。バスに乗って戻ってくる。また明日の予習をしないと。でも買ったＤＶＤも見たい…。昼寝もしたい…。明日、暖気がなくなるってのは本当だろうか。昼間は暖かくなってきたけれど夜はまだまだ寒い。寒暖差が激しい。暖気がないと生死に関わる。

  2005年03月15日

• 書道。

  聴力の授業。前の学期に比べて、予習をしなければいけない場所も分かっていて進み方を知っている分、きっちりやっておかないと不安になる。結局昨日遊びに行ったので予習がちょっと片手間。危ういところを当てられると「しまったー」という感じ。午後は書道の選択科目。筆と紙を揃えて永字八法と一の字をひたすら書き続ける。準備した紙は罫線が入っていないので「だめ」と言われる。買い直しだ。習字は２０年くらい前に学校の授業でやったっきりなので、姿勢から正される。決められた姿勢で無理なく書くというのが未だできず。あと筆先とも仲良くなっていない。お父さんがアメリカ人でお母さんが広東人というハーフの同学も日本人に交じって書道に参加している。彼女は今日筆を持つのが初めてというわりには堂々と綺麗な字を書く。頑張らないとー。体が凝り固まった感じになるけれど、慣れると違うんだろうなあ。中国語や文法から解放されてひたすら目の前の字に集中すればいいので、気分転換にはなる。ただここでも宿題が出た。日々の宿題と予習と、選択科目の宿題で時間はいっぱいいっぱい…。夕方部屋に戻ってご飯を食べた後、同学の部屋に行って新出単語チェック。今回は８４個あるので、お互いに問題を出し合うだけでかなり時間が掛かる。終わった後お茶を飲みながら前の学期の同学たちの話。「何してるんだろうねえ」と思い出すといろんな話が出てくる。途中でもう一つ宿題があることに気づいて取りかかる。そんなこんなで１２時。３時間くらい勉強していた。疲れた…。

  2005年03月14日

• 初めて在中国ボーリング

  午前中に近所の家世界で電気毛布を再購入。４０元くらいからいろんなラインナップがあった…。早まって買ったりしない方がよかったな。戻ったら同班同学から電話があって、午後からボーリングに行くという。前の学期も思ったけれど、そういう学校以外でわいわいやる時間を持った方が早く仲良くなれる。予習が気になったけれどせっかくなので参加。時間に集まると、同班の人以外にも何人か初お目見えの人がいた。久し振りに会う人も。みんな日本人。計７人でタクシー相乗りで濱江道のボーリング場へ。結構にぎわってる。アーチェリーとビリヤードも同じフロアにある。ボーリング用の靴はなぜか靴下の上にガーゼ状の靴下を履いてから履く。２チームに分かれて成績が悪い方が夕飯を奢る、ということに。自分はアベレージ５０とか６０なので、たぶん自分が属する方が負けるだろうなあと思っていたら本当にそうなった。練習のゲームではストライクとか出たんだけど…。コリアンタウンの焼き肉屋さんへ。堪能した後、負け組お支払い…。その足でＤＶＤ屋さんへもハシゴ。今回は日本映画をなるべく集める気でいるので、気になった映画をいくつか買う。日本ではなかなかＤＶＤ化されないだろうという作品もよくある。されてても高くてまとめ買いなんて絶対しないだろうな。戻って、明日の予習。聴力なのでテープを聞きながら。普通の予習では好きな音楽を流しながらやっているのに聴力の予習では無理…。中身を見てみたら聞いただけではかなり難しい内容で、結局教科書の文章を見ながら読解する羽目になってしまった。明日はたぶんここで突っかかって先に進まないだろうと踏んで予習終了。

