二男と動物愛護センターのニュースを観る。
昨日の夕方のニュースで、神奈川県の動物愛護センターの取材をしていた。捕獲された野良犬や野良猫、飼い主が飼えなくなった動物たちが、センターに持ち込まれる。センターに入ったら生きられる時間は5日間。毎日、ひとつずつ隣の部屋へ移動して、最後のガス室へつながっていく。飼い主が持ち込むことも多い。私の実家の向かいの家が、柴犬を飼っていたのだが「吠える」とか「うるさい」とか「世話が面倒」とかいう理由で愛護センターに持ち込んだと聞いた。そのとき私はもう20歳を超えていたが、その家の子たちは小学生だった。飼い主からセンターのスタッフに犬が預けられると、犬は気配を悟って暴れる。抵抗する。数ヶ月飼っていたけどしつけができない、と飼い主はさらっと犬を殺す。自分の手ではなく、愛護センターによって。ある獣医師がもし飼えないのなら、自分で殺して食べろ!と言っていたことを思い出した。そこまで現実を受け入れなければならない。命の責任は重い。1日、1日と死へと続く犬たちの姿。最後の部屋の犬も見た。一緒に見ていた二男が泣いた。目をそらさず泣いた。うちのワンコを抱きしめて泣いた。「動物を飼ったら家族やし、最後まで一緒におらんとあかん。赤ちゃんが生まれたら困るときは、産まれへんように手術をしたらええのよ。うちのワンコもニャンコも手術してある。言うことを聞かないっていうのは、ちゃんと教えてあげへんからやで。ワンコはみんな賢い。教えてあげないとわからないことだらけやろ?学習するチャンスを与えてあげたら、ワンコはみんな言うことを聞いてきちんと育つねん。それができそうにないな~と思ったら、ワンコを飼ったらあかんねん。動物を飼うときは、自分がそれをやり通せるかよく考えてからやないとあかんねんで。」と話した。そして。「ママ、プロ野球選手を引退したら、獣医さんになって動物を助けるよ。」って。そうそう。プロ野球選手の現役時代は短いで~それから先のことを考えて獣医さんになっておくといいね~なんて言った私。