[大連留学(2005.9～)]の記事一覧 | 日々のはなし＜別宅＞

大連で体格検査／ＡＤＳＬ

身体検査に行くことになった。朝、事務の女の先生に聞いたら「朝ご飯食べたらだめ」と言われたけれど、結局大丈夫らしい。自分の他に２人の日本の人と一緒。おじさんの人は昨日行ったけれどパスポートを忘れて戻ってきたらしい。バスを乗り継いで、中山広場近くの国門賓館というところの１０階くらいが「保健中心」らしい。１時間弱かかったけれど、その間同行の先生と話をしたりして、授業に出ていないぶんを取り戻した感じ。家庭教師の人を探してほしいとお願いする。１時間３０元くらいらしい。天津では１０元だった。でもそれは学生さんで、こちらでは先生がついてくれるらしい。だったら３０元でもいいか。週に２回１時間半だったら週に９０元。１ヶ月で３６０元。週に２回２時間だったら週に１２０元。１ヶ月で４８０元。週に３回１時間半だったら週に１３５元。１ヶ月で５４０元。ひと月に５千円から７千円くらいの換算か。人がごった返している感じだったけれど昨日より少ないらしい。学校の先生に連れられて、書類に記入。外国人体格検査の表と、入境なんちゃらという書類と、血液検査用の小さい紙。名前と既往病とか、連絡先とかパスポート番号とかを書いた。裏は検査する人が記入するらしい。入境なんちゃらというのにだけ写真を１枚貼って、もう１枚の写真とパスポートを先生に預けると、受付のところに並んで何やら手続きをしている。先生が戻ってきて、隣の窓口で検査料を払う。３３６元。日本よりは安い。早速下の階へ降りて採血。昔から苦手だったけれど、すぐ終わった。血管もすぐ見つかってあまり痛くなかった。上手？　また上の階に戻って内科の検査。日本語と英語で書いたメモ書きを指される。こんな病気をしたかとかあるけど「没有」と言って終わり。血圧を測ったあとに、先生が聴診器をあてて診る。すぐその場で横になって心電図。電極を繋げられたり何か貼られたり。１分くらいで心電図の表を見ながら先生が何か書いて終わり。メガネをかけて行ったので、裸眼は0.1、矯正視力は1.0と勝手に書かれていた。まあそんなものだけど。心臓の鼓動が少し遅いらしい。早いと問題だろうけど、遅いとどうなんだろう。停まらなきゃいいか。次はレントゲン。というか、順番が決まっているわけではなくて空いているところから入っていいらしい。順番待ちのときに大連外語大に留学している人と話をして、先生も「学費はいくらだ」とか聞いている。８０００元近いらしい。海事大は６５００元だから安い、と先生が少し嬉しそうだった。健康診断を受けないと授業を受けさせてもらえないと言っていた。学校によっていろいろ違うんだなあ。自分なんて学費払ってないのに授業聞いてたし。レントゲンは、服を脱いだりもせず、そのまま撮影。いいのか？検査終了。３０分くらいで終わった。結果は明日出て、先生が取りに行ってくれるのだという。日本で受けるよりずっとずっと楽かも。きれいな場所だったし。日によって人が多くて大変らしいけれど、ちょっとずらしていけばもっと空いているかも。戻る途中、黒石礁で降りて、商業銀行でＩＣカードを買う。バスでも路面電車でも使えて、その場合は１元のところが0.9元になるらしい。３０元の保証金とチャージで合計金額を払う。自分は１００元チャージしたけれど、１００回も乗るかな、と買った後に心配になった。まあ、誰かに譲ればいいか。ほぼ乗り放題の感覚だな。最低２０元のチャージかららしい。商業銀行の窓口ならどこでも買えそう。財布に入れたまま機械にあてても反応する。便利～。学校に戻って、授業に顔を出したら誰もいない。高級二班の２人は用事があって帰ったらしい。高級一班の人は中級に移動したりして１人だけ。その人も移ろうかどうしようか迷っている。写作の先生は来ていて、せっかくなのでやってきた宿題を見てもらった。宿題を見ながら班を迷っている人にアドバイスしている先生。中級と高級は中国語の捉え方というか角度が変わるので、最初は大変かもしれないという。自分は難しい方にチャレンジして、今まで見たことがない高級の中国語を知りたいので迷いはない。听力の授業は本当にないらしい。でもそれならそれで自分のやり方でやるしかない。