  2005年03月13日

• 鼓楼にいく

  ゆっくり寝るつもりが、体が規則的になっているのか８時くらいに起きる。することがなくて、総合の新出単語を練習して、教科書を音読する。量が多いのでそれだけでも数時間かかる。手間だけど、やれば「やったー」という気持ちになるのでよいかも…。声を出すことで体も使っているし。午後からは鼓楼に出かける。書道の選択科目をとったので筆や道具を揃えなければいけない。鼓楼か古文化街か。絵画や古道具なんかと一緒にそのための道具を売っている。バスで１本で行ける。同学と一緒に出かける。露店がたくさんあって、アクセサリーや玩具や絶対ロレックスじゃないロレックスの時計とか売っている。目標のモノ以外でも結局いろいろ目が行ってしまい、お店のおじさんやおばさんと話をしたりして散財して帰ってくる。一つ１０元とかだから、日本円にすれば高くはないのだけれど。３５元と言っていたものが「安くなる？」と一言聞いただけで１５元くらいまで下がったりするからな。１２元のものを何とか１０を切るまで下げさせようとか、モノを買うことよりも値切りがどこまでいけるかを試す場かも。どのみちすぐ外国人だというのはばればれなので、それを逆手に取ったりして。前に来たときは１０月で、本当にみんな何言ってるのか分からなかった。でも今は多少聞こえてきて、たまにはそれに乗じて値切りを吹っかけたりできるようになった。あと、お店の人と話すのが前ほど怖くなくなっている。小腹が空いて焼きトウモロコシと焼き芋を買う。焼き芋は甘かったけれど、トウモロコシはもろに「穀物！」という味がした。期待した甘さはない。代わりに何だか土の味がする…。土を食べたことがないけど、あの味は土。その味覚に思わず笑ってしまう。帰り道、鼓楼の近くのデパートみたいなところで電気毛布を買う。６２元。これで暖気がなくなっても安心と思ったのに、部屋に戻って試してみたら電気がスイッチの所まで達していない様子…。電気が来ていれば点灯するはずのランプがついていない。腹が立つより前に「取り替えるの面倒くさいなー」という感じ。バスで往復２元使って返品するか…。近所の家世界で買い直すか。中国の人がモノを買うときにその場で箱を開けて試したりするのも、こういうときに「有りだなあ」と思う。買った後で判明したら面倒くさい…。夕方から近所のネットカフェに行く。１時間２元。日本語も韓国語も使えるらしい。ウインドウズでないとできないことをいろいろやって堪能して帰ってきた。ただ自分が当たったＰＣはUSBプラグがお莫迦になっているのか、フラッシュメモリーを認識してくれず。それでも腹は立たない。諦めの境地…。

  2005年03月12日

• 微妙な言い回し

  ついに同屋は朝起きてこなくなった…。午前中には起きて一応学校には行っているらしいけれど。まあ自分が一人暮らし１年目にどうだったかを考えれば分からなくもない。閲読と写作の授業。閲読はこないだ配った新聞のコピーを読む。先生が一通り解説しながらみんなで目を通した後、各自ポイントを絞った設問を解くためにまた読む。読む時間を多く取って、設問の答えは本当に席の端から一人ずつぱぱっと答えていって終わり。鍵になる部分を掴めているかどうかを先生が確かめている感じ。説明の合間に、記事からは離れるけれど関連する話をしてくれるので、それが楽しい。写作の授業。答えを言うときの発音も結構注意される。でもそれは先生が意地悪で言うのではなくて、ここを直すべき、という内容なので、緊張するけれど怖くはない。先生の頭の回転が速いのか、いろんな例文や例え話をたくさん出して話してくれるので、面白い。今日は１つの言葉だけれど２つの意味を持っているものがテーマだった。その中で「東辺日出　西辺雨　道是無晴　還有晴」というのが紹介される。「晴」の言葉は「情」と音が同じなので引っかけてあって、これは友達以上恋人未満の二人がお互いの気持ちがこっち向きなのかあっち向きなのか、互いに考えているような状態を表しているらしい。和歌ではよく言葉遊びのようにこういう表現をするけれど、中国でもこういった微妙な心理を微妙な言葉で表したりするのだな。もっとスパッと言い切ったりするものばかりなのだと思っていた。

