新選組血風録 第11話 菊一文字
新選組。4月から全12回でNHK BSプレミアムにて毎週日曜夕方6時45分から放送中。 次の日曜日が最終回です。 最初、番組表で見つけて何気なく録画を始めたのですが、(キャストも知らず)これが結構面白くて、嵌りました。 司馬遼太郎の新選組血風録が原作で、オリジナルも交えながらのストーリー展開です。主演は土方歳三を演じる永井大。他新選組の隊士は以下のとおり。 近藤 勇 宅間孝行 沖田総司 辻本祐樹 山崎 蒸 加藤虎ノ介 井上源三郎 大浜直樹 斉藤 一 尾関伸嗣 原田左之助 武智健二 永倉新八 阿部亮平 藤堂平助 田上晃吉 山南敬助 松下 哲 新選組でNHKといえば、大河ドラマ「新選組!」を思い出します。 大河にしては地味な小劇場系の役者さんがたくさん出演して、ワタクシ的にはかなりツボにはまったドラマでした。じゅんさんや、粟根さん、古田さんも出たしね。中でも土方歳三をやった山本耕史ははまり役でしたねえ。 大好きだったので、このドラマの影響は強い。 で、この新選組です。 若い。そしてあまり名前の知られてない面々。 でもれが逆に良かったと思います。お陰で、「組!」のイメージにほとんど引っ張られずにすみました。 役者さん個人のイメージがないので、純粋に役を楽しめた。 原田役の武智さんが、妙に色っぽくて、最初どうしようと思いましたが、却って早く覚えられたし。この原田、槍捌きが見事なんですよ。 近藤さんも、司馬遼太郎の書いた近藤とイメージがぴったり。器がでかいんだか、馬鹿なんだか、お人よしなんだか良くわからないがそのまま。宅間さん、いいよ。東京セレソンデラックスの主宰だそうです。どこかで見てるような気がするけど、はっきり思い出せない。 このドラマでのはまり役はなんといっても沖田総司の辻本くん。 ワタクシ、初めて読んだ新選組物が、司馬遼太郎だったので、司馬先生の書かれたキャラ設定が大きく影響しています。この総司がワタクシ大のお気に入り。そして辻本くんの総司がまさに、それ!! 更に、殺陣が!!! 殺陣が格好いいの。くるっと刀を回す仕草が入るんだけど、これが、たまらない。沖田特有の突きもいい。骨太な中にも華麗さがある。武州の田舎から出てきた剣術道場の剣なんだけど、沖田の剣には華麗さがあるというのを体現している感じで。これが、沖田の剣さばきなんだという説得力がある。 私の見たい沖田はこれだ~と思った。 前置きが長くなりましたが、第11話「菊一文字」はご存知沖田総司の帯刀。したがって沖田の話。 原作の「菊一文字」+オリジナルのお話。 労咳に侵されて先の短い命の沖田と平安の時代に造られた名刀菊一文字の出会いのお話。あらすじは、以下(NHKの公式サイトから) 愛用の刀を研ぎに出した沖田(辻本祐樹)は菊一文字と呼ばれる名刀を借り受ける。その帰り道、新選組隊士を付け狙う浪士から襲撃されるが、沖田は菊一文字を傷つけたくない一心でその場から逃げ出した。逃走の途中、沖田は医者の娘・お悠(寺島咲)と再会する。苦しそうな沖田を見てお悠はゆっくりと療養するように説得するが、沖田は先のない命だからと断った。沖田が剣を抜かず敵に背を向けたことが気がかりな土方(永井大)は、木刀ではなく真剣で勝負しようと沖田をけしかける。土方の気迫に押された沖田はついに菊一文字を抜くが、あっけなく土方の一撃で沖田の菊一文字は払い落とされてしまった。もはや沖田には真剣を操る体力も気力もなく、そのことを認めた沖田は土方の命に従ってお悠の家で療養することになる。その後も新選組隊士を標的にした浪士たちの襲撃は続き、新選組と懇意にするお悠がその犠牲となってしまう。自分が襲われたときに逃げずに戦っていればお悠は殺されずに済んだはず…と後悔に苛(さいな)まれる沖田は新選組の隊服を身にまとい、たった一人で京の町に飛び出す。そんな沖田の前に浪士たちが現れた・・・。 沖田の殺陣満載です。 竹刀での稽古から真剣勝負まで。相手も斉藤一、永倉新八、土方歳三から敵方の浪士まで多彩。見ごたえありました。 労咳が発覚してからはあんまり沖田の殺陣がなかったので寂しかったのですが、今回はこれでもかといわんばかり。がっつり堪能しました。 川原さんの殺陣以外で気に入ったの初めてな気がする。 最後にナレーションが「これが沖田が剣で人を切った最後になった」っていうのが、泣けた。 NHKの公式サイトはこちら