久し振りの美術展
先日、佐倉市美術館で開催中の「大正イマジュナリィの世界」展へ行って来ました。
印刷文化の発展により、画家たちは本の表紙絵や挿し絵、絵葉書の描き手となっていきます。
19世紀、浮世絵の平面的な技法やデフォルメなどの日本美術が、アールヌーボーやウィーン分離派に影響を与えました。
商業とポスターの発達により、文字と組み合わせて見やすい絵画、商品のイメージを引き立てるデザインが必要になったためです。
そのアールヌーボーやウィーン分離派の影響が大正時代を中心に活躍した日本の画家たちの作品に見られます。
着物の女性がヨーロッパでドレスの女性に置き換わり、また日本に伝わり着物に置き換わる、その過程でもはや江戸文化はレトロ趣味としてモチーフになっている
。
空間の上でも時間の上でも、変化が加速した時代だったのですね。
左側はご存知、竹久夢二、右側のビアズリーっぽい絵は、コアなファンが多い水島爾保布(におう)。
かなり絵柄の違う2つの作品がチケットやポスター、図録の表紙に使われています。