  2005年03月11日

• 久し振りに二胡

  総合の授業。途中、動物の名前ゲームがあった。みんなで輪になって立って、順番に中国語で動物の名前を言う。５回か６回言ったのでたぶん全部で５０個ぐらいは出ている。ノートを頼りにしようと思ったら全く見ることができなかった。でも何とか切り抜け。止めてしまった人は罰ゲームとして歌を歌った。でも結局ゲームで負けていない人も歌ったのであんまり意味がないと言えばなかった。自分たちも去年の忘年会で披露した中国の歌を先生と一緒に歌った。先生はこういうの乗り気なんだよなあ。楽しいけど…。午後は久し振りに二胡の授業。先生も２ヶ月ぶりくらいに会う。こないだの学期に習っていた学生の名前はフルネームで覚えていてくれた。でもほとんど練習していない…先生すみません。今回は、二胡は３つの価格のが準備されて選べるようになった。それと２２０元あらかじめ払えば出国のときに必要な許可証の手続きを楽器屋さんが請け負ってくれることになった。へえ。弾き比べるのを聞くと、やっぱり高い二胡は音の響きが違う。素人でもそれは分かるくらい。自分が買ったのは今回で言うと一番安いもの。でもこれで半年乗り切ったし、初心者だし、まあいいか。初心者組が弦の持ち方や姿勢を教えてもらって、基本的な弾き方を何度も練習しているのを見ると、数ヶ月前の自分たちを思い出す。今回はみんな音が出ているのですごいと思う。相変わらず学校側の手際は悪いし、時間になっても先生が楽器屋さんと結構のんびり話をしていたり、授業のときも順序立ててというよりはかなり緩い感じで進んでいく。確か、最初はそういうやり方を見て多少はイライラしていたと思う。今は慣れてしまって、時間が過ぎようが手順が悪かろうが「まあ、来たし何とかなるだろう」とか「そのうち始まるんだろう」とか、思うようになった。来たばかりの人たちはまだ馴染んでいない様子。そのうち慣れるんだろうな。明日は金曜日。閲読と写作。あまり予習を必要としないので今日は気が楽。

  2005年03月10日

• 本を買いに行く

  口語と閲読の授業。口語のテストとして、３単元ごとに１度、中身のうちどれかの小話を暗記するか、自分の言葉で順番に説明するという試練を課すらしい。それもみんなの前で一人ずつ確実に。厳しいけれど、きっとやるだけのことはある。閲読は先生がプリントを準備してくれて、教科書と最近の新聞をやった。人民代表会議が開かれていて新聞もテレビもそのニュースで持ちきりなのだけれど、元からその会議の重要性や詳しいことを知らないままなので、いまいちピンと来ない。授業でうまく掴めればなあ。午後は天津で一番大きい本屋に買い物に行く。自分の所からバスで４０分くらい、２０分近く歩く。で、着いたら１時間くらいかけて目当ての本を探す。小説にチャレンジ。同じ作家の本を何冊か探していて、見つからなかったので店員さんに「これ探してるんだけどどこですか」と普通に聞けた。店員さんも普通に教えてくれた。でも会計をするときに何か言われて、何だか分からないという顔をしていたら言い直して「カシュ、カシュ」と言われる。分からないけれどお金は払わないといけないので１００元札を取り出したら「あ、それそれ」という感じで向こうが納得いった感じ。カシュはキャッシュか。たぶんカード払いか現金かを聞いたんだろう。最初は中国語で「現金かカードか」と言ったのだと思う。帰りもまたちょっと歩いてバスに乗る。なかなか来ないと思ったら、自分が乗るべき停留所はもう一つ先だった。ここじゃ一生バス来ないよ。でもそうやって停留所一つ分歩くのがここでは苦ではない。また帰りも１時間かけて帰る。戻って夕飯。今日は同屋が出かけているので一人。同屋が戻ってきてまた新しい韓国人の友達を連れてきているので挨拶。昨日も違う人に挨拶した。「ぱんがっすむにだー」が「初めましてー」らしい。言い慣れてきたぞ…。

  2005年03月09日

• ＤＶＤを見る

  総合の授業。気のせいか先生のしゃべり方が前回よりスピードアップしたような。さっそく聞き取れなくなっている。今日は課の中の用語を説明したり、品詞分解をしたり、練習問題をやったり。隣の来たばかりの同学が「わからねえ…わからねえ…」と呟いているのが聞こえる。でも慣れの問題だと思う。自分も来たばかりの時はさっぱり分からなかった。今も似たようなもんだけど。午後は戻って、買った日本映画のＤＶＤを見る。野村芳太郎監督の「事件」。あと「陰陽師２」…。中国語字幕を付けながら見ると「へえ、こう訳すのか」と思うところがいろいろあった。映画の字幕も口語といえば口語か。中国語の吹き替えがあったらヒアリングの練習にもなるけれど、残念ながら吹き替えはあまりない様子。罪滅ぼしでラジオを聞く。前より拾える単語は多くなったものの、ちゃんと日本語で説明し直して、と言われるとまだまだ自信がない。系統立てて捉え切れてないんだろうなあ。