宿題は、教科書の中の文（間違いだらけ）を自分で４００字にまとめ直すもの。順序がばらばらだったり、余計な文章は削ったり。一つの短い物語で、貧しい３人が街に出て、途中でお金を見つけてそれぞれ独り占めしようとする話。貧しい、と最初に言っているのだから、それを説明する文はこれ以上要らないとか、昔の村に住んでいる人は農民だという認識が自然なので、街に出て仕事を探すという文章は矛盾があるので削っていいとか、１対１でいろいろ聞けて面白かった。いたのは４０分くらいだったけれど顔を出しておいてよかった。事務室に行って学校の宿舎に住んだ４日間の部屋代１６０元と、譲ってもらった布団代１００元を払う。お昼は先生と一緒に出ておごってもらう。ごちそうさまです。枕を部屋から持ってきて、抱えて新しい部屋まで戻る。今日はお金を使ってしまったので大きな買い物は明日にしよう。しばらく部屋で休む。昼過ぎの時間は一番暑いし。夕方から活動しても結構時間がある。近所の買い物ならすぐ。昼寝２時間くらい。やっぱり少しは疲れてるのかな。近所でゴミ箱やらハンガーやらを買い込む。でも３５元くらい。また出直して更に近いスーパーでパンと油と調味料を少し買う。ケイタイに大家さんからメールが届いて、ＡＤＳＬのユーザー名とパスワードを教えてもらう。試行錯誤していたら実はパスワードが全然違っていたと電話連絡が入る。でもめでたく開通。速度は、…ちょっと速いかなーという感じ。期待していた速度ではないけれど、カードの残額を気にしないで少し速めの回線を使えるようになったということで。さっそくiTMSに接続して曲を買ってみた。３０分かけてダウンロードしてたのが１０分くらいに。まあ体感速度もそんな感じ。回線の調子が悪いわけではなくて、たぶんこれがいつもの速さなんだろうな。同学に宿題の確認電話をして、ネットをやって。さて宿題。

高級二班に班替え

火曜日はまず口語の授業。若い女の先生。自分より若いかも。でも授業の進行はしっかり考えていて、学生たちが緊張して何も言わないので困った様子をしながらもちゃんとポイントは教えてくれる。後半になって少しうち解けてきた。２コマ目は、高級二班の総合に出てみることにした。すでに第一課の内容を説明し終わっている。語句の説明もいろいろしてくれるので、ノートに書き留めることがいろいろあった。類義語の区別ができるようになりたい、と言ったら、それはもう、たくさん聞いてたくさん話すことで解決するしかないと言われた。先生が教えることもできるけれど（この先生は実際にうまく教えてくれると思う）、頭に定着させるには会話の中で何度もその単語にぶつかって「ああ」と自分で気づくのが一番いい方法だとも言っていた。確かになあ。元から高級二班にいた同学は教科書を読むのもスラスラ、口語も語彙も自分より明らかに多くて、隣で座っていると「あー、自分もやらないとやばい」という気持ちになる。単語のチェックなども授業の中でやるらしいので準備が必要。でもやるべきことがあるという状態が気持ちいい。知らないことを知って「あー」という感覚が嬉しい。ので、高級二班に行くことにした。大連の違う大学で勉強している天津時代の同学も同じ教科書を使っていたな。やっと学費を払う。どうもＸビザにするために健康診断には行かなければいけないらしい。Ｆビザには変えられないらしい。数ヶ月で帰っちゃうのに１年間のマルチビザもらっていいのかという問題もあるけれど。学校が良いなら良いだろう。居留証とかの手続きもいるのかな。去年避けてきた問題を経験することになりそう。沈陽から転学してきた同学が大連の大きな店を知っているので、布団などの買い物に付き合ってもらった、というか連れて行ってもらった。１０路バスで１０分もしないうちに着いた。こんな近くにあるなら便利。布団やら湯沸かし器やら中華鍋などなど、大きな買い物をしてタクシーで帰ってくる。初乗り８元だけど、自分の部屋までで９元。便利～。出かける前に彼女の部屋にお邪魔したのだった。家賃はそんなに変わらないけれど大きな部屋が３つと、バスタブ付きの洗面所と広めの玄関がある。自分の部屋は結構小さいなあ。もう２年間中国で暮らしていたらしいので、モノが普通に揃っている。冷蔵庫もあるし。洋服や靴、鞄もたくさん。