告知について、主治医と話す。
今日は久しぶりの長男の診察日。実は予約は先週の金曜日だったのだが・・・年またぎでバタバタしてたというか、カレンダーに書きそびれて、すっかり忘れてたんです。そいで無理やり予約を入れてもらったせいかどうか、ものすごい混みよう。3時半の予約が、帰宅したのが7時でしたから。ドクターに「長男は、自分がアスペルガー症候群だってこと、わかったんですよ。」と言った。疲れきって目が充血してるドクターも身を乗り出して「へえ~そうだったんだ!それでどんな気持ちだった?」と長男に問うた。「とっても悲しかったよ。辛かった。」「何が辛かったの?教えてくれないかな~。先生もね、先生のところに来ている人にアスペルガー症候群だってこと伝えたい人がたくさんいるんだけどね。でも伝えると辛くなるかな~とかどんな気持ちになるかな~って考えちゃうんだよね。どんな気持ちだったか、教えてくれると助かるんだけど。」「なんかね、普通の人と全然違うような気持ちがしたんだよ。特別な人でみんなと違うような気がして、悲しくて仕方なかったよ。でもね、お母さんや先生(担任)と話して少し落ち着いたよ。それから交流学級のお友達にも説明したら、みんな心配してくれて嬉しかったんだよ。」「そうか~。えらいな、長男君は。先生はさ、先週の土曜日にアスペルガー症候群の勉強会に出てきたんだよ。そこでさ、夜に飲み会があったんだけどさ。ビールをついでくれるお医者さんがさ『ボクはアスペルガー症候群ですから、つぐタイミングもわからないし、つぐのもヘタクソなんですよ』なんて言うんだよ。先生つくづく思ったんだけどね、アスペルガー症候群の人って、僕たちが考えてる以上にたくさんいるんじゃないかな~って思うんだよ。だからキミは普通じゃない、なんてことないよ。だってここまでしっかりしてきたじゃあないか!」長男は先生の役に立てて嬉しかったようだ。珍しく緊張して、体を揺らしながら話していたのだが「ボクは自分の気持ちを先生に伝えられて嬉しかったんだよ。」と帰りの車の中で話していた。ドクターは「ありがとう。本当に参考になったよ。」と心から言ってくれたので、長時間の待ち時間でイライラして自分の頭を叩いていた長男もニコニコに戻ることができた。「キミはアスペルガー症候群のおともだちのために、自分がどんな気持ちで生きてきたか、どんな修行を積んできたか、伝える役目を持っているのかも知れないね。」と長男に言うと、「ふーん、そうかもね」なんて言ってましたが。