  2005年03月08日

• また違う言語

  聴力と口語の授業。課の後半にある口語部分をみっちりやる。習いたての表現を使って一人ずつ文を作っていったり、本文の登場人物の立場になったつもりで指定された語を使って自分なりに文を考えたり、文の内容を順番に、教科書をなるべく見ないで説明したり。内容はしんどいけれど、９月に与えられたときよりは緊張を楽しむ余裕がある。答えられなかったとしても自分で「こんな事を言いたいけれどどう表現すればいいのか」と聞けばいいのを知っている。聞けば先生は教えてくれる。度胸は付いているかも。午後は書道の選択科目。とはいっても今回が１回目で道具がないので、先生が漢字について歴史や書体のなりたちなどの説明をしてくれる。「字」について体系立てて教えてもらったことがないので、そればそれで面白かった。先生はちょっと体格がよくてサングラスをかけてタバコを吸ったりしているので、ぱっと見は怖い。でもとても親切で話し好き。その後、日本人同学と銀行に行って、部屋で明日の予習。宿題と、宿題の範囲ではないけれど文を作る練習問題をやる。夕飯の時間になったので、日本人同学の同屋であるイスラエル人の同学と、遊びに来ていたその友達のロシア人同学と、一緒にご飯を食べる。今学期はドイツとアメリカの人もいるらしいけれど、なぜかみんな日本語を知っていて、簡単な会話なら何となく分かるらしい。日本語は世界語？なので食事中の会話は日本語。そんなにゆっくり話さなくてもロシア人の彼は聞き取れる。普通に「あ、電子辞書使ってるの？」と言われる。イスラエル人の彼女は簡単な単語を知っている。こちらの方がたまに中国語交じりの怪しい日本語になったり。日本人同学はイスラエルの彼女が使っているヘブライ語の挨拶を覚えるために、壁にカタカナ書きでヘブライ語の挨拶を貼っている。発音を彼女に聞いてみたら結構合っている。ヘブライ語って聞くことも話すこともないだろうと思っていたけれど。１日でやるべき事を大体やって、すっきり。

  2005年03月07日

• ネットカフェに行く

  朝は寒くても、昼間は日差しが春っぽい今日この頃。手袋やマフラーなしでも昼間なら何とかいける。起きて、ご飯を食べて、昼から韓国の友達とコリアンタウンへ行く。韓国料理屋さんがあったのでそこでお昼ご飯を食べ、ネットカフェへ。そこは韓国語でいろんな掲示がしてあったり、店の中で流れている曲も韓国のものなので、たぶん韓国の人は安心すると思う。日本人のそういう街はないんだよなあ、たぶん。ネットカフェも、中のパソコンによっては日本語と韓国語と中国語を扱えたり、扱えなかったり、メッセンジャーもできたりできなかったり、日本語のページに飛べたり飛べなかったり。その辺の品質があやふやなのは中国っぽい。戻ると、同屋は友達が韓国から来ているらしく、遊びに出た。韓国にいたときは毎日夜まで遊んで、２時３時に寝る生活だったらしい。じゃあこっちの今の生活は退屈だろうねえ。でも一応勉強で来てるんだからその辺は我慢だな。