自分は今回、そういう揃え方はしないというかできないな。夜になって、大家さんの、今度は旦那さんの方がＡＤＳＬの設定のために来てくれた。モデムと電源タップ持参。ありがとうございます。奥さんに電話してユーザー名とパスワードを聞くものの、奥さんがパスワードの在処を知らなかったようで明日改めて設定することになった。ついでに洗濯機問題も聞いてみる。部屋の隅に置いて、長―い排水管を洗面所まで引っ張っていたらしい。でも置いた実績があるなら問題ない。あとは学校がそれを買ってくれるかどうか。旦那さんも奥さんも親切な人だったので、多少設備が古かったり使い勝手が悪くても許す気になる。先方も「悪くて申し訳ないねえ」というのを言っていたし。言ってくれたことで満足してしまう部分もあるかも。テレビはビデオデッキのような機械を通すといろんなチャンネルを見れるらしい。おお。ナショナルのクイントリックスは随分昔に日本で買ったらしい。「品質はいいよ」と言う。そりゃそうだ、２０年以上前に買ってまだ使えるんだから。明日また、モノを揃えに買い物に行こう。早く部屋としての体裁を整えたい。落ち着かないんだよなあ、まだ。

普通のアパートに引っ越し

ゆうべ、また「美人依旧」を見た。前回調べる気がしなかったところや、流してしまったところがやっぱり分からないので、調べる。何度か見ると、１度では気づかなかったところに気づくのかも。朝、起きたら授業開始２０分前で焦る。ちょっと遅刻してしまった…。総合の授業は何だか人数が増えている。日本人ばかりで５人。先生は替わらず。自分と同じように１年とか２年別の学校で勉強していて転校してきた人が多い。今の先生のやり方を聞くと「雑だよねえ」という声が。やっぱりそうだよねえ。授業中にノートしようと思うことがないし、単語の意味も全然入ってこない。もう一つ上のクラスにいた人も今日の写作の授業には参加していて、様子を聞いてみたらいい感じらしい。学生が一人しかいないので大変らしい。写作の先生はとてもはきはきして疑問にもすっぱり答えてくれる感じ。高級２班は総合だけ別で口語と写作は１班と合同らしい。引っ越そうかな。聞いたところによると高級に听力の授業がないらしい…。听力のために中国来てるんだけどな…。自分でどうにかするか。テープ聞きまくるとか。ＤＶＤを見まくるのも手かもしれない。口語を聞き分けることにはなるし。お昼は学食で食べて、２時から引っ越しのためにまた学校の事務室を訪れることに。時間に行ったら、どうも借りる部屋が事務室の別の先生の妹さんの部屋らしい。お姉さんである事務の先生が、契約書のような書類を２部準備していてくれた。甲乙の義務とか、解除のうんたらとか。その妹さんの旦那さんが大学で法律を教えているらしく、旦那さんが書き起こしたらしい。なるほどねえ。中国語ではこうやって書くのか。読んで分からないところを質問したり、先生が分からないところは妹さんに電話したりして、納得する。家賃と敷金のようなものを払って鍵をもらうのだけれど、まだ両替をしていない。行ってまた事務室に戻ることに。近くの銀行を聞いておいてよかった。路面電車に乗って高新園区へ。降りてすぐ分かるのかと思ったら、それらしき看板がどこにもない。DELLとかあるけど。降りてみんなが歩いていく大きめの通りを登ろうとしたけれど、ぱっと見、そこにも銀行らしきものがない。桃売りのおばちゃんに聞いたら、手前の道を曲がってすぐらしい。交通銀行の向こうが中国銀行だった。よかったー、下手に登って行かなくて。トラベラーズチェックの両替はできるけれど、驚くくらい手動だった。レートをどこからかプリントアウトして、線を引いて間違えないようにして、計算機でいくらになるか換算する。それだけのことのはずなのに、なぜか窓口に座ってから３０分もかかった。並んだ時間ではなくて、作業する時間。天津の銀行なんか小さいところでも両替できて、パスポート見せれば５分でやってくれたのに。時間をかけて街中に出るか、近いけれど遅いところで手続きするか…。どっちもやだなあ。無事に両替、学校に戻る。鍵をもらって引っ越し開始。５階から２０キロ近いスーツケースを下ろし、１０キロ近いリュックを背負って移動。坂ばっかりできつい。