偽義経冥界歌 松本 ネタバレあり
まつもと市民芸術館、初めて行った。面白い作りの大きな劇場だった。どこから上の階に上がるのかわかりにくかったけれども。 さとしが、劇団☆新感線に戻ってきてくれたのが、嬉しい!!とメタルマクベスに続いて感じられた。地獄の軍団最高だわ~。さとしとじゅんさんが並んでいるのもたまらん。奥華の後継問題について論じ始めるところとか楽しくてたまらなかった。 そして、ラスボスになる貫禄が出たんだなと感慨深い。ジャン・バルジャンやシャーロック・ホームズを演じてきた人と同じ人とは思えないほどおばかな、でもこのさとしが一番観たかったやつ!でもってラスボス。ファン冥利に尽きるというもの。さすが劇団☆新感線。 そのおばかな系譜を受け継いだ息子、斗真。無敵の親子だ。いい跡継ぎできたわ。 じゅんさんと山内さんがコンビで動いているのは新鮮。ええ感じでツッコミはるし。山内さんのぼそっと呟く感じがいいわ。 弁慶と海尊がころころ立場を変えるのが、新感線の中島脚本の醍醐味。 一幕は史実に沿っているのでだいたい先が読めたけど、一幕ラストの出来事に二幕の展開が想像つかない。さすが中島脚本、どうなるかわからなくてワクワクする。 早乙女友貴の動きが良くて、斗真との殺陣は見ごたえあり。動ける若者の立ち回りは迫力あっていいわ。殺陣といえば、川原さんの梶原景時が強くて渋くてたまらなかった。槍をつかってるところが一番好きだけど、粟根頼朝を守って戦ってるところもかっこよくて好き。早乙女友貴と刀を交えるシーンには内心キャーキャーしていた。 粟根さんは珍しく中谷さとみとイチャイチャするシーンがあったり情けない頼朝さま。村木よし子姐さん演じる北条政子が凛々しくて、最終的にお亀(中谷さとみ)は政子さまについていきますってなるのだけれど、前回斗真主演の時の百ちゃんといい、カッコいいよし子姐さん大好き。 そして、忘れてはいけないのが、黄泉方を演じていたりょう。笑わされて、泣かされた。純粋に奥華の地を守ることに命をかけた黄泉方。純粋すぎて夫の野望が許せなかったんだな。美味しいところは全部りょうがもっていった感がある。裏の主人公というか。 いろいろ面白すぎたので、来年の偽義経もチケット取ろうかと検討中。