  2005年03月06日

• 断水／韓国人の知り合いが増える

  朝起きたら断水していた。昨日の夜も止まっていたけれど、起きたら大丈夫だろうと思ったのに駄目だった。いろんなことにやる気をなくしてまた寝る。結局昼頃、同屋も同じくらいに起きて昼ご飯。両方がいるときは何となく部屋でご飯を作って食べる。作ると言っても本当に簡単なものだけれど。午後は宿題をやる。一週間のうちでやることはいろいろある。総合の宿題、段落に書いてあることを自分の言葉で短くまとめる。単語組み合わせの練習問題。聴力の予習、テープを聴いてとりあえず問題も当たっておく。写作の宿題、時間や地点の６要素を使って、「誤解」をモチーフにした笑える話を２００字以上で作文。総合は語法の部分の単語調べと品詞分解もやっておいた方がいい。そんなこんなで４時間ぐらい。結構頑張った。最近にしては。夜は、同屋が学外で知り合った韓国人の友達と夕飯を食べるというので一緒に行くことになる。同屋もその人も８６年生まれ…。近所まで友達が来てくれて、近所の韓国料理屋さんと羊肉串屋さんをハシゴ。よく食べるなあ。でも細いんだよなあ。同屋は「彼は無表情なのであまり好きじゃない」というけれど、思ったほど無表情ではないし、親切だし、いい人だと思うのだけれど。それに毎日電話したり連絡取ってるじゃん。それを後で聞いてみたら「退屈だから…」という答えが。そうなのか。よく分からんなあ。同屋のその友達は、高校の時から中国に来ていて、そのまま南開大学に本科生として留学したらしい。もう２年くらい住んでいる。でも宿舎は韓国人と一緒なので日頃使うのは韓国語らしい。発音に癖があるので聞き取るときもちょっと耳を傾ける。でもたぶん向こうも同じ事思ってるだろうな。同屋とは韓国語で思いっきり話しているので基本的には聞き取れず。たまに聞いたことがある単語を言うなあと思うくらいで。そこで「せんたっき」と言う言葉が出てきたので聞いてみると、同屋は洗濯機を使わないのではなくて、使い方が分からなくて使っていないだけということが判明。聞いてくれよ～。戻ってからも同屋はアイスとお菓子を食べている。よく入るねえ。韓国語講座になったけれど、難しい発音を何度も繰り返していたら「これは外国人には難しい発音」と言った。おおお、分かってくれたか！　あるんだよそういう音が世の中には。ちょっとホッとした。でも自分が言った日本語を同屋が繰り返したときは「完全に同じ！」と言われる。いや、ちょっと違うんだよそれが…。

  2005年03月05日

• 中国語で作文

  閲読と写作の授業。閲読の先生の独特の発音は、何とか慣れてきた。というか、心の準備ができるようになったというか。先生が興に乗って面白い話をしてくれるときほど速度が速くなるので、聞き取れなくなる。先生はすごい楽しそうなのに分からないのが悲しい。本当に閲読の訓練で、さらっと読んだ後にさらっと問題を解かせてすぐに先に進んでしまう。今回は予習をして下読みしていたから授業中も何とかついて行けたけれど、予習なしだったら結構いっぱいいっぱいかも。でも予習はしない方が力はつきそう。写作は初めての授業。内容も初めてだし、先生も初めての先生。どんな人か分からずにちょっと緊張。思ったより若い男の先生だった。留学生向けに最初の方はゆっくりゆっくり話してくれるので、内容は何となく分かった。自分の授業の進め方を説明した後、同学それぞれのレベルを見るためのテストのようなものをやった。テレビがない部屋なので先生持ち込みのパソコンで、ある小話を２つ、それぞれ２回ずつ見る。台詞はほとんどない話なので見れば内容は分かる。でもそれをどうやって自分の言葉で説明し直すか。１５分の時間を与えられて、その間に辞書を使ってもいいから内容を自分の言葉で書き直す。難しい。日本語で書く時間はないので、見ている間にメモったことを中国語に直す。でも単語を知らなかったり言い回しを知らなかったりして辞書に当たる時間も多い。何とか書き上げる。この先どうなる事やら。戻って、同屋とおしゃべり。居間にいるとずっと話しているかも。韓国語講座も兼ね。本当に日本語を話す時間が少ないな。自分がずっと持って暖めていた韓国ドラマ『パリの恋人』のＤＶＤを一緒に鑑賞。中国語字幕を見ながら韓国語を聞く。教えてもらった簡単な単語なら耳に入るけれど、文章を繋げて理解しているわけではないので一度真似て口ずさむくらいで終わってしまう。パク・シニョンいいねえ。そういえば同屋は「小泉（首相）の息子が格好いい」と言っていた。彼女の友達のＨＰに彼の写真があるらしい。それとモナコの王子も格好いいと言っていた。どういう情報網なのだろう…。明日は休み。目覚ましなしでゆっくり寝よう。