でも途中、自転車に段ボールを山のように積んで引いているおじさんがいて、あの人は毎日荷物を載せて歩いているのかと思うとこれくらいでひーひー言っている場合じゃないな。部屋の前に着いた。予想していたことだけれど、鍵の回し方が分からない。鍵がノブのようになって回しながら引けばいいのだろうけれど、どちら回りが開く方向なのか知らない。どちらにしても引いても動かない。６時に大家である妹さんが来て中のものの説明をしてくれるらしいので、それまで待つか。うだうだしていたら隣の部屋からおばさんが顔を出したので、挨拶して、鍵の開け方を教えてもらった。さっきまでいた宿舎とは回す方向が逆だった。かつ、鍵が固いらしい。入れて良かった…。部屋はウナギの長屋みたいに縦に長い。掃除はしておいてくれたらしく、まあきれいになっている。水回りや電気をチェック。洗面所の下に管があって、洗面器が水を受けている。何かと思ったら、洗面所の水はここにたまるらしい…。流れないの？　トイレはボタンを押せないのでどうしたのかと思って水槽を見たら鎖が切れている。洗面器の水で流せということか。テレビがつかない。というか、テレビがナショナルのクイントリックス！　自分より上の人ならきっと知っている、坊屋三郎が外人相手に発音を直すＣＭの、あのクイントリックス。チャンネルはボタンが８個付いてるので押す式。なかなかお目にかかれないよ。というか、電気が来なくてつかない…。不測の事態発生。玄関の開け方が分からなくて出れない！！　明確に「ノブ」という形の突起がない。引っ張るとバネらしい感触がするところがあるのだけれど、引いても押してもつまんでもドアに変化なし。どうやって出るんだよ…。鍵なら隣の人に助けてもらえるけれど、中は一人。６時に妹さんが来て、事情を話して台所の窓から鍵を渡す。ドアを開けるのにコツがあるらしい。ドアを押しながら回すと外から開く。中からの場合は引っ張りながらバネっぽい感触があったところを右へずらすと開く。教えられたら分かるけど、そうでないと分からない。自力で開けたときは正直嬉しかった。テレビは延長コードが原因で電気がいってないらしい。水回りは週末にまた直してくれるらしい。ＡＤＳＬを引いているので使えるらしい！！　おお！！妹さんは昔日本に滞在していたことがあって、普通にやり取りできる。カタコト日本語とカタコト中国語で、説明を聞く。大家さんを知っていると安心する。向こうも住む人の顔を見ておきたかったんだろうな。班の友達と夕ご飯。歩いてすぐのところにＤＶＤ屋がいくつかある。听力の教材がこんなところに。もう少し歩いたところに韓国料理屋があって、プルコギとチヂミを食べた。まさかこんなに早く焼き肉が食べられるなんて。１人１５元で済んだ。安い。帰りに通る道が、本当に普通の中国の人ばっかりでちょっと嬉しい。中国に来た目的の半分くらいが、アパートに住むことで達成できたかもしれない。設備の悪さとかも含めて。部屋に布団がないので、学校の宿舎から今日だけ借りることにする。暗い道だからいいけれど、あんまり昼に布団を抱えて歩いているところを見られたくないな。

近所の交通状況を調べる

結局、昨日買ったＤＶＤ３枚の２枚半を夜中までかけて見てしまう。中国語の字幕を見ながら「あー、こんな言い回しをするんだ」とか「こういう組み立てで言うんだ」と思ったところをノートに書き写す。繰り返さないと頭には染み込まないだろうな、これからやらないと。映画自体は面白かった。一つは「北京バイオリン」で見た王志文目当てで買った「美人依旧」。もう一つは織田裕二の「ホワイトアウト」。もう一つはすでに中国では公開済み、日本ではこれから公開の「頭文字Ｄ」。日本の景色の中で中国語を操っているのを見るとちょっと不思議。蚊がいて、すばしっこい。寝ているときに顔ばっかり刺された。４時頃寝たけれど８時半頃に目が覚める。朝の日差しのせいだろうなあ。午前中はゆっくりして、午後から大学の周りを散歩してみる。道を一本挟んで隣が理工大学だった。中国銀行に行ったらここではトラベラーズチェックを両替できないという。中山広場とかの大きなところで平日にやっているらしい。窓口のお姉さんにお礼を言ったあと、思い直して「ここから一番近い、両替できる銀行はどこですか」と聞いたら何か地名を教えてくれるのだけれど、知らないので書いてもらう。