  2005年03月04日

• 昼寝が４時間…

  総合の授業。先生もだんだん自分のペースに速度を上げてくる。この２，３週間はゆっくりだというけれど、でもやっぱり要求は前より高くなっている。答えるまでの時間も短い。周りの人もそれについて行っている。レベルが３班なんだなあと思う。前からいる同学には復習を兼ねて、新しい同学には導入として、どこかで聞いたような例文や文法上の用語が出てくる。「まだ覚えてる？」と言われて指されると緊張する。覚えていなければいけないけれど、「そこだけは聞かないで～」と思う場所だったり。結局間違えて「この答えだけは間違えないでほしかった…」と言われたり…。すみません…。５班から来ている韓国の同学の一人は、読解が苦手な様子。「禁止」という字を指してどういう意味なのかを聞かれる。日本人は日本語の中に漢字がたくさん入り込んでいて当たり前に感じられる単語でも、普段使い慣れていない人たちには難しいことらしい。でも先生の言うことは大体分かるという。いいなあ。その辺は羨ましい。昼を食べて、部屋に戻る。どうにも眠くて昼寝。でも昼寝のつもりが４時間くらい寝てしまってすぐに夕ご飯。なんだかんだいって脳味噌をたくさん使っているのかもしれない。これだけ眠っても、たぶん夜は普通に眠れる。明日は閲読と写作の授業。あいよー、何やるんだろう。

  2005年03月03日

• 閲読の授業が始まる。

  口語の授業は、おとといやった内容を復習しながら、学生に例文を作らせたり。自分の頭で考えないといけないので難しくて緊張するけれど、力にはなっているなあと実感する授業。前の学期も「しんどい」と思った。でも今になってみると、やっぱり楽をして勉強したことよりも、しんどいながらも続けていたものがちゃんと土台になっているのだなあと思う。授業には出た方がいい。絶対に知らない単語が出てくる。それを１つ覚えるだけでも出た甲斐はある。今日は閲読の授業も２コマ。前の学期でＨＳＫの補講をしていた先生。今期、初めて習う。男の人の声はくぐもっていて聞き取るのにちょっと苦労する。習ったことのある人に聞くと、面白い人らしい。先生がちょっと遅れて来たなあと思ったら、汗を拭き拭き「教室変わったんだよね？　知らなくて前の教室に行って、こっちに来た」とのこと。事務方も先生に教室の変更を伝えていないらしい。行ったのに「誰もいない！」と思った先生は、携帯で事務室に連絡して「変わりましたよー」とか言われたらしい。すごいな、中国。先生もかわいそうだ。３階まで行ったのにまた降りて、５階までまた階段で来たのだから。閲読は教科書もやるけれど、古いので、週に１コマは先生が新聞のコピーを用意して最新情報を解説してくれるらしい。確かにこれは前の学期もみんなで「どうにかならないかなあ」と言っていたこと。今日は中国の投資状況の記事をやった。９６年とかなので、古い。でも先生が教科書以外にいろいろ教えてくれるので、聞き取りさえできればとても楽しい授業だと思う。でも半分聞き取れているかどうか。楽しそうなのに分からないのが勿体ない感じ。今までの慣れた先生より集中力が要るので１日２コマでよかった。戻ったら、同屋の友達、というか知り合った韓国の人が部屋に来ていた。彼はたぶん会社から派遣されて来ていて、家族も一緒に住んでいる。年を聞いたら４０くらいだった。２年間勉強する予定らしい。でも本当に入門の入門からやっているので、英語なら通じるけれど中国語は全くと言っていいほど通じない。同屋を介して通訳してもらってという感じ。その代わりこちらが韓国語についていろいろ（同屋の通訳付きで）聞けるのは面白い。韓国の人も「shi」の発音と声調の区別は難しいらしい。へえ。巻き舌の音はみんな得意なのだと思っていた。あと、同屋も含め、漢字がやっぱりあやふや。今まで会った友達は苦労しながらも漢字で文章を書けたし、発音もよかった。みんなレベルが高かったんだなあ。その後昼寝。水曜日木曜日が一番疲れる。起きた後は夕飯を作って同屋と食べる。ちょっとした言葉でも「韓国語で何て言うの」とか「日本語は」という話になる。ビールも飲みながらやっていたら結構時間が過ぎてしまった。やばい、ということで２人で宿題を片づける。彼女は初級の内容だけれど、聞かれて答えるのが自分にとっても訓練になっている。中国語で説明しないといけないし、それもいくらか噛み砕く必要がある。基本的な言葉の声調を自分が間違っているのを気づくこともあるし、答えるために意味を調べて新しい発見をすることもある。そして必然的に日本語を使う時間がめちゃくちゃ少なくなった。学校に行ってお昼を食べるときと、こうやって書き物をしているときくらい。でもそれは負担にはなっていない。思いのほか、中国語を口にすることが苦でなくなっている。というか、英語と韓国語と中国語のうち、どれかで話せと言われたら「すみません中国語でお願いします…」という感じ。積極的な理由ではないな…。明日は総合の授業。単語頭に入ったかなー。今日は韓国語を教えてもらっている時間の方が長かった。