で、またお礼を言って離れて、手持ちの地図を見たらとても広い地区だったので、地図を持って窓口に行って「大体の位置だけ教えてください」とお願いする。２回目まではかろうじて笑顔だったのに、３回目はさすがにうんざりしている様子だった。すみませーん。でもそれで高新園区の中国銀行で両替できることが判明。海事大学からバスで２駅。路面電車でも行けるかも。中山広場は遠いので近い方が助かる。散歩をしながら、引っ越す先のアパートまで回り込んで、近所のバス停や路線を研究。日用品や野菜や肉の店もチェック。そこからアパートまでどれくらいかかるのか、また歩いてみる。いろんな店が並んでいるところは理工大学の門の近くで、にぎわっているというか、ごった返していた。バスに乗るにも東京の朝のラッシュみたいな感じ。面倒だなあと思って一つ隣のバス停まで歩いてみると、そこはアパートからの距離は同じくらいだけれどお客さんは少ない。４０６路に乗れば希望広場まで行ける。おお。停留所からアパートまで自分の足で１０分くらい。路面電車で買い物に行こうと思って、昨日会ったばかりの同学に連絡。彼女とマイカルまで行くことに。労働公園の近くしかマイカルがないと思っていたけれど、西安路にもマイカルと家楽福がある。日用雑貨や家電も服も、とりあえずそこで用が足せる。マイカルの食品売り場には酢やみりん、みそ、醤油などなど使いたくなる日本の調味料がたくさん置いてある。３０元くらい出せば買える。味ぽんとか冬には重宝しそう。買い物をして、また路面電車で戻る。ぎゅうぎゅう詰め。日曜日に出かけてしまうと巻き込まれるらしい。今度は平日に行こう…。戻って、学食へ夕ご飯を食べに。2.3元でご飯とおかず。部屋に戻った後、さっき買ってきた緑茶味のポテチを食べる。お茶の粉がまぶしてある感じで、苦甘美味しい。教科書を買っていないので、というかまだ申込をしてないので、手持ちに中国語の資料が何もない。テレビもないのでラジオをずっとつけっぱなし。ＤＶＤの音だけ聞いて復習するかなあ。

探検＆路面電車＆海

ゆっくり寝るつもりが朝の日差しで目が覚める。顔を蚊に刺されたらしい。顔の横が痒い。朝の風は冷たくて気持ちがいい。窓を開けても砂まみれにならないのがいい。だから大連にはベランダがないんだな。洗濯物を外に干しても大丈夫。月曜日に引っ越すであろうアパートの近辺を探検しに行く。学校を突き抜けて、徒歩１０分ちょっと。部屋の前まで行ったら隣のドアの前にいる子犬（小さい檻に入っている）にとても警戒されて、吼え立てられた。怪しくないよー。自分が立ち去るときに飼い主のおばさんがドアから顔を出していた。アパートの周りにゴミ捨て場らしきものがない。ゴミ箱はあるけれど、ここに捨てていいのかな。ポストはどうもない様子で、自分でプラスチックの入れ物をつけている人もいればつけていない人もいる。自分の住むであろう部屋にはなかった…。郵便物は学校宛に送ってもらった方が安全かもしれない。歩いて３分くらいのところにスーパー。日用品や野菜、魚まで売っている。行ったときはお客さんがいなくて、ただでさえ薄暗い店内なので新鮮なのかちょっと心配になった。夕方には混むのだろう。住宅街だし。もう少し歩くとバスが通っているような大きな道に出た。理工大学に近いらしい。でもバスの停留所を見ると１路線しか見つからない。違う道に出ればもっと便利かなあ。ケンタッキーもある。急に都会になった感じ。戻って、学校の前の駅から路面電車に乗る。１元を乗るときに払う。降り方がまた分からなくて少しパニクる。バスと同じで降りたいときにドアの前に立てばいいらしい。東北財経大の近所の黒石礁で、前の学校で一緒だった日本人同学と再会。屋台が並びまくっていて嬉しい。オープンテラス？の食堂でご飯２つとおかず２つで１５元。しょっぱすぎず美味しかった。ＤＶＤ屋さんに行って、前々から探していた王志文の映画を発見。あとホワイトアウトとか、韓国映画の南極日誌とか興味深いものがあったけれど今回は３枚にしておく。そこから歩いて星海公園に行き、海を見る。おー。海だー。海水浴客がたくさんいる。たしかここは黄海。波に触って舐めてみたらしょっぱかった。海だー。同学が今通っている大学にお邪魔。宿舎も違う。落ち着いていていいなあ。数時間いろいろ話して学食で夕ご飯を食べて、帰る。ここ数日で不満に思っていたことをぶちまけてたらすっきりした（聞いてくれてありがとう）。いや、そんなに大不満があるわけではないのだけど（実際、事務室の先生はとても親切で頭が上がらない）、授業のこととかいろいろ。でもぶちまけ終わって帰るときに、そういえば最初に留学する前に「学校の条件が合わなかったら、自分で外に出てどうにかすればいい」と思っていたことを思い出した。そのために規模が小さめの学校を選んだのだし。授業の時間は午前中の４時間くらいで、あとの２０時間はどう使ってもいい。寝る時間を引いたら１２時間くらい。まあ授業の４時間もとても大切なのだけれど、それ以外の方が長い。幸いなことに前の学校では実行することはなかったけれど、今何か不満があるのだったら、それをぶーぶー言う前に自分ででどうにか解決すればいい。誰か補導の人を探すとか、仕事を探すとか、自習をみっちりやるとか。方法はいくらでもあるし、日本でできないことだっていろいろある。せっかく得た時間なのだから、いい意味で好きに使おう、と。それを思い出したらちょっと楽になった。スーパーでパンと水を買って、当面の食料は確保。明日も探検に出てみよう。その前に買ったＤＶＤを見ようかな。

漂流が続く

昨日の夜、パソコンをやりながら「もう夜の１１時か！」と思ったら時差でまだ１０時だった。即直す。ラジオの天気予報で「天津」を聞いてしまう。習慣とは恐ろしい。布団に入ると、どうも古?い匂いがする。ずっと押入の奧にあったなーみたいな。最初は肩までかけられなかったけれど、そのうち寒くなってきたのと鼻が慣れてきたのとで、結局しっかりかけて寝た。大連の夜は寒い。朝も寒い。窓を開けて寝たら絶対風邪ひく。手続きをするつもりで学校に行く。そしたらメールでお世話になった先生が「まず授業を受けてみてクラスを決めましょう」という。まだ入学申し込んでないんですけどいいんですか…。高級が２つ、中級が２つ、初級が２つらしい。中級の上のクラスはテキスト「橋梁（下）」を使うらしい。それは前の学期にやってしまったので（身についたかは別）、行くところはそれ以上にするしかない。高級の下の班に顔を出す。韓国の学生さん２人がいるのみ。日本人もあと一人いるらしい。前の学校でも高級班が使っていたような教科書。先生は、まあ今日が初めてだからかもしれないけれど、どんどん説明していく。語句の違いをもっと教えてほしいと思う。前の学校の先生と比べてしまうなあ。前の学校の授業は大変だったけど、先生が学生の間違えやすい場所を知っていたり、例として挙げる文例が「なるほど」と思わせるものが多くて、出たら出たなりに「あー、新しい知識が増えた」と感じられた。今回の先生はぱーっと過ぎてしまう感じ。質問をしても「そう答えちゃうの」と思ってしまう。なんか、学生に委ねすぎているというか。先生が授業を組み立てないというか。書いているうちにいろいろ思い出して、改めて自分がそう思っていることに気づいた今。授業の後に手続きのことで事務室に言って、授業はどうだったか聞かれて、ぽろっとそういうことを言ったら、先生が何か電話をし始めた。新しい先生を呼んで授業をやってもらい、その先生がよかったらそっちに替えるという。びっくりして「替えるんですか？　替えるんですか？」と何度も聞いてしまった。事務の先生曰く、授業に対して要求するのは学生の権利だし、留学生は時間も短いのだからその間に進歩させなければいけない。学校の質は教師の質で決まるし、教師の質が悪いならすぐに良い方向に直さなければいけない。確かに。さっきの先生も他に仕事があるから気にしないでいい、と言っていた。なるほどねえ。逆に日本であまり良くない先生に当たったらどうするのか聞かれた。たぶんその一年は諦めるかなー。他の留学生の人と一緒に、学食へ。先生が場所をいろいろ教えてくれる。最後の場所でご飯。1.7元でご飯とおかず。味も悪くないし、安いな。その場にいたのは７人くらいだけど、その他にもいろんな国籍の人がいるっぽい。目の前に座った人は日本人かと思ったら韓国の人だった。あと、どうしても２０歳前後にしか見えない日本の男の人が、もう結婚していて３７歳と聞いたときは負けたと思った。