  2005年03月02日

• 総合の授業が始まる。

  もう３月。今日は総合の授業初日。教室が古い校舎から新しい校舎に変わって、みんなで荷物を持って引っ越し。３階から５階になって、なおかつエレベーターがない。階段を使うのだけれど先生が一番しんどそう。大丈夫かな…。毎朝早く起きないと。総合は先生が自分のやり方を説明して、ゆっくりながら本文に突入。１段落ごとに一応みんなのレベルを見るために読まされる。みんなスラスラ読むなあ。頑張らないと。特にクラスを変わって降りてきたり上がってきたりする人もいなかったので、大体１０人くらい、そのうち韓国人が２人なのは変化がない様子。前からいるので先生から「もう分かっているでしょう」というスタンスでモノを聞かれるのが怖い。来たばかりの頃は本当に何も分からないので、ある意味怖い物知らずだったかもしれない。半年経つと「この辺まではたぶん分かってないとやばいんだろう」というのが見えていて、自分が到達していない実感があるととても心配になる。昼を学食で食べたあと、日本人同学の部屋で勉強会。明日の閲読と口語の予習をする。初めて会う先生なのでやり方が分からない。とにかくできることだけやっておこうという感じ。途中で別の友達が来て、選択科目を何にするか相談。今回は自分は二胡と書道を選ぼうと思う。格好いい字を書きたい。予習を終えた後、今日の総合で出てきた新出単語の問題を出し合う。今回の新出単語は４７個。前の教科書の最後の方は７０とか８０とかあったので「今までのペースでいいのかな」と同学と話す。でも第二課以降をぺらぺらめくってみたら本文が４ページ５ページあったり、新出単語が１００個近くになっていたりするのを発見…。第一課だけ見せかけかー。同学と「やばいね」と苦笑。７時過ぎまで勉強をしていた。教室のレベルについて行けるかは分からないけれど、自分としてはよくやった。と思う。思いたい。

  2005年03月01日

• 下読み…

  英語を話している人を見ると「すごいなあ」と思う。先生も英語圏の人には英語で説明をしている。でも待てよ。書き取りなら漢字を使用していない言語圏の人にハンディがあるかもしれないけど、聞き取りはどの国の人もスタートラインは一緒。もし日本人や韓国人だったとしたら、先生達は中国語で対応している。聞いて分からなそうだったらちょっと砕いた中国語にしたり。分からないからと言って日本語や韓国語で説明することはない。よく考えたら英語圏の人にだって中国語で対応してもいいんだよねえ。彼らは中国語を勉強しに来たのだし。他の人はそこから問いかけの形を自分で調べたり、失敗を直されたりして中国語を上達させている。英語はすごいかもしれないけれど、ちょっとずるい。世界中の人が英語を話せると思うなよ～。総合の教科書をめくって、第一課をちょっと見てみた。９月に来た頃の「うわー、こんな長いの読むの！？」という衝撃はなかったので、一応数ヶ月勉強して進歩はあったのかなあ。読み上げてみたらピンインをすっかり忘れている。字面で意味は取れるけれど、発音が上がるのか下がるのかとか、そういう情報が抜け落ちている。辞書を引いてピンインを振る。でも要領が分かってきたのか、その作業も前ほど時間はかからなかった。ピンインを振ったら多少つっかえながらも最後まで読み上げることはできた。その発音が正しいかどうかはまた別の話だけど。でも３班だから４班と同じ速度と密度とは思えず。油断しない方がいいなー。先生がすんごい速さで飛ばしていくかもしれない。

  2005年02月26日

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