午後、昨日案内をしてくれた大学院生さんの寮へお邪魔。院生の寮なのでキレイだし広い。シャワーはないらしい。そこで日本語研究の論文の本を見せてもらった。日本人が文法をちょっと知っていても難しいと感じる。研究者ってすごいよねえ。そこで歴史の話になって、どうも中国の人は昔の戦争のとき、国民全体が軍部を支持していたのだと認識しているらしい。形としてはそうかもしれないけど、法律や世論で強制された部分が大きいし、戦争反対なんて唱えたら捕まってしまうし、一般の人は家族が戦争に行くのを喜んだりしていないことを伝えたのだけれど、彼女は納得していない様子だった。日本では何となく「軍部の独走」というイメージだけれど、外国では違うらしい。その辺がズレなのかな。戻って横になったらちょっと寝てしまった。部屋を変えるというので宿舎の管理のおばさんが来た。自分は寝起きで反応が遅い。中国語も咄嗟に出ない。外に見に行くのかと思ったら、同じ宿舎の５階に移動。ここ？　荷物も運び入れて、どうもここになったらしい。まあ一人で過ごせるのならいいか。２０畳くらいの客間と、個室２つ。８畳くらいの広い方に布団ごと移動。鍵が自分でかけたり開けたりできなくてしばらくレクチャーしてもらう。でも帰りを急いでいるらしく、あたふたと行ってしまった。もうここで決まりなのだと思って日用品リストを作っていたら、先生が訪ねてきて、これから外のアパートを見に行くという。今のこの部屋はにぎやかな同居部屋からの緊急避難のような意味だったらしい。もしこの部屋が気に入ったらここでもいいし、アパートがよければそちらでも。ホームステイは先生が紹介できる場所がもう埋まってしまって、業者が仲介する高いところしかないらしいので却下することにした。学校から歩いて１０分くらいのところに、先生たちが使うような団地があって、そこ。子供を連れたおじさんが案内してくれる。思いっきり生活空間なのでまた自分が聞き間違えてこれがホームステイ先なのかと思ったら、彼らは明日引っ越して月曜日から使えるようになるという。なるほど。レンジや調理器具も置いていってくれるらしい。で、学校の宿舎より安い。電気代とかは別らしいけど。そこに住みたい旨を伝えて、今日は終了。帰り道、ゴミ箱を漁っている人を見て「日本にもこういう人がいるか」という話になる。そこからいろいろ政府やら小泉さんやらの話になる。１１日にとても大事な選挙があると話す。自分なりにどうして小泉さんのウケがいいのかとか、彼が何をしようとして解散したのかなどなど説明する。そういえばさっき院生さんとも話したとき、そんな話題が出たなあ。どうして小泉さんを支持する人がいるのか聞かれて、彼がやっていることは外交だけではないし、内政とか他の方面で評価する人もいるのだと伝えた。好き嫌いはまた別で。日用品を買って帰ってくる。シャンプーやら部屋履きやら。部屋履きは２つが組み合わさって置いてあったので何も考えずにカゴに入れて買ったら、２つとも左足だった。やられた…。いろいろ調べるとこの部屋も問題が多い。まず自分の個室のノブが壊れて取れかかっている。同居人はいないからいいけれど、鍵はかからない。洗面所の蛇口は捻っても水が出ない。シャワーとトイレと台所は出たからいいか、と思ってしまう。客間に電球がない。ので夜は真っ暗。個室にあるからいいかと思ってしまう。テレビはない。ラジオで過ごすか、２日間だけだし。通電していてコンセントが使えるし、電話線は独占できるし、静か。昨日買ってきたソーセージとパンで夕飯を済ませる。お湯は使えないのでカップラーメンとか無理。その点は天津の方が便利だった。窓から灰色の変な線がぐるぐる降りてきている。先を見たらパソコンに挿せそう。LANケーブル？と思ったけれど、挿してみたもののマック側の設定を知らないので駄目じゃん。諦め。明日は引っ越し先のアパート近辺を探検してみよう。知り合いらしい知り合いがいないので一人でぶらぶらだな。

大連に留学、もう到着

大連行き。空港行きのリムジンバスに乗って、空港に早く着きすぎる。チェックインできないので荷物を預けてちょっとクリームソーダを飲んでくつろぐ。本屋でいかりや長介の自伝「だめだこりゃ」が文庫本になっていたので、買う。２時間半ほどの時間で読み終わってちょうど搭乗。飛行機はさっそく１時間遅れ。隣の席の人が中国の人で、日本の人材派遣の会社にいるのだという。いろいろ話を聞いて名刺をもらう。原稿用紙１枚分くらいの中国語をぱーっと話されて、大体の意味はつかんだものの、後半は集中力が落ちてくる自分を感じる。鍛えないと。空港についてすぐに迎えの人を見つけた。迎えの先生は日本語が話せないけれど、日本語１級を取っている大学院生さんが一緒にいてくれたので言葉に不安は感じなかった。タクシーで大学へ。中心地から離れているので結構不便らしい。中国銀行は大きなところに行かないと旅行支票が換金できないらしい…。部屋は一人部屋をお願いしていたのだけれど、前の学校と同じように玄関が１つ個室が２つという部屋らしい。で、自分の行く場所にはすでにロシア人が２人で１つの個室に住んでいるらしい。で、なおかつアパートに住むか中国人の家庭にホームステイするかを選べるのだという。そんないきなり言われても。とりあえず宿舎に案内してもらう。天津の環境は本当に恵まれていたのだと実感。ロシアの同学に握手を求められ、そうか、挨拶の仕方も違うなと気づく。ここはエレベーターがなく４階。水のタンクはないので、自分で水を買いに行って蓄えて、お湯は沸かさなければいけない。トイレやシャワー、洗濯機、冷蔵庫、電熱器の台所は備え付け。でももうそのロシアの２人が道具を揃えていて、どう入り込んでいいのか迷う。部屋で共用のテレビはすでに彼女たちの部屋に引き込まれている。部屋には机、タンス、ベッドが備え付け。空調はなし。暖気はある。靴は脱いで上がって大丈夫。キレイはキレイ。でも立て付けは悪い。今日はここで体を休めて、明日考えよう。ロシア語の会話がたくさん聞こえてくる…。ロシアの２人は水産学院にいたのだけれど、あまりにもロシア人が多かったので転校したという。１年半勉強したらしい。漢字は大変らしい。２６日にここに来たらしい。授業は８時から１１時３５分まで。早いなあ。午後がまるまる暇だ。何かしないと。って勉強しに来てるって。高級・中級・初級のクラスがあって、中級は２つ。彼女たちの班は９人らしい。まずまず。でも５０人くらいいる中で１７人日本人がいるらしい。韓国人はそれ以上。あとモンゴルの人とか。で、彼女たちは１９歳くらいらしい…。若すぎるよー。日本語が話せる学生さんに、スーパーとバス停を教えてもらう。今日はここまで、というか、今日のヘルプで来てくれたらしい。ありがとうございました。パン、水とソーセージを買う。これで明日朝まではしのげる。近くの川？はビニール袋が浮きまくっていて、汚さでは天津といい勝負だと思った。でも天津を経験しているから「あー、はいはい」という感じ。電話カードは２００カード。２０１じゃないのか。あとIPカード。ネット用のカードはないらしい。どうしようかと思ったら、ロシアの同学は「９６１６３」にかけていた。ああそうか、自分もネット用のカードを知る前はその番号でネットをやっていたのだった。ただ、回線が１つしかないので、使いときに相手が使っていたりする。というか、ここはもう彼女たちの部屋なんだろうなと思う。ずっと大きな声で話してるし。ケイタイは充電していなかったのでまだ使い物にならず。天津から持ってきたＰＡＮＮＤＡブランドのラジオをつけたら、当たり前ながら中国語の放送が聞こえてくる。相変わらず何言ってるんだか分からないけれどちょっと安心する。まだ荷物を開けようという気にならないということは、きっと自分はここではないどこかに行きたいと思っている（笑）天津の宿舎は近くにいろいろお店があったし、バスで市街に出れたし、１階の商店で生活に必要なものを買えた。水も配達してもらえたし、荷物も預かってもらえたし、部屋にベランダもあったし、何か問題が起きたら管理人のおばちゃんに相談すればよかった…。贅沢だったなあ。ここで贅沢ではない中国の暮らしを体験するのもいいかもしれない。たぶんアパートに行ってもどこか家庭に行っても、天津以上ではないことは確かだ。今回の大連行きは今までより短い時間しかいないから、追い込んだ方がいいのかなあ。追い込むなら中国語たくさんの環境にした方がいいよなあ。今日は早く寝よう…。空調がなくても夜は窓を開けると結構涼しい。